床下断熱リフォームの費用や補助金を徹底調査!効果と工法も解説

更新日:2025年04月01日

床下断熱 リフォーム サムネイル

床下断熱リフォームは、施工面積によって20~100万円程度が相場とされています。本記事では、費用の内訳や2025年に利用可能な補助金制度を詳しく解説。
また、断熱リフォームによる効果や施工方法、選べる断熱材の種類についてもご紹介します。床下の断熱を適切に行うことで、足元から室内の温度を快適に整えましょう。

床下断熱リフォームの費用相場

床下断熱リフォームは施工方法によって金額が大きく異なります。
おおむねの費用相場と内訳は、次の通りです。

施工方法 費用相場と内訳
古い床を剝がして断熱材を設置する <総額>
70~110万円

<内訳>
1. 古い床の解体費:10~20万円
2. 新しくつける床材の費用:50~75万円
3. 断熱材の費用:5~15万円
床の下から断熱材を入れて設置する 10~30万円
床の下から断熱材を吹き付ける 30~40万円

古い床を剝がして断熱材を入れるリフォームでは、断熱材の費用だけでなく解体費や新しく設置する床材の費用もかかるので、ほか2つと比べて高額です。

ただ、築年数が長く家の全体的なリフォーム/リノベーションを検討していたり、床自体の劣化が気になる場合には、おすすめの工法とされています。

>> 断熱リフォームの種類・費用・工期を解説

【費用別】床下断熱リフォームの施工事例

床下断熱リフォームに使える補助金

床下断熱リフォームをする際、費用を抑える方法の1つに補助金制度の利用が挙げられます。
2025年3月現在、床下断熱リフォームに活用しやすい補助金制度と金額を、次の表にまとめました。

補助金制度名 補助金額と補助率
既存住宅における
断熱リフォーム支援事業
● 戸建て住宅:上限120万円/戸

● 集合住宅:上限15万円or20万円/戸

● 補助率:上記の上限とする費用の
3分の1以内の金額を補助
子育てグリーン住宅支援事業 ● 必須リフォーム3つ全部行う:上限60万円/戸

● 必須リフォーム2つ以上行う:上限40万円/戸

● 上記を上限にリフォーム内容に
応じた金額を補助
*床の断熱(躯体の断熱):5.2~10.5万円/戸

>> 断熱リフォームに利用できる補助金制度一覧
>> 子育てグリーン住宅支援事業の内容を徹底解説

補助金制度は条件や金額が定められており、各制度によって内容は異なります。
利用する際は、公式ウェブサイトで内容を確認しましょう。

また、補助金制度に詳しいリフォーム業者であれば、見積もり相談の際に「補助金の利用を検討している」旨を伝えることで、希望にそった施工計画を提案してくれますよ。

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床下断熱リフォームによる効果とは

床下断熱リフォームによる4つの効果

床下断熱とは、根太や大引きを組み合わせて床を支える骨組み(床組)の間に断熱材を敷き詰めて行う方法です。

ここでは、床下断熱リフォームで得られる4つの効果について解説します。

部屋が暖まる時間が早くなる

床下断熱リフォームの効果として、空調効率が向上し、部屋が早く暖まる点が挙げられます。

断熱材を敷き詰めて隙間を塞ぐことで冷気の侵入を防ぎ、外気の影響を受けにくくなるため、室内を効率的に暖められます。

さらに、室温を効率よく調整できることで、光熱費の削減につながる省エネ効果も期待できるでしょう。

>> 寒い家は断熱リフォームで解決できる!

床の温度が上がる

床下を断熱リフォームすると、床自体の温度上昇も期待できます。

断熱が不十分な場合、隙間から冷気が入り込み、部屋を暖めても床の温度がなかなか上がりません。

しかし、断熱を施せば、冬は冷気、夏は熱気の影響を受けにくくなり、床の温度を快適に保てます。

なお、冬場の床の冷えをさらに解消したい場合は、床下断熱に加えて床暖房の導入も検討するとよいでしょう。

>> ガス温水式床暖房のメリット、設置費用、注意点を解説
>> 床暖房のデメリット、つけるか迷う場合の判断の仕方は?
>> ガス床暖房のガス代・節約方法についてご紹介

住む方の健康維持が期待できる

床下断熱を行うことで、暖かい部屋と寒い部屋の温度差が軽減され、健康維持にもつながります。

また、近年、室内の温度差によるヒートショックが問題視されています。

急激な温度変化は血管に負担をかけ、健康リスクを高める要因となります。
住む方の健康を守るためにも、断熱リフォームで対策しましょう。

結露やカビを抑える

床下断熱リフォームの効果として、結露カビの発生を抑えられる可能性があることも挙げられます。

結露が最も発生しやすいのは窓ですが、断熱が不十分だと室内と外気の温度差が大きくなり、結露が起こりやすくなります。

結露はカビや腐食の原因となり、特にカビは健康被害を引き起こすおそれがあります。
もしご自宅の結露に悩んでいる場合は、 断熱リフォームを検討し、快適な住環境を整えましょう。

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床下断熱リフォームの工法

床下断熱リフォームの主な施工方法は、次の3つです。

それぞれ、詳しく解説していきます。

床下から断熱材を後から入れて施工する

床下から断熱材を後から入れて施工するイメージ

床下断熱リフォームの主な施工方法の1つに、床下から床下の骨組みの間に、断熱材を後入れして施工する方法があります。

床の点検口や収納から下に入り、ボードやマット状の断熱材を敷き詰めていきます。
ブロックをはめるように断熱材を詰めていくだけなので、工期が数日以内と短いです。

また、ほかの工法より廃材が少なく、費用も抑えやすいのも特徴といえるでしょう。

床下から断熱材を吹き付ける

床下から断熱材を吹き付けるイメージ

もう一つの主な床下断熱の施工方法として、ウレタンフォームなど発泡体の断熱材を吹き付けて施工する方法が挙げられます。

こちらも床下へ入り込み、骨組みの間に泡のような断熱材をホースなどで吹き付けて、施工していきます。

吹き付ける工法では、厚さを自由に変えられるので、隙間なくしっかり設置できます。
また、既存の断熱材がある場合でも、その上から施工が可能です。

ただ、床下断熱を吹き付ける施工を対応している業者は少ないため、検討している場合は見積もり依頼の際に、対応している業者であるかあわせて確認しましょう。

室内から床を剥がして断熱材を施工する

室内から床を剥がして断熱材を施工するイメージ

上記の方法とは別に、床の上から断熱材を施工する方法もあります。
この工法では、室内側から古い床を剥がし、ボード状の断熱材を敷き詰めた後、新しい床材を設置します。

床の劣化が気になり、床材の張り替えを検討している場合におすすめです。

ただし、既存の床の解体・撤去費用や新しい床材の施工費用がかかるため、ほかの工法と比べて費用が高額になりやすい点がデメリットとしてあげられます。

また、大がかりな工事で工期も長くなるため、 事前に確認し、慎重に検討しましょう。

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床下断熱材の種類

床下の断熱材の種類と特徴について、次の表にまとめました。
(※それぞれの断熱材をクリックいただくと、記事内の対象の見出しへと遷移可能です。)

断熱材の種類 特徴
硬質ウレタンフォーム
(発泡プラスチック系)
● 断熱性能が高い
● 衝撃に強く、硬い
● 無機繊維系と比較して価格が高い
押出法ポリスチレンフォーム
(発泡プラスチック系)
● ボード状に成形されている
● 細かい気泡によって断熱性が高い
● 吸湿しにくく、耐圧力がある
● 施工が手軽である
グラスウール
(無機繊維系)
● ガラス繊維で作られれいる
● 価格が安い
● 耐久性、耐火性、防音性に優れている
ロックウール
(無機繊維系)
● 耐久性、耐火性、防音性に優れている
● 価格はグラスウールより高い
● 鉄炉スラグや玄武岩などを原料としている
セルロースファイバー
(自然系)
● ダンボールや新聞紙などの古紙が原料である
● 調湿性がある
ウール
(自然系)
● 羊毛を使用している
● 劣化しにくい
インシュレーションボード
(自然系)
● 廃材や樹皮などの木質素材が原料である
● エコ素材として注目されている

上記の断熱材について詳しく解説します。

硬質ウレタンフォーム

硬質ウレタンフォームは原料を発泡し、樹脂化させたプラスチック発泡体です。
断熱性に優れており、硬いという特性を持っています。

硬質ウレタンフォームは現場でも発泡が簡単にでき、自己接着するため複雑な構造物であっても、隙間のない断熱層を作ることができます。

押出法ポリスチレンフォーム

ポリスチレン樹脂と難燃剤も混ぜ、発泡させたものを押し出しながらボード状にしたものです。
細かい気泡で構成されているので、断熱性能が高くなっています。

硬質ウレタンフォームとは異なり、カッターでも簡単にカットできるため施工も手軽にできます。

グラスウール

グラスウールは、ガラス繊維を綿状に加工したものです。
耐久性や耐火性に優れており、低価格な商品なので多くの木造住宅で使用されています。

グラスウールは防音性にも優れているので、住宅の断熱材としての他に工場や映画館の防音材としても活用されます。

ただし、直接触れるとかゆみなどが出るおそれがあるため、注意が必要です。

ロックウール

ロックウールは、鉄炉スラグや玄武岩などを原料に作られる人工鉱物繊維で、岩綿とも呼ばれています。
グラスウールと比較して、耐久性、耐火性、防音性に優れており、その分価格も高くなっています。

セルロースファイバー

セルロースファイバーは段ボールや新聞紙などの古紙から作られており、隙間なく施工できる素材です。
調湿性や吸音に優れていることが特徴になります。

ウール

ウールは羊毛を原料とした断熱材です。ウールはアレルギーの心配もなく、調湿性や吸音に優れている素材です。また、劣化しにくいのが最大の特徴といえるでしょう。

インシュレーションボード

廃材や樹脂などの木質素材を利用し、ボード状に成形した断熱材をインシュレーションボードといいます。

近年ではエコ素材として注目されており、木材の特性である調湿性や消臭効果に期待ができる素材です。

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床下断熱リフォームで足元から快適な住環境を整えよう

床下断熱リフォームを行うと、足元の冷えを軽減し、室温を快適に保ちやすくなります。

床下の隙間から侵入する冷気を断熱材で防ぐことで、冬は暖かく、夏は涼しい環境を実現ができるでしょう。

また、室内の温度変化が少なくなることで、空調の効率も向上し、光熱費の節約にもつながります。

床の冷たさが気になる方や、より快適な住環境を目指したい方は、床下断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

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