この記事の監修:
ホームインスペクター 亀田 融
東証一部上場企業の会社にて住宅リフォーム事業の取締役事業部長を務め、マンション/戸建て住宅のリノベーションを中心に事業部全体で年間1,000件以上の工事を手掛ける。
現在はホームインスペクションの専門会社を運営。
サンルーム・ガーデンルームの魅力とは
「サンルーム」とは、日光を多く取り入れるためガラス張りで作られた部屋のことです。
「ガーデンルーム」とも呼ばれます。
「サンルーム」と「ガーデンルーム」に違いはある?
両者に明確な区別はありませんが、次のように使い分けられる傾向があります。
サンルーム | 「洗濯物を干す」など、見た目よりも機能性を重視した空間。 |
---|---|
ガーデンルーム | 広く「リビングの延長」としてなど、部屋のように活用される。 デザイン性が高く、高級なイメージ。 |
特に「ガーデンルーム」は、屋内にいながら日光浴を楽しむことができ、日差しがあれば冬でもポカポカと心地よいスペースになるでしょう。
自然光が差し込むガラス張りの空間は、開放感があります。
サンルーム・ガーデンルームの活用方法5選
①洗濯物を干す
「室内干しできるスペースが欲しい」という方は、たくさんいらっしゃいますよね。
サンルームなら雨はもちろん、花粉や黄砂、PM2.5を気にする必要がありません。
場合によっては、ベランダをサンルームにリフォームしてしまうのも得策です。
(ただし、開閉式の窓やガラス戸があるような通気性のよいサンルームを設置しないと、乾きにくくなってしまう可能性があるので注意しましょう。)
ベランダやバルコニーは、サンルームにリフォームしやすく、100万円以内で施工できるケースが多いです。
②ペットが遊ぶ空間
庭の見える大きな窓の前に、愛犬のくつろぎのスペースを作ってあげるのもよいですね。
愛猫のためなら、キャットタワーを置くと喜んでもらえるでしょう。
おもちゃをたくさん置いて、運動場にしても◎。
室内飼いの場合や梅雨の時期などは運動不足になりがちですが、サンルームがあれば対策できるでしょう。
>> ペットのためのリフォーム・リノベーションのアイデア・事例まとめ
>> ペットの遊び場にもなる!「ルーフバルコニー」のリフォーム
③ガーデニングルーム
虫や鳥の害を受けず、風を通しにくいため、ガーデニングルームとしての利用もおすすめです。
温室向きの観葉植物を育てたり、家庭菜園をしたりするのに適しています。
④憩いのカフェスペース
床をタイル風にして、テーブルセットを置けばお店のようなカフェスペースになります。
壁を黄色やグリーンにして、とても明るい空間に仕上がっていますね。
⑤新たな部屋
サンルームは部屋としても利用できます。
例えば、ダイニングルームや応接間。
上の写真のような明るい雰囲気にしたい場合は、サンルームの枠をオフホワイトなどの白っぽい色にするとよいでしょう。
子ども部屋として利用する方もいらっしゃいますが、夏場は暑くなりやすいため、ご注意くださいね。
\サンルームを設置したい!/
外構エクステリア業者一括見積もり▶
サンルーム(テラス囲い)を後付けするリフォームの価格相場
サンルームを後付けする際費用の目安は、最低30万円、最高300万円前後と、幅広いです。
安く施工したい場合は「テラス囲い」を設置するという選択肢もあります。
- 「テラス囲い」の場合:30〜70万円
(40〜55万円が目安) - 「サンルーム」「ガーデンルーム」の場合:45〜200万円程度
(サンルーム=100万円以下、ガーデンルーム=100万円以上かかるケースが多い)
1〜4畳ほどの小さいサンルームであれば、80万円以下でおさまる可能性が高いでしょう。
竿かけ・換気扇・カーテンレール・照明・日除けなどのオプションを追加するほど、数万〜30万円ほど高くなります。
※厳密にいいますと「サンルーム」と「テラス囲い」の定義は、リフォーム業者によって異なります。 基本的には「テラス囲い」のほうが安価です。 (「テラス囲い」として販売されている製品のことを、業者が「サンルーム」として扱うこともあります。) すでに床がある(ベランダやウッドデッキの上に設置するなどの)場合は、「テラス囲い」の設置で済むため、安く施工できるでしょう。 一方、基礎工事(コンクリート打設など)が必要になると、追加費用が発生します。 |
この後の事例でご紹介しますが、タイルやウッドデッキといった素材にこだわりたいときや、床暖房も一緒に設置する場合などには、150〜300万円程度かかることもあります。
\サンルームを設置したい!/
外構エクステリア業者一括見積もり▶
おしゃれなサンルームのリフォーム事例・費用・工期
当サービス『リショップナビ』に加盟しているリフォーム会社が実際に施工した、おしゃれなサンルームの事例です。
予算組みやデザイン選びの参考にしてみてください。
〜100万円の施工事例
事例1
やっぱり便利!サンルーム
リフォーム費用 | 20〜50万円 |
---|---|
施工日数 | - |
土地柄、火山灰や黄砂、PM2.5にも悩まされますが、サンルームはお洗濯物干しの心強い味方。
囲いタイプなら、風雨が強い日でも飛ばされないし濡れず、どんな天気でも心配なしです。
さらに風を採り込む開口なので、しっかり乾き、湿気もこもりにくく実用的です。
事例2
洗濯物がよく乾くサンルーム
リフォーム費用 | 84万円 |
---|---|
施工日数 | 3日間 |
日当たりがよい場所に、サンルームを設置。
夏の暑さ対策として、換気しやすい窓のレイアウトを行いました。
洗濯物がよく乾き、お子さんの遊び場としても活用できています。
100〜200万円の施工事例
事例3
花粉・梅雨でも快適に洗濯物を干せるサンルーム
リフォーム費用 | 100万円 |
---|---|
施工日数 | 3日間 |
花粉・梅雨の時期でも快適に干せるよう、サンルームを設置してほしいとのご要望でした。
洗濯物が乾きやすいよう、風を取り込みやすくするための窓を付けました。
お客様には「家事負担が軽減された」と喜んでいただけました。
事例4
LIXILの『ココマ』でタイル壁と調和するデザインに
リフォーム費用 | 124万円 |
---|---|
施工日数 | 14日間 |
エレガントなタイルの外壁と調和するよう、LIXIL(リクシル)の人気商品「ガーデンラウンジCOCOMA(ココマ)」を採用しました。
同商品は、腰壁部分の素材をサイディングやタイルなどから選べるため、洋風の建物に最適のサンルームです。
200〜300万円の施工事例
事例5
LIXILの「ジーマ」でおしゃれな庭に
リフォーム費用 | 255万円 |
---|---|
施工日数 | 10日間 |
おしゃれなサンルーム商品を探している方には、LIXIL(リクシル)社がおすすめです!
断熱性の高い内窓を多数販売しているメーカーなので、湿気や遮熱対策もしやすいはず。
こちらは、白い色が美しいLIXIL(リクシル)の「ジーマ」を設置した事例です。
カーテンレールや、耐風パネル、換気パネル、収納式の網戸、日よけも一緒に設置し、床材には汚れ防止タイプのタイルを使用しています。
事例6
お客様を呼びたくなるサンルーム
リフォーム費用 | 255万円 |
---|---|
施工日数 | 10日間 |
上手に活用できていなかったウッドデッキを解体して、素敵なダイニングスペースになるサンルームへとリフォームしました。
家族の団らんの時間を楽しめるだけでなく、天気のよい日にお客様をおもてなしする空間としても利用できますね。
事例7
LIXIL「フィリアII」で床暖房付きのサンルームに
リフォーム費用 | 300万円 |
---|---|
施工日数 | 30日間 |
リビングと庭を行き来できるサンルームです。
リビング側の掃き出し窓を閉めていても、ペットのワンちゃんがいつでも出入りできる専用ドアを設置しています。
床暖房や網戸もあるので、寒い冬でも、夏の日に風を入れたいときでも、快適に使えます。
ご友人やワンちゃんも集まる、とても居心地のよいサンルームになりました。
\サンルームを設置したい!/
外構エクステリア業者一括見積もり▶
サンルームを後付け(増設)する際の注意点
確認申請や固定資産税はどうなる?
サンルームは、原則として通常の部屋と同じ扱いになります。
庭の空きスペースなどに後付けすると、増築扱いになり、固定資産税が増加します。
増築を行う場合、お住まいや施工面積によっては、自治体への建築確認申請が必要です。
【防火・準防火地の場合】施工面積にかかわらず、確認申請が必要 |
設置場所によっては建物の「建ぺい率」「容積率」が制限され、確認申請が通らない場合があります。
確認申請の手続きには費用も日数もかかるため、予算・スケジュールともに余裕を持って計画しましょう。
家の保証がなくなる可能性がある
サンルームを設置する際は、外壁に穴を開けて取り付けるケースが多いです。
断熱性能などに影響が出てしまうため、外壁材や住宅メーカーによっては、建物や外壁の保証がなくなってしまう可能性があります。
家を建てたハウスメーカーなどに、リフォーム前に確認しておくのが無難です。
リフォーム会社に、対応策があるか聞いてみるのもよいでしょう。
温湿度管理が大切
サンルームは「暑すぎる/寒すぎる」「湿気がこもって結露してしまった」という失敗例が多いです。
サンルームでどのくらいの時間を過ごすかにもよりますが、空調設備・エアコン・床暖房や、遮熱ガラス・網戸を設置するなど、対策しておきましょう。
サンルームのリフォーム経験がある会社なら、詳しくアドバイスしてくれるはずです。
広さや素材は、サンルーム内に置く物を考えて決める
サンルームの広さは、中で使用する物をイメージして決めましょう。
洗濯物を干すための最低限の奥行きや幅、サンルームに置きたいテーブル・椅子のサイズを、事前に確認することが大切です。
サンルーム内に、専用物干しを付けてもらうこともできるので、気になる方は施工会社に聞いてみるとよいでしょう。
素材選びも重要です。
鉢・プランターを置くなら、床の一部にコンクリートやタイルを敷いておくと便利でしょう。
ペットがくつろぐ空間にしたいのであれば、暑さ・寒さの影響を受けにくい床材を選ぶと安心です。
なお、きちんと採光できるかどうかも肝心です。
木や建物の陰になったり、西日しか入らなかったりするような場所に設置するのは、もったいないですよね。
日の当たり方は、季節によっても設計によっても変わります。
サンルームをDIYで後付けすることは可能?
金額を抑えるために、DIYでサンルームを設置したいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、設計・加工・設置をすべてご自身で行わなければならないため、慣れていない方には困難です。
前述した通り、確認申請などの法律にもかかわることですから、プロの業者に依頼することをおすすめします。
ご紹介してきた注意点にも対応できるよう、サンルームの施工経験が豊富な業者に相談すると確実です。
できれば複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、好みのデザインや予算も考慮しながら提案してくれる、最も相性のよい業者に施工を任せましょう。
\リフォーム会社を探したい!/
外構エクステリア業者一括見積もり▶
【この記事のまとめ&ポイント!】
サンルームを設置する際にかかる、リフォーム費用はいくら? |
---|
「テラス囲い」の場合は30〜70万円。 「サンルーム・ガーデンルーム」の場合は45〜200万円程度が目安です。 小さいサンルームであれば、80万円以下の費用で施工できる可能性が高いでしょう。 ハイグレードタイプで工事規模が大きいと、300万円前後になる場合もあります(詳細は、こちら)。 |
おしゃれなサンルームの施工例を見たい。 |
「LIXIL」社など人気商品で施工した例を、こちらに掲載しています。 |
サンルームをリフォームで後付けする際に、注意すべき点は? |
「温湿度管理ができるよう対策を行うこと」「サンルーム内に置く物を決めておくこと」などです(詳しくは、こちら)。 |
\リフォーム会社を探したい!/
外構エクステリア業者一括見積もり▶
こちらの記事もおすすめ♪
>> サンルームのメリット・デメリット
>> 床暖房リフォームの費用とポイント
>> 庭を潰して増築する際の費用は?
リショップナビは3つの安心を提供しています!
-
ご希望にあった会社をご紹介!
お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。
-
しつこい営業電話はありません!
紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。
-
見積もり後のフォローも致します
ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。