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※2021年2月リフォーム産業新聞より

サムネイル:床暖房はリフォームで後付け可能!費用相場や注意点、おすすめメーカー品をご紹介

床暖房はリフォームで後付け可能!費用相場や注意点、おすすめメーカー品をご紹介

更新日:

床暖房の後付けリフォーム方法は主に「直貼り」と「全面張り替え」の2種類です。「直貼り」は1畳につき5~8万円で「全面張り替え」では1畳につき追加で3~5万円ほどの費用がかかります。 本記事では、費用相場に加えて、床暖房リフォームの事例や活用できる補助金についてもご紹介します。さらに、種類別に床暖房のおすすめメーカー品や費用を安くする方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

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(※記事内情報引用元:パナソニックダイキン東京ガス各ホームページより)

平井 淳一

この記事の監修

一級建築士

平井 淳一

建築設計士、リフォームアドバイザー、現場管理者、営業として35年活動。

リフォームの経験や知識を生かして役立つ情報をお届けします。

床暖房の後付けは、戸建て・マンション問わず可能!

基本的に床暖房は戸建て・マンションのどちらでも、後付けが可能です。

※マンションへの施工に関しては、管理会社への許可が必要になる場合があります。
詳しくは直後の監修コメントをご確認ください。

また、1階か2階かや、住宅の種類(木造・鉄筋)を問わず、床暖房のリフォームができます。

平井 淳一

【監修コメント】

賃貸マンションの場合でも床暖房リフォームは可能ですが、分譲マンションや持家と同様とはいきません。
マンション家主の許可、原状回復義務の可能性がありますので、賃貸マンションで床暖房リフォームをご検討の際は、まずは管理会社へ確認してみましょう。

>> 床暖房の後付けリフォームの費用が知りたい方はこちら

床暖房の後付け方法は「直貼り」と「張り替え」

床暖房の後付け方法は「直貼り」「張り替え」の2種類があります。

「直貼り」が既存の床の上に、床暖房を取り付けるのに対して、「張り替え」は、一度既存の床材を剥がした床下に、床暖房を取り付けます。

床暖房本体の設置費用は次の表の通りで、「張り替え」の方が+3万円ほど高額になります。

費用

どんな方に向いているか

床に”直貼りする”場合

約5~8万円/畳

費用を抑えたい方

床全体を”張り替える”場合

約8~11万円/畳

家全体のバリアフリーリフォームを検討している方

【床に直貼りする場合の注意点】

施工費は安く抑えられますが、暖房ユニットの上にさらにフローリングなどの仕上げ材を重ねることになります。
そのため、最終的には設置前よりも、床の高さが1.2~1.8cm前後高くなってしまいます。

部分的に床暖房を取り付ける場合は、つまずき事故防止のため、段差をなくす工事が追加で必要になるケースが多いです。

【床全体を張り替える場合の注意点】

家全体のバリアフリーリフォームを検討している場合は、床を剥がして下地から交換するほうが無難かもしれません。
和室を洋室へリフォームしたい場合や、フローリング・畳を張り替えたいときにも、一度床を全て剥がした状態で床暖房を設置してしまうほうが効率的です。

なお床の解体や補修の工事費用が別途かかってしまうので、総額がいくら位になるか、必ずリフォーム会社に確認しておきましょう。
もしご予算に余裕があれば、床下に断熱材を追加するリフォームもしておくと、床暖房の効果がより向上します。

平井 淳一

【監修コメント】

床に直貼りする場合、現況の床より高くなることで段差ができる他、ドアの下部が床に接触し開閉に支障が出る場合や、引き戸の場合、敷居の改修及び建具補修の可能性があることも。

床暖房の種類は「電気式ヒーター式」と「温水式」

ここからは、床暖房の選び方について説明していきましょう。
まず考えたいことが、電気ヒーター式の床暖房にするか、温水式の床暖房を選ぶか、という点です。

具体的な違いについては後述しますが、それぞれの特徴・比較ポイントの要点としては、以下の通りです。

特徴

電気ヒーター式

温水式

設置費用

安価

高価

(床下パイプなどの配管・給湯器の工事が必要)

光熱費

高くなる傾向がある

安い

立ち上がり

遅い

早い

使い方

一時的に使う場合に向く

長時間使う場合に向く

設置箇所

キッチンや脱衣所、個室に使用する場合に向く

リビングやダイニングなど広範囲な場所に向く

メンテナンス

メンテナンスは楽

熱源機などのメンテナンスが必要

安全面

長時間使う場合は、低温やけどに注意

低温やけどなどの
不安が少なく、安全

【電気ヒーター式】の床暖房の特徴・種類

電気ヒーター式床暖房とは、その名の通り、電気をエネルギーとして稼動する床暖房のことです。

立ち上がりに時間がかかってしまうというデメリットはありますが、いずれも設置工事が簡単で、リフォームに適しています。
設置後のメンテナンスの必要はほとんどありません。

>> 床暖房のデメリット、つけるか迷う場合の判断の仕方は?

ただ電気を使用することから、住宅によってはアンペアの容量増設や、電気料金の契約内容の見直しが必要になることもあります。

【電気ヒーター式】の床暖房の特徴・種類

ランニングコストはやや割高なので、使用時間が短いご家庭におすすめです。
日中の外出が多い方、朝晩のみ床暖房を使用するご家庭などは、電気ヒーター式の床暖房が向きます。
またキッチンのシンク前や、ソファの足元などの部分暖房として使う場合も、電気ヒーター式のほうがよいでしょう。

ただし「電気ヒーター式」の床暖房は、接触面が44、45℃になることがあり、長時間寝転んでいると低温やけどをしてしまう可能性があります。
幼いお子さんや、要介護者の方がお住まいのご家庭であれば、約40℃までしか温度が上がらない「温水式」の床暖房のほうが安心です。

平井 淳一

【監修コメント】

電気ヒーター式床暖房は重ね張り方式であれば初めての施工でも安心です。
しかし、電気代がこれまで以上にアップし、エアコンと併用し気軽に床暖房を使いすぎると電気代請求時にびっくりすることも。
電気ヒーター床暖房の電気代はエアコンの2倍ほどなので、使いすぎに注意しましょう。

電気ヒーター式には、「PTCヒーター式」「電熱線ヒーター式」「蓄熱式」の3種類があります。

それぞれの特徴は次の表の通りです。

PTCヒーター式

PTCヒーター式は、電気抵抗の力を利用した、床全体に温度センサーがあるタイプです。

日当たりがよいときなど、暖房面の一部の設定温度が上昇すると、その部分だけ発熱を制限するので、無駄な電気を使わずに済みます。

電熱線ヒーター式

電熱線ヒーター式は、床下に、サーモスタットや温度ヒューズなどの電熱線のヒーターが内蔵されている、従来の床暖房です。

設置費用は安く済む反面、運転費が高く、使用時間が長いとランニングコストがかかるのがデメリットです。

蓄熱式

蓄熱式は、電気料金が割安になる夜間に熱を蓄え、日中にその熱で床を暖めるタイプです。

ヒーター式のものとは違ってコンクリート工事などが必要になるため、新築時に導入するのが基本です。

大規模なリノベーションを行う場合でない限りは、後付けには向かないため、注意しましょう。

>> 電気ヒーター式のおすすめ床暖房製品はこちら!

【温水式】の床暖房の特徴・種類

温水式の床暖房とは、床に専用のパネルを敷き詰め、温めたお湯を循環させる床暖房のことです。

床をスピーディーに加温できるので、帰宅時にすぐに暖めたいという方におすすめです。
また運転時の光熱費が安いので、在宅時間が長いご家庭や、リビングなどの広い部屋・家全体を暖める場合にもふさわしいのは温水式の床暖房です。

【温水式】の床暖房の特徴・種類

リフォームの際には、温水パネルの敷設だけではなく、温水配管・熱源機の設置も必要になるので、電気ヒーター式に比べると工事の手間がかかり、リフォーム費用が高額になります。
また、エコキュートやエコジョーズなどの熱源機を設置する場所を、屋外に確保することが必須条件です。

さらに熱源機は10年、温水パイプは30年に一回程度のサイクルで交換・メンテナンスをしなくてはいけません。
寒冷地の場合は、定期的に不凍液の入れ替えも必要になることがあります。

お湯を温めるエネルギー源は、電気・ガスのどちらかを選びます。

>> ガス給湯器の交換工事費用相場やかかる時間

【温水式電気床暖房】

「温水式電気」床暖房は、主にエコキュートを用いて加温します。
空気の熱を冷暖房に有効活用する仕組みのヒートポンプで、効率的にエネルギーを作り出すことにより電気代を抑えます。

オール電化住宅なら、温水式電気床暖房が最も相性が良く、光熱費がお得になります。

すでに多機能型エコキュートを使用しているご家庭ではそのまま床暖房に対応しますが、一般的なエコキュートを設置している場合は、床暖房専用のヒートポンプを増設しなくてはいけません。

熱源機を設置するための初期費用は、床暖房用ヒートポンプだと50万円前後、多機能エコキュートなら50~100万円程度かかる傾向があります。

>> エコキュートの設置価格や注意点

【温水式ガス床暖房】

「温水式ガス」床暖房は、力が強く、電気式のものよりも立ち上がりが早いです。
「ホットダッシュ」と呼ばれる床面を素早く暖める機能があり、エコジョーズなどで作った高温のお湯を、必要なときにムダなくスピーディーに床下パイプへ流し、循環させます。

通常の給湯器と同等のサイズの機器を使うので、マンションなどの集合住宅でも場所をとらずに設置できます。

ガスが熱源であるエコジョーズの設置費用は約25~50万円で、エコキュートの半額程度で済みます。

>> ガス温水式床暖房について詳しく知りたい!

>> 温水式電気のおすすめ床暖房製品はこちら!
>> 温水式ガスのおすすめ床暖房製品はこちら!

床暖房リフォームの費用相場

床暖房を後付け・設置するときの1畳あたりの費用相場、および総額費用の目安について確認してみましょう。

床に直貼りする場合の費用

約5~8万円/畳

床を全面張り替える場合の費用

約8~11万円/畳

熱源機の設置費
(※温水式床暖房で、給湯器などの増設が必要な場合)

約25~100万円
(床暖房設置費とは別に必要)

床暖房の設置リフォームの際にかかる費用は、1畳あたり5~11万円です。

低価格で施工できる場合、1畳あたり4万円程度で済むこともあります。

なお「温水式」タイプを新設する際、床暖房専用のヒートポンプやエコ給湯器の設置も必要になる場合は、別途25~100万円程度のコストがかかります。

【部屋の広さ別】床暖房設置工事の総額の目安

床暖房を設置する部屋の広さに対し、材料費・施工費込みで総額いくらになるケースが多いかについては、下記を参考にしてください。

部屋の面積

電気式の設置価格

温水式(電気/ガス)の設置価格

6畳

30〜55万円

33〜65万円

8畳

32〜71.5万円

40〜93.5万円

10畳

37〜80万円

49.5〜100万円

12畳

50〜84万円

65〜110万円

20畳

70〜110万円

76〜160万円

上記の表はあくまでも目安金額です。
敷設率(※注1)や、施工方法、元々の床材の種類、熱源機の設置有無などによっても変動します。

※注1「敷設率」……設置する部屋の床面積に対して、床暖房を敷設する割合のこと。


床暖房の光熱費(電気代・ガス代)について

床暖房の光熱費(電気代・ガス代)について

床暖房の使用時にかかるコストについてですが、効率のよい給湯器(熱源機)を選ぶと、光熱費は安く抑えられます。
ただし、グレードが高い熱源機は本体代が高いため、設置時の初期費用がかかります。

オール電化住宅か否か、また地域の電気・ガスの単位料金や契約料金がいくらかによっても、床暖房にかかる光熱費は変動します。
ご家族の状況や今後のライフスタイルに最も合う給湯器・床暖房を選びましょう。

判断が難しい場合は、専門の業者に見積もり依頼をし、どういった給湯器・床暖房を選べばよいか、相談してみるとよいでしょう。

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床暖房設置リフォームの工事期間

床暖房を設置するリフォームの工事期間は、「直貼り」なら1、2日で完了します。

「全面張り替え」の場合は、施工範囲や規模によって異なりますが、当日中に施工を終えられることもあれば、3、4日かかることもあります。

ただし施工規模によっては5〜7日かかる例も見られるため、スケジュールが気になる方は施工業者に聞いておくとよいですね。


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床暖房のおすすめメーカー品

床暖房のおすすめメーカー品を「電気ヒーター式・温水式電気・温水式ガス」の3種類にわけて、計4つご紹介します。

【電気ヒーター式】床暖房のおすすめメーカー品

電気ヒーター式の床暖房は、建材メーカーとしても人気のある、パナソニック社の製品が一押しです。

パナソニック「電気床暖房 フリーほっと」

パナソニック「電気床暖房 フリーほっと」

パナソニックの「電気床暖房 フリーほっと」は、フローリング材と床暖房マット(パネル)を自由に選ぶことができる、床仕上げ材分離型の床暖房です。

コンクリート床・二重床にも施工でき、戸建木造住宅やRC造の集合住宅にも施工が可能となっています。

独自のPTCヒーターを採用し、必要に応じて発熱量を自動で調整するため、無駄なエネルギーを使わず、電気代も節約できます。

仕上げ材は、フローリングに比べ、高い暖房効果を持つ磁器タイルの「ダンフロアーほっと」や、房効率、耐久性に優れた床暖房専用畳「小春」などの中から選ぶことが可能です。

引用元:https://sumai.panasonic.jp/interior/floor/yukadan/lineup_denki/freehot01.html

パナソニック「電気床暖房 Youほっと」

パナソニック「電気床暖房 Youほっと」

パナソニックのPTCヒーター式床暖房「電気床暖房 Youほっと」は、簡単な工事で設置できる、仕上げ材一体型。

仕上げ材一体型とは、12mm厚さの床材の内部に熱源を埋め込んだ床暖房システムです。

家電メーカーならではの高品質な電気式ヒーターが、床を快適な温度に暖めます。
日光ですでに暖まっている部分は発熱が抑えられるので、快適な温度を保ちつつ、ムダなエネルギーの発生を抑制できますよ。

パナソニック「電気床暖房 Youほっと」

仕上げ材は、天然木の美しさを際立たせた「ベリティスフロアーW」、豊富なカラーラインナップを持つ「ベリティスフロアーS」、変色・変形に強い「ジョイハードフロアー」などのシリーズの中から選択できます。

引用元:https://sumai.panasonic.jp/interior/floor/yukadan/lineup_denki/youhot.html

電気ヒーター式の床暖房に 詳しい施工会社を探したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼

【温水式電気】床暖房のおすすめメーカー品

温水式電気タイプの床暖房は、ダイキン社が人気です。

ダイキン「ホッとエコフロア」

ダイキン「ホッとエコフロア」

ダイキンの「ホッとエコフロア」は、リモコンとセットになっている、床暖房専用システムです。

わずかな電力で、部屋の床全体を効率良く加温します。
最大33畳、4ゾーンまで適用できるので、生活スタイルに合わせて複数の部屋で快適な暖かさをキープできます。

屋外、室内温度に合わせて自動調節できるほか、簡単なリモコン操作で必要な部屋だけを暖められるので経済的です。
タイマーをセットしておけば、冷え込み具合に合わせてちょうどよい暖かさまで調整してくれますよ。

引用元:http://www.daikinaircon.com/sumai/yukadan/hotecofloor/

温水式電気の床暖房に 詳しい施工会社を探したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼

【温水式ガス】床暖房のおすすめメーカー品

温水式ガスタイプの床暖房は、ガス会社の大手である、東京ガスの製品が好評です。

東京ガス「はやわざ」

東京ガス「はやわざ」

東京ガスの「はやわざ」は、戸建て用・集合住宅用ともに用意されている、簡単後付けタイプです。

今ある床の上から直貼りできるので、すぐにでも温水式ガス床暖房を設置したいご家庭にちょうどよい商品といえます。

仕上げ材は、畳・カーペットから選択可能です。
どちらも戸建て・集合住宅の両方に対応しています。

引用元:http://home.tokyo-gas.co.jp/living/living/yukadan/sort/hayawaza_index.html

温水式ガスの床暖房に 詳しい施工会社を探したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼

床暖房リフォームで失敗しないコツ・注意点

床暖房のリフォームをする際に押さえておきたい点についてもお話ししておきましょう。

設置する面積・敷設率の工夫でコスト削減
床暖房リフォームのポイント・注意点

設置する床暖房ユニットの数や大きさを減らせれば、設置費・光熱費ともに抑えられます。
例えば、ソファーやベッド、たんすなどの大きな家具の下にまで、床暖房がなくてもよい場合があります。

また原則として、床面積の5~7割に床暖房があれば、部屋全体に対する暖房効果が得られます。
(なお、イニシャルコストやランニングコストよりも「暖かさ」を重視したい場合は、敷設する面積が広いほうが効果が高いです。
できれば室内床の6〜7割以上の面積に施工するとよいといわれています。)

人の足が直接触れる部分や、日当たりにムラがある箇所などを中心に、床暖房を部分的に上手に取り付けるとよいでしょう。

床暖房のフローリング材・床材について

床暖房を設置するときには、フローリング材・床材にも配慮しましょう。

たいてい、家のフローリング材には「複合(合板)フローリング」が使用されていますが、複合フローリングは熱に弱く、湿気や乾燥によって反りやひび割れがしやすいという欠点があります。
このため、熱を帯びる床暖房には順応しません。

しかし、近頃は床暖房対応の無垢フローリング材が製造されています。
もし洋室やリビングに床暖房を設けるときには、仕上げ材には熱に強いコルクや、床暖房用のフローリングを採用しましょう。

床暖房の上に寝転んでリラックスしたい方には、カーペットや畳など柔らかい素材の仕上げ材もおすすめです。

断熱性が低い家なら他のリフォームも検討を

ちなみに、建物全体の断熱性が低い場合は、床暖房の増設だけではなく、その他の断熱リフォームを行うほうがよい可能性があります。

内壁などに断熱材を入れるのも効果がありますが、窓やドアからのすきま風が気になる場合は、内窓・二重窓の設置や、サッシの取り換え、断熱ドアへの交換なども実施しておきましょう。
隣り合う部屋から冷気が流れてきてしまうようであれば、間仕切りを設置するリフォームをしておくのも得策です。

>> 内窓リフォームの価格・効果・施工例・おすすめ品
>> 間仕切りリフォームの種類と費用

床暖房を後付けすると固定資産税は高くなる

床暖房は、1㎡ごとに固定資産税が課税されるため後付けすると固定資産税は高くなります。
床暖房にかかる固定資産税は、以下の計算式で求められます。

設備点数×床面積(㎡)×設備グレード×1.4%

設置面積が広いと固定資産税が高くなるので、必要のない部分にまで設置しないよう注意しましょう。

床暖房を設置すると、冬場の過ごしやすさが格段に変わります。
電気ヒーター式・温水式の違いや留意点をきちんと把握した上で、快適な床暖房を選んでくださいね。

「一番よい床暖房がどれだか判断できない」という方は、床暖房の施工経験が豊富なリフォーム会社に相談してみるとよいですよ。

床暖房を後付けするときに費用を安くする方法

床暖房を後付けする費用を安く抑えるには、次の方法が効果的です。

床暖房を後付けするときに費用を安くする方法

  • 設置する範囲を限定する
  • ショールームで体験してみる
  • 床の張り替えリフォームと同時に実施する
  • 複数業者の見積もりを比較する

設置する範囲を限定する

床暖房は家全体に設置するのではなく、リビングやダイニングなど人がよく集まる部屋に絞って設置しましょう。

設置する範囲が広いほど設置コストやランニングコストの負担が大きくなってしまいます。

また、リビングに設置する場合も、床全体ではなく足が床に触れることが多い部分にのみ設置することで費用の削減が可能です。

ショールームで体験してみる

床暖房はカタログだけで決定せず、ショールームで体験してみて、どの程度温かく感じられるのか確かめてから設置しましょう。

カタログの説明だけで施工を決めてしまうと、実際に床暖房を稼働させてから性能に後悔し、他商品に取り替えたくなるかもしれません。

なるべく多様なメーカーの商品を試し、加温効果を実感できるものの中から選びましょう。

床の張り替えリフォームと同時に実施する

床暖房の後付けは、フローリングの傷や汚れが目立ってきたタイミングでの施工がおすすめです。
張り替えと合わせてリフォームすれば、一度の施工で済ませられるため、手間と費用を抑えられます。

フローリングは一般的に10年以上経つと劣化が目立ち始めますが、湿気やペットの有無などにより張り替え時期の目安は異なります。
具体的な張り替えタイミングは業者に相談してみましょう。

複数業者の見積もりを比較する

施工業者を選ぶときは、複数業者の見積書を比較してから決定しましょう。

同じ工事内容でも施工費用は業者ごとに異なります。
3〜5社程度の見積もりを比較して相場を見極め、高すぎる業者は避けるようにしましょう。

 平井 淳一

【監修コメント】

リフォーム工事を行う際、必ずやって欲しいのが「相見積もり」です。工事費用相場から高すぎる業者を避けるのも業者選定基準ですが、逆に安すぎる業者も避けるべき。特に床暖房リフォームで「張り替え」のケースではフローリング張りの際、配管を確認せずビスやクギを無造作に打つ業者もいますのでご注意を。

床暖房の設置工事にリフォーム補助金は使える?

制度の数は限られてはいますが、自治体によっては床暖房の設置工事が補助金制度の対象となる場合があります。

当記事では、埼玉県富士見市「住宅リフォーム補助金制度」を一例に、その概要をご紹介いたします。

>> どんなリフォームが補助金対象?注意点は?

埼玉県富士見市「住宅リフォーム補助金制度」

<対象者>

  1. 市内在住で、住民登録をしているかた
  2. 市税の滞納がないかた
  3. 住宅リフォーム補助金制度を利用していないかた

<対象の住宅>

自己が所有し、居住している市内の住宅

<補助金額>

20万円以上の対象工事費の総額5%以内の額(上限10万円)

<受付期間>

令和7年4月1日(火曜日)から予算終了まで

参照:埼玉県富士見市「住宅リフォーム補助金制度」を加工して作成。

補助金額の詳細やそのほかの対象工事など、詳細な補助金制度の概要は、富士見市の公式HPからご確認ください。

なお、当年度の予算に達すると受付終了してしまう場合があるため、寒くなってきた頃には募集を締め切られる可能性もあります。

補助金を活用したい場合は、なるべく早めに業者へ見積もり依頼されることを推奨します。

当サービス『リショップナビ』には、補助金に詳しいリフォーム業者が多数加盟しているため、相談時にアドバイスをもらうとよいでしょう。

床暖房にも補助金にも詳しい リフォーム会社を探したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼

床暖房設置リフォームの施工例

最後に、当サービス『リショップナビ』加盟のリフォーム会社が、実際に床暖房を設置した事例をご紹介します。

リビングのフローリングの上に電気式床暖房を設置

床暖房設置リフォームの施工例

リフォーム費用

50万円

施工日数

1日

施工面積

30㎡(約9畳)

冷え性のお母さまのため、リビングの寒さ解消としてパナソニック製の電気式床暖房を導入。
フローリング以外の木材は劣化・傷みがなかったため、既存フローリングの上から床暖房を施工しました。

>> この事例の詳細を見る

冷え性が辛いので床暖房取り付け

床暖房設置リフォームの施工例

リフォーム費用

60万円
(その他工事を含む)

施工日数

3日

施工面積

10.0㎡(約3畳)

使用していたホットカーペットが壊れてしまったことをきっかけに、床暖房を設置しました。
冷え性に悩んでいたので、機能性だけでなく、雰囲気も暖かく感じるよう、明るい部屋にリフォームしました。

>> この事例の詳細を見る

エコジョーズ対応の温水式床暖房を施工

床暖房設置リフォームの施工例

リフォーム費用

85万円

施工日数

5日

施工面積

25㎡(約8畳)

リンナイ社の温水式ガス床暖房を、リビングに新設しました。
エコジョーズ対応の、高効率な省エネタイプの床暖房を採用しています。

>> この事例の詳細を見る

新しい下地作りから始める床暖房設置

床暖房設置リフォームの施工例

リフォーム費用

120万円
(下地作り・温風ルームヒーター設置を含む)

施工日数

14日

施工面積

12.0㎡(約3.5畳)

元々、畳が敷かれている和室だったため、床を解体して新しい下地を作るところから始めました。
床暖房設置後、寒さ対策のため温風ルームヒーターも付けました。

>> この事例の詳細を見る

床暖房の新設&リビング・玄関・廊下の床なども一新

床暖房設置リフォームの施工例

リフォーム費用

130万円
(壁・床の張り替え工事等も含む)

施工日数

5日

施工面積

33㎡(約10畳)

リビングの内装などをリフォームする際、冬場の寒さ対策として床暖房システム、および専用熱源機を設置。
せっかくの機会でしたので、廊下・玄関の床も一新しました。

>> この事例の詳細を見る

あなたの家に床暖房は いくらで設置できる?無料リフォーム会社一括見積もり依頼

床暖房後付けリフォームのポイントまとめ

最初に、この記事の概要をまとめてご紹介しましょう。
(※それぞれの詳細については、順番に解説していきます。)

床暖房を設置するリフォーム工事の費用相場は?

床に直貼りする場合は約5~8万円/畳、床を全面張り替える場合は約8~11万円/畳のが一般的な費用相場です。

なお、6畳・8畳・20畳など、部屋の広さごとの設置料金の目安については、こちらの表に掲載しています。

リフォーム工事で、床暖房を後付けする場合の、おすすめの種類は?

床暖房のリフォームに合う種類としては、主に「電気ヒーター式」と「温水式」の2タイプがあります。

それぞれの大まかな違いについては、こちらを参考にしてみてください。

床暖房の後付けでおすすめのメーカーは?

電気ヒーター式」ならパナソニック、「温水式電気」はダイキン、「温水式ガス」であれば東京ガスといったメーカーの製品がおすすめです。

もしどういった床暖房を選べばよいか、判断が難しい場合には『リショップナビ』をご活用ください。

床暖房リフォームに詳しい業者が多数加盟しており、ご希望や予算にあわせて、リフォームのお見積り・ご相談が可能です。

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