条件に合ったリノベーション向き物件を探す4つのポイント
リノベーションしやすい物件を探すポイントは、次の4つです。
● 築浅にこだわらず築15〜20年の物件を探す
● 自由度が高い構造で探す
● リフォーム・リノベーション済みではない物件から探す
● マンションの場合は管理規約を事前に確認する
希望する物件探しのために、ぜひ参考にしてください。
築浅にこだわらず築15〜20年の物件を探す
物件購入費を抑えたい場合は、築浅物件に絞らず、築15~20年の物件を探すのがおすすめです。
築浅物件の多くは値段が高く、すぐに価格が下がることが少ないため、予算をオーバーしたり、条件に合った物件がなかなか見つからなかったりするケースがあります。
築15~20年の物件は築浅物件よりも値段が手頃で、資産価値が安定しているのが特徴です。
物件の価格を抑えて購入しやすく、将来的な価値も残っている点で、築15~20年の物件は狙い目と言えます。
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自由度が高い構造で探す
リノベーションによる大幅な改修を行いたい時は、物件の構造に注目しましょう。
物件の構造は、「ラーメン構造」と「壁式構造」に分けられ、リノベーションしやすいのは「ラーメン構造」です。
「ラーメン構造」とは柱と梁の接合で建物を支えている構造で、壁を撤去できる場合が多いため、間取り変更に対応しやすくなっています。
一方で、「壁式構造」は壁が建物を支えているので、構造上撤去できない壁があり、リノベーションに制限がかかるケースが大半です。
リフォーム・リノベーション済みではない物件から探す
リフォーム・リノベーション済みの物件は、工事費が上乗せされているケースが多いため、手を加えていない物件に比べて割高です。
また、きれいな状態から改修することに迷うこともあるので、自分好みにリノベーションしたい場合はリフォーム・リノベーションをしていない物件を探すと良いでしょう。
ただ、一部だけリフォーム・リノベーションしている物件もあるので、きれいな部分を残しながら、他の部分をリノベーションするのも方法の一つです。
マンションの場合は管理規約を事前に確認する
マンションを購入してリノベーションしたい場合は、マンションの管理規約をあらかじめ確認しましょう。
マンションの管理規約では、階下への騒音対策で、防音効果のあるカーペットを使っているため、好みのフローリングに変更することができなかったり、玄関や窓などの共有箇所は変更できない部分に指定されていたりします。
管理規約によってリノベーションできる範囲が変わるとともに、範囲を知らずにリノベーションした場合処分を受ける恐れがあるので、事前の確認が欠かせません。
管理規約は不動産会社やリノベーション会社に取り寄せ依頼できるので、気になるマンションがあった時は問い合わせてみましょう。
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リノベーション向き物件の探し方3選
リノベーション向き物件は、主に3つの方法で探せます。
● 不動産ポータルサイトで検索する
● リノベーションを得意とする不動産業者に問い合わせる
● 物件探しも実施しているリノベーション会社に依頼する
それぞれの特徴を理解し、相性の良い方法でリノベーション向き物件を見つけましょう。
不動産ポータルサイトで検索する
不動産ポータルサイトには、さまざまな物件が登録されているため、多くの選択肢からリノベーション向き物件をまとめて検索できます。
一般的な不動産ポータルサイトでは、新築やリノベーション済み物件も掲載されています。「リノベーション向き物件」でカテゴリ分けされていないため、築年数や間取りなどの条件を設定し、希望に当てはまる物件を探しましょう。
不動産ポータルサイトの中には、リノベーション向き物件に特化したサイトもあります。
リノベーション前の物件が掲載されているので、スムーズに検索しやすいでしょう。
「ひかリノベ」や「リノベる。」などが代表的ですので、ぜひチェックしてみてください。
リノベーションを得意とする不動産業者に問い合わせる
不動産業者に直接相談・問い合わせし、リノベーション向きの物件を紹介してもらう方法もあります。
幅広い物件を取り扱う業者よりも、リノベーションを得意とする業者に相談したほうがリノベーションとの相性が良い物件を見つけられるでしょう。
また、新築が得意な業者や中古が得意な業者など、得意分野はさまざまです。
築年数や内装などリノベーション向き物件探しで重視したいポイントを得意とする業者を見つけて、相談すると希望に合った物件を探しやすくなります。
物件探しも実施しているリノベーション会社に依頼する
リノベーション会社の中には、施工だけではなく、物件探しから対応している場合があります。
物件探しから工事まで対応するサービスを「ワンストップリノベーション」といい、手厚いサポートが魅力です。
施工を提供するプロ目線のアドバイスを受けながら物件探しができ、購入後にリノベーション会社を新たに探す必要はありません。
また、窓口1つで物件探しから工事まで済むので、複数の会社とやり取りする手間がないのも特徴です。
リノベーション向き物件を探す際の注意点
リノベーション向き物件を探す際は、次のポイントに気をつけましょう。
● 耐震基準を満たしているか確認する
● 修繕履歴をチェックする
● 配管経路を確認する
● 物件購入とリノベーションの予算配分を決めておく
● 条件に合う物件があったら早めに決断する
住宅の状態や条件はリノベーションの自由度に関わるため、理想を叶えるためには細かい部分まで確認しましょう。
耐震基準を満たしているか確認する
日本では、住まいの安全を守るために、建築基準法に基づいて耐震基準が定められています。
これまでに1971年・1981年・2000年に大幅な改正が行われ、中でも1981年の改正で1981年5月31日までに確認申請を受けた建物を「旧耐震」、1981年6月1日以降に確認申請を受けた建物を「新耐震」と呼ぶようになりました。
「旧耐震」に該当する物件は、新しい基準を満たしていないため、耐震性に不安があります。
「新耐震」の物件に比べて住宅ローンの審査が厳しくなるケースがあり、控除や減税などが受けられないこともあるので、事前にしっかり確認をしましょう。
マンションの場合は管理状況をチェックする
リノベーション向きのマンションを探す場合は、管理状況を把握するために修繕履歴を確認しましょう。
建物や設備をこまめに修繕している記録があれば、安全な状態を保つ努力をしていると判断できます。
修繕計画まで確認すると、将来の管理方針も把握でき、安心して購入するためのヒントになるでしょう。
マンションの修繕履歴や修繕計画は、不動産会社を通して取り寄せできます。
管理規約とあわせて、事前に確認するのがおすすめです。
配管経路を確認する
水回りのリノベーションを実施するためには、配管経路のチェックが必要です。
配管経路には「床スラブ上配管」と「床スラブ貫通配管」の2つがあります。
「床スラブ上配管」は、鉄筋コンクリート造(RC造)の「スラブ」と床の間を配管が通っていることを指し、配管がスラブに干渉していないため、配管の位置変更ができます。
一方で、配管が床スラブを貫通している「床スラブ貫通配管」の場合は、スラブごと動かせないため、水回りの移動はほとんど不可能です。
浴室やトイレなど水回りのリノベーションにこだわりたい方は、配管まで確認しましょう。
物件購入とリノベーションの予算配分を決めておく
リノベーション向き物件を探す前に、物件購入費とリノベーション費用の配分を決めましょう。
予算配分が曖昧だと、条件に合った物件の購入にお金をかけすぎて、リノベーションへのお金が不足し、妥協しなくてはならないかもしれません。
希望のリノベーションにを叶えるためにも、どちらを重視するかが重要です。物件購入費に多めにしてリノベーションは一部で済ませるといったように、優先順位を決めて予算を設定しましょう。
条件に合う物件があったら早めに決断する
条件に合った物件は、他の人も検討している場合が多く、検討している間に取り逃してしまう場合があります。
気に入った物件があった場合は、タイミングも考慮して決断するのも大切です。
購入までの手続きで時間を要する場合もあるので、どのくらいの期間で物件を押さえられるかを把握しておけば、より確実に条件にマッチした物件を確保しやすいです。
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中古物件を活用したリノベーション事例
最後に中古物件を活用したリノベーション事例を3つご紹介します。
リフォーム箇所や費用などを参考にして、リノベーション向き物件のリノベーションを計画しましょう。
事例1:中古住宅を新築のように大規模リノベーション
住宅の種類 | マンション・アパート |
---|---|
築年数 | 35年 |
施工日数 | 40日間 |
リフォーム費用概算 | 約500万円 |
中古住宅を購入し、新築さながらにフルリフォームを実施した事例です。
設備や機器、内装を全て新調し、押入れをクローゼットに変更して収納力を高めています。
和室を洋室に作り替え、ダイニングキッチンと一体化した広々とした間取りが特徴です。
さらに、バルコニーにウッドデッキを設置し、より快適な住宅に生まれ変わっています。
事例2:中古戸建ての内装を一新した大幅リノベーション
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 31年 |
施工日数 | 90日間 |
リフォーム費用概算 | 約1,798万円 |
広くてきれいな庭が決め手で購入した中古の一戸建ての、内装を大きく変更したリノベーション事例です。
内装全てのリノベーションに加えて、広々としたLDKを確保し、クロスや家具などで高級感のある洗練された空間を演出しています。
また、お風呂から庭を眺めたいという要望に応え、水回り設備の移動を中心とした間取り変更も実施しました。
>> この事例の詳細を見る事例3:中古マンションの全面リノベーション
住宅の種類 | マンション・アパート |
---|---|
築年数 | ー |
施工日数 | 14日間 |
リフォーム費用概算 | 約60万円 |
中古マンションを購入し、全面的なリノベーションを実施した事例です。
全体的に暗い印象だったため、フローリングの変更や和室の改修など、明るい雰囲気をつくっています。
リビング・ダイニング以外にも、トイレや浴室などの水回りにも手を加え、気持ちよく暮らせる住宅に生まれ変わりました。
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理想のリノベーション向き物件を見つけよう
条件に合ったリノベーション向き物件を探す際は、築15~20年・ラーメン構造・リフォーム・リノベーション未実施という3点に注目しましょう。
マンションの場合は、管理規約や修繕履歴などを不動産会社から取り寄せ、リノベーション可能な範囲や管理状況を把握するのがポイントです。
良い物件は人気があるので、決断のタイミングも大切です。
物件に求める条件や予算配分などをしっかり決めた上で、理想のリノベーション向き物件を見つけ、あなたが思い描くリノベーションを実現しましょう。
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