汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームしたい!メリットや費用、種類を解説

更新日:2024年01月11日

汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォーム!費用相場やメリットを解説

使いやすさや将来を考えて汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームを検討している方も多いのではないでしょうか。
汲み取り式トイレは、築年数の古い物件に多く見られメリットはあるものの、臭いや害虫などの衛生面や使い勝手の点などでデメリットの方が目立ちやすいとされています。
本記事では、汲み取り式トイレのデメリットや水洗トイレへのリフォームするメリット・費用相場などを詳しく解説します。
水洗トイレリフォームの種類もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

汲み取り式トイレはどんなトイレ?

汲み取り式トイレとは

汲み取り式トイレとは、水洗機能をもたず、便槽に溜まった排泄物を汲み取る方式のトイレです。

「ぼっとん便所」と呼ばれることもあり、1960年代頃まで日本で主流のトイレでした。
今でも、築年数が古い物件には設置されている場合が多いです。

汲み取り式トイレを使い続けることはできますが、水洗トイレに比べるとデメリットが多く、リフォームを検討するケースが増えているのが現状です。

汲み取り式トイレのメリットやデメリットを把握して、リフォームを検討しましょう。

汲み取り式トイレの仕組みとは?

汲み取り式トイレの仕組み

汲み取り式トイレは、下水や浄化槽などに排泄物や汚水を流す水洗トイレとは異なる仕組みを採用しており、便槽タンクや臭突、ファンで構成されています。

便槽タンクは、便器の下に設置されている排泄物を溜めるタンクです。
臭突やファンは、タンクに溜まった排泄物の臭いを排出するために設置されています。

仕組みはシンプルですが、便槽タンクに溜まった排泄物を自力で処理できないため、バキュームカーによる汲み取りが必要です。

汲み取りサービスを提供している業者に依頼し、定期的に排泄物を処理することで、清潔な状態を保ちます。

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汲み取り式トイレのメリット

汲み取り式トイレのメリット

今でこそ水洗トイレが主流ですが、汲み取り式トイレにもメリットがあります。

汲み取り式トイレは、電気によって水を流す機能がないため、災害時に停電が起きても使用可能です。
また、水も必要としないため断水が起きても使い続けられ、災害時で困りやすいトイレ問題を解決できます。

さらに、電気や水を必要とする水洗トイレに比べて、コストを抑えやすいのもメリットです。

汲み取りの頻度によりますが、電気代や水道代がかからず、使用頻度が少なければ最低限の汲み取り費用だけで済みます。

災害時に使用できることや節約効果は汲み取り式トイレのメリットですが、デメリットが多くある点に注意が必要です。

次の章では、汲み取り式トイレのデメリットについて解説します。

汲み取り式トイレで気になる3つのデメリット

汲み取り式トイレで気になる3つのデメリット

汲み取り式トイレは、デメリットに気をつけなければいけません。

次の3つのデメリットを把握し、リフォームするかを検討しましょう。

臭いが気になる

汲み取り式トイレでもっとも気になるデメリットは、臭いです。

便槽タンクに溜まった排泄物はバキュームカーで汲み取るまで残るため、周囲に臭いが広がることがあります。

臭突やファンがあれば臭いは軽減されますが、風向きによっては室内に臭いが残る点に注意しなくてはいけません。

便槽に害虫が湧きやすい

便槽タンク内は、害虫が湧きやすいです。

害虫にとっては好ましい環境のため、使用しようとした時に虫が上がってきたり、トイレ内に害虫が多くいたりする場合があるため、衛生面に課題があります。

汲み取り式トイレの中には、フタがついているタイプもありますが、完全に害虫が湧いてくるのを防げるわけではありません。

汲み取りを業者に依頼する手間・費用がかかる

汲み取り式トイレは、定期的な汲み取りを業者に依頼しなくてはいけません。

汲み取りを業者にその都度依頼したり、汲み取り費用などが発生したりなど設置するだけで使える水洗トイレよりも比較的手間がかかることが多いです。

ほとんどの場合、汲み取り作業に立ち会う必要はありませんが、業者の定期的な訪問ややり取りが億劫に感じることもあるでしょう。

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汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームする5つのメリット

汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームする5つのメリット

汲み取り式トイレのデメリットを解消するためには、水洗トイレへのリフォームが効果的です。

水洗トイレへのリフォームによって、次のようなメリットを期待できます。

排水によって衛生面を維持しやすい

水洗トイレでは、排泄物を排水によって処理できるため、臭いや汚物処理などの衛生面での心配が少なくなります。

水洗トイレには便槽タンクはなく、排水で下水や浄化槽につながっているため、排泄物が溜まることはありません。

トイレから排泄物の臭いが出てきたり、排泄物の汚れが残ったりする可能性は低いため、いつも清潔な状態で使えるのが水洗トイレのメリットです。

また災害時には、自宅の衛生面はもちろん周囲への影響も抑えられます。

汲み取り式トイレの便槽タンクが災害で破損した場合、溜まった排泄物が周囲に漏れるケースがあり、臭いや感染症などのリスクに注意が必要です。

水洗トイレの場合は排泄物を溜める仕組みはないため、災害時に周囲へ被害を起こすリスクが軽減できます。

害虫が発生しにくくなる

水洗トイレには、ハエやゴキブリなどの害虫にとって最適な環境になりやすい便槽タンクはありません。

排泄物は溜まらずに排水処理されるため、害虫が生息しやすい条件が整いにくく、害虫が湧きにくいです。

害虫は衛生面を悪化させたり、生活上のストレスになったりするため、水洗トイレへのリフォームによって害虫の発生を軽減できるでしょう。

高齢の方やお子さんも使いやすい

便器のすぐ下に便槽タンクがある直下型の汲み取り式トイレは、便槽にお子さんが落下する恐れがありますが、水洗トイレでは落下の心配はありません。

下水や浄化槽への入口は最低限の大きさで、お子さんが落ちる空間はなく、安全に使用できます。

また、汲み取り式トイレはしゃがんで用を足す和式タイプが多いため、高齢の方にとっては体勢が辛い場合があります。

水洗トイレは座って用を足す洋式タイプが基本であるため、足腰に不安がある方でも無理なく使用できる点もメリットでしょう。

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暖房や温水洗浄便座などの機能を追加できる

汲み取り式トイレは仕組みがシンプルなためトイレそのものに機能性はないのに対し、水洗トイレは機能的な商品が多くあります。

たとえば、暖房付きの便座を取り付ければ、座る時に冷たさを感じにくくなります。

また、温水洗浄便座を搭載した水洗トイレが多いので、排泄後にしっかり洗浄でき衛生面を保ちやすくなります。

汲み取り式トイレで冬場の寒さを感じていたり、衛生面が気になっていたりする場合は、暖房や温水洗浄便座付きの水洗トイレがよいでしょう。

>> 温水洗浄便座の取り付け費用と注意点!
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節水効果を期待できる

水洗トイレの中には節水機能を備えたモデルも増えているため、トイレの節水効果を期待できます。

汲み取り式トイレの汲み取りコストと、水洗トイレ使用時の水道代を比べた時に、水洗トイレの方が費用が安くなることもあるでしょう。

>> 節水機能があるおすすめのトイレメーカーを徹底比較!

汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームするパターンと費用

汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームするパターンと費用

汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームする際には、主に次の3つの方法があります。

それぞれの特徴や費用相場を参考にして、あなたに合った水洗トイレを選びましょう。

下水道直結型の水洗トイレ

下水道直結型の水洗トイレは、排水処理した排泄物が直接下水道に流れるトイレです。

便槽タンクを必要としないため、臭いや害虫に悩まされることが少なく、衛生的なトイレになります。

汲み取り式トイレから下水道直結型の水洗トイレにリフォームする際の費用相場は、総額50~100万円です。

既存の汲み取り式トイレの撤去や水洗トイレの設置に下水道工事が伴うため、簡易水洗トイレに比べると費用が高額な傾向があります。

簡易水洗トイレ

簡易水洗トイレは、汲み取り式トイレと仕組みは同じですが、便器を洗浄するための水が流れるトイレです。

下水道が整備されていない地域でも水洗トイレに似た使用感でつくられ、現在も利用されています。

汲み取り式トイレよりも衛生的ですが、同じくバキュームカーでの処理が必要な点に注意です。

簡易水洗トイレにリフォームする費用相場は、総額30~60万円が目安になります。

他の水洗トイレリフォームよりも安価なため、使い勝手や汲み取りの手間などを考慮した上で検討してみましょう。

浄化槽設置型の水洗トイレ

下水道が整備されていない場所では、地下に浄化槽を設置して水洗トイレに対応する方法があります。

浄化槽設置は大規模な工事になるため、費用相場は総額100~200万円と水洗トイレの中ではコストが高額です。

自治体によっては浄化槽設置に対して補助金を利用できるため、補助金の活用も視野に入れて、リフォームを検討してみるとよいでしょう。

>> 浄化槽の交換・設置の費用と補助金について解説!

汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォーム費用を抑える3つのポイント

汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォーム費用を抑える4つのポイント

汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームする際、なるべく費用を抑えるためには、次の3つのポイントを押さえましょう。

各ポイントを参考に、予算内で理想のトイレリフォームを実現しましょう。

便座や機能などのグレードを最低限にする

水洗トイレは商品によって便座や機能などに違いがあり、グレードが高いほど費用が高額になりやすいです。

高機能なトイレでも必要にない機能が多いとコストパフォーマンスが下がるため、必要最低限のスペックに抑えるとリフォーム費用を抑えやすくなります。

「暖房便座は必ず付けたい」「温水洗浄便座は外せない」など、希望に合わせて予算内でリフォームを実施しましょう。

内装や備品などにこだわらない

トイレのリフォームでは、トイレ本体の交換にあわせて内装や備品にも手を加えるリフォームが大半です。

トイレ自体の費用を抑えても、内装や備品にこだわると、想定以上の費用がかかります。

なるべく費用を抑えるためには、内装や備品のリフォームを最低限にしたり、床材や壁材のグレードを下げたりするのが効果的です。

>> 内装込みのトイレリフォームの費用相場と事例!
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複数の業者で見積もりを比較する

同じリフォーム内容でも、リフォームを実施する業者によって費用が異なります。

1社だけの見積もりでは金額が高いのか低いのかわからないため、複数の業者に見積もりを依頼し、慎重に比較・検討しましょう。

項目を一つひとつ確認しながら、希望に合ったリフォームを低価格で依頼できる業者を選ぶのがポイントです。

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汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする際に利用できる補助金

汲み取り式トイレから水洗トイレにリフォームする際に利用できる補助金

全国で利用できる補助金の例のひとつに、要介護の方のための改修をする場合に利用できる「介護保険による住宅改修」が挙げられます。

洋式便器などへの便器の取替えのほか、手すりの取り付けや段差の解消などバリアフリーを目的としたリフォームが補助対象です。
※出典:「介護保険における住宅改修動向調査」(厚生労働省)を加工して作成。

また、自治体でも独自の補助金制度を実施している場合があります。

たとえば、北海道の新得町では「水洗トイレ改造補助制度」を実施し、汲み取り式トイレを水洗トイレに変更する費用の一部を補助しています。

制度の内容や有無は自治体によって異なるため、お住まいの地域に補助金制度があるか確認しましょう。

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汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームしよう

汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォームしよう

汲み取り式トイレは災害時に使えたり、使用頻度によってはコストを抑えたりできるのはメリットですが、衛生面や管理の手間など気になる点がデメリットです。

臭いや害虫、汲み取りの費用・手間が気になる場合は、水洗トイレへのリフォームを検討しましょう。

複数の業者への見積もりや補助金の活用などを考慮しつつ、汲み取り式トイレから水洗トイレへの交換・リフォームを進めていくとよいでしょう。

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