ユニットバスの耐用年数は何年？修理ポイントや費用も解説

ユニットバスの耐用年数は、おおむね建物の耐用年数である20年前後と同じです。
そのためユニットバスの耐用年数は、建物の耐用年数を目安に考えてもいいでしょう。

しかし、交換時期は劣化具合や使用状況によって変わるので、あくまで目安として捉えましょう。

ユニットバスの耐用年数は20年前後ですが、メンテナンスをすることで長持ちさせることが可能です。

長持ちさせる3つの方法について詳しく解説します。

コーキングをメンテナンスすることで、劣化が防げるためユニットバスを長持ちさせられます。

コーキングは浴室の水漏れを防ぐ重要なものです。

しかし、時間が経つと劣化し、剥がれたりひび割れたりします。
劣化したコーキングは水漏れの原因になるだけでなく、カビや雑菌の繁殖にもつながります。

そのため、定期的にコーキングをチェックし、必要に応じて補修することが大切です。

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カビや汚れをきれいにすることで、菌による腐食劣化を防げるためユニットバスを長く清潔に使用できます。

カビ汚れは、湿気や水滴が原因で発生しやすく、放置するとカビや害虫が繁殖してしまいます。

それらが繁殖することで、健康被害の原因となる恐れがあります。

カビや汚れはこまめに掃除して、ユニットバスを清潔に保つことが大切です。

ユニットバスを長持ちさせるには、定期的に業者メンテナンスを行いましょう。

ユニットバスは、多くの部品で構成されており、それぞれの部品で寿命が異なっています。

浴室のコーキング材や目地材類、ドアのサッシやパッキン類は、比較的劣化の進行が早いです。

換気扇・浴室換気暖房乾燥機・照明器具や水栓器具・シャワー・浴室排水などの設備は、状況に応じて修理・交換が必要です。

定期的に専門業者のメンテナンスを受けることで、ユニットバス設備の破損や水漏れといったトラブルを避けられます。

ユニットバスの交換や一部修理の目安となるポイントを4つご紹介します。

これより解説するポイントに当てはまる場合は注意が必要です。

シャワーやカランからの水漏れがある場合は、水漏れ部分の修理を検討してください。

ユニットバスの水漏れの原因は、シャワーホースやシャワーヘッドの結合部分の劣化、シャワーヘッドのパッキン劣化、蛇口の劣化などが挙げられます。

劣化が激しく水漏れしている箇所は交換しましょう。

また、カランからの水漏れは、蛇口の部品交換や本体の修理・交換を行うことで改善されます。

浴室排水口の水はけの悪さは、ユニットバスの劣化が進んでいることを示す重要なサインです。

浴室排水口は、浴室の汚れや髪の毛などのゴミを排水する重要な役割を果たしています。

しかし、ユニットバスが劣化すると、排水口の排水管にひび割れや詰まりが発生し、水はけが悪くなることがあります。

カビやヌメリの発生、悪臭の原因などのさまざまな問題の温床となってしまいます。
掃除しても改善されない場合には交換や修理を検討しましょう。

経年劣化によってヒビ割れやカビが目立ちはじめたらユニットバスの交換、修理を検討しましょう。

ユニットバスのヒビは水漏れの原因だけでなく見た目も悪くなるので、早めの対応が肝心です。

軽度のヒビ割れの修理であれば、パテやコーキング材、浴槽用仮補修テープなどを使ってDIYできます。

また、カビ取り剤を使ってカビを除去できない場合には、専門のクリーニング業者への依頼も視野にいれましょう。

>> ユニットバスの故障しやすい箇所や修理・交換費用相場

浴室換気扇から異音がする場合には、モーターやファンが劣化している恐れがあります。

浴室換気扇が劣化すると湿気を上手く外に逃がせないため、カビや雑菌の繁殖につながります。

衛生面や快適性に問題が生じるので、浴室換気扇から異音がする場合は、早めに修理または交換を検討しましょう。

>> 浴室の換気扇交換の方法と費用は？

ユニットバスの劣化や傷みが激しい場合、修理で対応できないことがあります。

その場合は新しくユニットバスへの交換が必要です。

ユニットバスを交換するメリットについて詳しく解説します。

ユニットバスを交換することで、浴室の手入れがしやすくなります。

浴室の手入れしやすさは、ユニットバスを長持ちさせる上でも重要なポイントです。

新しいユニットバスは、浴室や壁、床が一体化されているため継ぎ目が少なく、汚れが溜まりにくい構造になっています。

また床に滑り止めの加工が施されているため、濡れても安心して手入れできるでしょう。

断熱性能が高いユニットバスに交換すると浴室の断熱性が向上するので、冬場のヒートショックの対策ができます。

ヒートショックとは、室内と室外の温度差によって引き起こされる血圧の急激な変化のことです。
ヒートショックによって、めまいや失神、心筋梗塞などの健康被害につながるので非常に危険です。

ユニットバスの交換で断熱性を高めることにより、浴室の暖気が逃げにくくなるのでヒートショックのリスクを軽減できます。

また、お湯が冷めにくく追い焚きの回数が減るため、光熱費の節約にもつながります。

>> 寒さ対策に浴室の床暖房も効果的

ユニットバスの交換で、最新の設備が導入できるのもメリットです。

たとえば、浴室内の温度や湿度を自動的に調整する機能や、Bluetooth対応のスピーカーなどがあります。

また、ユニットバスには、浴室内に収納スペースを設けるといったカスタマイズも可能です。

最新の設備を取り入れたユニットバスは、より快適な入浴空間を提供するだけでなく、家族とのコミュニケーションの場としても活用できます。

ユニットバスの交換はメリットだけでなくデメリットも存在します。
具体的なデメリットについて詳しく解説します。

設置スペースによってユニットバスのサイズが限られるので、希望する製品に交換できない場合があります。

ユニットバスは一体化した構造をしているので、設置スペースのサイズや形状に合わせてカットできません。

そのため既存のユニットバスと同じ寸法のユニットバスを選ぶ必要があります。

ユニットバスを交換する場合は浴槽や洗い場、壁や天井のサイズによって制限があることを覚えておきましょう。

ユニットバスの交換は修理よりも費用がかかります。

交換するグレードにもよりますが、だいたい50〜150万円の価格です。

一方、修理費用は3千〜60万円程度と、修理箇所によって大きく異なります。

修理と比較して交換の方が高くなりますが、場合によっては同等の費用がかかることもあります。

ユニットバスを交換するか修理するかは、数年後にも必要になる修理費用や交換費用を加味した上で業者に相談するとよいでしょう。

ユニットバスのリフォーム費用相場は、50〜150万円です。
ただし、浴室の拡張などを行うと250万円ほどかかる場合もあります。

工事内容ごとの費用相場や工期は次のとおりです。

>> ユニットバスの交換費用を詳しく解説

ハイグレードのユニットバスの導入や給排水、ガスの工事などの大規模なリフォームを要する場合には、費用が全体的に高額になることがあります。

最後にユニットバスの交換リフォーム事例を5つご紹介します。
ぜひリフォームの参考にしてみてくださいね。

事例1：デザインにこだわった浴室リフォーム

リフォーム費用	76万円
施工日数	7日
住宅の種類	一戸建て
築年数	30年

浴室と洗面台の老朽化に伴いリフォームしました。
壁や床のデザインを吟味し、時間をかけて打ち合わせを重ねることで、好みのデザインに仕上がりました。
交換後のユニットバスはTOTOの「サザナ」なので、温かさや清掃性は抜群です。


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事例2：足も伸ばせない浴室がゆったり浸かれるユニットバスへ

リフォーム費用	79万円
施工日数	10日
住宅の種類	一戸建て
築年数	20年

浴槽は足が伸ばせないほど小さく、浴室は汚れが落ちにくく、寒さも気になっていました。
そこで1坪サイズだった洗面所と浴室の場所を交換することによってサイズの問題は解決し、ゆったりとした浴槽を確保できました。
寒さ対策にはフル断熱ユニットバスを設置することで、暖かく快適な浴室を実現しました。

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事例3：明るいユニットバスへリフォームで掃除も入浴も快適

リフォーム費用	91万円
施工日数	2日
住宅の種類	マンション・アパート
築年数	16年

もともと浴室は暗い雰囲気でした。
そこで新しいユニットバスを導入し、明るい雰囲気を演出するだけでなく掃除も簡単に。
さらに湯冷めがしにくい浴槽にしたことで、身体を芯から温めてくれます。

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事例4：老朽化したバスルームから癒しのバス空間に

リフォーム費用	159万円
施工日数	5日
住宅の種類	一戸建て
築年数	-

バスルームの老朽化に伴って、人気の高いユニットバスに交換。
また給湯器や浴室乾燥機も設置したことで浴室の機能を充実させました。
「お掃除ラクラクほっカラリ床」のおかげで掃除が簡単になりました。

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事例5：温かみのある木目調の浴室

リフォーム費用	201万円
施工日数	7日
住宅の種類	一戸建て
築年数	25年

電気温水器の調子が悪いため、エコキュートに交換し、ついでに浴室と洗面所をリフォームした事例です。
浴室と洗面所は木目調のブラウンで統一感を出し、ナチュラルな空間に仕上げています。
本事例のリフォーム費用と施工日数は、エコキュート設置と洗面所のリフォームを含みます。

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まず自宅のユニットバスの状況を把握することが大切です。

状況に応じて、交換するか修理するかを検討しましょう。
交換または修理をする際は、複数の業者に見積もりを取り、費用や工期などを比較するのがおすすめです。

また、事前に希望の設備やデザインを決めておくと、打ち合わせがスムーズに進められます。
ユニットバスを一新して、快適なバスルームを実現させましょう。

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