エアコンから水が出るのはなぜ?主な原因と対処法を解説

更新日:2025年06月23日

エアコンから水が出るのはなぜ?主な原因と対処法を解説

エアコンから水が漏れて「どうしよう」と焦っていませんか? 実はエアコンからの水漏れは、ドレンホースの詰まりや室内機の傾きなど、いくつかの原因で起こるよくあるトラブルです。
多くの場合は簡単なお手入れで解決できますが、放置すると壁や床の損傷、カビの発生など深刻な問題に発展することもあります。
この記事では水漏れの主な原因とご自身でできる対処法を解説します。
適切な対応で快適なエアコン環境を取り戻しましょう。

エアコンから水が出る原因と対処法

エアコンから水が出る主な原因 ドレンホース不具合 室外機の傾き フィルター汚れ

エアコンから水が漏れる原因は、さまざまです。
これらは、日頃のお手入れで防げるものから、専門家の対応が必要なケースまであります。

水漏れの主な原因を詳しく解説し、ご自身でできる簡単な点検方法や対処法をご紹介します。

>> エアコンの水漏れ原因と対処法
>> エアコン点検をする場合のポイント

ドレンホースの詰まりや破損

エアコンから水が漏れる原因として、ドレンホースの詰まりや破損が考えられます。

  • ホコリやゴミの堆積で排水できない
  • 虫の侵入による詰まり
  • ホースの折れ曲がり・破損
  • 経年劣化によるひび割れや、室外機の振動で接続部が外れると、水が正しく排出されなくなります。

    特に、ジャバラ状の部分は破損しやすいため、定期的な点検が必要です。

    また、室外機側の排水口が落ち葉や土で塞がると、水の逆流が起こるケースもあります。
    排水口周辺の清掃も忘れずに行いましょう。

    >> エアコンの室外機の水漏れは故障?正常な場合との見分け方
    >> ドレンホース掃除のタイミングや必要性

    室内機の傾きや設置不良

    エアコンの室内機が正しく設置されていないと、水漏れの原因になります。

    特に、室内機が前方に傾いていると、結露水を集めるドレンパンから水が溢れ、壁や床に水滴が落ちます。

  • 設置時のネジの緩みや金具の歪み
  • 経年劣化による支持台の変形
  • 清掃時の取り外し・再設置ミス
  • 水平器を使って、あるいは目視で傾きが確認できた場合は、調整が必要です。

    対処法

    簡易チェック 水平器を使って、本体上面の傾きを確認
    応急処置 緩んだネジを締め直す(無理な力加減はしない)
    根本解決 専門業者に支持金具の調整や取り付け直しを依頼

    10年以上使用しているエアコンは、支持金具そのものが劣化している可能性があります。

    >> エアコンの耐用年数は何年?

    定期的な点検と適切な調整が、水漏れを防ぐ鍵です。

    フィルターが汚れて結露が増加

    フィルターがホコリで詰まると、空気の循環が悪くなり、熱交換器が過剰に冷えます。
    この状態が続くと、通常より多くの結露水が発生し、排水処理が追いつかなくなります。

  • フィルター掃除の目安:2週間に1回、掃除機をかける
  • 水洗いのポイント:中性洗剤で優しく洗い、完全に乾かす
  • >> エアコンのフィルター掃除の基本手順

    定期的なフィルター清掃は、空気の流れをよくし、熱交換効率を正常化させるため、過剰な結露を防ぐ効果があります。

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    放置すると起こるトラブル

    エアコンからの水漏れを放置すると、住宅へのダメージだけでなく健康被害のリスクも高まるため、早急な対処が必要です。

    住宅の劣化・カビの発生

    エアコンの水漏れは、次のような不具合を引き起こすおそれもあります。

  • 壁紙の接着剤が剥がれて浮き上がる
  • クロスが変色してシミになる
  • 床材の膨張や反り返り・腐食
  • 黒カビが発生
  • カビの胞子は空気中に拡散し、アレルギー性鼻炎や喘息などの呼吸器疾患の原因になるため、小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、特に注意が必要です。

    >> 壁紙のカビがひどい!おすすめの掃除方法
    >> 壁のカビ除去方法は?リフォームによる対策もご紹介

    エアコン内部の故障や性能低下

    エアコンは、長期間の使用により内部部品が劣化し、正常な排水機能が阻害されることがあります。

  • 熱交換器の腐食や損傷
  • ドレンパンのひび割れや変形
  • 排水ポンプの故障(モーターの不具合など)
  • 部品の故障は水漏れの原因となるだけでなく、エアコンの冷却効率を低下させたり、消費電力が増えて電気代の増加につながったりすることもあります。

    さらに、水が電気系統に達するとエアコン内部の基盤や配線がショートする可能性があります。
    水漏れに気付いたら、すぐに電源を切り、専門業者に連絡しましょう。

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    専門業者に相談すべきタイミング

    エアコンの水漏れは、ご自身で対処すべきか、専門家に任せるべきか、判断に迷うことがあります。

    複数の症状が同時に現れたときや、対処しても改善しない場合は、2次被害を防ぐためにも、早めに専門業者に相談しましょう。

    音や異臭を伴う水漏れがある場合

    エアコンから水漏れが発生する際に、異音や異臭がする場合は、内部部品の故障が疑われます。

    「ビリビリ」という音は、ファンモーターの軸受け磨耗やコンプレッサーの異常、「カタカタ」音はファンのバランス不良の可能性があります。

    焦げ臭さは配線のショートや基盤の焼損、油臭さはコンプレッサーオイルの漏れ、カビ臭さは内部に結露水やホコリなどが溜まり、それらを栄養源に微生物が繁殖している可能性があります。

    特に注意が必要な症状

  • 水漏れと同時に冷房効率が急激に低下した:冷媒漏れや熱交換器の損傷
  • 漏れる水に油分が混ざっている:コンプレッサーオイルの漏出
  • 運転時に火花のような音がする:電気系統のトラブル
  • これらの症状が見られる場合は、感電などの危険を伴う可能性があるため、すぐに運転を停止し、専門業者に点検を依頼しましょう。

    内部の精密部品を扱う際は、特別な工具と技術が必要なため、素人修理は危険です。

    破損箇所がある場合

    エアコン本体に破損箇所がある場合は、ご自身で修理できる可能性もありますが、専門業者に依頼する方が安全です。

    例えば、ドレンホースの破損であれば、ホームセンターで新しいホースを購入し、交換できる場合があります。

    しかし、熱交換器やドレンパンなど、内部部品の破損は、専門知識と技術が必要です。
    無理に修理しようとすると、状況を悪化させる可能性があるため、控えるようにしましょう。

    >> エアコン修理はどこに頼む?業者の選び方のポイント

    原因が特定できない場合

    エアコンからの水漏れが続く場合は、複数の原因や、内部部品の故障が考えられます。

    >> エアコンランプが点滅する原因

    まずは、次のポイントを確認しましょう。

  • 異音やカビ臭などの異臭を伴う:内部のカビ繁殖や部品破損の可能性
  • 冷房効率が明らかに低下している:熱交換器の故障や冷媒漏れの危険性
  • 応急処置を複数回試しても改善しない:根本的な原因が別にある可能性
  • 業者に連絡する際は、水漏れが始まった時期や症状の変化、試した対処法を具体的に伝えると、スムーズな診断につながるでしょう。

    定期的なメンテナンス契約を結んでおくと、突発的なトラブルにも迅速に対応してもらえます。

    エアコンの水漏れは適切な対処と予防が大切

    エアコンからの水漏れは、結露や排水不良、部品の故障など、さまざまな原因で起こります。
    室内機からの水漏れは、定期的な清掃で予防できることが多いですが、室外機から水漏れしている場合は、専門業者に相談しましょう。

    水漏れを放置すると、壁や床の劣化、カビの発生、電気部品のショートなどのおそれがあります。
    定期的なメンテナンスで快適なエアコン環境を維持しましょう。

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