先進的窓リノベ2025事業の内容を解説
「先進的窓リノベ2025事業」とは、お住まいの窓や窓ガラスを、断熱性能の高い製品を採用してリフォームする際に、費用の一部を補助する制度です。
窓の断熱性を向上させることで、外気の影響を抑え、住宅のエネルギー消費を削減し、光熱費の節約や省エネ化を促進することを目的としています。
本事業は、「住宅省エネ2025キャンペーン」に含まれる4つの補助事業の1つです。
例えば、1つの工事に対して利用する制度が重複しないなど、条件を満たせばほかの3事業と併用可能なため、上手く活用すればよりお得にリフォームできます。
以下では、2025年3月時点での最新情報をもとに、補助金額や条件などについて詳しく解説します。
最大で200万円|先進的窓リノベ2025事業の補助金額
※出典:「先進的窓リノベ2025事業公式ウェブサイト」を加工して作成。

先進的窓リノベ2025事業では、1戸あたり最大200万円まで、対象費用の2分の1にあたる金額を補助します。
また、窓の断熱リフォームと同時に行う場合、玄関ドアを断熱性能のあるタイプに交換するリフォームも補助対象となることがあります。
リフォーム内容ごとの補助金額は、次の一覧の通りです。
リフォーム内容 | 窓・玄関ドアのサイズ | 補助金額 |
---|---|---|
内窓の設置・交換 | ●【小】 (0.2㎡以上~1.6㎡未満) ●【中】 (1.6㎡以上~2.8㎡未満) ●【大】 (2.8㎡以上) |
●【小】 1.2~4.6万円/箇所 ●【中】 1.8~7.2万円/箇所 ●【大】 2.6~10.6万円/箇所 |
窓ガラスを複層ガラスに交換 | ●【小】 (0.1㎡以上~0.8㎡未満) ●【中】 (0.8㎡以上~1.4㎡未満) ●【大】 (1.4㎡以上) |
●【小】 0.5~1.1万円/枚 ●【中】 1.9~3.4万円/枚 ●【大】 3~5.5万円/枚 |
外窓の交換 | ●【小】 (0.2㎡以上~1.6㎡未満) ●【中】 (1.6㎡以上~2.8㎡未満) ●【大】 (2.8㎡以上) |
〈カバー工法〉 ●【小】 5.8~11.2万円/箇所 ●【中】 8.7~18.1万円/箇所 ●【大】 11.7~26.6万円/箇所 〈はつり工法〉 ●【小】 4.6~11.2万円/箇所 ●【中】 6.9~18.1万円/箇所 ●【大】 9.2~26.6万円/箇所 |
玄関ドアの交換 | ●【小】 (0.2㎡以上~1.6㎡未満) ●【中】 (1.6㎡以上~2.8㎡未満) ●【大】 (2.8㎡以上) |
〈カバー工法〉 ●【小】 5.8~11.2万円/箇所 ●【中】 8.7~18.1万円/箇所 ●【大】 11.7~26.6万円/箇所 〈はつり工法〉 ●【小】 4.6~11.2万円/箇所 ●【中】 6.9~18.1万円/箇所 ●【大】 9.2~26.6万円/箇所 |
金額は、窓(玄関ドア)の大きさやグレードによって変動します。
補助対象は窓の断熱リフォーム
先進的窓リノベ2025事業で対象となるリフォームの内容は、次の通りです。

また補助を受けるためには、窓ガラスや玄関ドアの性能が次の基準を満たしていることが条件の1つに定められています。
リフォーム部位 | 性能基準(Uw値) |
---|---|
窓ガラス | 1.9以下 |
内窓 | 1.9以下 |
外窓 | 1.9以下 |
玄関ドア | 1.9以下 |
なお、補助対象となるのは、2024年11月22日以降に着工し、遅くとも2025年12月31日までに完了する工事です。
一般的にUw値とは、窓や壁などの熱の伝わりやすさを示す指標です。
先進的窓リノベ2025事業では、窓や窓ガラスの外気に接する側と室内側との間の熱の伝わりやすさを評価する基準として、Uw値を採用しています。
先進的窓リノベ2025事業の補助対象となる条件
本事業の補助対象となる条件は、次の通りです。
- 窓リノベ事業者と契約して行う窓の断熱リフォームであること
- リフォームを行う住宅の所有者であり、実際に住んでいること
- 集合住宅の場合、管理組合や管理組合法人も申請可能
- 補助金額の合計が5万円以上であること
補助金額の合計が5万円未満の場合は対象外となるため、注意をしましょう。
また、工事費用の合計金額ではなく、補助金として支給される額であることが条件です。
補助対象となる窓、玄関ドアの製品
先進的窓リノベ2025事業では、補助対象となる製品も決められています。
次の内容は、補助対象とされているメーカー製品の一例です。
メーカー名 | 製品名 |
---|---|
三協アルミ | 【内窓】 プラメイクEⅡ 【外窓】 ノバリスサッシ高断熱タイプ 【玄関ドア】 ノバリス玄関ドアK2使用 |
YKK AP | 【内窓】 マドリモ内窓プラマードU 【外窓】 マドリモ断熱窓 【玄関ドア】 ドアリモ玄関ドアD50 |
補助対象となる製品の詳細は、今後も追加・更新されていきます。
最新情報は「先進的窓リノベ2025事業」の公式サイトでこまめに確認することをおすすめします。
また、大手メーカーの公式サイトでも対象製品の情報が掲載されていることがあるため、あわせてチェックしておきましょう。
さらに、窓リフォームに詳しい業者に相談すれば、補助金を活用した最適なリフォームプランを提案してもらうこともできますよ。
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先進的窓リノベ2025事業は3月31日から開始
先進的窓リノベ2025事業の、補助金の申請受付を開始する時期は、次の日程の通りです。
申請の予約受付(任意) | 2025年3月31日~11月14日まで |
---|---|
本申請の受付 | 2025年3月31日~12月31日まで (※添付書類の登録開始は2025年4月14日~) |
補助金の申請開始が目前ですが、スムーズに申請を進めるためには、事前の見積もり取得が大切です。
基本的に補助金はリフォーム工事が完了し、支払いを終えた後に還元されるため、あらかじめ自己負担額を把握し、資金計画を立てておくことが欠かせません。
また、申請数が多い制度は期限内であっても早期に受付終了することがあるため、見積もりを依頼する頃には申請が締め切られている可能性も。
「急いで見積もりを取らなきゃ……!」と慌てて業者選びを失敗しないためにも、今のうちから情報収集を進めておきましょう。
先進的窓リノベ2025事業の申請方法
本章では最新情報をもとに、先進的窓リノベ2025事業で補助金を申請する方法をご紹介します。
具体的な流れを、次の図解にまとめました。

「補助金の申請は難しいのではないか」「自身にもできるのか不安」と、億劫になってしまう方もいらっしゃると思います。
基本的に先進的窓リノベ事業の交付申請手続きは、リフォーム業者が行うので、安心してください。
補助金に詳しい業者に相談すれば、わかりやすく説明してくれるだけでなく、おすすめの補助金制度に合わせたリフォームプランを提案してもらえるでしょう。
先進的窓リノベ2025事業の交付申請に必要な書類一覧
補助金の交付申請をする際は、提出に必要となる書類を把握して不備が内容に準備をしましょう。
先進的窓リノベ2025事業で、申請の際に必要な書類は次の通りです。
● 補助金利用に関する工事発注者の同意書
● 工事契約書のコピー
● 工事発注者の身分証明書
● 工事対象の住宅に関する書類
● 工事内容に合った性能証明書
● 工事工事前後の写真
(※交付申請の予約をした場合は、申請毎に工事をしたことがわかる写真の提出も要。)
提出書類に不安がある場合は、リフォーム業者に確認・相談して確認することもおすすめします。
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2024年度との違い
※出典:「先進的窓リノベ2024事業公式ウェブサイト」を加工して作成。
ここで、昨年度実施された「先進的窓リノベ2024事業」との違いを見てみましょう。
主な変更点は、次の通りです。
- 内窓の設置に対する補助額が減少(最低補助金額:1万2千円減少、最大補助金額:6千円減少)
- 高層集合住宅で外窓をカバー工法で設置する場合、2025年度は「Bの性能」に該当する製品への補助が対象外に
2025年度は、省エネ基準に基づき「A以上の性能」に該当する製品が補助対象となっています。
特に集合住宅では、昨年度と異なる補助要件となるため、事前に施工業者やメーカーと相談して進めると安心でしょう。
>> 窓の断熱リフォームの費用相場とメリット・デメリットを解説
>> 内窓・二重サッシのリフォーム費用と施工事例をご紹介
>> 玄関ドアリフォームの費用相場と価格を抑えるコツを解説
補助金を上手く活用する4つのポイント

公式ウェブサイトで最新の情報を確認する
補助金制度の最新情報は、各事業の公式ウェブサイトから発表されています。
情報収集のために、こまめに先進的窓リノベ2025事業の公式ウェブサイトをチェックしておくとよいでしょう。
また、環境省の公式ウェブサイトでも確認できますので、気になる方はアクセスしてみてくださいね。
補助対象になる条件・工事内容を確認する
公式ウェブサイトで確認しておきたいのが、補助金の対象となる条件やリフォーム工事の内容です。
例えば、「省エネ基準を満たす窓サッシ製品を採用して行う内窓リフォーム」など、細かい条件が設けられています。
条件に該当しない場合、補助金の対象外になる場合もあるため、対象の条件や内容を事前に確認してリフォームを計画しましょう。
申請時期を把握して必要な書類をそろえる
補助金を受け取るためには、申請受付開始の時期と期限を守ることが大切です。
発表後に具体的なスケジュールを把握し、どの段階で補助金の申請を行うのか適切なタイミングを把握しておきましょう。
また、期日だけでなく申請時に必要な書類を確認することも重要です。
申請のタイミングは守れても、書類に不備があると補助金を利用できない可能性もあるため、足らない書類がないよう余裕を持って準備することを心掛けるとよいです。
先進的窓リノベ2025事業に詳しいリフォーム業者への相談も
補助金の申請や条件が難しそうに感じるかもしれませんが、補助金制度に詳しいリフォーム業者に相談することで、スムーズに進めることができます。
特に先進的窓リノベ2025事業では、対象となる製品を利用して窓のリフォームを行うため、制度に詳しい業者であれば、補助金の条件に適したリフォームプランを提案してくれるでしょう。
さらに、補助金に関して不明な点があっても、知識が豊富な業者なら、質問に対して分かりやすい説明をしてくれるので安心です。
検討している場合は、見積もり依頼の際に補助金を利用したい旨を伝えておきましょう。
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先進的窓リノベ2025事業を活用して窓の断熱リフォームをお得に
先進的窓リノベ2025事業は、窓のリフォームを検討される方にとって、今後も注目の補助金制度です。
いよいよ開始時期が目前となってきたので、申請をスムーズに進められるよう条件や対象となる工事内容、申請時期を再度確認し、準備を始めることをおすすめします。
また、慌ててリフォーム業者を決めて失敗などがないように、情報収集とあわせて見積もり比較も行いましょう。
補助金を活用して、お得に窓の断熱リフォームが実現できるとよいですね。
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