
子育てグリーン住宅支援事業2025を徹底解説!補助額・開始時期・申請方法
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2025年に実施予定の「子育てグリーン住宅支援事業」は、子育て世帯を含む全世帯を対象とした省エネ住宅向けの補助金制度です。新築・注文住宅は最大160万円、リフォームは最大60万円の補助が受けられる可能性も。 本記事では、補助額や対象工事、申請開始時期について解説します。 また、2024年度の「子育てエコホーム支援事業」との違いや申請方法についてもお話していますので、参考にしてみてください。
目次
「子育てグリーン住宅支援事業」の内容

「子育てグリーン住宅支援事業」は、2025年に新築(注文・分譲)やリフォームで、対象の省エネ工事を行う際に活用できる補助金制度です。
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、子育て世帯や若い世代の夫婦などを対象に、ZEH基準を超える省エネ住宅の新築や省エネリフォームにかかる費用の一部を支援します。
また、本制度はご家庭の省エネ化を促進する「住宅省エネ2025キャンペーン」の4つの事業の1つです。
次の章では、新築・リフォームそれぞれの補助内容について詳しく解説していきます。
(※以下でご紹介する内容は、2025年5月時点の情報をもとに記載しております。)
新築(分譲・注文・賃貸)における補助対象の工事と金額
(※出典:「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。)
新築(注文・分譲・賃貸)の場合は、住宅の省エネ性能に応じて、補助対象となる世帯が異なります。
また、基礎以降の工事が2024年11月22日以降に着工したものが対象です。
対象の世帯と補助金額について、次の表にまとめました。
住宅性能の種類 | 住宅の種類 | 対象の世帯 | 補助金額 |
---|---|---|---|
GX志向型住宅 | 新築である次の住宅 | 全ての世帯 | 160万円/戸 |
長期優良住宅 | 新築である次の住宅 | 子育て世帯 | ● 長期優良住宅 |
※2025年度GX志向型住宅の申請受付は、予算上限に達したため終了。
「GX志向型住宅」新築は、「ZEH水準住宅」を上回る省エネ基準が設けられています。
加えて、「住戸の床面積」や「住宅の立地」に関する条件も定められているので、業者と希望する新築工事が対象に該当するのか、確認しながら進めましょう。
- 子育て世帯:2024年4月1日の時点で、18歳未満のお子さんがいるご家庭
- 若い世代の夫婦:2024年4月1日の時点で、年齢が39歳以下のご夫婦
リフォームにおける補助対象の工事と金額

(※出典:「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。)
子育てグリーン住宅支援事業は、「子育て〜」とありますが、リフォームでは全世帯が対象です。
補助金の対象となるリフォームは、「3つの必須リフォーム」と「5つの任意リフォーム」の2種類にわかれています。
また、本制度を利用する際の条件の一部に、次の内容が定められています。
制度を利用する際の条件
- 必須リフォーム3つすべてを実施する:上限60万円/戸
- 必須リフォームを最低でも2つ以上実施する:上限40万円/戸
- グリーン住宅支援事業者と契約し、2024年11月22日以降に着工するリフォーム
補助対象となるリフォームの内容を、次にまとめました。
必須のリフォーム | |
---|---|
任意のリフォーム | 4. 子育てしやすい環境へ変更するリフォーム |
任意の工事は、必須工事とあわせて行う場合に補助対象とされます。
以下より、それぞれの具体的なリフォーム内容と補助金額について、ご紹介します。
1. 開口部の断熱リフォーム
窓や、玄関などの開口部分を、一定の基準を満たした断熱性能のある製品に交換、設置するリフォームが対象とされます。
補助金額は、次の通りです。
リフォーム部位 | サイズと補助金額 |
---|---|
内窓の設置・交換 | 【小】(0.2㎡以上~1.6㎡未満) |
外窓の交換・設置 | 【小】(0.2㎡以上~1.6㎡未満) |
窓ガラスを | 【小】(0.1㎡以上~0.8㎡未満) |
玄関ドアの | 【小】 |
なお、条件を満たすことで窓の断熱リフォームは「先進的窓リノベ2025事業」と併用することもできます。
2. 躯体部分の断熱リフォーム
外壁、屋根、天井、床と住宅の構造箇所に、対象の断熱材を用いてリフォームをする際は、補助対象となります。
(※リフォーム後の断熱基準がZEHレベルであること。)
リフォーム部位 | 補助金額 |
---|---|
外壁 | ● 16.9万円/戸 |
屋根、天井 | ● 6万円/戸 |
床 | ● 10.5万円/戸 |
3.エコ住宅設備の導入
太陽熱利用システムや節水機能が高い洋式トイレ、高断熱浴槽など省エネ効果の高い住宅設備の導入も、補助対象とされています。
補助対象の設備 | 補助金額 |
---|---|
太陽熱利用システム | 3万円/戸 |
節水機能の高い | ● 掃除が簡単な機能付き |
高断熱浴槽の導入 | 3.2万円/戸 |
高効率給湯器の導入 | 3万円/戸 |
節湯機能のある | 6千円/台 |
蓄電池の導入 | 6.4万円/戸 |
なお、エコキュートなど高効率給湯器を複数導入する場合、条件を満たすことで「給湯省エネ2025事業」との併用も可能です。
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4.子育てしやすい環境へ変更するリフォーム
お住まいを子育てしやすい環境にするために、補助対象となるリフォームが定められています。
特に子育て世帯の方は、将来を見据えて活用を検討してみましょう。
リフォーム内容 | 補助金額 |
---|---|
家事の負担が | ● ビルトイン食洗機 |
開口部の | ● 外窓の交換 |
開口部の | ● 防音性が高い窓ガラスに交換 |
キッチンの | 9.1万円/戸 |
5. 住宅の防災性を向上させるリフォーム
窓を防災性の高い製品へリフォームする場合も、補助対象です。
主に、窓ガラスと外窓のリフォームが該当します。
リフォーム部位 | サイズと補助金額 |
---|---|
窓ガラスの交換 | 【小】(0.1㎡以上~0.8㎡未満) |
外窓の交換 | 【小】(0.2㎡以上~1.6㎡未満) |
6.バリアフリーリフォーム
介護を目的としたリフォームをする場合、補助対象の工事内容であれば必須工事とあわせて補助金の申請が可能です。
リフォーム内容 | 補助金額 |
---|---|
手すりの設置 | 6千円/戸 |
段差の解消 | 7千円/戸 |
廊下などの幅を広げる | 2.8万円/戸 |
衝撃などを和らげる | 2.1万円/戸 |
7. 空気清浄、換気機能がついたエアコンの導入
空気清浄、換気機能がついたエアコンを導入する際、補助金額はエアコンの冷房能力にあわせた額が補助されます。
エアコンの冷房能力目安 | 補助金額 |
---|---|
2.2kW以下 | 2万円/台 |
2.2kW超~3.6kW未満 | 2.4万円/台 |
3.6kW以上 | 2.7万円/台 |
8. リフォーム瑕疵保険などへの加入
リフォーム瑕疵保険または大規模修繕工事の保証保険に加入する場合、1契約あたり7千円の補助を受けられます。
なお、契約するリフォーム業者が子育てグリーン住宅支援事業に登録されているかも確認しましょう。
「子育てグリーン住宅支援事業を利用してリフォーム費用を抑えたいけれど、内容が難しくて不安……」と感じる方も多いでしょう。
補助金の詳細を把握し、具体的なスケジュールを立てるためにも、一度リフォーム業者に相談し、実際の費用や工事内容を確認してみるのをおすすめします。
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子育てグリーン住宅支援事業の実際の使用例

当サービス『リショップナビ』を通し、「子育てグリーン住宅支援事業」を利用してリフォームされた方が多数おります。
施工範囲/箇所の関係で5~10万円ほどの補助を受けた方が大半を占めています。
実際に補助金を利用した例と、補助金対応を行った施工会社をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
リフォーム費用 | リフォーム費用 | 補助金額 | 施工箇所 | 施工会社 |
---|---|---|---|---|
3,410,000円 | 3,210,000円 | 200,000円 | キッチン/お風呂 | |
1,480,000円 | 1,310,000円 | 170,000円 | トイレ/洗面所/お風呂 | |
1,540,000円 | 1,400,000円 | 140,000円 | トイレ/洗面所/お風呂/その他 | |
980,000円 | 860,000円 | 120,000円 | お風呂 | |
200,000円 | 150,000円 | 50,000円 | キッチン/トイレ/洗面所/リビング |
リショップナビには、補助金を利用したリフォーム実績のある会社が多数加盟しています。
窓や水回りのリフォームを検討している方はぜひ相談してみましょう。
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2024年「子育てエコホーム支援事業」との違い
(※出典:「子育てエコホーム支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。)
2024年度に実施された、リフォームにおける「子育てエコホーム支援事業」との主な違いは、次の点が挙げられます。
「子育てエコホーム支援事業」との主な違い
- 最大補助金額の上限が前年20~60万円から今年は40~60万円と増加
- 全世帯で補助上限額が60万円に統一
- 必須のリフォーム工事が1つから最低2つに増加
前年と比べ、必須リフォームの数は増えましたが、上限金額が昨年より上がっています。
また、昨年は子育て・若者世帯に対してのみ補助上限額を引き上げていたのですが、本制度から全世帯が対象となりました。
2025年も引き続き、政府はエネルギー削減を目的とした住宅の省エネ化促進に力を入れていることがわかります。
省エネリフォームを見込まれている方は、費用を抑える方法の一つに子育てグリーン住宅支援事業の利用を検討するのもよいでしょう。
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子育てグリーン住宅支援事業はいつまで?
「子育てグリーン住宅支援事業」の申請受付は、2025年3月31日から12月31日までです。
また、予約申請(任意)を行う場合は、2025年3月31日から11月14日までの期間が設けられています。
(※一括/ワンストップ申請の開始は2025年5月30日~)
補助金は基本リフォーム工事が完了し、支払いを終えた後に還元されるため、あらかじめ自己負担額を把握し、資金計画を立てておくことが欠かせません。
資金計画を立てながら、スムーズに申請の準備をするためにも事前の見積もり取得が重要です。
また、申請数が多い制度は期限内であっても早期に受付終了することがあるため、見積もりを依頼する頃には申請が締め切られている可能性も。
「急いで見積もりを取らなきゃ……!」と慌てて業者選びを失敗しないためにも、計画的に進めいきましょう。
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子育てグリーン住宅支援事業で補助金を申請する方法
補助金の交付申請をする際、どのような手順で行うか疑問に思う方もいらっしゃると思います。
大まかな流れを次にまとめました。

ご自身できちんと申請できるか不安な方もいらっしゃると思いますが、基本的にリフォーム業者が申請手続きを代行するので、ご安心ください。
補助金交付の申請に必要な書類
子育てグリーン住宅支援事業の申請をする際、提出に必要な書類を把握しておくことも大切です。
リフォームの補助金申請で必要な書類は、次が挙げられます。
- 補助金利用に関するリフォーム業者との同意書
- 工事請負契約書のコピー
- リフォームを依頼した本人(施主)の身元が確認できる書類
(個人であれば住民票や運転免許証のコピー/法人であれば商業登記のコピー) - 対象工事の性能を証明する書類
(性能証明書、納品書、工事前・工事中・工事後の写真など) - 工事が始まったことを示す写真(予約申請時のみ)
書類に不備があると補助金対象外とされ、制度が利用できないことがあります。
慌てて準備することがないよう、スケジュールに余裕を持っておきましょう。
補助金制度を利用するときに確認したい2つのこと

利用を検討されている方は、補助金制度の詳細がでたら、次のことを確認しておきましょう。
公式ウェブサイトで補助対象の条件を確認
補助金制度に関する詳細が発表されたら、補助対象の条件を確認してください。
条件を満たしていないと、対象外となり補助金制度自体が利用できないケースも。
また、条件とあわせて補助金額・対象のリフォームを確認しておくと予算とリフォームのプランを立てやすいでしょう。
最新の情報は、「子育てグリーン住宅支援事業」の公式ウェブサイトで確認できます。
なお、国土交通省の公式ウェブサイトでも確認できますので、こまめにアクセスしてみてください。
補助金の申請をするタイミング確認
補助金を利用する際は、交付申請のタイミングを事前に確認することが重要です。
「子育てグリーン住宅支援事業」では、リフォーム工事完了後に交付申請を行います。
また、自治体など別の補助金制度の利用を検討している方もいるでしょう。
制度によっては「工事前に申請」する必要があるものもあり、申請の順番が異なります。
申請のタイミングを誤ると補助対象外となり、制度を利用できなくなるため、事前に申請手順をしっかり確認しておきましょう。
補助金に詳しいリフォーム業者への相談も検討
公式ウェブサイトを見ても、内容が難しくて不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、補助金制度に詳しいリフォーム業者へ相談するのもおすすめです。
制度の知識だけでなく、希望するリフォームに最適な補助金制度を提案してもらえることがあります。
相談の際には、気になることや疑問点があれば、遠慮せずに質問してみましょう。
丁寧で分かりやすい説明をしてくれるかどうかも、業者を選ぶポイントです。
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子育てグリーン住宅支援事業に詳しい業者に依頼する
子育てグリーン住宅支援事業を活用すれば、省エネ性の高い新築やリフォームの費用負担を抑えることができます。
補助金の内容に不安がある方も、補助金対応の登録業者であれば制度について丁寧に説明してくれるため、安心して進められます。
なお、この補助金は「グリーン住宅支援事業者」に登録された業者でなければ対応できないため、契約前の確認が重要です。
当サイト『リショップナビ』では、補助金に対応した複数の業者に見積もり依頼ができますので、ぜひご活用ください。
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