【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

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【狭小住宅にもおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

更新日:2024年02月13日

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

最近話題のスキップフロアは、空間を壁で仕切らないため、家族が会える時間が自然に増えると評判です。また、収納空間と部屋数が増えることから、狭い土地や都市部で検討している方が多いのだとか。家で過ごす時間を、より快適にしたい。そんな方は、きっと夢がふくらみますよ!

スキップフロアとは

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

スキップフロアとは、階段を介するなどして、床面の一部の高さに変化をつけた建築構成のことをいいます。
ステップフロア、小上がりとも呼ばれます。

たとえば、フロアの高さを半階分ずらして中2階を作り、フロアに段差をつける方法があります。
スキップフロアは1ヶ所だけの場合もありますが、中3階や半地下など、一つの建物内に複数つくることもあります。

少し変わった家のつくりですが、そのメリット・デメリットを知っておきましょう。

スキップフロアのメリット

それでは、スキップフロアによって生まれる効果とはいったいどのようなものなのか、具体的にご紹介します。

家が広く感じられる

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

フロアの高さを半階分ずらすことによって高低差が出るため、実際の床面積よりも広く感じます。

天井を高くするものといえば「吹き抜け」が代表的ですが、空間を拡げている分、空調が効きにくいという問題があります。
スキップフロアは、吹き抜けに比べるとランニングコストはかかりません。

特に収納スペースを天井が低いところに設置すると、ムダのない整理整頓が実現し、収納上手に♪

>> 吹き抜けのある家のメリット・デメリット・注意点

空間を楽しく活用できる

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

部屋として、あるいは収容場所としての空間が増えるということも、スキップフロアの人気が上昇している理由の一つ。
段差があることにより、壁や扉がなくても自然に「仕切り」が生まれるので、独立した空間を確保できます。

クローゼット代わりの収納スペースとしてはもちろんのこと、本好きな方の書斎、小さなお子さまの勉強部屋やプレイルーム、ちょっとしたパソコン部屋、玄関の近くならシューズクローク、和室にあこがれるなら畳をしいてみるなど、ご家庭によって活用の仕方は多種多様です。

>> 狭い空間にワークスペースを作った事例

家族の気配をいつも感じることができる

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

段差があることにより、家族内のプライバシーを守りつつ、壁がないオープンな空間を保ってくれることもスキップフロアならではの利点です。
ずっと一緒にいたい家族だからこそ、広すぎても狭すぎても、不便に感じる場面はなにかと多いもの。

スキップフロアなら、ほど良く視線を遮りつつ、階段の上などから視線や声が適度に届くので、年頃のお子さんがいるご家庭でも安心して過ごすことができます。

狭小住宅や、傾斜地に建つ家に向いている

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

スキップフロアとは元来、敷地に余裕がない、都心部などに住宅を建てるときに空間を造るためにできた、狭小住宅向けの工法なのです。

また、隣接した建物の位置や高さの問題で、日当りが良くない土地の場合でも、採光できるように段差をつける工夫ができるため、スキップフロアが向く場合があります。

さらに、日当りや風通しに差が出やすい、高低差がある傾斜地に家を建てる場合や、準防火地域・防火地域の制限がかかっている土地にある家の場合も、スキップフロアの家が向いています。

日当たりや風通しが良い

フロアの段差を活用し、窓を上手に設置するなどのプランにすると、風通しも日当りも良い住まいに出来ます。

たとえば天窓などを付けられたら、そこから家全体に光が行き届きます。
効率的な採光や通風に詳しい業者に施工してもらえば、明るくて過ごしやすい家ができるでしょう。
自然光がたくさん入ってくる家は、素敵ですよね。

>> 風通しや採光を左右する"窓"の種類について
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>> 日当たりの悪い部屋・家を明るくする9つの工夫

日常生活の動線が短縮される

これは設計にもよりますが、生活動線をしっかりイメージして空間デザインを考えれば、快適で使いやすい間取りにできます。

たとえば、洗濯機のすぐ上に、日当たりの良い洗濯物を干すスポットがあれば、短時間で作業が完了します。

逆に、キッチンとダイニングをスキップフロアで隔ててしまうと、料理を運ぶたびに昇り降りしなくてはならないので大変です。
楽しく合理的な空間アイデアを、ぜひ考えてみましょう!

>>【要確認】間取りの失敗例5つ!リフォーム・新築で気をつけたいこと
>> 間取り変更リフォームのビフォーアフター事例集!ポイントや注意点

意外と危険にならない段差

段差は危ない、とよく聞きますが、正確に言うと「気付かないような段差」が危険なゾーン。
たとえば、和室と敷居との段差につまずいて転んだ、などという話を耳にすることがありますよね。

スキップフロアは、はっきりと段差を認知することができ、また段数が少ないため、万が一のときにも大事故に繋がりにくいと言われています。

室内に階段があれば、メタボ対策や運動不足の解消もできて、実は便利かもしれません。

>> どの階段にする?階段の種類と特徴4タイプまとめ!

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スキップフロアのデメリット

便利さの裏側には、やはり欠点もつきもの。
特に、平坦な土地や、敷地面積が広大な土地の場合は、かえって光熱費などのランニングコストが増加してしまう恐れも。
気になることは、事前にチェックしておきましょう。

コストがかかる

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

工事の際に、手間も材料も多く必要になるため、スキップフロアがない家をつくるよりもコストがかかります。
そして開放感を得るためには、吹き抜けほどではありませんが、光熱費の負担も増えてしまいます。
施工会社と相談し、空調管理などを工夫することも視野に入れなければなりません。

スキップフロア住宅とは言ってみれば、段差で繋がった大きなワンルームのようなもの。
空調が効きにくいというデメリットは共存します。

しかし、設計次第では冷暖房をあまり使わずに済む日当たり、風通しの良さを得られるので、位置や環境などがスキップフロアと相性が良いか熟慮してみましょう。
また断熱対策をしてみると、かなり改善できますよ。

>>"外張り断熱と充填断熱の違い" を知って無駄のない断熱リフォームを!
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固定資産税に注意

スキップフロアは、段差によってスペースを生み出すので、平坦な造りの家に比べると床面積が大きくなります。
単純に、床面積が増える=固定資産税が高くなる傾向があります。部屋の広さを得ることにより、税金が増えてしまうのです。

ところが逆のケースもあります。
天井が低い「蔵(収納庫)」を多くし、部屋という扱いにならないようにデザインすると、床面積が狭く換算されることもあるようです。
詳しい知識をしっかり持っている施工会社に、依頼することが要となります。

とはいえ、固定資産税は増えたとしても、一般的な2階建てより数万円高くなる程度です。
予算的に問題ないようであれば、満足できる空間づくりを優先してみていいかもしれませんね。

設置箇所によっては場所をとる

取り入れるスペースによっては、場所の確保も不可欠です。
収納場所としてスキップフロアを導入するなら、空間を容易に有効活用できます。

ところが、空間のユーモアさを追求してスキップフロアをつくる場合、ある程度の広さや面積、言ってしまえば多少は無駄なスペースを求められるのも現状です。

機能的なポイントを重視したい方は、ご家族のライフスタイルとスキップフロアの家が合うかどうか、長い目で考えておきましょう。

壁が少ない

スキップフロアは、壁がない大きなワンルームのようなもの。
そうすると、どうしても遮音性は低くなってしまいます。
近隣の環境によっては、遮音カーテンや防音性の高い窓などで対処しなくてはいけないかもしれません。

遮音に関しては、室内でも同様で、ご家族内で朝起きる時間や寝る時間などの生活リズムが大きく違う場合は、スキップフロアは向いていないかもしれません。

また壁が少ない住宅は、しっかりした業者が設計しないと耐震性に影響が出ないとも限りません。
最低限の基礎部分や1階の壁・柱・梁などは設置できているか、耐震診断で安全か、出来れば調べておくと安心です。

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バリアフリーとは逆の概念

【狭小住宅にはおすすめ】知っておきたい"スキップフロア"のメリット・デメリット

段差があるということは、メリットにもなり、デメリットにもなります。
段差を意図的に造るということはつまり、バリアフリーの家とは逆になってしまうのです。

スキップフロアは、幼いお子さんがいる住まいならおすすめである一方で、年配の方にはやはり優しい構造ではありません。
高齢者の方と一緒に暮らすことが決まっている場合、バリアフリーのフロアも別に造るなど、対策をしておかなくてはいけないでしょう。

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エレベーターの設置が難しい

またご紹介した通り、スキップフロアの家=壁が少ないため、ホームエレベーターの設置が難しくなります。
とりわけ家全体がスキップフロアで構成された間取りの場合、エレベーターを増設することは困難です。
この点においても、バリアフリーには対応しないと言えますね。

将来的にエレベーターを設置する可能性があるなら、エレベーターを取り付けできるよう、1階の壁面をキープしておきましょう。

施工できる業者が限定される

一般的にスキップフロアの家は、施工が難しいと言われています。
ことに、木造住宅で施工するとなるとかなり厄介で、スキップフロアの工事を避ける業者もいるほどです。

さらに気をつけたいのが、地域によってはスキップフロアの家が建てられないということもあります。
具体的には、「スキップフロアも構造上1つの階に含めない」といけないと判断をする自治体があるのです。

たいていの家屋調査では、スキップフロアの家は、段差を1.4m以下にすると同一階と見なされ、逆にこれを超えてしまうと、中2階のはずが3階建ての家と判断されてしまうケースが多いです。
後者になると、固定資産税が上がってしまう可能性が出てきます。
繰り返しますが、これも自治体によってボーダーラインに差があるようです。

法規関連の知識がある会社であればミスを防げますが、スキップフロアの実績があり、できれば自治体の判断基準に詳しい地域の施工業者を選択することが肝心です。
このような点で考えると、工務店よりも設計事務所などが良いかもしれませんね。

>> ちゃんと知っていますか?リノベーション会社の種類と選び方

階段が家の中に増えただけなのに、いろいろなご家庭の温かさがイメージできます。
家族のおしゃべり声がたえない家、効率的でスマートな家、スキップフロアで理想的な家づくりを想像してみたら、楽しいですよね!

おしゃれで夢のあるスキップフロアですが、検討される場合は技術も知識も豊富な業者を選択することが大切です。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

スキップフロアとは?
階段を介するなどして、床面の一部の高さに変化をつけた建築構成のことをいいます。
スキップフロアのメリットは?
家が広く感じられることや、空間を楽しく活用できることなどが、メリットです。
スキップフロアのデメリットは?
コストがかかることや、工事に対応できる業者が限られることなどです。
スキップフロアの家にしたい場合には、スキップフロアの実績があり、可能であれば自治体の施工基準にも詳しい業者を選択することが望ましいです。
詳しくは、こちら
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