築40年は300万円でリフォームできる?可能な工事や事例をご紹介

更新日:2023年09月28日

築40年は300万円でリフォームできる?可能な工事や事例をご紹介

築40年の住宅は経年劣化が進んでいる部分が多く、補修や交換などの工事が必要です。「できれば300万円程度で工事を済ませたい」「築40年だが、300万円程でどこまでリフォームできるのか」などお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、築40年の住宅で検討が必要なリフォームや、300万円で実施できるリフォームについて詳しく解説します。

築40年で検討が必要なリフォーム

築40年で検討が必要なリフォーム

築40年の住宅は、一般的に次のリフォームの検討が必要です。

● 水回りリフォーム
● バリアフリーリフォーム
● 耐震リフォーム
● 断熱リフォーム
● 外装リフォーム

水回りリフォーム

トイレやキッチン、お風呂など水回り設備は、前回のリフォームから10年以上経過している場合は、交換を検討しましょう。

水回りは一般的に15~20年で寿命を迎え、交換が必要となります。
そのため、築40年の住宅では既に1~2回リフォームしていることが多いです。

最後にリフォームしてから10年未満で、問題なく使える場合は、まだリフォームしなくても良いでしょう。
しかし10年以上経っており、劣化している部分もある場合は、水回り全体のリフォームを検討してください。

バリアフリーリフォーム

バリアフリーリフォームは、今後も長く住み続けたい場合に実施しておきたいリフォームです。

特に高齢の方がいるご家庭は、段差をなくす、手すりを設置するなどの安全性を考えたリフォームを検討しましょう。

将来介護が必要な場合や車椅子を使う場合も考えると、廊下の幅を広くしたり、家全体の扉を引き戸に変更したりする工事も実施しておきたいリフォームです。

今すぐの施工は不要でも、いずれ必要になる可能性が高い工事として頭に入れておきましょう。

耐震リフォーム

築40年の住宅では、耐震リフォームの必要性も重視しましょう。

1度も耐震リフォームをしたことがない場合、耐震基準を満たしていないケースがあるからです。

築40年の住宅は旧耐震基準に沿って建築されており、震度5強程度の揺れでも倒壊しないように建てられています。

しかし、1981年からは新耐震基準が適用され、耐えられる揺れの強さが震度6強~7程度に変更になりました。

旧耐震基準のままでは震度5強よりも大きな地震が来た時に倒壊する恐れがあり、今後も住み続けるには大変危険です。
安全性の確保のため、壁や柱を補強しましょう。

断熱リフォーム

室内温度の快適性を向上させたい場合は、断熱リフォームも検討しましょう。

築40年の家は、施工時に断熱材がほとんど使われていない場合が多いため、現在の家と比べると断熱対策が不十分です。

エアコンの効きの悪さや冬場の冷え込みに悩んでいるなら、特に検討すべきリフォームになります。

外装リフォーム

屋根や外壁などの外装リフォームは、これまでどのようなメンテナンスをしてきたかに合わせて塗り替えや全面張り替えが必要です。

外装は通常10~20年の間隔でメンテナンスを実施するので、築40年の場合は、既に一度は塗り替えや張り替えをしていると考えられます。
最後にリフォームをしたのが10~20年ほど前の場合、築40年は再度リフォームが必要な時期です。

劣化状態に合わせて、屋根や外壁の塗り替え・張り替えを検討しましょう。

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300万円でできるリフォームと費用例

300万円でできるリフォームと費用例

次のリフォームは、300万円で施工できることがあります。

● 水回りの設備交換
● キッチンの交換・移動
● リビングの内装工事
● 間取り変更リフォーム
● 耐震工事
● エクステリア・外構工事

水回りの設備交換

キッチン・お風呂・トイレ・洗面台の4点は、グレードやサイズ次第では300万円で同時にリフォームできます。
それぞれのリフォーム費用の目安は次の通りです。

キッチン 50~100万円
お風呂 50~150万円
トイレ 15~50万円
洗面台 10~50万円

トイレや洗面台は、一般的にキッチンやお風呂に比べて安く工事できます。
ただし、これらの費用は設備の移動をせずに、新品との交換工事のみをした場合の金額です。

別の部屋に移動させる場合は、工事内容によっては大規模な工事となるため、さらに費用がかかることがあります。

>> 水回りリフォームの費用相場と施工事例!

キッチンの交換・移動

キッチンの交換だけでなく移動も行う場合、工事だけで300万円程かかることがあります。

キッチンを移動させたい場合は配管工事や電気工事も必要なため、単純な交換より割高です。
さらに、新しいキッチンにオプションを付けたり、上位のグレードのものを購入したい場合は、移動と交換を合わせて最低でも300万円は見積もっておきましょう。

希望する内容や工事規模によっては300万円以上する場合もあるので、業者との詳細な打ち合わせが大切です。

>> キッチン交換の費用相場は?費用を安くするポイント

リビングの内装工事

リビングの内装工事は、一般的に15~150万円で実施できます。

300万円の予算があれば、壁や天井のクロス、フローリング材を張り替えたり、間仕切りを撤去することで、広々としたスペースのあるレイアウトへ変更したりもできます。
ただし、使用する床材や壁材、リビングの広さなどによって必要な金額は変化します。

見積もりを依頼し、希望をすべて反映した場合に実際どの程度費用がかかるか確認してみましょう。

>> 間仕切りリフォームの種類と費用
>> 天井リフォームの種類や注意点、費用とは?
>> フローリング11種類+その他の床材まとめ!

間取り変更リフォーム

壁の撤去が必要な間取り変更は一般的に20~350万円程度かかります。
具体的には、リビングをLDKに変更する場合や、壁を撤去して2つの部屋を1つの部屋にする場合などです。
部屋の面積が大きいほど費用が高額になります。

複数の部屋の壁を撤去して大きく間取りを変更する場合は、300万円以上かかるケースが多いでしょう。

>> 間取り変更リフォームの費用相場&事例!

耐震工事

耐震工事は、耐震診断と合わせて300万円程度必要です。

一般的には耐震診断に約20〜40万円、耐震工事に約25~200万円かかります。
耐震工事を実施するのは、主に壁・柱・屋根です。

住宅の状態によっては補強だけでなく、劣化している骨組み箇所のやり直し工事が必要となり、300万円以上かかるケースがあります。

>> 耐震リフォームの費用相場・事例をご紹介!

エクステリア・外構工事

門やフェンスの交換、アプローチの整備など、エクステリア・外構工事は30~110万円程で実施できます。

アプローチとは門から玄関前までの通路のことです。
アプローチの整備にはおしゃれ目的のデザインの変更や、安全性向上のための段差の解消などがあります。

300万円の予算があれば、ウッドデッキやガレージを新設できる場合もあるでしょう。

>> 外構工事・エクステリアリフォームの費用相場!

300万円でリフォームした施工事例7選

300万円でリフォームした施工事例7選

ここでは、リショップナビの加盟店が実際に施工した、300万円のリフォームした事例を7つご紹介します。

キッチンやリビング、外装などを300万円でリフォームした事例を解説しますので、リフォームの箇所や内容を参考にしてください。

事例1:古いキッチンを対面式にリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 10年
施工日数 5日間
リフォーム費用概算 約300万円

収納力が低く、使い勝手の悪い古い仕様のキッチンを、リフォームしたお客様の事例です。

壁付きI型のキッチンを対面式のキッチンに交換・移動し、新しいキッチンにしたことで収納力もアップし、整理整頓しやすい空間となりました。

>> この事例の詳細を見る

事例2:LDKへ間取り変更リフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 30日間
リフォーム費用概算 約300万円

部屋数が多いために一部屋のスペースが狭いことや、トイレに段差があることが気になるお客様のご自宅をリフォームした事例です。

1階はリビング・ダイニング・キッチンをつなげ、広々としたLDKに変更しました。
トイレの交換や壁と床のクロス張り替えなども行い、住まい全体がより快適な空間に生まれ変わりました。

>> この事例の詳細を見る

事例3:介護とリハビリのためのバリアフリーリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 40年
施工日数 20日間
リフォーム費用概算 約300万円

ご家族の一人がケガをして介護が必要になったため、バリアフリーリフォームを実施しました。

2階に上がらず1階を中心に生活できるよう、リビングや寝室を中心に間取りを変更しています。
手すりを使えば自立歩行できる状態だったので、各所に手すりも設置し、段差も解消しました。

>> この事例の詳細を見る

事例4:内装から外装までトータルリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 30日間
リフォーム費用概算 約300万円

生活しにくい間取りや外装の劣化に悩んでいたお客様のリフォーム事例です。

内装は水回りの設備の交換やキッチンの移動、2階の増築などを実施しました。
外装は外壁と屋根を張り替え、まるで新築のような見た目に仕上がりました。

>> この事例の詳細を見る

事例5:外装のメンテナンス工事

住宅の種類 一戸建て
築年数 19年
施工日数 20日間
施工日数 期間
リフォーム費用概算 約300万円

屋根や外壁、ベランダなど外装のメンテナンスを実施し、美観と機能性を大きく向上させた事例です。

屋根は耐震性・耐久性のあるおしゃれな屋根材に交換し、外壁は耐候性や防カビ性に優れた塗料で塗り替えました。
ベランダの防水工事も実施しています。

>> この事例の詳細を見る

事例6:屋根の葺き替え工事

住宅の種類 一戸建て
築年数 21日
施工日数 10日間
リフォーム費用概算 約300万円

外壁の塗装と和瓦から軽量金属瓦への葺き替えをしました。

木材の腐食がないか点検も実施し、劣化が進んでいた部分は交換しています。

>> この事例の詳細を見る

事例7:屋根と外壁の張り替え工事

住宅の種類 一戸建て
築年数 40年
施工日数 19日間
リフォーム費用概算 約300万円

経年劣化が目立っていた屋根と外壁をリフォームした事例です。
耐久性の高さを重視し、塗り替えではなく張り替えを実施。

壁材はサイディング、屋根材はガルバリウム鋼板に変更しました。

>> この事例の詳細を見る
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築40年のリフォームに利用できる可能性がある補助金や減税制度

築40年のリフォームに利用できる可能性がある補助金や減税制度

築40年のリフォームを実施する際は、次の制度を利用できる場合があります。

● 長期優良住宅化リフォーム推進事業
● 高齢者住宅改修費用助成制度
● 減税制度

それぞれの特徴をご紹介しますので、適用できるものがあれば申請してみましょう。

長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、国土交通省が推進している事業です。

住宅の性能向上や省エネ化、子育てしやすい環境へ整備などをし、既存の住宅を長期優良住宅化するためにリフォームする場合、補助金を受け取れます。

主な対象工事は、劣化箇所の対策や耐震性、断熱リフォームなどの省エネ対策への改修工事などが挙げられます。

補助金を受け取るには次の条件を満たす必要があります。

● インスペクション(建物状況調査)を行い、維持保全計画並びに履歴の作成をする
● リフォーム工事後に耐震性と劣化への対策、省エネルギー性能が確保されている

補助限度額は原則100万円で、申請は施工業者を通して行います。
条件の詳細や最新の情報は、国土交通省の公式ページをご覧ください。

※出典:「令和5年度長期優良住宅化リフォーム推進事業動向調査」(国土交通省)を加工して作成。

高齢者住宅改修費用助成制度

高齢者住宅改修費用助成制度とは、介護保険制度から助成金が支給される制度です。

要支援や要介護の認定を受けている人が住んでいる住宅で、手すりの設置や段差の解消などの工事が対象になります。
20万円を限度に助成金が支給されます。
※出典:「介護保険における住宅改修動向調査」(厚生労働省)を加工して作成。

>> 介護保険制度を利用したリフォームについて詳しくはこちら!

【自治体のバリアフリーリフォーム助成金】

バリアフリーリフォーム向けの助成金を用意している自治体もあります。

千葉市の「高齢者住宅改修費支援サービス事業」では、市内在住の65歳以上の要介護(要支援)認定者が住宅をバリアフリー化する場合に、基準額(※1)×助成割合(※2)の助成金を支給しています。

(※1)実工事費と70万円を比較し、少ない方から利用者負担額(介護保険の自己負担割合に応じた上限2~6万円)を控除した額
(※2)課税状況により4分の1~2分の2
※出典「千葉市高齢者住宅改修費支援サービス事業」を加工して作成。

川崎市で実施しているのは「高齢者住宅改造費助成事業」です。
要支援以上の認定を受けた65歳以上の人が住宅の改造が必要な場合に、100万円を限度に助成しています。
※出典「川崎市高齢者住宅改造費助成事業」を加工して作成。

お住まいの地域にバリアフリーリフォームに関係する助成制度がないか、ホームページや役所で調べてみましょう。

減税制度

ローンを借りてリフォームする場合、住宅ローン減税を適用できます。

最大で10年にわたって、年末ローン残高の0.7%が所得税から控除されます。
1年の最大控除額は140万円で、申請は税務署、または年末調整にて行います。

耐震リフォームやバリアフリーリフォームなどを実施する場合は、固定資産税の減税を申請できます。
減税割合は、耐震リフォームの場合2分の1、バリアフリーリフォームの場合3分の1です。
ただし、耐震リフォームとバリアフリーリフォームの減税の併用はできない点に注意しましょう。

減税の申請は、各自治体の窓口で受け付けています。

>> リフォーム減税制度についてより詳しくはこちら!

築40年の住宅を300万円でリフォームするなら工事箇所をよく検討しよう

築40年の住宅を300万円でリフォームするなら工事箇所をよく検討しよう

築40年の住宅を、300万円でリフォームをする場合は、水回りの交換や耐震工事、断熱工事など、部分的な工事が中心となります。

必要な工事を予算内で実施できるよう、リフォームの優先順位をつけてみましょう。

どこを優先的にリフォームしたら良いか迷った時は、業者の意見を聞きながらプランニングをしてください。

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