エアコンの室外機から水が出ない4つの原因
エアコンの室外機から水が出ない原因には、大きく分けて4つのパターンがあります。
原因を特定できれば、多くの場合は対処可能です。
順番に詳しく見ていきましょう。
モード設定による影響

エアコンは、運転モードによって水が出る量が大きく変わります。
「冷房モード」のときは、室内の湿気を取り除くため、内部で多くの水(結露水)が発生し、室外に排出されます。
一方、「暖房モード」のときは、空気中の水分を除去しないため、基本的に結露水が発生せず、水が排出されません。
また、春や秋などの気温差が大きい季節は、「自動運転モード」を使っていると知らないうちに暖房に切り替わっていることがあります。
まずは冷凍モードに設定されているかを確認してみましょう。
室内と外の気温差が小さい

エアコンの冷房運転中でも、外の気温と部屋の温度にあまり差がなかったり、空気が乾燥していたりする場合、室内の湿気があまり結露せず、水がほとんど出ないことがあります。
例えば、春や秋など過ごしやすい季節では、冷房をつけていても結露が発生しにくいので、排水がほとんど見られないことがあります。
これは異常ではなく、エアコンが正常に動作している証拠です。
また、部屋がしっかり冷えていて、涼しさを感じているのであれば、排水が出ていなくても気にする必要はありません。
異音や水漏れといったトラブルがなければ、問題なしと考えてよいでしょう。
ドレンホースの詰まり・折れ・外れ

エアコンの室内機で発生した結露水は、ドレンホースを通って室外に排出される仕組みになっています。
しかし、このホースが正常に機能していないと、水が流れずに溜まり、室外機から水が出にくいです。
例えば、ドレンホースの中にホコリ・泥・虫の死骸などが詰まっていると、水の通り道がふさがれてしまいます。
また、ホースが地面に触れている状態だと、草や泥が入りやすく、詰まりやすくなります。
>> ドレンホースの詰まりは異音が発生する!?
>> ドレンホースからゴキブリが侵入!?防ぐ方法を解説
さらに、ホースが折れていたり、外れていたりすることも原因の一つです。
経年劣化や掃除の際の不注意で、ホースの接続部分が外れてしまうこともあります。
こうした異常があると、エアコンの内部で水が逆流し、室内機からの水漏れにつながることもあるので注意してください。
室外機の設置状態(傾き・ズレなど)

室外機は、安定した平らな場所にしっかり設置されている必要があります。
本体が傾いていたり、設置台が不安定だったりすると、排水口が正常な位置に保たれず、水がうまく流れなくなってしまいます。
また、コンクリート台にヒビが入っていたり、地盤が沈んでしまっていたり、室外機の振動によって徐々にズレが生じてると、室外機全体が前に傾き、水が流れずに溜まってしまうことがあります。
そうすると、見た目には「水が出ていない」ように見えるのですが、実際には排水の向きが悪く、排出できていないだけのこともあります。
こうした物理的な設置環境も、排水に大きく関わっているので、気をつけましょう。
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エアコンの水トラブルを予防する対策

エアコンの水漏れトラブルなどを未然に防ぐためには、適切な予防策が重要です。
ここでは、ドレンホースのチェック方法から室外機周辺の環境整備、そして専門業者に相談すべきタイミングまで、効果的な予防策をわかりやすくご紹介します。
定期点検でドレンホースをチェック
ドレンホースの定期点検では、「清掃」「接続状態」「配管ルート」の3点を重点的に確認しましょう。
ここでは、ドレンホースのチェック方法から室外機周辺の環境整備、そして専門業者に相談すべきタイミングまで、効果的な予防策をわかりやすくご紹介します。
カビや砂埃が付着していると性能に影響する可能性あり
柔らかいブラシで掃除
室外機との接続部分がしっかりと差し込まれているか確認
隙間があれば水漏れの原因に
ホースが曲がったり潰れたりしていないかチェック
経年劣化にも注意
ドレンホースのトラブルを防ぐためには、季節ごとにホースの先端や接続部分を清掃することが大切です。
ホコリや汚れが溜まりやすいため、春や秋などエアコンの使用頻度が低い時期にチェックしましょう。
また、見た目ではわからない内部の劣化や詰まりを防ぐために、3年に一度は専門業者による点検や洗浄を依頼すると、より安心してエアコンを使い続けることができます。
季節の変わり目に確認したい室外機周辺の環境整備
季節の変わり目は、室外機周辺の環境整備に最適なタイミングです。
室外機が汚れていると、通気や排水が妨げられ、水トラブルの原因になります。
春と秋には、室外機周辺の落ち葉や雑草を取り除き、空気の吸込み口が塞がれないようにしましょう。
設置台の傾きや劣化も確認し、地盤沈下があれば専門業者による補修が必要です。
また、冬から春にかけてはアルミフィンの清掃を行い、ホコリが蓄積しないようにします。
柔らかいブラシで優しく掃除し、電源を切ってから水洗いを行ってください。
梅雨入り前や紅葉前にこれらの作業を行うことで、室外機の通気や排水機能を維持しやすく、トラブルを防げます。
対処が難しい場合は専門業者に点検を依頼
室外機の水漏れが自力での対処で改善しない場合や、以下のような症状が見られる時は専門業者への点検依頼が推奨されます。
まず、保証期間内であれば、メーカーの対応を受けることをおすすめします。
保証期間中なら、無償で修理や交換が可能な場合もあります。
保証が切れている場合は、複数の業者から相見積もりを取って、価格やサービス内容を比較し、最適な業者を選ぶことが重要です。
エアコンは精密機器です。
症状を放置すると本体の故障や水漏れ被害が広がる可能性もあります。
早めの相談・点検が結果的に安心・安全につながります。
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水が出ない=必ず故障とは限らない!
室外機から水が出ないからといって、すぐに「故障だ」と心配する必要はありません。
特に暖房モードでの使用時や湿度の低い季節は、水が出ないことが正常な場合も多くあります。
ただし、冷房運転中にも関わらず水が全く出ない、室内機から水漏れが発生しているような場合には、ドレンホースの詰まりや設置の不具合が原因となっている可能性があります。
このようなトラブルは、定期的に清掃や点検を実施すれば未然に防げます。
特にドレンホースの状態や室外機の設置環境は、シーズン前に一度チェックしておくと安心です。
それでも症状が改善しない場合は、無理をせず、エアコンの専門業者に相談してみましょう。
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