自宅に防音室(防音ルーム)を作るリフォームの費用・価格相場
リフォームで防音室を作る場合、1室あたりのリフォーム費用はおおむね次の通りです。
基本的に、施工範囲が広いほど高額です。
また楽器の練習などのために施工する際は「日中のみ利用するか」「夜間も使える仕様とするか」によってもコストが変わってきます。
防音室の種類 | リフォーム費用(1部屋) |
---|---|
オーディオルーム/ホームシアター | 150〜300万円 |
ピアノの練習用 | 97~400万円 |
ドラムの練習用 | 200〜550万円 |
組み立て式 防音ユニット/ボックス | 45〜300万円 |
なお「鉄筋コンクリート(RC)」や「鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)」の建物と比べると「木造」や「鉄骨(S造)」の住宅のほうが50万円程度、高くなる傾向があります。
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自宅に防音室を設置する方法2つ
自宅に防音室を設置する方法は、次の2つです。
● 部屋全体を防音室にリフォーム
● 組み立て式の防音ユニットを設置
それぞれの特徴について詳しく解説します。
部屋全体を防音室にリフォーム
本格的な防音室で楽器演奏を楽しんだり、複数の機材を設置したりする場合におすすめです。
リフォームで防音室を作る場合、部屋全体を防音工事する必要があります。
壁・床・天井・窓・ドアの全てに防音効果のある建材を用いた工事を行います。
吸音パネルによって、音の響き方も調整可能です。
「外からの騒音や室内の生活音を減らしたい」といった場合は、部分的な防音工事がおすすめです。
施工箇所は目的によって異なります。
組み立て式の防音ユニットを設置
組み立て式の防音ユニットは、鉄筋造の賃貸の部屋にお住まいの方やコストを抑えたい方におすすめです。
組み立ては1〜2日で終わり、分解できるので引っ越し先でも再利用できます。
形が正方形、長方形以外にカスタマイズできないデメリットがありますが、防音室リフォームよりコストが抑えられ、賃貸でも設置できるというメリットがあります。
防音室で必要となるのは壁・床・窓・ドアなどの工事
防音室は、防音効果のある建材で、部屋全体を囲うようなイメージで作ります。
壁は内部に「吸音シート」や「遮音シート」を入れ、床は「防音性のある床」に張り替えたり、床下に「防音材」を敷いたりします。
また、窓は「防音ガラス」に交換するか「内窓(二重窓)」を取り付けることで、音をシャットアウトします。
そして、ドアからの音漏れを防ぐためには、隙間を密閉できる「防音ドア」が有効です。
ここまで徹底することに驚く方も多いかもしれませんが、これらの工事には全て意味があるのです。
続いては、そのような防音の仕組みや、遮音性能を示す数値などについてご説明しましょう。
「防音」「遮音」「吸音」など防音性をあらわす言葉の違い
防音の仕組みを理解するには、まず「防音」「遮音」「吸音」というあいまいになりがちな言葉の意味を知ることが肝心です。
これらの言葉の違いが明確になれば、防音室工事のポイントも分かるようになります。
そもそも「防音」とは
「防音」とは、室内からの音漏れや外からの騒音などを防いだり、音の残響を減らしたりすることなどを総合して指す言葉です。
その具体的な方法に「遮音」や「吸音」などがあり、それぞれ効果の表れ方は異なります。
「遮音」とは
「遮音」は文字通り、音を遮断することを指します。
室内の大きな音が外に漏れないようにしたり、外の騒音が室内に入らないようにしたり、といった効果を発揮します。
防音室を作る際には、最も大きな役割を果たすのが「遮音性能」です。
「吸音」とは
「吸音」は音を吸収して反響させない働きを指す言葉です。
音楽室やスタジオなどの壁に使用されている穴の開いたパネルは、ご存知の方も多いはずですよね。
このような吸音材は、音を吸収して外へ漏れるのを防ぐのと同時に、音の反響を抑える効果もあります。
防音効果があるだけでなく、音質をクリアにする働きもあるのです。
「防振」とは
防振とは、物体が振動して出る音を伝わりにくくすることをいいます。
洗濯機の脱水中、床や壁を通して隣の部屋までガタガタと音が聞こえてきた経験はないでしょうか?
電子ピアノや電子ドラムを演奏している時の打撃音が心配な人もいるかもしれません。
防振対策をすると、こうした物体の振動による音を小さくできます。
防振には、ゴムやシリコンでできた防振マットを使います。
防振マットを振動する物体のある床や壁に設置することで、伝わる振動を軽減可能です。
床はカーペットやラグなどを併用すると、さらに振動を抑えられます。
「制振」とは
制振とは、物体の振動を抑えることをいいます。
防振が振動により発生する音を抑えることなのに対して、制振は振動自体を抑えることを意味します。
制振対策は、換気扇や自宅の室外機のモーター音を小さくしたい場合に効果的です。
楽器やスピーカーから出る音を外に漏れにくくしたい場合や、足音などを抑えたい場合にはあまり向いていません。
部屋を防音室にしたい場合、防音対策だけでなく、吸音や防振対策もした方が良いことがあります。
どのような対策が適しているかは、防音工事が得意な専門家に相談するのがおすすめです。
ここまでの説明で「思っていたより費用が高額だから、なるべく安い業者を選びたい」「工事が複雑そうで、リフォーム自体が無理かも……」など、いろいろな点で不安に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからはそんな方のために、防音性を確保するためにはどんな工事が大切か、把握しておくと良いポイントについて解説していきましょう。
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防音室工事のポイント=「遮音・吸音・残響」などの対策
ここでは、防音室の工事のポイントとなる次の3つの点について詳しく解説します。
● 遮音性能を表す「D値/Dr値」「L値」
● 騒音を表す「N値/NC値」
● 音楽鑑賞用なら考慮すべき「残響」
遮音性能を表す「D値/Dr値」「L値」
遮音性能を調べる際は、主に「D値/Dr値」と「L値」を測定します。
【D値/Dr値】
「D値」あるいは「Dr値」と呼ばれるのは、空気中を伝わる音がどれだけ遮音されているかを表す数値です。
たとえば、防音室にあるスピーカーから100dB(デシベル)の音量が発せられている時、防音室の隣では同じ音が50dBの音量で聞こえる場合、
防音室と隣室の間にある壁の「遮音等級」は、単純計算すると
100 − 50 =「D-50」ということになります。
等級の数値が大きいほど、遮音性能に優れている証拠になります。
なお「D値」は日本建築学会で、「Dr値」は現在JISで使用されている名称で、どちらも同じ意味を持ちます。
※「D値(Dr値)」=[ sound pressure level Difference (音圧の差) ]の意
【L値(LL、LH)】
「L値」は床に衝撃が伝わった時に生じる音を表す数値です。
主に集合住宅(マンションなど)の、床の遮音性能を調べる際に測定される値で、軽い物を落とした時などに生じる「軽量衝撃音(LL)」と、人が走り回った時などに生じる「重量衝撃音(LH)」の2種類に分けられます。
等級の数値が小さいほど、遮音性能に優れている(下階に音が伝わりにくい)ことになります。
※「L値」=[ floor impact sound Level (床衝撃音のレベル) ]の意
●「LL」= Light-weight floor impact source (軽量床衝撃源)
●「LH」= Heavy-weight floor impact source (重量床衝撃源)
騒音を表す「N値/NC値」
防音室の遮音性能をどれくらい高めるか判断する際には、「N値」あるいは「NC値」と呼ばれる数値も参考になります。
「N値/NC値」は室内騒音の大きさを表す値で、数値が小さいほど室内が静かだということになります。
たとえば、家の周辺に線路や大きな道路などが通っている環境では、日常的に「N値/NC値」が大きな値を示すことが多いため、防音室を施工する際に「室内の遮音性能」をそれほど高める必要はないかもしれません。
「N値/NC値」を参考にすることで、本当に必要なレベルの防音工事を行えるでしょう。
※「N値(NC値)」=[ Noise Criteria (騒音の基準) ]の意
楽器演奏・音楽鑑賞用なら考慮すべき「残響」
楽器演奏や音楽鑑賞を目的とした防音室なら、音の響き方にも着目すると良いでしょう。
音は壁や天井などに反射して、しばらくの間その響きが残ります。
これが「残響」と呼ばれるものなのですが、防音室の吸音性が高すぎると残響がなくなり、音質の良さが半減してしまいます。
どの程度の残響時間が妥当なのかは、楽器の種類や個人の好みなどによって微妙に違いますので、できれば専門知識のある業者と一緒に確認しながら決めることが理想的です。
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自宅に防音室(防音ルーム)を作るリフォームの注意点
きちんとした防音効果のある部屋を作るためには、事前の確認や業者選びなども重要です。
続いては、準備の段階から注意したい点についてご紹介しましょう。
用途に応じて十分な広さを確保する
防音室は使用用途に応じて十分な大きさを確保しましょう。
使用用途ごとの防音室のサイズ目安は、次の表を参考にしてください。
防音室のサイズ | 使用用途 |
---|---|
0.8畳 | ● クラリネット、オーボエ、ウクレレの演奏 ● 歌の練習 ※椅子や譜面台を設置する場合はもう少し広めが良い |
1.2~1.5畳 | ● サックス、ギター、バイオリンの演奏 ● 在宅ワーク |
2~3畳 | ● トロンボーン、アップライトピアノの演奏 ● 機材を多く使う音楽制作 |
3~3.5畳 | ● グランドピアノ(C1~C3)の演奏 |
4.5~5畳 | ● ドラム、グランドピアノ(C4~C6)の演奏 |
5畳~ | ● グランドピアノ(C7)の演奏 |
防音室のサイズは設置する部屋の形によっては少し大きめのほうが良い場合もあるので、詳しくは業者に相談してみましょう。
天井の高さを考慮する
防音室を設置する際は天井にも防音効果のある素材を入れるため、ある程度の高さが必要です。
少なくとも2.4mあると良いでしょう。
ピアノなど、楽器によっては天井の高さで音の伸びや聞こえ方が変わる場合があります。
施工後に後悔しないよう、防音室完成後の天井の高さは事前に確認しておきましょう。
床の強度を考慮する
防音性を高くしたいなら、床の強度を業者によく確認してもらいましょう。
防音性の高い部屋を作るには重い遮音材を使用するため、床の強度がなければ防音性を高くできません。
とくに木造2階以上の部屋や、マンションの床は強度がさほど高くないことが多いので注意しましょう。
マンションの防音工事は管理規約の確認を
防音室に限らず、マンションをリフォームする場合は、まず管理規約を確認することが大前提です。
窓などの共用部はリフォームできないことが多く、思うような工事を行えない可能性もあります。
ただ、内窓(二重窓)を設置する工事は許可がおりる例も多いので、リフォーム業者と一緒に規約をチェックした上で、しっかりプランを練ると良いでしょう。
防音室の工事では失敗例が多い?「遮音性能保証」が大切
実は防音室の工事では、予想より防音性が低い仕上がりになってしまうケースが珍しくありません。
これは特に、施工経験が未熟な業者による工事で多く見られます。
結局本来の目的で使えず、追加工事するハメになる場合もあるため、防音室工事の経験を持つ業者に依頼することが大切です。
業者によっては、完成後の防音室が遮音性能を満たしていない場合に適用される「遮音性能保証」を用意しているところもあります。
まずは複数の施工会社に見積もりを依頼し、納得のいく説明をしてくれる業者に任せると安心でしょう。
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防音室の「換気」について
防音室(防音ルーム)の換気対策
ご自宅に防音室を設置された後は「換気」をきちんと行っていきたいですよね。
酸欠状態にならないため、結露の発生防止のため、そして最近は新型コロナウイルス対策を行う上でも、こまめに換気することは非常に重要です。
そこで、防音室の換気対策についてもチェックしておきましょう。
「1〜2時間おきに、5〜10分の換気」が理想
防音室に限った話ではありませんが、部屋の換気は1〜2時間に1回のペースで、5〜10分程度の時間(できれば1時間毎に5分)を目安に行うのが望ましいでしょう。
また空気を入れ替える際には、2ヶ所の開口部(窓やドア)を開けて「空気の通り道」を作ると効率的です。
可能であれば、複数の窓が「対角線上」になるよう設計しましょう。
窓が1ヶ所しかない場合は「向かい合わせとなる位置にあるドアを開ける」「サーキュレーターや扇風機で、室内の空気を窓の外に流す」などの工夫をすると良いですね。
花粉が気になる場合は、早朝にレースカーテン越しに換気を
「窓を開けると、花粉が入ってきてしまうのが心配」という方も、多いことでしょう。
花粉が気になる時期に限っては、早朝に換気を行うことをおすすめします。
花粉の量は気温が高いと多くなるため、昼〜夕方に窓を開けることを控えると良いでしょう。
深夜帯も花粉の量は比較的少ないのですが、防犯面で不安が出てくるため、やはり早朝が理想的です。
なお窓を開ける際の幅は10cmくらいにし、レースカーテン越しに換気すると、花粉の流入を1/4程度に減らせます。
高機能換気扇『ロスナイ(三菱)』などの設置もおすすめ
「頻繁に窓を開けられない」「計画的な換気が難しい」といった理由で、防音室に換気扇を設置するご予定であれば、三菱電機の高機能換気扇『ロスナイ』などを導入するのも良いでしょう。
『ロスナイ』は「排気用」「給気用」と、2つのファンを搭載した換気扇です。
排気口と給気口を別々に設置する必要がないため、1台で「防音室内の汚れた空気の排出」と「外の空気の取り入れ」を同時に実施可能。
フィルターを利用して、外気中のホコリ・花粉などを取り除きつつ給気してくれる点も、同製品の魅力です。
優れた防音・遮音性を有する構造でもあることから、オーディオルームやピアノ練習室といった部屋に施工した例が多く見られます。
【『ロスナイ』の設置工事費用】
高機能換気扇『ロスナイ』を取り付ける工事にかかる費用は、約2〜7.5万円が目安です。
ただし、型の種類や、施工箇所・部屋の広さなどにより料金が変動するため、一概には言えません。
具体的な設置費用が気になる方は、業者に見積もりを取り、確認してみてくださいね。
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防音室リフォームの施工事例
最後に、当サービス『リショップナビ』の加盟業者が手がけた、施工事例をご紹介します。
防音室へとリフォームされた部屋には、見えない部分に様々な工夫が施されていますよ。
ピアノを練習できる防音室
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 7年 |
工事期間 | 7日 |
壁・天井・床に防音ゴム付きの建材を使用しました。壁の仕上げに吸音クロスを用い、ピアノの重さを考慮して床下補強も行っています。
また、ドアや換気扇も防音仕様に施工し、窓は二重窓に変更しました。
リフォーム費用は、総額97万円です。
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音楽を楽しめる防音室を造作リフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 3年 |
工事期間 | 7日 |
床には遮音マットと防音フロア、壁と天井には遮音シートと防音パネルを使用しています。
ご主人が趣味の音楽を楽しめるスペースになりました。
>> この事例の詳細を見る
防音・遮音・吸音に配慮した、プロ仕様の防音ルームを増築
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 3年 |
工事期間 | 50日 |
壁・天井には「石膏ボード」「吸音ウール」などを積み重ねた防音材を使用し、防音扉の設置で遮音性の高さを実現。
広範囲の増築工事も行ったため、リフォーム総額は900万円、工事期間は約1ヶ月半を要しましたが、演奏に専念できる納得の空間に仕上がったのではないでしょうか。
>> この事例の詳細を見る
防音設備の整った空間
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 25年 |
工事期間 | - |
プレーヤーや趣味のコレクションなどをしまうための収納スペースも多めに設けました。音楽が好きな方にはたまらないプライベート空間です。
また、道路に面したスペースにも、防音仕様の仕事部屋を増設。
光が差し込む明るい空間に楽器を並べて、音楽に囲まれながら仕事ができる場所になりました。
>> この事例の詳細を見る
部屋を防音室に近づける!DIYグッズ6選
DIYで防音室を作るのは難しいですが、防音室に近づけることはできます。
次の道具をホームセンターや通販などで購入してみましょう。
● 防音マット
● 防音カーペット
● 吸音パネル
● 防音カーテン
● 隙間テープ
● 吸音材
防音マット
防音マットは、階下に伝わる足音や楽器の音を小さくしたい時に利用します。
素材は主に発砲系やフェルト系、ゴム系、アスファルト系などがあります。
なるべく音漏れを小さくしたい場合は、厚みのある防音マットを選びましょう。
防音マットの上にラグやカーペットを敷いて二重にするのも効果的です。
小さな子どもやペットの足音の対策で使用する場合は、ジョイントマットのように部分的に組み合わせて使えるタイプのものがおすすめです。
汚れた時も簡単にお手入れできますよ。
防音カーペット
防音カーペットは、防音マットと同じように階下への足音や楽器の音を小さくできます。
一般的に防音マットよりも面積が大きいので、部屋全体に敷きたい時に使うと良いでしょう。
楽器を動かす時に床の傷がつかないか心配な人にもおすすめです。
毛足の長いものや短いものがあり、色や模様もバリエーションがあるので、インテリアに合わせて選択できます。
防臭加工や防炎加工がされているものもあるので、デザインだけでなく機能性も比較してみてください。
吸音パネル
吸音パネルは、オーディオプレイヤーやテレビなど、音が発生するものの周りに取り付けることで隣の部屋に伝わる音を小さくできます。
また、音響が小さくなり音がよりクリアになるので、ホームシアターやスタジオの音響を良くしたい場合や、リモート会議中に室内での自分の声の反響が気になる場合にも利用できます。
主にロックウールやグラスウール、フェルトでできており、マグネットや両面テープなどで壁に取り付けが可能です。
軽くて扱いやすいので、簡単にDIYできますよ。
防音カーテン
防音カーテンは音を通しにくい素材を使ったり、複数枚の布を重ねたりして、室内から外へ音が漏れるのを防いでくれます。
現在のカーテンを防音カーテンに交換するだけでも、一定の防音効果が期待できます。
とくに楽器の音や赤ちゃんの鳴き声、犬の鳴き声が気になる場合に効果的です。
吸音と遮音の両方が可能なものや、防炎効果のあるものなどがあるので、機能性を比較しながら選んでみてください。
隙間テープ
隙間テープは、窓やドアに貼ることで隙間をなくし、外へ漏れる音を少なくする効果が期待できます。
窓やドアは、きちんと閉めているつもりでも小さな隙間があいており、その隙間から音が漏れてしまいます。 窓枠やドアと壁との接触部分に貼り付けることで、隙間をふさいで音漏れだけでなく、すきま風の予防も可能です。
厚みは窓やドアが少し開け閉めしにくくなる程度がちょうど良いですが、災害時に開け閉めができず逃げ遅れてしまわぬよう注意する必要があります。
適切な厚みがわからない場合は、複数のサイズを実際に貼って試してみましょう。
吸音材
吸音材は、壁や床に設置することで音の反響を小さくしてくれます。
吸音材には主に次の3種類があります。
吸音材の種類 | 特徴 |
---|---|
多孔質系 | スポンジのように小さな穴が無数にあいている構造で、メジャーな吸音材。比較的安価。 |
振動板系 | 薄い紙やフィルムを使って振動を吸収する。 |
共鳴型系 | 共鳴器に音を当てて空気を振動させ、周囲との摩擦により音のエネルギーを小さくする。 |
おすすめは多孔質系の吸音材です。
とくにウレタンはホームセンターや通販などで安いものが見つけやすいですよ。
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部屋を安く防音室にする方法
部屋を安く防音室にしたい場合は、次の方法を試してみてください。
● 複数社に見積もりを依頼する
● 防音室をレンタルする
● 性能保証がある業者を選ぶ
複数社に見積もりを依頼する
業者への見積もりは、3社を目安に複数社へ依頼しましょう。
1社だけの見積もりを見ても、金額が高いのか低いのか、工事内容にムダがないかどうかは判断できません。
複数の見積書を比較することで、適正な価格やプランを判断できるようになります。
見積もりは内訳も比較できるよう、施工範囲や必要な建材の個数などが明記されているか確認しましょう。
「〇〇㎡」「〇個」ではなく、「防音工事一式」のようにまとめられている場合は、内訳がわからないので注意してください。
防音室をレンタルする
防音工事の費用をすぐに用意できない場合や、大規模な工事を避けたい場合は、防音室をレンタルする方法もあります。
ヤマハ楽器では「音レント」というサービスを展開しており、防音室をレンタルできます。
1か月あたり2万円弱からレンタルでき、0.8畳の小さなサイズもありますよ。
また、OTODASUではテレワークや楽器の演奏などに適した防音室をレンタルしており、工具不要で簡単に組み立てられます。
最短で6か月からの契約ですが、24回の分割払いにして月々の負担を少なくすることも可能です。
性能保証がある業者を選ぶ
防音材の効果は使用環境により異なるので、施工前に説明を受けた通りの防音効果が実際には発揮されないケースもあります。
防音効果が予定よりなかった場合、再施工にさらに費用がかかることを防ぐため、性能保証がある業者に依頼することは有効です。
引き渡し前に防音性をチェックしてくれるか、依頼よりも防音性が下回った場合に再施工をしてくれるかどうか、契約前に確認してみてください。
業者に質問するだけでなく、契約書にも性能保証の記載があるかチェックしましょう。
自宅に防音室を作るならプロに相談を
様々な専門知識を必要とする防音室の設計は、難しいと感じる方も多いことでしょう。
そこでまずは、防音室の施工経験がある業者を探すことから始めることをおすすめします。
見積もりは基本的に無料ですので、予算や性能などが気になる場合も、気軽に話を聞いてみてくださいね。
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【この記事の要点まとめ◎】
防音室を作るリフォームの費用・価格相場は? |
---|
「オーディオルーム/ホームシアター」「ピアノの練習用」「ドラムの練習用」「組み立て式防音ユニット/ボックス」といった防音室の用途・種類によって、料金が異なります。 詳しくは、こちらの価格表を参考にしてください。 |
防音室のリフォームで必要となる工事内容は? |
壁はもちろんのこと、床・窓・ドアなども工事することが大切です(詳しくは、こちら)。 |
防音室の工事をする際のポイントは? |
「遮音・吸音・残響」などの対策を行うことです(詳細は、こちら)。 |
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お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。
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紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。
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見積もり後のフォローも致します
ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。