ロフトとは
ロフトとは、床から天井までの高さがある部屋において、物置きとして利用できる、天井の近くにつくられた空間のことです。
屋根裏にある空間を活用してつくられた部屋のことも指すため、屋根裏部屋と同じ意味で使われることもあります。
しかし、採光・換気といった建築基準法上の基準を満たさないため、基本的には居室として扱われてはいません。
なお、1つの住宅において、上下に2つの部屋が連続した形で設計されている場合、上側にある部屋のことをロフトと呼ぶこともあります。
天井が低いことが多いロフトは、収納として利用されることが主流ですが、子供部屋や書斎として使う家庭もあります。
収納にするか部屋として使うか
リフォームや新築でロフトのある家にしたいときには、ロフトを収納スペースにするか、部屋として使うかをあらかじめ決めておきましょう。
ロフトの用途によって、リフォーム工事の仕方も変わってきます。
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以下にご紹介するメリット・デメリットを参考に、ご自宅にどのようなロフトを作ると良いか、考えてみましょう。
ロフトのメリット
収納スペースが増える
主に天井が高い家で、収納スペースを増やしたいときには、ロフト収納をつくると効果的でしょう。
床に収納用の家具を増やすよりも、見た目がすっきりします。
リビングに繋げると使いやすい
ロフトをつくるときには、リビングから行き来できるようにすると効率的です。
来客時に、リビングにある物を一時的に置く場所としても、ロフトは活躍します。
リノベーションや新築においては、2階リビング+ロフトの組み合わせが好評です。
スキップフロアや吹き抜けと好相性
ロフトは、スキップフロアや吹き抜けとも相性が良いです。
空間を広く使いやすく、ロフトに繋がる階段もスタイリッシュに見せることができます。
>>【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット
>> 吹き抜けのある家のメリット・デメリット・注意点
子供には高さがちょうど良い
天井が低くなりがちなロフトは、大人にとっては狭いかもしれませんが、小さなお子さんにとってはちょうど良い高さです。
秘密基地のように遊べる場所として、お子さんがいるご家庭でもロフトは人気があります。
趣味の部屋として使っても◎
大人が趣味を楽しむための部屋としても、ロフトは利用できます。
個室を増設する必要はないけど、書斎などちょっとした自分だけのスペースが欲しいという方は、ロフトを検討してみても良いかもしれませんね。
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ロフトのデメリット
はしごの昇り降りに注意が必要
ロフトへの移動のために、階段ではなくはしごを付ける場合には、昇降時の危険性に配慮しなくてはいけません。
特に収納として使う場合、重い物を出し入れすると危ないですよね。
また、ロフトを寝室として使うと、トイレへ行くときに寝ぼけて転落してしまうパターンも考えられます。
収納の場合、使わなくなることが多い
よくあるロフトの失敗例が、「結局使わなかった」というケースです。
重い物、背が高い物は収納しにくいため、ロフトに置きたい物を事前に決めておかないと、思っていたよりも使い勝手が悪く感じてしまいます。
また、ロフトから出し入れする物をどの部屋で使うかも重要です。
移動距離が長くなってしまうと、ロフトに収納すること自体が億劫になってしまいますよね。
このためロフトはリビングと繋がる場所にあると、頻繁に使う機会が増える傾向があります。
熱や空気がこもりやすい
ロフトの最たるデメリットは、熱や空気がたまりやすいことでしょう。
断熱・換気の工事をしっかり行わないと、部屋として使うのは難しくなります。
収納としてロフトを使用する場合でも、熱や湿気に弱い物を置かないように注意しなくてはいけません。
天井に頭をぶつけることがある
ご想像はできると思いますが、天井に高さを付けることが難しいロフトは、出入りの際に頭を天井にぶつけやすいです。
高さになれるまでは、大変に思うかもしれません。
掃除のときは面倒
また、掃除のたびに昇り降りするの手間になります。
掃除機の持ち運びや、拭き掃除の際にバケツに水を入れて何度も往復することになります。
はしごだと、さらに負担がかかってしまういます。
リフォームでロフトを新設するときの費用
居室扱いにならないロフトは、2階・3階を増築するよりも低コストでリフォームできます。
小部屋を1つ追加したい程度であれば、ロフトの新設でも充分かもしれませんね。
ロフトを新設するときのリフォーム費用は、施工面積によって金額は変わってきますが、だいたい50~100万円と考えておくと良いでしょう。
ただし、先述した通り、断熱工事や換気対策も必要になることがほとんどです。
また、床の増設なども行う大規模な工事になる場合は、費用が別途かかる可能性が高いので、まずはロフトの施工になれたリフォーム会社とよく相談してみると良いでしょう。
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ロフトをつくるときの注意点
それでは最後に、これまでの内容を踏まえて、ロフトを作る際に注意したい点について確認しておきましょう。
はしごは安全性を考えて
はしごは、使用しないときに片付けられるメリットがある一方、足をかけられる部分が細いため、階段に比べるとやはり不安定。
最も安全なのは、踏み板タイプの階段状のはしごです。
足場が比較的しっかりするので、バランスが取りやすいです。
暑さと風通しの対策を
ロフトをつくる際には、換気対策や、窓やエアコンの追加工事を行うことはほぼ必須です。
屋根の断熱化リフォームも必要になることがあるので、リフォーム会社のスタッフとよく相談し、ご自宅に最適なリフォームプランをアドバイスしてもらいましょう。
天井の高さは1.4m以下が理想
天井は低すぎても使い勝手が悪くなってしまうため、ある程度の高さは確保したいところですよね。
しかし、建築基準法において、ロフトは「天井高1.4m以下」とされています。
たとえば、天井高が1.4m超で、階段で昇り降りするタイプのロフトをつくった場合、ロフト部分は居室扱いになり、増築と見なされてしまいます。
増築は、容積率がいっぱいの家の場合、建築基準法に違反することになってしまうため、くれぐれも注意が必要です。
自治体によって細かい基準が異なるため、お住まいの地域のロフトの定義に詳しい会社に施工を依頼するのが確実でしょう。
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【この記事の要点まとめ◎】
ロフトのメリット・デメリットは? |
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メリットは「収納スペースが増えること」「趣味の部屋としても使えること」などです。 一方「はしごの昇り降りに注意が必要」「熱や空気がこもりやすい」といっったデメリットがあるため、施工時に考慮しておきましょう。 |
ロフトを新設する際の、リフォーム費用はいくら? |
施工面積によって金額は変わってきますが、だいたい50~100万円と考えておくと良いでしょう。 ただし、断熱工事や換気対策も必要になることがほとんどです。 また床の増設なども行う大規模な工事になると、費用が別途かかる可能性が高いため、リフォーム会社とよく相談しましょう。 |
ロフトを設置する際の注意点やポイントは? |
「安全性の高いはしごを設置する」「暑さと風通しの対策をして施工する」「天井の高さは基本的に1.4m以内にする」ことです(詳しくは、こちら)。 |
個室とは少し違った、特別感のあるロフト。
一般的な部屋とは異なることから、安全性や通気性・断熱性に配慮して、つくらなくてはいけません。
快適に使える工夫をきちんと行えば、暮らしやすい住まいにできるはず。
今回のお話を参考にしながら、ロフトがご家庭に合うかどうか検討してみてくださいね。
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