エアコンから「ポコポコ」音がする原因
エアコンから「ポコポコ」という音が聞こえる原因の多くは、ドレンホースに関連しています。
ドレンホースは、エアコンの冷房運転時に発生する結露水を屋外に排水する重要な部品ですが、さまざまな要因により音が発生することがあります。
たとえば、室内と室外の気圧差が生じたり、ホース内にホコリやカビ、落ち葉などが詰まったりすると、空気の流れに影響が出て、音が発生します。
ポコポコ音が発生する主な原因を詳しく見ていきましょう。
室内と室外の気圧差による空気の逆流

エアコンから「ポコポコ」という音が聞こえる主な原因は、ドレンホース内で発生する空気の逆流です。
この現象は、室内と室外の気圧に差が生じたときに起こりやすく、ドレンホースを通じて外の空気が逆流し、ホース内の水と混ざって気泡が発生し音が鳴る仕組みになっています。
冷房運転中、エアコン内部では空気を冷やす過程で結露水が発生。
この水はドレンホースを通って屋外に排出されます。
しかし、ドレンホースに水がたまっていたり、排水がスムーズでなかったりすると、室内の気圧が外よりも低いと外気が逆流して入り込みます。
この仕組みは、ストローで水を吹いたときに「ポコポコ」と音が鳴るのと同じ原理です。
また、近年の住宅は高気密・高断熱仕様であることが多く、24時間換気システムなどにより、室内の気圧が外より低くなる傾向があります。
この気圧差があると、ドレンホースを通じて外気が引き込まれ、空気とホース内の水が混ざって気泡が発生し、「ポコポコ」といった音がエアコンから聞こえるようになるのです。
ドレンホースの詰まり

もうひとつ原因として考えられるのは、ドレンホースの詰まりです。
ホース内部にホコリやカビがたまると、排水の流れが妨げられて気泡が発生し、ポコポコ音を生じさせます。
特に5年以上使用しているエアコンでは、配管内の汚れがたまりやすく、詰まりを引き起こしやすいため注意してください。
また、室外に露出した排水口からは、落ち葉や小さな虫が侵入することがあります。
これらがホースの出口を塞ぐと水が逆流し、音が悪化します。
さらに、ネズミなどの小動物が巣を作り、排水経路を完全に塞いでしまうケースも少なくありません。
詰まりを放置すると水が室内ユニットに逆流して水漏れを起こしたり、内部部品が故障する原因になります。
異音に気付いたら、早めに対処を行いましょう。
ポコポコ音が発生しやすいその他の要因
ドレンホースの気圧差や詰まりは「ポコポコ音」の代表的な原因ですが、それだけではありません。
実は、ドレンホースの長さや取り回しの状態、さらに排水トラップの水不足など、排水経路の構造や使用環境によっても、音が発生しやすくなることがあります。
知らず知らずのうちに、音の出やすい環境になっている可能性もあるのです。
以下に、要因とその影響をまとめました。
要因 | 影響 |
---|---|
ホースの長さや形状 | 2mを超える長さや複数の曲がりがあると 排水効率が低下しやすい |
排水トラップの水不足 (排水トラップが設置されている場合) |
トラップ内の水量が減ると気密性が失われ 空気が逆流しやすい |
こうした原因は、見た目では判断が難しいことも多く、誤った対処で症状が悪化してしまうケースもあります。
「自分では解決が難しそう…」と感じたら、無理せずエアコンの異音に詳しい専門業者に相談してみましょう。
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ポコポコ音を解消する対処法

エアコンから発生する「ポコポコ」音を解消するには、以下の3つの方法がおすすめです。
- 室内の換気によって空気循環を改善し、音の発生を抑制する方法
- 逆流逆止弁を取り付けて空気の逆流を防ぐ対策
- ドレンホースの汚れを除去する清掃方法
これらの方法を実践することで、ポコポコ音の発生を抑えることが期待できます。
状況に応じた対処法を選び、快適で静かな室内環境を取り戻しましょう。
室内の換気を行う
エアコンの「ポコポコ」音を解消するには、室内の換気が効果的です。
換気を行うことで室内外の気圧差が解消され、ドレンホース内での空気の逆流を抑制します。
(複数窓がある場合は対角線上に開放すると効果的)
換気後にエアコンを再稼働させ、排水経路を確認
定期的に換気を行えば、室内の湿度を適度に保ち、結露量を削減しやすいです。
特に気密性の高い住宅では、こまめに換気を行うようにしましょう。
逆流逆止弁の取り付け
逆流逆止弁とは、エアコンのドレンホース内で空気の逆流を防ぐための部品です。
消音バルブ、防虫弁、エアーカットバルブなどとも呼ばれています。
ドレンホースに取り付けると、室内機から排出される水とともに外に流れる空気が、気圧の変化で逆戻りしないように物理的に遮断され、ポコポコ音の発生を抑えてくれます。
自分で取り付ける場合は、室外機側の排水口近くに簡易型逆止弁を設置してください。
(斜めや横向きは避けてください)
適切に設置された逆流逆止弁は、詰まりのない状態を保てば数年に渡って静音効果を発揮します。
ただし、極端な気温差が続く環境では定期的なメンテナンスが必要です。
ドレンホースの清掃方法
ドレンホースの清掃は、詰まりや逆流音の予防になります。
冷房を使う前の5月と、使用頻度が高い8月の年2回の実施がおすすめです。
清掃を始める際は、事前に必ずエアコンの電源プラグを抜いて、安全を確保しましょう。
1 ゴミの除去
割りばしや古い歯ブラシを使って、排出口付近のゴミを取り除きます。
2 吸引清掃
掃除機のノズルに布を巻きつけ、輪ゴムで固定。
その後、ホースの先端に掃除機を当て、5秒間隔で吸引。
この方法で、逆流を防ぎながら汚れを効率的に取り除けます。
3 曲がり部分の掃除
ドレンホースの曲がり部分を、歯ブラシで優しく擦って清掃。
また、接続部が緩んでいないかも確認しましょう。
4 動作確認
清掃後はエアコンを再稼働し、10分程度試運転して水の排出状態を確認。
掃除機を使用する際、掃除機は5秒以内で区切って使用し、モーターへの負荷を軽減しましょう。
ドレンホースクリーナーを使う場合
専用のドレンホースクリーナーを使えば、ホース内部のカビや汚れを効率よく除去できます。
使用手順は以下の通りです。
使用する際は必ず製品の説明書を確認し、正しい希釈倍率を守ってください。
ポコポコ音が改善されない場合は業者に点検を依頼する
ご自身で対処しても「ポコポコ音」が改善しない場合は、エアコン内部の複雑な問題が潜んでいる可能性があります。
特に、冷媒漏れや内部の電気系統に関する問題が考えられる場合、専門的な知識と設備が必要です。
安全性の確保と機器の寿命を考慮し、専門業者による点検を依頼することをおすすめします。
早期に原因を特定し対応することで、修理費用を抑え、快適な室内環境を取り戻しましょう。
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