バルコニーについて知りたい
バルコニーとは外壁から外に張り出し、手すりの付いた屋根のないスペースのことです。
2階以上にあり、屋根やひさしなど上に遮るものがない構造が特徴で、日本ではマンションよりも一戸建てに多く採用されています。
建築基準法上、バルコニーには高さ1.1ⅿ以上の手すり壁・柵・金網のいずれかを取り付けることが定められています。
バルコニーと似た設備にベランダやテラスがありますが、区別が付きにくいかもしれません。
ここでは、それぞれの違いについて解説します。
ベランダとの違い
ベランダとは、屋根やひさしがあり軒下に収まるスペースのことです。
住戸から外に張り出した構造という点でバルコニーと同じですが、屋根の有無が異なります。
また、ベランダはバルコニーのように階数が決められていません。
バルコニーは2階以上に設置されるものを指しますが、屋根があれば1階に設置されていてもベランダであり、日本家屋の縁側もベランダの一種です。
マンションやアパートなどの集合住宅にある屋外スペースは、上階の床部分が実質的に屋根となっている構造が一般的なのでベランダといえるでしょう。
テラスとの違い
テラスとは、1階の部屋から外に張り出したスペースのことです。
部屋と同じ高さになるよう、地面よりも一段高く作られています。
ウッドデッキやタイルデッキなどを使って整備され、1階の部屋との一体感がありながら開放的な空間であることが特徴です。
テーブルやイスを置き、屋外のリビングのように使える点も魅力でしょう。
屋根がないスペースという点でバルコニーと似ていますが、バルコニーは2階以上に設置され、テラスは1階に設置するという点が異なります。
おしゃれなバルコニーを作るポイント
バルコニーをおしゃれな空間にすれば、毎日の生活がより楽しくなります。
ここでは、おしゃれなバルコニーを作るポイントを見ていきましょう。
外壁やサッシの色に合わせる
新築でバルコニーを設置する際は色を外壁やサッシなどと合わせると、外観のデザイン性が高くなります。
単体で色を考えると外壁やほかの設備と合わずに、見た目のバランスが悪くなる場合もあるでしょう。
外壁のメインカラーと統一したり、玄関やサッシ、屋根の色と同じにしたりすると、バランスのよいおしゃれな住宅という印象になります。
室内との一体感も考える
バルコニーは、室内インテリアとの一体感も考えましょう。
室内から見たバルコニーの色やデザインが室内のインテリアと合わない場合、違和感を覚えやすく居心地がよくありません。
室内とつながりがあり統一感のある色やデザインにしたり、バランスのよいインテリアや雑貨を置いたりすれば、毎日心地よい気持ちで過ごせるでしょう。
住宅全体の外観とのバランスを考える
バルコニーは、住宅全体の外観とのバランスも大切です。
主な種類として、次のものが挙げられます。
● 建物の一部が屋外になっている、インナーバルコニー ● 下の階の屋根部分を利用して作られる、ルーフバルコニー ● L字型のものなど |
「どのタイプを選ぶか」「手すりの素材やバルコニーの奥行き」などで、印象・バランスが大きく変わります。
設計の段階で、住宅全体のイメージをよく検討するとよいでしょう。
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おしゃれなバルコニーにするインテリア
バルコニーはインテリアを工夫すれば、驚くほどおしゃれになります。
床材や観葉植物、テーブル・チェアなどお好みのものを置き、自分らしい空間を作りましょう。
バルコニーの雰囲気を変える床材
バルコニーの中で、床は多くのスペースを占めています。
そのため床材を工夫すれば、全体の雰囲気が大きく変わるでしょう。
シンプルなバルコニーも床材を敷くだけで、おしゃれで癒される空間になります。
また、主に次の床材がおすすめです。
● ウッドパネル ● 人工芝 ● タイル |
ウッドパネルには天然木と人工木の2種類があり、天然木は自然な風合いでやわらかい印象を演出できます。
お手入れのしやすさを重視するなら、人工木がおすすめです。
使う部分だけ敷くようにすれば片付けやすく、排水の邪魔にもなりません。
人工芝は肥料や水やりなどの手入れが不要で、手軽に芝の風合いを楽しめるのがメリットです。
裸足でも歩けるようになり、広さがあればレジャーシートを敷いてピクニック気分を味わえます。
バルコニーをモダンな雰囲気にしたいときは、磁器質タイルを使用しましょう。
質感や色などさまざまな種類があるため、理想のイメージに近付けられるでしょう。
部屋の床の色に合わせれば、より空間の広がりを感じられます。
癒しの空間を作る観葉植物
バルコニーに観葉植物を置くことで、癒しの空間を作れます。
観葉植物はディスプレイとして楽しめるだけでなく、外から室内が見えるのを隠す役割も担います。
夏場は日よけの効果に期待できる点にも注目です。
バルコニーで育てやすい種類を選んだ上で、レイアウトを工夫するとよいでしょう。
テーブルやチェアを置く
テーブルやチェアを置くことで、バルコニーがカフェのようなおしゃれな空間になります。
晴れた日の朝など、空を眺めながらゆっくりお茶を飲むのも素敵な過ごし方でしょう。
テーブルやチェアをバルコニー専用にする場合は、耐久性が高く、汚れたときに手入れのしやすいものを選びましょう。
バルコニーが狭かったり洗濯物を干したりする場合は、くつろぎたいときだけ設置するよう、折りたたみ式のテーブル・チェアを選ぶと便利です。
快適に過ごせるパラソル
屋根がないバルコニーでは、パラソルやサンシェードが日よけとして活躍します。
広いバルコニーに設置すれば、リゾート地のような空間を演出できるでしょう。
また、パラソルには次の通り、さまざまなタイプがあります。
● 紫外線対策をする/UVカット加工タイプ、 ● 雨の日にも使いたい/撥水加工付きのタイプ |
快適に過ごすためにも、目的に合わせて選ぶことが大切です。
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マンションでおしゃれなバルコニーを楽しむときの注意点
マンションのバルコニーやベランダは廊下や玄関と同じく、共用部分とされています。
バルコニーをおしゃれな空間にしたいときは、いくつか注意したい点があります。
ここでは、2つの注意点を見ていきましょう。
避難経路を塞がない
マンションのバルコニーは、万が一災害が発生したとき、住民の避難経路として利用することが建築基準法や消防法で定められています。
物を置く場合は、避難経路を塞がないようにしましょう。
観葉植物やテーブル・チェアなどは隅のスペースに寄せ、避難できるスペースを確保しておかなければなりません。
騒音や匂いに注意
バルコニーでは騒音や匂いを発生させないよう、十分な注意が必要です。
マンションに限ったことではありませんが、特に部屋が隣接する場合は音や匂いが伝わりやすくなるため気を付けましょう。
また、マンションのベランダやバルコニーでは、バーベキューなど火を使う行為は禁止されていることがほとんどです。
おしゃれなバルコニーで生活を豊かにしよう
開放感の味わえるバルコニーをおしゃれにすれば、毎日の生活をより楽しめるでしょう。
またマンションに設置する際は、避難経路を塞がないことも大切です。
お好みのインテリアを取り入れて、自分らしい空間を手に入れましょう。
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