掃き出し窓とは
掃き出し窓とは、窓の下枠が床と同じ高さにあり、大きな開口部の窓のことです。
採光性と通風性に優れ、出入り口としても利用できる便利な窓です。
庭やベランダへのアクセスを確保でき、室内と室外を緩やかにつなぐ役割もあります。
掃き出し窓のメリット

掃き出し窓にはさまざまなメリットがあります。
庭やベランダの出入り口になる
掃き出し窓の最大の特徴は、庭やベランダへの出入り口として使えることです。
掃き出し窓は、床から天井近くまで大きく開くため、屋外へスムーズに行き来ができます。
作業効率アップ:洗濯物を干すとき/植物の水やり
スムーズな搬入:大型家具の搬入時/引っ越し時などかさばる荷物の運搬時
掃き出し窓は、室内と屋外をつなぎます。
開放すると、庭やベランダと一体感のある空間を生み出します。
また、天気がよい日には窓を全開にして、自然の風を取り入れることもできます。
採光できる
一般的な窓と比べて窓が大きく開くため、掃き出し窓からは、効率よく豊富な自然光を取り入れることができます。
東向きの掃き出し窓は、たっぷりの朝日が期待でき、西向きの掃き出し窓は、夕方でも太陽光を取り入れられます。
床から天井までの高さをいかした採光により、部屋の奥まで光が届きやすくなります。
自然光で過ごせる時間が長くなると、照明の使用時間が抑えられ、光熱費の削減につながります。
リビングやダイニングなど、日中の活動が多い空間に最適な窓といえるでしょう。
換気しやすい
掃き出し窓は、一般的な腰高窓と比べて大きな開口部を確保できるため、効率的な換気ができます。
窓を全開にすると、室内の空気が素早く入れ替えられます。
結露や湿気の対策としても、掃き出し窓は有効です。
室内の湿気を外に逃がし、カビの発生を抑えます。
掃き出し窓のデメリット

掃き出し窓は、プライバシーや防犯面などのデメリットもあります。
デメリットを把握し、掃き出し窓の設置の際は、対策と共に検討しましょう。
プライバシーや防犯面の心配
掃き出し窓は外部からの視線にさらされやすく、特に1階に設置する場合は、通行人からの視線など、プライバシーの確保が課題となります。
住宅侵入窃盗に関する警察庁の統計によると、住宅侵入窃盗の約7割が「ガラス破り」により侵入されています。
掃き出し窓は、侵入経路として狙われやすいため、防犯対策は必須といえます。
断熱性が左右されやすい
掃き出し窓は窓面積が大きく、外気温の影響を受けやすい特徴があります。
夏季は直射日光により室内温度が上昇しやすく、冬季は窓からの冷気で室内が冷え込みます。
広い開口部は、熱の出入りが激しく、室内の温度を一定に保つのが難しくなり、冷暖房の効率が低下します。
季節 | 断熱性への影響 |
---|---|
夏 | 太陽光の熱エネルギーによる室温上昇、冷房効率の低下 |
冬 | 外部への熱流出による暖房効率の低下、結露の発生 |
特に冬季は、室内の暖かい空気と冷えた窓ガラスの温度差により、掃き出し窓の周辺に結露が発生しやすくなります。
結露が放置されると、カビの発生や建材の劣化につながる可能性があるため、適切な換気や断熱対策が必要となります。
防音の対策が必要
掃き出し窓は、外部からの騒音が室内に伝わりやすく、自動車の走行音や人通りの声が生活に支障をきたす場合があります。
また、室内の音も外部に漏れやすく、深夜や早朝の窓の開閉など、近隣への配慮が必要になるでしょう。
特に住宅密集地や交通量の多い道路に面している場合は、設置前に周辺環境を確認し、必要な防音対策を検討しましょう。
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掃き出し窓の防犯・目隠し・断熱・防音対策
掃き出し窓のデメリット対策と具体的な方法をご紹介します。
防犯対策
防犯性を高めるためには、次の対策がおすすめです。
設置場所や生活スタイルに合わせて、適切な防犯対策を選択することが重要です。
プライバシーと目隠し対策
掃き出し窓の開放感を損なわずにプライバシーを確保するには、複数の目隠し対策を組み合わせることが効果的です。
目隠し手法 | 特徴と効果 |
---|---|
カーテン・ブラインド | 厚手のカーテンで遮光、薄手レースで採光確保が可能。 ブラインドは手動・電動の2タイプがあり、電動のほうが操作性に優れる |
目隠しフィルム | 日中は外から室内が見えにくくなる。 マジックミラー調の製品であれば、室内からは外が見えやすい。 UVカット効果付きの商品もある。 |
型板ガラス | すりガラスや模様入りで視線を遮断。 デザイン性と採光性を両立 |
植栽 | 常緑樹などで自然な目隠しを実現。 庭との調和も考慮可能 |
目隠し対策を選ぶ際は、窓の向きや周辺環境を考慮することが重要です。
南・西向きの窓では日差し対策を兼ねた遮光性の高いカーテンが適しています。
道路に面した窓には、視線を遮断しやすい型板ガラスや目隠しフィルムがおすすめです。
庭やテラス側では、季節の変化を楽しめる植栽を活用すると、空間の魅力を高められるでしょう。
断熱対策
掃き出し窓の断熱性能を高めることは、室内の快適性だけでなく、光熱費を抑えることにもつながります。
最新の断熱ガラスと高性能サッシを組み合わせて、断熱効果を高めることが可能です。
断熱ガラスの種類 | 特徴 |
---|---|
複層ガラス | 2枚以上のガラスの間に空気層を設け、熱伝導を抑制 |
Low-Eガラス | 特殊金属膜により日射熱を反射し、冷暖房効率を向上 |
真空ガラス | 2枚のガラス間を真空にすることで、高レベルの断熱性を実現 |
窓枠の断熱性能も重要です。
アルミ製サッシの間にプラスチックなどを挟んで熱を切り離すサーマルブレイク構造や、熱伝導率の低い樹脂サッシの採用で、結露の発生を抑えられます。
さらに、断熱カーテンやハニカムスクリーンなどの窓まわりアイテムを活用することで、効果的な断熱対策が可能です。
特に冬季は、厚手のカーテンを2重に設置することで、暖房効率を改善できるでしょう。
防音対策
防音性を高めるためには、次のような対策が効果的です。
掃き出し窓からの騒音対策には、窓の構造や使用するガラスの種類が重要です。
「複層ガラス」や「防音性能の高い特殊ガラス」を採用することで、一般的な単板ガラスと比べて騒音を軽減できます。
防音サッシと防音ガラスを組み合わせることで、より効果的な遮音効果が期待できます。
住宅の立地環境や周辺の騒音レベルを考慮し、必要な防音対策を行うことが大切です。
掃き出し窓で、快適な毎日を
掃き出し窓には、採光性の高さや、風通しのよさ、開放感のある空間作りができるなど、多くのメリットがあります。
防犯性や防音性、プライバシーに対する懸念点もありますが、さまざまな工夫で対策が可能です。
明るく、広々としたお部屋作りを実現する、掃き出し窓の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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