【これなら安全】窓サッシ・ゴムパッキンのカビの掃除方法!今後の防止対策は?

更新日:2024年07月05日

【これなら安全】窓サッシ・ゴムパッキンのカビの掃除方法!今後の防止対策は?

窓サッシやゴムパッキンに付着したカビは、放置してしまうとぜんそくやアレルギーの原因となってしまいます。しっかり掃除して除去したいものですが、赤ちゃんやペットと暮らしている方などは、できればカビキラーやハイターの使用は避けたいですよね。そこで、重曹やクエン酸などを使った、安心・安全なカビの落とし方をご紹介します!また、今後のカビ予防・防止対策、塩素系やエタノールを使用する場合の注意点、おすすめのリフォームまで、まとめてチェックしておきましょう。

窓・サッシ・ゴムパッキンのカビ掃除の方法

【これなら安全】窓サッシ・ゴムパッキンのカビの掃除方法!今後の防止対策は?

窓周辺に発生してしまったカビを除去・掃除する際には、カビの胞子を室内にまき散らしてしまう可能性があるため、作業時には必ず窓を開け、換気しながら行いましょう。
掃除方法は、以下を参考にしてみてください。

カビが付き始めた時期なら「洗剤」or「重曹」でOK

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まだカビが発生したばかりの頃であれば、洗剤を使えば充分です。
「バケツに張った水」に「中性洗剤、もしくは食器用洗剤を数滴」垂らして混ぜた物を、タオルや雑巾に含ませて水拭きします。
完全に乾かない内に、乾いた布巾でしっかり拭き取りましょう。

すぐに汚れが取れないようでしたら、洗剤入りの水を含ませたキッチンペーパーを窓に貼り付けて、数分放置してから拭き取ると良いでしょう。

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重曹を使う方法もあります。
「100mlのぬるま湯」に対して「小さじ1杯の重曹」を混ぜた物をスプレーし、乾いた布で拭き取ればOK。
重曹は、水だと溶けにくく、お湯だと泡立つため注意しましょう。

ただし重曹では除菌ができないため、すでにカビが繁殖している場合には向きません。
また、アルミサッシの場合は重曹で傷が付きやすいので、力を入れすぎないように気を付けましょう。

なお窓ガラスに付いているカビの場合は、サッシやパッキンに付着した時と違って侵食しにくいため、上述した方法で取れる可能性が高いです。
軽度のカビであれば、水だけで掃除できる場合もあります。

安全なのは「クエン酸&重曹」

小さなお子さんやペットがお住まいのご家庭では、洗剤を窓まわりに塗布する方法は、不安かもしれませんね。
カビがあまり繁殖していないようであれば、重曹と一緒に、除菌効果のあるクエン酸を使って掃除してみましょう。

クエン酸や重曹には漂白効果はありませんが、「万一、口に入ってしまっても安全」という安心感があります。
ちなみに重曹は、食用の物を使ってもOKですよ。

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まず「100mlの水」に対して「小さじ1/2杯のクエン酸」を混ぜた物を、カビにスプレーします。
その上から重曹を振りかけると、炭酸飲料水のように発泡します。
この泡によってカビが浮き上がってくるので、30分放置した後、固く絞った布巾で水拭きし、最後に乾いた雑巾で拭き取ります。

パッキンやサッシのスキマなど細かい箇所の場合は、綿棒や使い古した歯ブラシ、100円均一でも購入できるサッシ用ブラシなどを使うと、汚れを取りやすいでしょう。

なお、お酢はカビの栄養分になってしまうので、クエン酸の代わりに使うのはNGです。

ちなみに、クエン酸を使用して掃除した直後に、カビキラーなどの「塩素系」漂白剤を使うのは厳禁です!
有害な塩素ガスが発生する危険性があります。
(クエン酸をしっかり水で洗い流してから作業するのであれば、OKです。)

「酸素系漂白剤&重曹」も危険が少ない

クエン酸と重曹では落とせないほどカビが繁殖している場合には、「酸素系」の漂白剤(過炭酸ナトリウム)、および重曹を使うと良いでしょう。
酸素系漂白剤の代表的な製品は『オキシクリーン』です。

「塩素系の漂白剤やカビキラーは、できれば使いたくない」という方にもおすすめの方法です。
ただし、充分な換気をすることと、ゴム手袋の着用は忘れずに。

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「大さじ1/2~1杯のぬるま湯」に対して「大さじ1杯の酸素系漂白剤(粉末タイプ)」と「大さじ1杯の重曹」を混ぜ合わせ、ペースト状にします。
お湯の量を加減しながら、ペーストを好きな固さに調節しましょう。
40℃前後のお湯を使うと、漂白効果が高いです。

完成したペーストを染み込ませたキッチンペーパーを、カビの上に貼り付け、さらにラップで覆って数十分~1時間位、放置します。
これにより、ペーストに頑固な汚れが付着していき、さらに漂白もされます。
蒸発してしまうと洗浄効果が弱くなるため、ラップは必ず使いましょう。

ラップとキッチンペーパーをはがしたら、水拭き&乾拭きでOKです。
一度で汚れが取れなかった場合には、同じ方法を再度試し、ラップで覆った際に2~3時間ほど置いてみると良いでしょう。

ちなみに今回ご紹介した洗浄方法はすべて、浴室やキッチンの掃除の際にも有効なので、ぜひ実践してみてくださいね。

「塩素系」を使う場合は、「酸素系」や「アルコール」との併用NG!

もしも上述した方法で解決せず、塩素系である『カビキラー』や、塩素系漂白剤である『キッチンハイター』を使いたい場合には、「酸素系」の物や「アルコール」と決して混ざらないよう、必ず注意してください。

パッケージに【まぜるな危険】と表示されている「塩素系」の商品は、酸素系漂白剤やアルコールと混ざってしまうと、有毒な塩素ガスが発生します。
吸引し過ぎると死亡事故につながる危険性さえあります。

また先述した通り、「クエン酸」を使用した後、よく洗い流さずに塩素系の製品を使って掃除し直すこともNGです!

消毒や掃除の際に使う「エタノール」もアルコールの一種なので、「塩素系」と混ざらないよう気を付けましょう。
なお、「酸素系」と「エタノール」を組み合わせて使う分には問題ありません。

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普段のカビ予防には、「エタノール」が◎

ここからは、今後のカビ防止対策について解説します。
無事にカビが除去できたら、「エタノール」を使って掃除しておくことをおすすめします。

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エタノールには「無水エタノール」と「消毒用エタノール」という種類があります。
「無水エタノール」はエタノールの濃度が約100%ありますが、揮発性が高すぎてすぐに蒸発してしまうため、原液で使用すると殺菌・消毒する力が弱くなってしまいます。

この無水エタノールを80%に薄めた物が「消毒用エタノール」です。
エタノール濃度が80%位なら、最も効率良く殺菌できると言われています。
つまり「消毒用エタノール」であれば、希釈せずそのまま使用できるというわけです。

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一方「無水エタノール」を使うようであれば「水 = 1:エタノール = 4」の割合で薄めてから使います。
容器の素材は、プラスチックやアクリル樹脂はエタノールで溶けてしまう可能性があるので、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)の物を選んでくださいね。
また容器にはエタノールよりも先に、水を注ぎましょう。

【これなら安全】窓サッシ・ゴムパッキンのカビの掃除方法!今後の防止対策は?

お手入れの仕方としては、カビを予防したい部分に濃度80%のエタノールをスプレーし、乾いた布巾で拭いていくだけなので、とても簡単です。
月に1度位の頻度で行うだけで、予防効果を期待できます。

エタノールは揮発性があるため、掃除の時のように乾拭きで仕上げる手間がありません。
すぐに空気中に蒸発するので、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心です。

エタノールは引火しやすいため注意

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エタノールは引火しやすい性質があるため、掃除した直後にガスコンロや喫煙をしないよう気を付けましょう。

特にキッチンの近くの窓をエタノールで掃除した場合は、充分に換気し、完全にエタノールが蒸発したことを確認してからガスを使いましょう。

また繰り返しになりますが、「塩素系」のカビキラーなどを使ってカビを取り除いた場合には、エタノールが混ざらないよう、くれぐれもご注意くださいね。

「結露」対策で、カビの発生を阻止!

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窓サッシのカビのそもそもの原因は、冬場に発生しやすい「結露」です。
結露とは、家の中の湿った空気(湿気)が、外気の出入口となる窓の近くで急激に冷やされることによって、水滴となって現れる現象です。

窓まわりのカビを防ぐためには、湿気が滞留しないように日々こまめに「換気」と「除湿」をし、それでも結露が発生してしまった場合にはすぐに拭き取ることが大切です。

>> 結露の原因・対策とは?窓サッシ・壁紙の結露を防止する方法8選

結露・カビ抑制には「窓サッシ交換」や「内窓」リフォームも検討を

以上でご紹介した方法でも解決せず、「もっと徹底的に窓まわりのカビ・結露の対策をしたい」という場合には、断熱リフォームも検討してみると良いでしょう。

結露は、窓周辺に湿気が溜まっており、さらに急激に温度低下があった場合に発生します。
そのため、アルミサッシを断熱性の高い「樹脂サッシ」へ交換したり、今お使いの窓の上に「内窓」を設置して断熱性能をアップさせたり、といった対策が有効です。

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サッシ交換は1、2日で工事できることが多く、また内窓は1箇所につき1時間ほどで設置可能です。
特に内窓のリフォームは、マンションでも管理規約上OKなことが多いので、おすすめです。

窓のサッシ枠のみを変更する費用は5万円前後、内窓を追加する価格は約8~15万円、窓全体を丸ごと樹脂窓へ交換する場合は25~60万円位のコストがかかります。

>> 窓の断熱リフォームの種類・費用・おすすめ品
>> 樹脂サッシのメリット・デメリット・価格・おすすめ品
>> 内窓(二重窓)のリフォーム費用・おすすめ品

ただし結露の発生状態によっては、窓まわりの壁に断熱材を入れたほうが良い可能性もあるため、まずは窓周囲の防カビリフォームが得意な業者に相談すると確実です。

当サイト『リショップナビ』では、カビ・湿気・結露対策のリフォームをご提案できる施工業者を、多数ご紹介しています。
ご相談・お見積りも無料ですので、カビや結露の発生でお悩みの方は、ぜひともご活用ください。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

窓・サッシ・ゴムパッキンのカビ掃除の方法を教えてください。
まずは窓を開けて換気することが重要です。

カビが付き始めた時期は「洗剤」か「重曹」で対応可能ですが、小さなお子さんやペットと一緒にお住まいでしたら「クエン酸+重曹」が安全です。
「酸素系漂白剤+重曹」も危険が少ないです。

クエン酸や重曹で落とせないほどカビが繁殖している場合は「酸素系漂白剤&重曹」の組み合わせも、比較的安全でおすすめです。
詳細は、こちら。
『カビキラー』など「塩素系」の液体を使う場合に注意することは、何ですか?
「酸素系」の物や「アルコール」と混ざらないよう、ご注意ください。
詳しくは、こちら
今後の、カビの予防方法について教えてください。
日常的な予防対策としては「エタノール」で掃除をする方法がおすすめです。
またカビの原因となる「結露」を防ぐために、換気・除湿・拭き掃除をすることも大切です。

「徹底的に、窓まわりのカビ・結露の対策をしたい」という場合は、サッシ交換・内窓設置などのリフォームを検討すると良いでしょう。
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