この記事でわかること |
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家庭用蓄電池を設置する際の価格相場はいくら? |
設置工事の費用相場は、容量などによって異なりますが80~200万円となっています。 1kWhあたりの参考価格は、本体価格と工事費あわせて15~21万円です。 |
国や自治体で実施している補助金制度は利用できる? |
2024年4月現在、国が実施している「子育てエコホーム支援事業」や自治体で実施している制度が、場合によっては活用できるでしょう。(詳しくはこちら) |
家庭用蓄電池でおすすめのメーカーや商品について知りたい! |
京セラ・シャープ・ニチコン・パナソニックなどの主な商品について、こちらでご紹介しています。 一部補助金対象になる機種も解説していますので、ぜひチェックしてみてください。 |
家庭用蓄電池の寿命はどのくらい?選び方も知りたい! |
寿命の目安は10~15年くらいと言われています。(詳しくはこちら) 選び方のポイントとして、貯めたい・使いたい電気の量をそれぞれ考えた上で、決めましょう。 ちなみに、家庭用蓄電池で特に人気があるのは、蓄電容量が5~7kWhのタイプです。 |
家庭用蓄電池の設置価格の相場はいくらになる?
住宅用据え置き型蓄電池を設置する価格の相場は、本体+工事費用込みで80〜200万円とされています。
内訳費用の目安としては、設置工事費用20~35万円程+商品の本体価格のイメージです。
基本的に、容量が多いまたは性能が高いなどの商品は、価格が高くなりやすいですが、停電時の動作がよく利便性が高いと言えます。
容量ごとの設置費用(本体価格+工事費込みの金額)の参考を、次にまとめました。
容量 | 設置価格 |
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1kWh | 15~21万円 |
5kWh | 75~105万円 |
7kWh | 105~147万円 |
(※上記の金額は業者や機種によって変動します。)
容量が10kWh未満であれば、160万円以下でおさまるケースもあるでしょう。
また、補助金対象となる機種を選び、設置にかかる費用をおさえる方法もおすすめです。
ただし、配線工事や諸経費など別途かかる場合もあるため、見積もり書を受け取ったら、内訳金額の詳細をしっかり確認しましょう。
家庭用蓄電池のタイプ・特徴とは?
家庭用蓄電池は、主に次の2つのタイプがあります。
- 「コンセント型」:ご自宅のコンセントで充電可能、手頃なサイズ。
- 「系統連系型(据え置き型)」:電力会社の電力網から直接電気を貯めるので、容量・サイズが大きく配線工事が必要。
コンセント型は、普段から充電しておくことで電気を貯められるので、停電時にスマートフォンや冷蔵庫などの、バックアップ電源として活用できます。
一時的な電力の利用をメインとしているため、電力の自給自足には向いていないと言えるでしょう。
系統連系型(据え置き型)は、電力網に直接接続することで電気を貯めます。
蓄電容量が多いので、停電時でも家全体の電気を長時間利用が可能です。
電気代の節約もしやすいというメリットもあります。
蓄電池(別名:二次電池/充電式電池)とは、充電することで使いたい時に必要な分の電気を繰り返し利用できる電池を指します。
(※使い切りタイプの電池である「乾電池」は、一次電池と呼ばれています。)
主な種類としては、次の3つが挙げられます。
1.「リチウムイオン蓄電池」:パソコンや携帯のバッテリーに使われる
2.「ニッケル・水素蓄電池」:携帯音楽プレーヤーのバッテリーや『エネループ』などの充電式乾電池などに多い
3.「鉛蓄電池」:自動車のバッテリーとして広く使用されている
コンセントなどからの充電や、太陽光発電と連携させることで電気を貯められる仕組みです。
家庭用蓄電池のおすすめメーカーと商品6選を比較
「家庭用蓄電池はどこのメーカーがおすすめ?」「たくさん種類があるけど、どの商品があうかわからない......」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
本章では、おすすめのメーカーと商品を6選比較していきます。
2024年4月時点で、国/自治体が実施する補助金(助成金)の対象になりやすい商品も掲載していますので、チェックしてみてくださいね。
京セラ『エネレッツァ』EGS-LM0500
京セラ社の『エネレッツア』は、世界初のクレイ型蓄電池を内蔵。
あらかじめ、電解液がねじ込まれたクレイ型によりで液漏れを防ぎ、高い安全性と長寿命化を実現した商品です。
太陽光発電と好相性の機器はもちろんのこと、屋内・屋外どちらにも設置できるタイプや小型蓄電池など、バリエーションに富んでいます。
蓄電容量 | 5.0kWh |
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サイズ | 幅48.5cm × 高さ56.2cm ×奥行28cm |
重量 | 64kg |
メーカー保証期間 | 15年 |
設置可能場所 | 屋内 / 屋外ともに対応 |
シャープ『クラウド蓄電池システム』JH-WBPDB650
スリムで扱いやすい商品が代表的なシャープ社。
『クラウド蓄電池システム』は、蓄電池の置き場所にお悩みの方におすすめなスリム型のタイプです。
後から増設することもできます。
停電時でも各部屋で電気が使える「家中まるごと停電対応」に加え、コンセントの差し替えも不要なので、万が一の場合でも安心の商品です。
蓄電容量 | 6.5kWh |
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サイズ (蓄電ユニット) | 幅56cm × 高さ32cm ×奥行57.5cm |
重量 (蓄電ユニット) | 約74kg |
メーカー保証期間 | 10年(有償で15年に延長可能) |
設置可能場所 | 屋内/屋外ともに対応 |
ニチコン『トライブリッド蓄電システム』ES-T3M1
国内No.1の累積販売台数を誇るトップメーカーのニチコン(2023年12月時点)。
『トライブリッド蓄電システム』は、1台で太陽光設置済みの方向けの単機能蓄電システムから、ハイブリッド蓄電システム、EV(電気自動車)充電まで幅広く対応できます。
蓄電容量が4.9〜14.9kWhと組み合わせによって幅広く選べるのと、後から追加・増設もできるのでライフスタイルにあわせて自由に容量を選択できるのも魅力と言えるでしょう。
蓄電容量 | 7.4kWh |
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サイズ(蓄電ユニット) | 幅54cm × 高さ41.8cm ×奥行23cm |
重量(蓄電ユニット) | 約61kg |
メーカー保証期間 | 15年 |
設置可能場所 | 屋内 / 屋外ともに対応 (※パワコン=屋外) |
オムロン ソーシアルソリューションズ『マルチ蓄電プラットフォーム』KPBP-A-PKG-MM3
オムロン社の『マルチ蓄電プラットフォーム』は、ライフスタイルの変化によるエネルギー消費にあわせて柔軟に機器を選択・追加できます。
また、既設の太陽光発電パネルへの後付けが簡単なのと、狭い場所でも設置可能であるのが特徴です。
蓄電容量 | 6.5kWh |
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サイズ (蓄電ユニット) | 幅49cm × 高さ84.7cm ×奥行14.7cm |
重量(蓄電ユニット) | 約65kg |
メーカー保証期間 | 15年 |
設置可能場所 | 屋内/屋外ともに対応 (※パワコン=屋外) |
パナソニック『[住宅用]創蓄連携システムS+』PLJ-RC41063A
キッチン・トイレなどの住宅設備や家電製品を数多く手掛け続けてきたパナソニック社。
『住宅用]創蓄連携システムS+』は、生活・設備にあわせて蓄電容量のラインナップが豊富です。
また、同社のHEMS『AiSEG2』と連携させることで、家全体のエネルギー消費量を調節したり、「気象警報」が発令した際に停電時に備え電気を貯めるなど、すべて自動で行ってくれるのも魅力の1つです。
蓄電容量 | 6.3kWh |
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サイズ (蓄電ユニット) | 幅64.9cm × 高さ64.6cm ×奥行33.3cm (突起部は含まず) |
重量(蓄電ユニット) | 約85kg |
メーカー保証期間 | 15年 |
設置可能場所 | 屋外に対応 |
Tesla(テスラ)『Powerwall』
電気自動車で有名なTesla(テスラ)社の『Powerwall』は、補助金の対象商品ではありませんが、今後注目が予想される商品です。
一番の特徴は13.5kWhと大容量でありながら、国内メーカーの商品よりも低価格でデザイン性があることが挙げられます。
電力の停電を検知すると、自動的に太陽光発電システムで貯めた電気を家全体に自動で送るので、いざという時も安心です。
また、専用のアプリにより電気消費量のモニタリングや遠隔操作も可能と利便性に優れています。
ただし、Tesla(テスラ)の製品は「認定施工会社」のみが工事を許可されています。
利用を検討されている方は、施工会社を探す際に注意しましょう。
(※当サービス『リショップナビ』でご紹介している設置業者でも、ほとんど取り扱っておりません。)
蓄電容量 | 13.5kWh |
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サイズ (蓄電ユニット) | 幅75.3cm × 高さ115cm ×奥行14.7cm (蓄電池ユニット内に、パワコン内蔵) |
重量(蓄電ユニット) | 約114kg |
メーカー保証期間 | 10年 |
設置可能場所 | 屋内/屋外ともに対応 |
上記のほかにも、屋内に設置しやすいコンパクトタイプや、ご家族が多い場合に適している大容量タイプなど、色々な製品があります。
専門的な内容が多く、設置の仕方や商品選びで迷ってしまうこともありますが、まずは気軽に蓄電池に詳しい施工業者に相談してみましょう。
プロの意見も参考にしながら、ご自宅に最適な蓄電池を導入できるとよいですね。
【2024年版】家庭用蓄電池設置に活用できる補助金制度
家庭用蓄電池の設置リフォームで活用できる補助金制度は、基本的に、国から支給されるもの・自治体から支給されるものと2通りあります。
ここでは、2024年4月現在で国と自治体それぞれ利用できる補助金制度について詳しく解説していきます。
全国共通で利用できる補助金制度
国が実施している、蓄電池設置工事に利用できる補助金制度は主に次の例が挙げられます。
「令和5年度補正家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」
2024年度、蓄電池に活用できる代表的な補助金制度として、「SII(環境共創イニシアチブ)」が実施する「令和5年度補正家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」、通称「DR補助金」が挙げられます。
蓄電池を導入する際、対象の費用の一部を補助することで、再生可能エネルギーの導入・電力が足りなくなりそうな状態の際に、利用できる電源確保の促進を図ります。
補助対象の要件や、金額などを次にまとめました。
補助対象の要件 | ● 補助対象の蓄電システムを所有している ● 申請代行者が行う補助金の申請手続きなどに 同意できる ● 蓄電池アグリゲーターとDR契約を締結 または小売電気事業者のDRメニューに事前に加入 ● DR対応期間中は国やSIIからの求めに応じ 実施状況を蓄電池アグリゲーターや 小売電気事業者の報告することに同意 ● 導入する蓄電システムがSIIの登録商品 ● 蓄電システムの商品代および工事費用の合計が 税抜き1kWhあたり14.1万円以下である (家庭用蓄電池の場合) (※その他、要件あり。) |
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補助金額 | ● 初期実効容量1kWhあたり3.2万円/台とし、 対象の費用の1/3以内の金額を補助 ● 1申請あたり60万円を上限とする (※蓄電池の性能によっては、金額に変動あり。) |
交付申請受付期間 |
2024年3月14日~2024年12月16日 |
※出典:「SIIウェブサイト」
「令和5年度補正家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」の交付申請手続きは、基本的に蓄電池の販売事業者が行います。
DR事業とは、一般のご家庭や事業者などにある、太陽光発電システム・蓄電池・電気自動車などを、遠隔操作により電気量を調整することで、電力の需給をバランスを維持するための事業です。
夏場・冬場など気候により発電量が需要量を上回ると「電力需要ひっ迫警報」が発令されます。
DR事業を行う際は、あらかじめ蓄電池システムなどを利用している方に、事業者より連絡があります。
「子育てエコホーム支援事業」
住宅の省エネ改修への補助を行う「子育てエコホーム支援事業」は、リフォームの場合子育て世帯以外の方も補助金対象になります。
補助対象の要件 |
● エコホーム支援事業者と工事請負契約などを ● 蓄電池設置リフォームをする住宅の所有者 ● 共同住宅などは管理組合、管理組合法人も ● 補助金額の合計が5万円以上で申請可能 |
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補助金額 |
● 上限20万円/戸が原則 【エコ住宅設備の導入】(必須) |
申請受付機関 |
● 交付申請予約(任意) ● 交付申請受付期間 |
※出典:「子育てエコホーム支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省)を加工して作成。
前事業であった2023年の「こどもエコすまい支援事業」は人気の制度であり、受付開始から同年9月28日に予算上限に達したため、申請受付を終了しました。
子育てエコホーム支援事業の利用を検討されている方は、早めに申請準備をすることをおすすめします。
自治体で利用できる補助金制度の例
都道府県や市町村が実施する補助金制度も多数あります。
ここでは、次の2つの制度を例にご紹介します。
● 「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」(東京都) |
「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」(東京都)
東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は、蓄電池や太陽光発電システムなど、省エネ設備導入などの費用を助成する事業です。
(断熱改修工事やエコキュートの導入なども補助対象になる場合があります。)
助成対象の要件 |
● 補助対象の機器を所有する方 ● 都内の住宅に新しく設置された対象の機器 ● 助成対象である機器を所有している方 ● 2024年4月1日~2029年3月30日までに ● 「SII(環境共創イニシアチブ)」で (※その他要件あり。) |
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助成金額 |
次のa~cまたはdのうち、いずれか 小さい額を補助 【蓄電池システム】 |
申請受付期間 | 【事前申し込み】2024年5月31日~ |
※出典:「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業公式ウェブサイト」(東京環境局)を加工して作成。
「大井町住宅用スマートエネルギー設備導入費補助金」(神奈川県大井町)
神奈川県大井町で実施している「大井町住宅用スマートエネルギー設備導入費補助金」では、「住宅用太陽光発電システム」「HEMS」「定置用リチウムイオン蓄電池」をそれぞれ導入する際の費用を補助しています。
単独または複数設備を導入しても、申請が可能です。
補助対象の要件 |
● 電灯契約を結び居住をしている住宅を所有する ● 設置する住宅が申請者の所有でない場合は、 ● 過去に同制度の補助を受けていないこと (※その他要件あり。) |
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補助金額 |
機器本体、設備の設置にかかる工事費用を補助 定額5万円 |
申請受付期間 |
2024年4月1日~予算上限に達するまで (※先着順のため、利用を検討される方は窓口に |
※出典:「大井町公式ホームページ」を加工して作成。
蓄電池の補助金は、いつもらえる?
補助金を受給できる時期は、地域や混雑具合・書類の到着状況・審査状況などにより変わってくるため、一概には言えません。
制度によって幅はありますが、目安としては申請書類を受付後、2週間〜3ヶ月程度で「交付決定通知書」や「確定通知」などが送付されるでしょう。
いずれにしても交付まで時間がかかるため、申請時期や予算などに、ゆとりを持たせておきましょう。
蓄電池の補助金申請で注意することは?
自治体や制度によって「工事契約前に申請が必要」「設置後の申請でOK」など、申請方法や条件は異なります。
例えば、「太陽光発電も併設しないと対象外」という場合もあれば「蓄電池単体工事でも補助対象」という地域もあります。
また、支給される金額の内容も、様々なパターンがあるため注意してくださいね。
さらにほとんどの場合、予算に達してしまうと受付終了してしまうので、事前にお住まいの自治体に確認しておきましょう。
補助金に詳しい業者であれば、計算方法・申請の仕方や、対象となる機種などについても詳しくアドバイスしてくれるはずです。
申請手続きの代行サービスをしてくれる施工会社もあるので、まずは相談してみましょう。
家庭用蓄電池を設置するメリット
家庭用蓄電池を設置する主なメリットとして、次が挙げられます。
- 災害時、停電時でも電気が使える
- 電気代節約の対策になる
- 太陽光発電システムとの併用で効率よく電力を活用できる
災害時・停電時も電気が使える
蓄電池に貯めておいた電気は、災害などで停電した際にも使用可能です。
どれくらい使用できるのか、パナソニック社のデータを例に解説します。
次の電化製品を蓄電池がフル充電してある状態で災害時・停電時に使用するとします。
電化製品の例(消費電力の合計:265W) ● 冷蔵庫(消費電力:50W) |
上記の場合、蓄電容量5.6kWhで約16~72時間以上、11.2kWhであれば約32~72時間以上稼働させることができます。
電気が復旧するまでの間、スマートフォンや冷蔵庫などが充分利用可能です。
ただし、実際の稼働時間は蓄電池の定格容量・定格出力や、使用時にかかる負荷、ご自宅の電気製品の電力量などによっても変動することを念頭に置いておきましょう。
[蓄電容量:5.6kWh] パッケージ型番:PLJ-25522KN1/停電時100V出力タイプ・自立出力2.0kVA
[蓄電容量:11.2kWh] パッケージ型番:PLJ-25532KN1/停電時100/200V出力タイプ・自立出力3.0kVA
電気代節約の対策になる
蓄電池を設置することで、電気代の費用を抑える工夫ができます。
電気代が比較的安価な夜間に蓄電池へ電力を貯め、昼間は貯めた電気を利用することで電力会社からの買電(※)量が減るため、電気代を削減できるのです。
(※買電:生活に必要な消費電力を電力会社から購入すること)
参考までに、昼間と夜間の電気代がどれくらい差があるのか、2024年4月時点での「東京電力エナジーパートナー(TEPCO)」(関東)の3つの契約プランの違いを次にまとめました。
(※「スタンダードS」「スマートライフS」は、最低月額料:(1契約) 328.08円/基本料:10Aにつき311.75円(15Aの場合=467.63円」(各10~60Aの場合)
「夜トク8」は、最低月額料:(1契約) 328.08円/基本料:1kWhにつき255.69円の場合を記載。)
プラン名 | 料金 |
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スタンダードS |
● 使用量が~120kWh:29.80円
● 用量が121kWh~300kWh:36.40円 ● 301kWh~:40.49円 ※「スタンダードS」は使用時間において値段は一律だが、月間使用量において料金が変動。 |
スマートライフS |
● 午前1時~午前6時:27.86円 ● 午前6時~翌日の午前1時:35.76円 ※深夜~朝方の方が料金が安い。 |
夜トク8 |
● 午後11時~翌日の午前7時:31.64円 ● 午前7時~午後11時:42.60円 ※夜間~朝は料金が安い。 |
上記のように、使用する時間帯によって電気料金は異なります。
蓄電池を導入する際は電気代の契約プランを変更しないと光熱費の節約にならないかもしれないため、一度見直してみるとよいですね。
太陽光発電システムとの併用で効率よく電力を活用できる
既に太陽光発電システムを設置されているご家庭はもちろん、これから新設したい方にとっても蓄電池との併用は非常に有効です。
昼間は発電した電気を活用しつつ、余った電気は蓄電池に貯めることができます。
貯めた電気は、必要な際に自家消費したり売電(※)することで光熱費をまかなったりすることもできるでしょう。
(※売電:ご自宅の太陽光発電システムでできた電力を電力会社に買い取ってもらうこと)
近年、電気代は高騰し売電価格が下がっている傾向があります。
売電を活用するか、電気使用の時間帯を工夫して電力の自給自足をメインにするかでお悩みになるかと思います。
まずは、ご家庭に合った蓄電池を選んだ上で、発電量と蓄電量のバランスを見ながら適した使い方をしてくださいね。
FIT制度における住宅用太陽光発電(10kW未満の場合)の、2023年下半期~2025年の買取価格は次の通りです。(経済産業省発表)
● 2023年下半期:16円
● 2024年:16円
● 2025年:15円
※出典:「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2024年度以降の買取価格等と2024年度の賦課金単価を設定します」(経済産業省)を加工して作成。
家庭用蓄電池のデメリットと選び方の注意点
家庭用蓄電池のデメリット
家庭用蓄電池を設置する主なデメリットとして、「初期費用が高い」と「設置場所を確保する必要がある」ことが挙げられます。
初期費用は、本体価格に加えて設置工事・電気工事費用もかかるため高額になりやすいです。
ハイブリッド型など機種によっても費用が変わります。
ただ、初期費用はかかりますが、日々の電気代削減につながるのでメリットの点も比較しながら導入を検討しましょう。
【蓄電池の選び方で注意すること】
蓄電池を選ぶ際、上述した「設置場所の確保」に注意しましょう。
蓄電池は高温や室温に弱いため、設置場所は慎重に決めることが大切です。
また、小型デザインのものが増えてきてはいるものの、大きさはあるため十分なスペースも必要になります。
選び方のポイントを、次にまとめました。
1. 設置場所は温度が25℃以下を保てる環境が理想的
2. 湿気がこもらず通気性のよいスペースに設置する
(直射日光や室外機からの風、ほこりがあたる場所は避ける)
3. 設置場所のスペースにあうサイズの商品を選ぶ
また、配線工事を考慮した上でスペースを選びましょう。
施工会社に現地調査をしてもらう際に、適した位置や商品を提案してもらうのがおすすめです。
家庭用蓄電池の選び方!寿命(耐用年数)/容量は?
ご自宅に家庭用蓄電池を設置する際には、寿命・容量などを基準に選びましょう。
家庭用蓄電池の法定耐用年数=6年、寿命=約10〜15年
蓄電池の寿命は、一般的には約10〜15年とされていますが、短い場合は5~6年程度で交換が必要になることもあります。
ちなみに、たいていの製品のメーカー保証は「10年」もしくは「15年」です。
(※国税庁によると「法定耐用年数は6年」とされていますが、法定耐用年数=税務上の基準であるため、実際の平均寿命とは異なります。)
基本的に蓄電池は、充放電回数の上限を超えると、交換しなくてはいけません。
充放電サイクル回数の限度は、メーカーや商品によって異なり、また設置する場所の温湿度などによっても左右されます。
寒冷地や塩害がある地域には対応しない物もあるため、お住まいの環境に合った製品を選びましょう。
蓄電池を長持ちさせるコツは「充放電のサイクル回数(※)」を工夫して減らすことです。
過度な充放電を控えることで、電池やシステムにかかる負荷を軽減し、劣化スピードを遅らせることができます。
さらに長持ちさせるべく「フル充電後、30~50%程度まで放電させたら、再び充電する」使い方を心がけるとよいでしょう。
(※原則として、蓄電池内の残量0%の状態から100%まで充電し、その後0%になるまで放電する流れを「1サイクル」として数えます。)
家庭用蓄電池の蓄電容量
家庭用蓄電池のメーカー品は、1~12kWhのものが多いですが、特に人気なのは5~7kWhの商品です。
容量が大きいほど、使える電力量が増えて停電時に稼働させられる時間も長くなりますが、本体価格が高額な傾向があります。
また、実際に使用できる電気の容量は、製品に表記されている定格容量よりも少ないです。
貯めたい電気の量・使用したい電気の量の配分を考えて、蓄電容量を選択しましょう。
※「蓄電容量」:電気エネルギー(kWh)をどのくらい貯めておくことができるかを示す数値のこと。
「据え置き型」の家庭用蓄電池のほとんどは、過剰な充電・放電を防ぐために残量が100%や0%にならないよう制御できる機能が搭載されています。
また、停電などの非常時に備えてすぐに稼働できるよう蓄電残量が0%にならないよう、基本的には30%など制限されている場合が多いです。
蓄電池内の残量が多いほうが、非常時に使用できる電力も増えるのでより安心とも言えるでしょう。
そのため、実際に使用できる電気の容量は上述の通り製品に記載されている容量と異なるため、実際に使用できる容量を考慮して選びましょう。
家庭用蓄電池はライフスタイルにあった商品を選ぶ
蓄電池は、政府や自治体も推奨しており、今後さらに普及していくことが期待される設備です。
初期費用はかかりますが、電気プランを見直したり太陽光発電システムと併用したりと工夫次第で、電気代の削減や省エネ対策など日々の生活にも活用できるでしょう。
また、非常時の備えとしても安心ですね。
発電量と蓄電量のバランスを見ながら、ご家庭に合った商品を選ぶとよいです。
お悩みの方は、まずはリフォーム会社に相談し、プロのアドバイスをもとに導入を検討してみるのもおすすめです。
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