浴室乾燥機・暖房機の後付けはできる？設置費用・電気代の目安や、光熱費を抑える方法は？

【この記事でわかること】

浴室乾燥機は基本的に後付けが可能です。

浴室乾燥機には後付けしやすい種類があり、タイル張りの在来工法の浴室・ユニットバスを問わず、工事可能な場合が多いです。

次にご紹介する例の通り「照明が障害になる」などの理由でスペースがない場合は、後付けできない可能性があります。

ただし、分電盤の空きや点検口がない場合でも「配線工事を行う」などの対応で設置可能な場合があります。

まずはリフォーム会社に現地調査を依頼し、後付けでの設置が可能かどうか、確認してもらうとよいでしょう。

当サイト『リショップナビ』では、浴室乾燥機の設置に詳しい複数のリフォーム会社から、一括で見積もりの取得が行えるほか、各種リフォームの相談も可能です。

浴室乾燥機を後付けする工事の価格帯は、本体＋施工費込みで5〜28万円程度です。
15万円前後の予算を見込んでおくと無難でしょう。

詳しくは次の画像をご確認ください。

取り付け方には「壁掛け型」や「天井埋め込み型」があり、壁掛け型のほうが低価格です。

また熱源タイプには「電気式」と「温水式」があり、電気式のほうが安価で済みます。

浴室乾燥機の取り付けタイプや熱源の違いなど、それぞれ種類や特徴の違いについてご紹介します。

浴室乾燥機の取り付けタイプには、次のように「壁掛け型・天井埋め込み型(ビルトイン)・天井付け型」の3種類があります。

浴室乾燥機の熱源方式には「電気式(ヒーター式／ヒートポンプ式)・ガス温水式」の2種類があり、それぞれ次のような特徴の違いがあります。

現在は、ほとんどの製品が「浴室暖房乾燥機」となっており「暖房機能」と「乾燥機能」がほぼセットで付いています。

(※同義語として「浴室乾燥暖房機」「浴室暖房換気扇」「浴室換気乾燥機」などの呼び名もあります。)

>> 浴室乾燥機の基本的な機能について

浴室暖房乾燥機では「換気」に加え、次のような機能を使えます。

カビの原因となる「湿度」が高い浴室を、素早く乾燥させられる機能です。

室内干し対策としても効果があり、花粉に触れさせたくない衣類や下着を干すときにピッタリです。

浴室暖房機能で入浴前に浴室内を温めておくことで、冬場のバスタイムが快適になります。

浴室内に扇風機のような風を送ります。

冷房ほどの冷たい風が出るわけではありせんが、浴室の中が暑いときに体感温度を下げる効果があります。

ややグレードの高い機種に採用されていることが多いです。

高温・低湿度の「ドライサウナ」とは違い、ミストサウナなら低温・高湿度で息苦しくならないため、お肌の乾燥対策もバッチリです。

「プラズマクラスターイオン」を放出することで浴室内に浮遊するカビ菌を減少させます。

ここで、当サイト『リショップナビ』でご紹介しているリフォーム会社が、実際に浴室暖房乾燥機を後付けした工事の例を見てみましょう。

施主様が希望された、高須産業製の浴室暖房乾燥機を、天井に設置。
壁に配線をはわせないよう、電気工事はキッチンの照明裏から実施しました。

ミストサウナやプラズマクラスター機能も付いた、快適な浴室暖房乾燥機を設置。
雨の日の洗濯がはかどるだけではなく、入浴タイムをより楽しめるようになりました。

>> この事例の詳細を見る

もしも「浴室乾燥機が必要かどうか」悩む場合は「家族構成」や「室内干ししたいもの」を軸にして、使用頻度を考えてみるとよいですよ。

ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす健康被害のことを指します。

高齢者や、介護が必要な方がお住まいの場合は、暖房機能で「ヒートショック対策」を行えると安心でしょう。

天日干しに向かないジーンズやニットは、浴室で乾かすと効率的です。

浴槽ふたの上にバスタオルを敷き、その上に平干しすることで、型崩れを防ぎながら乾かせるでしょう。

夏の入浴時の暑さ対策として「涼風」モードの活用は有効と考えられます。

また冬の寒さが厳しい場合は「暖房機能」があると安心です。

浴室内には、干せるスペースが限られます。
室内干しをしたい洗濯物が多い場合は「衣類乾燥機」「除湿機」などのほうが、効率がよい可能性があります。

リフォームで「サンルーム」や「室内干しユニット」を設置するのも得策です。

>> 浴室乾燥機はいらない？メリット・デメリットと代替案を徹底解説！

一年を通して、洗濯や入浴時に不便に感じることがどの程度ありそうか、イメージしてみるとよいでしょう。

浴室乾燥機の中でも、電気代が高いのが「乾燥機能」と「暖房機能」です。

主な4つの機能を使う場合の電気料金の目安は、次の通りです。

(※機種や電気料金プランにより異なる)

>>【外部サイト】浴室乾燥機の電気代の詳細はこちら

電気式の浴室暖房乾燥機には、「100V」仕様のものと「200V」仕様のものがあります。

基本的には、1坪以下の浴室は100V、1.25坪以上の浴室には200Vが推奨されます。
(1.25坪以上の広い浴室では200Vしか選べない場合が多いですが、狭い浴室で200Vを選択することは可能です。)

実際「洗濯物を一気に乾かしたい」という理由で、1坪以下の浴室に200Vを設置されるご家庭もあります。
どちらがよいか迷う場合は、電気工事との兼ね合いもあるため、リフォーム会社と相談しながら決めましょう。

浴室乾燥機は「浴室内の温度を上げて、空気を入れ替えること」で乾燥させます。
この仕組みが、電気代・ガス代を節約するカギです。

ポイントは「浴室内の湿気を追い出し、温風をなるべく使わない対策」をすること。
温風を少しでもスムーズに循環させる環境づくりが重要です。

浴室に湿気が残っている状態で浴室乾燥機を使うと、その分余計な電気が使われます。

「頻繁に換気する」 「湯船にお湯がある場合は、ふたを閉める」 「周辺の水気をしっかり拭き取る」などの湿気対策を習慣にしましょう。

洗濯物の乾燥時間が長いと、雑菌が繁殖しやすくなります。

換気力をアップさせるため、浴室ドアの換気口(スキマ)を頻繁に掃除し、空気の抜け道をつくることが大切です。

換気口がないドアの場合は、浴室乾燥機の稼働時に、暖気が逃げていかない程度に、ほんの少し戸を開けましょう。

浴室暖房乾燥機のフィルターにホコリが溜まっていると、浴室内に風が届きにくくなります。

運転効率が落ち、無駄な電気を使う一因になるので、定期的なフィルター掃除を行いましょう。

カビ・臭いの予防も大事です。
フィルターは1か月〜1か月半くらいの周期で掃除しましょう。
放置するとカビが付着し、洗濯物に臭いなどが移ることがあります。

>> お風呂の生乾き臭が気になる！原因と効果的な対策を解説
>> 風呂場の天井のカビ掃除！注意点・掃除方法・予防策を解説

浴室内に洗濯物を干す前に、ほかの部屋で「ある程度は室内干し」をするのも、おすすめです。

洗濯直後は、できるだけリビングなどで乾かしておくことで、浴室乾燥の使用時間を減らせます。
エアコンや扇風機がある部屋に干せると、より効果的です。

上述したように「使用時間を短くすること」も、光熱費の削減につながります。

例えば「乾きにくい厚手の衣類は中央に干し、乾きやすい薄手のタオルは端っこに干す」など、効率的に乾かす工夫をしましょう。

快適さが魅力だからこそ、上手に活用したい浴室暖房乾燥機。
設置費用や使用時の電気代などもしっかり考慮して、最適なものを選ぶことが大切ですね。

省エネタイプの機器や、メンテナンスが簡単な商品があるかどうか、リフォーム会社に相談してみるのもよいでしょう。

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