平屋増築のメリット・デメリットは?費用相場や施工事例をご紹介

更新日:2023年09月28日

平屋増築のメリット・デメリットは?費用相場や施工事例をご紹介

平屋にお住まいの方の中にはご家族が増えたりなど、ライフスタイルの変化により部屋数が足らず、増築を検討している方もいるでしょう。
平屋の増築費用相場は、1畳あたり約30〜100万円と言われ、建て替えと比べると費用を安く抑えられるのがメリットです。
本記事では平屋増築の費用相場やメリット・デメリットに加えて、知っておきたい注意点もご紹介します。また施工事例もいくつかご紹介しますので、平屋の増築を検討している方はぜひ参考にしてください。

平屋の増築をする際の費用相場

平屋の増築をする際の費用相場

平屋の増築をする際の費用は「どのような部屋をつくるか」「水回りの設備をつけるかどうか」などで大きく変わってきます。

次の表は平屋の増築をする際の費用相場です。

増築する場所 費用相場
1階部分に増築をする場合 25〜55万円/畳
平屋を2階建てに増築する場合 50~100万円/畳
平屋にロフトを増築する場合 50~100万円/畳
水回り工事 費用相場
キッチン 50~100万円
ミニキッチン 28~50万円
洗面台 10~50万円
トイレ 70~200万円
※広さ1畳(約0.5坪)の場合
浴室 75~250万円
※広さ2畳(約1坪)の場合

水回りの設備を追加すると、費用もその分高額になります。
各ケースごとの費用について詳しく解説します。

>> 家の増築リフォーム費用相場についてより詳しく知りたい!

1階部分に増築をする場合

【既存の建物にくっつけて増築する場合】
施工内容 費用相場
木造 30〜40万円/畳
鉄骨・鉄筋コンクリート 50〜55万円/畳
【離れを増築する場合】
施工内容 費用相場
木造離れ 35〜50万円/畳
プレハブ造離れ 25〜33万円/畳
渡り廊下 50~200万円
※離れを新たにつくる時、地盤工事も別途必要な場合もあり。

平屋の1階部分に増築する方法は「既存の建物にくっつけて増築する方法」と「離れを増築する方法」の2種類です。

既存の建物にくっつけて増築する場合、既存部分の壁解体費用や、隣接する部屋の床・壁の補修費用がかかります。

離れを増築する方法は、大工さんが現場で骨組みをつくる「木造」と、規定サイズで切られた材料を組み立てる「プレハブ造」の2種類です。

木造は一から骨組みをつくるため、日数と費用がプレハブ造よりはかかります。
プレハブ造は組み立てるのみなので工期が短く、比較的安く建てられます。

離れを増築する場合、既存の建物と離れをつなげるには渡り廊下の設置も必要です。

>> 離れを増築する時の費用についてさらに詳しく知りたい!

平屋を2階建てに増築する場合

増築の種類 費用相場
2階の増築 50~100万円/畳

平屋を2階建てに増築するには、1畳あたり50〜100万円程度の費用がかかります。

平屋を2階建てにするには耐震性の確保のため、ほとんどの場合1階部分の補強工事が必要です。
さらに屋根の解体・つくり直しも必要になるので、1階部分に増築する場合より費用が高くなる傾向があります。

1階部分の補強工事費用や階段の設置位置なども、打ち合わせの時にしっかりと確認しましょう。

平屋にロフトを増築する場合

増築の種類 費用相場
ロフトの増築 50~100万円

平屋にロフトを増築する場合の費用は、ロフトの大きさによって異なりますが、50〜100万円程度と考えておくと良いでしょう。

居室扱いにならないタイプのロフトは、2階を増築するよりコストを抑えて増築ができます。

ただし、ロフトの増築をする際は、断熱工事や換気対策も必要になることがほとんどです。
大規模な工事になる場合は、費用が高くなるケースがあります。

>> ロフトのリフォームについて詳しく知りたい!

平屋を増築するメリット

平屋を増築するメリット

平屋を増築するメリットは次の2つです。

● 建て替えに比べて費用が安い
● ライフスタイルに合った間取りにできる

上記のメリットについて詳しく解説します。
平屋の増築を検討している方はぜひ参考にしてください。

建て替えに比べて費用が安い

増築には、建て替えと比較して費用が安いというメリットがあります。

建て替えは既存の建物を全て壊して1からつくるので、新しく住宅を建築する費用に加えて解体費用もかかります。

また建て替えの場合、工事期間が長く、仮住まいをする住居の用意も必要です。

反対に増築は建物の一部のみを工事するので費用をおさえられ、既存の建物に住み続けながら、工事を進められるので仮住まいをする住居の用意が必要ありません。

>> 家の建て替えリフォームについて詳しく知りたい!

ライフスタイルに合った間取りにできる

平屋を増築することで、ライフスタイルにあった間取りにできます。

「子どもが成長して部屋数が足りなくなった」「リモートワークになったから書斎が欲しい」という方もいるでしょう。

増築では建物の床面積を増やし活用することで、現在のライフスタイルにあった環境へ間取りを変更することができます。

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平屋を増築するデメリット

平屋を増築するデメリット

平屋を増築するデメリットは、次の3つです。

● 既存の建物と増築部分に耐久性の差が出る
● 見た目がチグハグになる
● 増築する際の制約が多い

上記のデメリットについて詳しく解説しますので、平屋の増築を検討している方はぜひ参考にしてください。

既存の建物と増築部分に耐久性の差が出る

平屋増築をした場合のデメリットは、既存の建物と増築部分に耐久性の差が出ることです。

建物は基本的に建物全体で、耐震性や耐久性のバランスを維持しているため、部分的な増築をすることで、構造上のバランスが崩れてしまうことがあります。
また、既存建物と増築部分の結合箇所のは接続不良により、雨漏りやひび割れが発生しやすくなってしまうこともあるでしょう。

増築を依頼する会社を選ぶ際は、経験豊富なリフォーム会社を選ぶようにしましょう。

見た目がチグハグになる

「見た目がチグハグになってしまう」ことも、増築のデメリットの一つです。

建物が古いと、同じ外壁材や屋根材を見つけることが難しく、見つかったとしても新品と劣化した材料では色や材料など見た目に違いが出てしまいます。

増築する際の制約が多い

平屋の増築をする際は、次の制限・制約が設けられています。

制限・制約 内容
建ぺい率 敷地面積に対する建物面積の割合
容積率 敷地面積に対する延べ床面積の割合
北側傾斜制限 敷地の北側の隣接地の日照を確保するための制限
高さ制限 前面道路や隣接地の日当たりや風通しを確保するための制限
道路斜線制限 敷地に隣接する道路から発生する架空の斜めの線による建物の高さ規制の制限

上記の制限・制約に違反すると罰則の対象になるので、注意が必要です。

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平屋を増築する際の注意点

平屋を増築する際の注意点

平屋の増築をする際は、次の2つに注意が必要です。

● 建築確認申請が必要な場合がある
● 増築できない場合がある

建築確認申請が必要な場合がある

増築をする際には、建築確認申請が必要になる場合があります。
建築確認申請は、工事内容が法令に適合しているか確認するためのもので、ほとんどの増築工事で必要になります。

ただし次の条件を2つとも満たす場合には申請が不要です。

● 増築箇所の面積が10㎡以下
● 施工地が防火地域・準防火地域ではない

自治体や増築部分の大きさによっても異なりますが、確認申請には5千〜5万円の費用がかかります。

増築の確認申請はリフォーム会社や設計事務所に依頼するのがおすすめです。

リフォーム会社や設計事務所に依頼する場合、上記費用とは別に費用が発生します。
施主様ご自身で行うことも可能ですが、専門的な知識が必要です。

>> 建築確認申請について詳しく知りたい!

増築できない場合がある

増築をしたくてもできない場合があるので、注意が必要です。

増築できない事例には、次のようなケースがあります。

● 既存不適合建築物
● 増築部分と既存の建物とで耐震性が異なる
● 各自治体の条例によって制限が掛けられている

既存不適合建設物とは、法改正により現在の法律に適合しなくなった建物のことで、耐震性の観点から増築を制限されています。

既存の建物と増築部分で異なる工法は、耐震性に影響し接合部へ負荷がかかり危険なため認められていないケースが多いです。

また、自治体によっては条例で制限があるので事前にリフォーム会社へ確認と相談をしてみましょう。

平屋の増築事例6選

平屋の増築事例6選

本記事でご紹介する平屋の増築事例は、次の6つです。

● 余っている敷地を活用
● 中古住宅に綺麗なお風呂を導入
● 増築で収納スペースを確保
● 快適な浴室のために増築
● 平屋を2階建てに
● 猫専用のお部屋を増築

各事例の費用や施工内容についてご紹介しますので、どのような増築をしようかお困りの方はぜひ参考にしてください。

事例1:余っている敷地を活用

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 -
リフォーム費用概算 300〜400万円

元々住んで住んでいた平屋のご自宅に新たに水回り設備を備えた増築をした事例です。

水回りの設備には、浴室はトクラス「エブリィ16161」、洗面はリクシル「MV」など各メーカーの最新のものを採用し、広々としたフロアで快適な生活ができるように仕上げました。

>> この事例の詳細を見る

事例2:中古住宅にきれいなお風呂を導入

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 40日間
リフォーム費用概算 約400万円

こちらは浴室の導入とトイレの新調を行った事例です。

購入した中古住宅に浴室がなく、既存の建物には導入するスペースがなかったので、増築工事を行いました。
浴室には、リクシルのトイレ付きのユニットバスを採用し、きれいな状態に仕上がっています。

>> この事例の詳細を見る

事例3:増築で収納スペースを確保

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 45日間
リフォーム費用概算 約430万円

こちらは、収納スペース確保のためにパントリーを増築した事例です。

LDKをスッキリした空間にするために、パントリースペースをキッチンの後ろに置けるよう増築しました。
広めの収納スペースが確保され、使い勝手がバッチリです。

>> この事例の詳細を見る

事例4:快適な浴室のために増築

住宅の種類 一戸建て
築年数 17年
施工日数 60日間
リフォーム費用概算 約480万円

こちらは、浴室スペースを確保するために増築した事例です。

既存の浴室はサイズが大きくお困りでしたので、お庭にシステムバスの1.25坪分を増築してちょうど良いサイズの浴室をつくりました。
既存のお風呂は愛犬のため残して、そのまま使えるようにしています。

>> この事例の詳細を見る

事例5:平屋を2階建てに

住宅の種類 一戸建て
築年数 28年
施工日数 35日間
リフォーム費用概算 約1,000万円

こちらは、2LDKの平屋を2階建てに増築した事例です。

雪の問題もあったため、屋根をスノーダクトに改修し、併せて外壁と窓も同時にリフォームしました。

>> この事例の詳細を見る

事例6:猫専用のお部屋を増築

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 60日間
リフォーム費用概算 1,000万円以上

和室とLDKの間を増築し、猫専用の小部屋作成した事例です。

以前より広々としたLDK空間に仕上がり、和室もリビングとつながり一部として使えるので使い勝手がバッチリです。
猫が苦手な来客があっても、猫専用のお部屋に入ってもらえば、快適に過ごせます。

>> この事例の詳細を見る
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平屋の増築で快適な住まいにしよう

平屋の増築で快適な住まいにしよう

平屋の増築は建て替えと比べると比較的安く抑えられるのがメリットに挙げられます。

また増築工事を行う場合は、基本的に「増築の確認申請」をしなければなりません。
申請には専門的な知識が必要になるので、リフォーム会社や設計事務所に依頼するのがおすすめです。

平屋の増築を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考に現在のライフスタイルにあった快適な住まいにしましょう。

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