浴室乾燥機の交換は10年を目安に
浴室乾燥機の寿命は「約10年」と言われています。
ただ、交換時期の目安は使用頻度やメンテナンス状況によって変わるため、10年経たずにトラブルが発生したり、20年以上問題なく使えたりする場合もあるようです。
次のような症状が発生した場合は、浴室乾燥機の交換を検討しましょう。
- 運転中に異常に大きな音がする
- エラーがでている
- 水が垂れてくる
- 本体が変形・変色したり割れている
次の記事では浴室乾燥機の寿命が短くなる原因や長期間使い続けるリスクを解説しています。
浴室乾燥機の交換を検討している方は併せてご覧ください。
浴室乾燥機の交換費用
浴室乾燥機の交換工事費用の相場は「10〜20万円程度」です。
浴室乾燥機の交換工事費用には、本体代や既存製品の取り外し、新しい製品の取り付けなどにかかる費用が含まれています。
浴室乾燥機の交換費用は、電気式かガス式かによっても大きく異なります。
「【種類別】浴室乾燥機のメリット・デメリット」で解説している浴室乾燥機の種類についても併せて参考にしてください。
また、電気工事が必要な場合や新規で穴を開ける場合、間口サイズの変更が必要な場合は、別途費用がかかります。
浴室乾燥機の後付け設置を検討している方は「浴室乾燥機(浴室暖房機)の後付け設置にかかる費用は?ガス・電気代を抑える方法」も併せてご覧ください。
詳しい費用を知りたい方は、リフォーム業者に見積もりを依頼してみましょう。
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【種類別】浴室乾燥機のメリット・デメリット
浴室乾燥機には、電気式とガス式の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを次の表にまとめました。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
電気式の浴室乾燥機 |
|
|
ガス式の浴室乾燥機 |
|
|
各浴室乾燥機について詳しく解説していきます。
電気式の浴室乾燥機
電気式の浴室乾燥機は、大きく2種類に分けられます。
種類 | 仕組み |
---|---|
電気ヒーター式 | 本体内部のヒーターが暖かくなって温風がだす ドライヤーと同じ仕組み |
電気ヒートポンプ式 | 浴室外の空気を取り込み暖めて温風をだす |
どちらも取り付けるのが簡単で、ガス式と比べると初期費用を抑えられるのが特徴です。
そして、電気式の浴室乾燥機は設置スペースを広く必要としないため、設置場所が限られているマンションやアパートにおすすめです。
しかし、電気式の浴室乾燥機はガス式と比較してパワーが強くありません。
浴室内を暖めたり、乾燥させたりするのに時間がかかるため、結果的にランニングコストも高くなってしまう場合もあります。
ガス式の浴室乾燥機
ガス式の浴室乾燥機は、ガス温水器で作られた熱を使って乾燥させます。
電気式と比較してパワーが強いため、浴室の暖めや乾燥に時間がかかりません。
短時間で暖めや乾燥ができるため、ランニングコストを抑えられるでしょう。
ただしガス式の浴室乾燥機は、専用回路を備えた熱源機が必要で、新規でガス式を設置する場合は、給湯器自体を交換しなければなりません。
そのため、電気式と比較すると、初期費用が高くなる傾向があります。
浴室乾燥機の交換はどこに頼む?
「浴室乾燥機の交換はどこに頼んだらいいの?」とお困りの方もいるでしょう。
一般的に浴室乾燥機の交換は、既存の浴室乾燥機のメーカーやホームセンター、家電量販店、リフォーム業者に依頼できます。
各業者によって特徴が異なるため、次の表にまとめました。
浴室乾燥機交換の業者選びでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
業者 | 特徴 |
---|---|
メーカー |
|
ホームセンター・家電量販店 |
|
リフォーム業者 |
|
メーカー
既存の浴室乾燥機のメーカーに、浴室乾燥機の交換依頼ができます。
浴室乾燥機の製造元のため、製品への理解が深く、保証期間内であれば手厚い対応も期待できるでしょう。
ただし、希望小売価格から割引されることはほとんどなく、交換の取り扱い自体がないかもしれません。
取り付けをすることになっても施工自体は、下請け業者に委託する形となるため、手数料分の工事代が高くなります。
またメーカーでは部品の保有期間が決められており、購入から10年以上が経っている場合、部品がなく修理ができないかもしれません。
購入から10年以上経っている場合は、メーカーではなく、他の業者へ依頼するのがおすすめです。
ホームセンターや家電量販店
浴室乾燥機の交換は、ホームセンターや家電量販店にも依頼できます。
ホームセンターや家電量販店は実際の商品を展示しているため、サイズ感や雰囲気など写真ではわかりにくいところも確認してから購入可能です。
またホームセンターや家電量販店は割引やポイント還元を実施していることもあるため、他の業者よりお得に購入できる可能性があります。
さらに商品によっては、在庫処分や棚卸しなどで安くなっている場合もあります。
ただ設置工事自体は、下請け業者に依頼することがほとんどのため、割高です。
実物を見てから購入したい方には、ホームセンターや家電量販店への依頼がおすすめです。
リフォーム業者
リフォーム業者も、浴室乾燥機の交換を取り扱っています。
業者によっては施工実績が豊富で、高品質な施工をしてくれるのが特徴です。
取り扱っている商品や保証が充実していることが多く、安心して依頼できます。
ただリフォーム業者には、業者ごとに得意不得意があるため、どこに依頼するかしっかりと検討しましょう。
リフォーム会社の選び方のポイントを知りたい方は「【リフォーム会社の8つの選び方】比較のポイントやおすすめ業者の口コミも公開」も併せてご覧ください。
リフォーム業者選びで迷ったら、複数業者に見積もりを依頼してから決めるのがおすすめです。
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浴室乾燥機の交換は自分でもできる?
結論からいうと、浴室乾燥機の交換は自分ではできません。
工事費を抑えようとDIYできないかと考える方もいるかもしれませんが、浴室乾燥機の設置には、ブレーカーに直接繋ぐ「電気配線工事」が必要です。
電気配線工事は知識がない方が行うと、故障や漏電などの大きなトラブルになる恐れがあるため、必ず「電気工事士」という国家資格をもった業者に依頼しましょう。
また天井に浴室乾燥機を設置する場合、適切に施工しないと、天井が壊れたり、隙間ができたりする恐れがあります。
浴室乾燥機の交換は自分でやろうとせずに、必ず専門業者に依頼しましょう。
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浴室乾燥機の設置パターン
浴室乾燥機の設置パターンは次の3つです。
①壁に取り付ける
浴室乾燥機の1つ目の設置パターンは、壁に取り付ける方法です。
壁面に換気扇が取り付いていない場合でも、壁に穴を開けられれば、設置できます。
ユニットバス以外にも、タイルで壁ができている在来工法の浴室にも設定可能です。
ただし浴室乾燥機を壁に取り付けるパターンは、屋外に面した壁にしか設置できないため、集合住宅で浴室が屋外に面していない場合設置できません。
また屋外に面した壁に大きな窓がある場合も、スペース不足で設置できない場合があります。
②天井に埋め込む
浴室乾燥機の2つ目の設置パターンは、天井に埋め込む方法です。
浴室乾燥機を天井に埋め込むことで、浴室乾燥機がでっぱることなく、スマートに設置できます。
「天井に埋め込む」タイプの浴室乾燥機は他のタイプと比較して種類が豊富なので、こだわりや予算にあわせて機種を選択できます。
ただし「天井に埋め込む」タイプの浴室乾燥機は、在来工法の浴室や天井裏に十分なスペースがない浴室には設置できません。
天井裏に十分なスペースがない場合は、他のタイプを選ぶ選択肢も検討しましょう。
③天井に取り付ける
浴室乾燥機の天井に設置する方法には、埋め込む以外に「取り付ける」方法もあり、埋め込むよりスペースを気にせずに設置できます。
埋め込みタイプよりスペースは必要ありませんが、排気ダクトと配線を通すための空間が必要です。
既存の換気扇開口部を活用するため、大がかりな工事が不要で工事費が他の方法と比較して安い傾向があります。
しかし、取り付けタイプは種類が少なく本体価格が高くなる傾向があります。
浴室乾燥機の交換【事例5選】
浴室乾燥機の交換事例を5選ご紹介します。
【事例①】浴室換気乾燥暖房機を交換
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 20年 |
施工日数 | 1日間 |
リフォーム費用概算 | 約50万円 |
浴室換気乾燥暖房機が故障したため交換した事例です。
浴室全体の交換ではなく、浴室乾燥機のみの交換を行いました。
事前調査で経年が見受けられた他の設備もあわせて施工を行い、快適な浴室になっています。
>> この事例の詳細はこちら【事例②】浴室乾燥機の交換で機能・性能UP
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | ‐ |
施工日数 | 1日間 |
リフォーム費用概算 | 10万円未満 |
浴室乾燥機の交換で機能・性能UPした事例です。
既存製品の開口部と相違があり、仕様に対応していなかったため、パネルを使用して対応しました。
新しいものに取り替えて、機能も性能もアップしています。
>> この事例の詳細はこちら【事例③】バス換気乾燥機に交換で快適バスルームへ
住宅の種類 | マンション・アパート |
---|---|
築年数 | ‐ |
施工日数 | 1日間 |
リフォーム費用概算 | 約12万円 |
浴室の換気扇を換気乾燥機に交換した事例です。
衣類乾燥や予備暖房、涼風、換気、24時間換気の機能を一体化した多機能タイプを採用しました。
雨の日のお洗濯物もバッチリ乾かせます。
>> この事例の詳細はこちら【事例④】梅雨の洗濯物を快適に
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 20年 |
施工日数 | 1日間 |
リフォーム費用概算 | 10〜20万円 |
浴室乾燥機を取り替えた事例です。
梅雨時期の洗濯物が外に干せない時に壊れてしまったため、急いで工事を行いました。
既存の製品と同等の商品を採用しています。
>> この事例の詳細はこちら【事例⑤】浴室暖房乾燥機で快適バスタイム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | ‐ |
施工日数 | 1日間 |
リフォーム費用概算 | 約23万円 |
ミストサウナやプラズマクラスター機能も付いた、快適な浴室暖房乾燥機を設置したリフォーム事例です。
雨の日の洗濯がはかどるだけではなく、入浴タイムをより楽しめるようになりました。
>> この事例の詳細はこちら浴室乾燥機を交換して快適にしよう
浴室乾燥機の交換には「10〜20万円」の費用がかかります。
交換費用は、採用する浴室乾燥機の種類や浴室の状態によって異なるため、業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。
浴室乾燥機の交換を依頼できる業者には、既存の浴室乾燥機のメーカーやホームセンター、家電量販店、リフォーム業者などがあります。
それぞれの業者に特徴があるため、あなたにあった業者を選ぶようにしましょう。
浴室乾燥機の交換を検討している方は、本記事の内容をぜひ参考にしてください。
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