浴室乾燥機の寿命は10~15年
浴室乾燥機の寿命は、標準的な使用条件下の場合、10〜15年です。
多くのメーカーは耐用年数(法律上の使用可能年数)を、10年と定めています。
耐用年数が過ぎた乾燥機を使い続けると、故障やトラブルのリスクがあり危険です。
設置から10年以上過ぎた乾燥機は、交換を検討しましょう。
寿命が短くなる原因
浴室乾燥機の寿命は、使用環境によって変わります。
寿命を長くするために、次のような使い方は、可能な限り避けましょう。
● 使用頻度が高い
● こまめなメンテナンスをしていない
耐用年数とは、JIS規格で定められた「標準的な使用条件」で使った場合の寿命です。
必ず10〜15年間使えるわけでは無いため、使用頻度が高ければ寿命も短くなります。
また、日頃からメンテナンスをしていれば劣化スピードを抑えられるため、こまめにフィルター掃除・点検をしましょう。
長期間使い続けるリスク
浴室乾燥機の耐用年数を確認しないまま使い続けると、危険です。
耐用年数が過ぎると、経年劣化による発火・けが、不完全燃焼による爆発の恐れがあります。
事故を避けるためにも、耐用年数が過ぎた浴室乾燥機は、速やかに交換しましょう。
2021年8月1日以降、浴室乾燥機は「長期使用製品安全表示制度対象製品」の指定から外され、法定点検の義務が無くなったため、耐用年数の超過に気づきにくくなっています。
浴室乾燥機の寿命を知るためには、定期的な点検がおすすめです。
浴室乾燥機の交換時期を見極めるポイント
浴室乾燥機に、主に次の4つの不具合が生じたら、交換の時期が来た合図です。
- 電源が入らない
- 異音がする
- 異臭がする
- 性能が落ちてきた
1つずつ解説していきます。
電源が入らない
浴室乾燥機のスイッチをONにしても電源が入らない場合は、主に次の4つのいずれかが原因です。
● 本体設備の故障
● 部品の経年劣化
● フィルターの汚れ
● 電源ブレーカーの落ち
本体設備の故障や、部品の経年劣化が原因の場合は、パーツ交換で改善するケースがあります。
また、フィルターが汚れて詰まっている場合は、掃除が必要です。
乾燥機本体に異常が無い場合は、ブレーカーが落ちている可能性もありますので再確認しましょう。
異音がする
浴室乾燥機からギシギシ、キュルキュルなどの異音がする時は、ファンやモーターの劣化が進んでいます。
長期間かけて乾燥機内に溜まったほこり・カビが駆動部品(ファン・モーターなど)に絡まり、スムーズな回転ができない状態です。
また、ファンやモーターの滑りをよくするオイルが切れた場合も、同様の現象が起こります。
異音がする場合は、乾燥機内を掃除するか、部品を交換して対応しましょう。
異臭がする
浴室乾燥機を回すと異臭がする場合は、浴室や乾燥機の中にほこり・カビが溜まっている場合があります。
乾燥機のフィルターやファン、浴室全体を掃除して、臭いが消えるかチェックしてみましょう。
また、焦げ臭いと感じる時は、火災の恐れがあるため危険です。
乾燥機に入り込んだほこりが焦げたり、部品が劣化したりして、燃焼や異常加熱が起きています。
焦げ臭さが続くようなら、交換を検討してみてください。
性能が落ちてきた
浴室乾燥機を使っても、購入当時のような成果が出ない時は、経年劣化で性能が落ちています。
主に次の3つの不具合があれば、寿命が近い証拠です。
● 洗濯物の乾きが悪い
● 暖房をかけてもなかなか暖まらない
● 乾燥機をかけても浴室にカビが生える
ただし、購入から時間が経っていない場合は、部品やフィルターの故障が考えられます。
性能が落ちていると感じたら、業者に点検を依頼し、原因を調べてもらいましょう。
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浴室乾燥機の交換費用相場
2種類の浴室乾燥機をご紹介します。
交換費用は、タイプや取り付け位置によって異なるため、ご自宅の環境・予算に合った乾燥機を選びましょう。
埋込型浴室乾燥機
ガス式 | 10~20万円 |
電気式 | 5~15万円 |
ユニットバスを設置しているご家庭には、埋込型の浴室乾燥機がおすすめです。
>> ユニットバスとは?メリット・デメリット・費用相場・リフォーム事例をご紹介
ユニットバスには、設計段階から浴室乾燥機を据え付けているケースが多いため、穴開けや配線・熱源の設置をしなくても交換できます。
乾燥に使う熱源には電気・ガスの2種類があり、工事費用は電気式の方がお得です。
一方で、ガス式は電気式より乾燥が早いため、運転に使う光熱費が安くなります。
したがって、 工事費用を安くしたい方にはガス式が、ランニングコストまで考える方にはガス式がおすすめです。
壁掛け浴室乾燥機
換気機能あり | 5~12万円 |
換気機能なし | 5~9.5万円 |
ご自宅の浴室が在来工法(タイル張り)なら、壁掛け式の浴室乾燥機を設置しましょう。
>> 在来工法の浴室からユニットバスにリフォームしたい!費用・事例、補助金や注意点などを総チェック!
在来工法の浴室に埋込型の乾燥機を設置すると、穴を開ける工事や電気・ガスの引き込み工事が必要になるため、工事費用が高額になります。
壁掛け式の浴室乾燥機なら、換気扇に被せたり、壁に穴を開けたりして設置できるため、埋込型より費用が抑えられるでしょう。
また、壁掛け式乾燥機は、換気機能の有無を選べます。
欲しい機能や予算と相談しながら、ご自身に合った方をお選びください。
>> 浴室乾燥機(浴室暖房機)の後付け設置にかかる費用は?ガス・電気代を抑える方法もご紹介
>> 浴室乾燥機の交換費用はどれくらい必要?設置場所や交換事例をご紹介
浴室乾燥機を交換する際の注意点
各浴室乾燥機を交換する際の主な注意点をご紹介します。
埋込型を設置する際の注意点
同じメーカー・サイズの乾燥機を選ぶ
埋込型の浴室乾燥機を交換する際は、可能な限り同じメーカー・サイズの商品を選びましょう。
サイズの違う乾燥機を選ぶと、天井の穴を広げる・狭める工事が必要です。
特に、小さいサイズを選んだ場合は、天井ごと交換するケースも出てきます。
費用を抑えるために、同じサイズを選ぶのがおすすめです。
交換の前に、既存の乾燥機に付属する取扱説明書を読んで、サイズを確認しましょう。
壁掛け式を設置する際の注意点
換気扇や点検口があるか確認する
ユニットバスに壁掛け式の乾燥機を後付けするための条件は、次の2つです。
● 天井・壁に換気扇がある
● 天井に点検口がある
2つの条件が揃っている場合、大きな工事が不要であるため、工事費用が抑えられます。
一方、 換気扇や点検口が無い場合は、追加で新設工事費用が必要です。
ご自宅のユニットバスに換気扇・点検口があるか、チェックしてから交換を依頼しましょう。
ブレーカーの空きを確認する
壁掛け式の浴室乾燥機を設置するには、既設のコンセントと独立した配線が必要です。
配線はブレーカー(ブレーカー)から伸ばしますが、ブレーカーに空きが無いと電源を取れません。
乾燥機の設置前に、ご自宅のブレーカーに空き(塞がっている穴)があるか確認しましょう。
ブレーカーに空きが無い場合、子ブレーカーの新設工事を行うため、追加料金がかかります。
耐用年数が過ぎた浴室乾燥機は交換しよう
浴室乾燥機の寿命(耐用年数)は、10〜15年です。
耐用年数を超えた浴室乾燥機は、故障やトラブルの恐れがあるため、交換を検討しましょう。
交換を依頼する際は、相見積もりを取り慎重に業者を探すことがおすすめです。
>> リフォーム/リノベーションの見積もり時の重要ポイントを解説!相見積もりの注意点とは?
>> リノベーションの見積もりの取り方とは?注意すべき点も解説
浴室乾燥機の交換には余裕を持ち、ぜひ納得のいくリフォームを実現してください。
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