浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

更新日:2024年11月19日

浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

浴室乾燥機を長年使っているが、いつ交換すれば良いかわからないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。浴室乾燥機は、点検や修理をしても寿命を延ばすのは難しいため、長期間使用している場合は早めの交換が必要です。
本記事では、浴室乾燥機の寿命や交換のタイミング、工事費用の相場、工事前の注意点をご紹介します。

浴室乾燥機の寿命は10~15年

浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

浴室乾燥機の寿命は、標準的な使用条件下の場合、10〜15年です。

多くのメーカーは耐用年数(法律上の使用可能年数)を、10年と定めています。

耐用年数が過ぎた乾燥機を使い続けると、故障やトラブルのリスクがあり危険です。

設置から10年以上過ぎた乾燥機は、交換を検討しましょう。

寿命が短くなる原因

浴室乾燥機の寿命は、使用環境によって変わります。

寿命を長くするために、次のような使い方は、可能な限り避けましょう。

避けたい使い方

● 使用頻度が高い
● こまめなメンテナンスをしていない

耐用年数とは、JIS規格で定められた「標準的な使用条件」で使った場合の寿命です。

必ず10〜15年間使えるわけでは無いため、使用頻度が高ければ寿命も短くなります。

また、日頃からメンテナンスをしていれば劣化スピードを抑えられるため、こまめにフィルター掃除・点検をしましょう。

長期間使い続けるリスク

浴室乾燥機の耐用年数を確認しないまま使い続けると、危険です。

耐用年数が過ぎると、経年劣化による発火・けが、不完全燃焼による爆発の恐れがあります。

事故を避けるためにも、耐用年数が過ぎた浴室乾燥機は、速やかに交換しましょう。

2021年8月1日以降、浴室乾燥機は「長期使用製品安全表示制度対象製品」の指定から外され、法定点検の義務が無くなったため、耐用年数の超過に気づきにくくなっています。

浴室乾燥機の寿命を知るためには、定期的な点検がおすすめです。

浴室乾燥機の交換時期を見極めるポイント

浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

浴室乾燥機に、主に次の4つの不具合が生じたら、交換の時期が来た合図です。

4つの不具合
  • 電源が入らない
  • 異音がする
  • 異臭がする
  • 性能が落ちてきた

1つずつ解説していきます。

電源が入らない

浴室乾燥機のスイッチをONにしても電源が入らない場合は、主に次の4つのいずれかが原因です。

主な4つの原因

● 本体設備の故障
● 部品の経年劣化
● フィルターの汚れ
● 電源ブレーカーの落ち

本体設備の故障や、部品の経年劣化が原因の場合は、パーツ交換で改善するケースがあります。

また、フィルターが汚れて詰まっている場合は、掃除が必要です。

乾燥機本体に異常が無い場合は、ブレーカーが落ちている可能性もありますので再確認しましょう。

>> 浴室の換気扇掃除|基本と汚れにくい裏ワザ完全ガイド

異音がする

浴室乾燥機からギシギシ、キュルキュルなどの異音がする時は、ファンやモーターの劣化が進んでいます。

長期間かけて乾燥機内に溜まったほこり・カビが駆動部品(ファン・モーターなど)に絡まり、スムーズな回転ができない状態です。

また、ファンやモーターの滑りをよくするオイルが切れた場合も、同様の現象が起こります。

異音がする場合は、乾燥機内を掃除するか、部品を交換して対応しましょう。

異臭がする

浴室乾燥機を回すと異臭がする場合は、浴室や乾燥機の中にほこり・カビが溜まっている場合があります。

乾燥機のフィルターやファン、浴室全体を掃除して、臭いが消えるかチェックしてみましょう。

また、焦げ臭いと感じる時は、火災の恐れがあるため危険です。

乾燥機に入り込んだほこりが焦げたり、部品が劣化したりして、燃焼や異常加熱が起きています。

焦げ臭さが続くようなら、交換を検討してみてください。

>> お風呂の生乾き臭が気になる!原因と効果的な対策を解説

性能が落ちてきた

浴室乾燥機を使っても、購入当時のような成果が出ない時は、経年劣化で性能が落ちています。

主に次の3つの不具合があれば、寿命が近い証拠です。

主な3つの原因

● 洗濯物の乾きが悪い
● 暖房をかけてもなかなか暖まらない
● 乾燥機をかけても浴室にカビが生える

ただし、購入から時間が経っていない場合は、部品やフィルターの故障が考えられます。

性能が落ちていると感じたら、業者に点検を依頼し、原因を調べてもらいましょう。

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浴室乾燥機の交換費用相場

浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

2種類の浴室乾燥機をご紹介します。
交換費用は、タイプや取り付け位置によって異なるため、ご自宅の環境・予算に合った乾燥機を選びましょう。

埋込型浴室乾燥機

ガス式 10~20万円
電気式 5~15万円

ユニットバスを設置しているご家庭には、埋込型の浴室乾燥機がおすすめです。

>> ユニットバスとは?メリット・デメリット・費用相場・リフォーム事例をご紹介

ユニットバスには、設計段階から浴室乾燥機を据え付けているケースが多いため、穴開けや配線・熱源の設置をしなくても交換できます。

乾燥に使う熱源には電気・ガスの2種類があり、工事費用は電気式の方がお得です。

一方で、ガス式は電気式より乾燥が早いため、運転に使う光熱費が安くなります。

したがって、 工事費用を安くしたい方にはガス式が、ランニングコストまで考える方にはガス式がおすすめです。

壁掛け浴室乾燥機

換気機能あり 5~12万円
換気機能なし 5~9.5万円

ご自宅の浴室が在来工法(タイル張り)なら、壁掛け式の浴室乾燥機を設置しましょう。

>> 在来工法の浴室からユニットバスにリフォームしたい!費用・事例、補助金や注意点などを総チェック!

在来工法の浴室に埋込型の乾燥機を設置すると、穴を開ける工事や電気・ガスの引き込み工事が必要になるため、工事費用が高額になります。

壁掛け式の浴室乾燥機なら、換気扇に被せたり、壁に穴を開けたりして設置できるため、埋込型より費用が抑えられるでしょう。

また、壁掛け式乾燥機は、換気機能の有無を選べます。

欲しい機能や予算と相談しながら、ご自身に合った方をお選びください。

>> 浴室乾燥機(浴室暖房機)の後付け設置にかかる費用は?ガス・電気代を抑える方法もご紹介
>> 浴室乾燥機の交換費用はどれくらい必要?設置場所や交換事例をご紹介

浴室乾燥機を交換する際の注意点

浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

各浴室乾燥機を交換する際の主な注意点をご紹介します。

埋込型を設置する際の注意点

同じメーカー・サイズの乾燥機を選ぶ

埋込型の浴室乾燥機を交換する際は、可能な限り同じメーカー・サイズの商品を選びましょう。

サイズの違う乾燥機を選ぶと、天井の穴を広げる・狭める工事が必要です。

特に、小さいサイズを選んだ場合は、天井ごと交換するケースも出てきます。

費用を抑えるために、同じサイズを選ぶのがおすすめです。

交換の前に、既存の乾燥機に付属する取扱説明書を読んで、サイズを確認しましょう。

壁掛け式を設置する際の注意点

換気扇や点検口があるか確認する

ユニットバスに壁掛け式の乾燥機を後付けするための条件は、次の2つです。

2つの注意点

● 天井・壁に換気扇がある
● 天井に点検口がある

2つの条件が揃っている場合、大きな工事が不要であるため、工事費用が抑えられます。

一方、 換気扇や点検口が無い場合は、追加で新設工事費用が必要です。

ご自宅のユニットバスに換気扇・点検口があるか、チェックしてから交換を依頼しましょう。

ブレーカーの空きを確認する

壁掛け式の浴室乾燥機を設置するには、既設のコンセントと独立した配線が必要です。

配線はブレーカー(ブレーカー)から伸ばしますが、ブレーカーに空きが無いと電源を取れません。

乾燥機の設置前に、ご自宅のブレーカーに空き(塞がっている穴)があるか確認しましょう。

ブレーカーに空きが無い場合、子ブレーカーの新設工事を行うため、追加料金がかかります。

耐用年数が過ぎた浴室乾燥機は交換しよう

浴室乾燥機の寿命は何年?交換のタイミングや工事費用の相場を解説

浴室乾燥機の寿命(耐用年数)は、10〜15年です。

耐用年数を超えた浴室乾燥機は、故障やトラブルの恐れがあるため、交換を検討しましょう。

交換を依頼する際は、相見積もりを取り慎重に業者を探すことがおすすめです。

>> リフォーム/リノベーションの見積もり時の重要ポイントを解説!相見積もりの注意点とは?
>> リノベーションの見積もりの取り方とは?注意すべき点も解説

浴室乾燥機の交換には余裕を持ち、ぜひ納得のいくリフォームを実現してください。

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