ベランダを増築する費用は?成功させるための注意点&ポイント3つ!

更新日:2024年10月08日

ベランダを増築する費用は?成功させるための注意点&ポイント3つ!

ベランダを増築したい……と考えている方、必見です!
当記事では気になる費用や、リフォームを成功させる3つの注意点とポイントを解説します。費用や手続きが気になってしまい、なかなかリフォームに踏み出せないということもあるでしょう。
実はベランダの増築は必要なコツを押さえておけば、思ったよりも手軽に実現できます!
施工事例もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ベランダ増築の種類

華やかでおしゃれなウッドデッキ

ベランダ増築といっても幅広く、さまざまな種類があります。
代表的なものを、次にピックアップしました。

● サンルームを設置
● 後付けベランダを設置
● ルーフバルコニーを設置
● 駐車場の上にベランダを設置
● 建物と統一感のあるベランダを増築
● 1階部分を増築し、その上にベランダを増築

ベランダは設備扱い、サンルームは居室扱いのため、増築の対象となることが多いです。

サンルームは室内のような快適さ・屋外の開放感を両立させ、季節を問わず利用しやすいです。
一方でルーフバルコニーは屋上を活用し、プライバシーを確保しつつ広々とした空間を作り出せます。

工法ごとに特徴や外観の印象が大きく変わるため、建物の構造や生活スタイルに合わせて選びましょう。

理想の空間を手に入れるためにも、「どのような工法があるか」を事前に把握することが大切です。

またベランダ増築は条件によって、建築確認申請が必要な場合があります。
詳細は後の章でご説明しますので、ぜひチェックしてみてください。

ベランダ増築のメリット3つ

白い戸建ての広々としたベランダ

続いて施工によって得られるメリット3つを、解説していきます。

1.物干しのスペースが増える

1つ目のメリットは、物干しのスペースが増えることです。

ベランダで洗濯物を干すご家庭も、きっと多いでしょう。
「庭があまり広くない」「庭自体がない」などの場合、その傾向はさらに強くなるかと思います。

しかしベランダの空間は限られており、思うようにスペースを確保できないこともあるでしょう。

次のような場合は、ぜひベランダの増築を検討してみてください。

● 洗濯物を干すスペースが不足しており、困っている
● 家族が増えたことで、洗濯物の量も増えそう…… など

ゆったりとした空間が手に入れば、洗濯物を干す作業もより快適になるでしょう!

2.セカンドリビングとして活用OK

2つ目のメリットは、セカンドリビングとして活用できることです。

例えば、ベランダにサンルームを設置すると、壁や天井が囲われるため室内として利用できます。

そのため机やソファーを置けば、まるでセカンドリビングのようになるのです。

家族構成が変わり、部屋数が足りなくなったときなども活躍するでしょう。

>> ベランダ(バルコニー)を部屋・サンルームにする費用は?

3.遊び場のスペースを確保できる

3つ目のメリットは、遊び場のスペースを確保できることです。

例えば、ルーフバルコニーを増設すると、お子さんやペットの遊び場に生まれ変わります。

6畳以上のスペースが手に入れば、一緒に走り回ったり、夏にはビニールプールなども置いたりと、お子さんと思い切り遊べるようになるでしょう。

また人工芝を敷けばドッグランとしても活用できるため、ペットを飼われている方にもぴったりです。

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ベランダ増築の費用相場 

「ベランダを増築するには、いくらかかるの?」と、疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

ベランダ増築の費用相場は、面積や素材、工法によって大きく変動します。

一般的な相場として、1畳(0.5坪)あたりで約25〜50万円総額で約50〜300万円以上が目安です。
面積が広くなるほど単価は下がる傾向にありますが、総額は上昇するでしょう。

また、見積もりを依頼する際の注意点として、次のようなものがあります。

● 工事費用のほかに、足場代や諸経費がかかる場合がある
● 都市部のほうが人件費がかかるため、郊外より割高になりがち
● アルミサッシや樹脂サッシなどの素材、工法ごとに特性や価格が異なる

>> 外壁・屋根の工事で必要な「足場」の単価・費用
>> ベランダ・バルコニーリフォーム費用相場&施工事例

ご自身が納得できるリフォームを行えるよう、ベランダに関する施工実績・知識が豊富な会社を探すとよいでしょう。

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ベランダ増築の費用を抑えるコツ

実はベランダ増築にかかる費用を抑えるコツがあります!
代表的なものを2つご紹介しますので、ぜひご活用ください。

1.補助金を利用する

ベランダ増築に関わる補助金を活用するのも、一つの方法です。

2024年9月時点でベランダやバルコニー単体のリフォームで、受けられる補助金はありません。

ただし工事の一部に対する場合だと、補助金が支給される可能性があります。

例えば、「子育てエコホーム支援事業」です。

窓やガラス、サッシの交換などが対象となるため、同時に対象部分を工事すれば補助金を受け取れるでしょう。

補助金が支給されるのは「補助金事業で指定された箇所」のみなので、対象となる工事はリフォーム会社へ確認してみてください。

>> どんなリフォーム・リノベーションが補助金対象?
>> 子育てエコホーム支援事業について知りたい方はこちら!

2.相見積もりを取る

相見積もりをすることで、ベランダ増築にかかる費用をグッと軽減できる可能性があります。

なぜなら業者によって料金や得意分野、工期などが大幅に変わるためです。

また相見積もりによって、担当者との相性やアフターフォローの有無などの違いも明確になるでしょう。

複数の見積もり書を比較すれば、大まかな費用相場がわかるため高額請求や不要な工事をされてしまうトラブルを回避できます。

ベランダ増設のリフォームを検討されている方は、ぜひ相見積もりを行ってみてください。

>>【実態調査】相見積もりはなぜ重要?
>> リフォーム/リノベーションの見積もり時の重要ポイント

ベランダの増設を依頼する業者を探したい方は、ぜひリショップナビをご活用ください!

事例も豊富に掲載されているため、「どのように仕上げてもらおうかな」と、ご自身が思い描く理想のイメージを膨らませやすくなるでしょう。

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増築したベランダの耐久性を高める3つのポイント

ベランダの補修工事をする男性作業員

増築したベランダの耐久性を高めるために、実践したいポイントを3つ解説します。

1.防水工事で雨漏りを防ぐ

まずは防水工事で雨漏りを防ぎましょう。

ベランダ増築において、雨漏りは最も警戒すべき問題の一つです。
質の高い防水工事によって、快適な空間を長期的に維持できるでしょう。

優れた性能を確保するには、適切な材料を選ぶことが欠かせません。
具体例として、次のようなものが挙げられます。

● FRP系
● 塩化ビニールシート など

施工時には下地処理から防水層の形成まで、各工程を丁寧に行うことが重要です。

水はけのよさも雨漏り防止に直結します。
適切な排水勾配を設け、十分な数の排水口を効果的に配置すれば、滞留水による劣化を防げるでしょう。

また防水工事後も、定期的な点検と補修は欠かせません。
10年を目安に点検を行い、早期に劣化や損傷を発見すれば、大規模な修繕を未然に防げます。

防水層の耐用年数を減らさないため、適切なメンテナンス計画を立てておきましょう。

>> ベランダ防水リフォームの種類と費用をご紹介!
>> 防水工事は何をする?施工の重要性とタイミング

2.高品質な建材・塗料を選ぶ

増築したベランダの耐久性を高めるには、高品質な建材・塗料を選ぶことが大切です。

ベランダの本体や床材に使用する素材は多く、主に金属製・木製のものに分けられます。
それぞれ施工箇所や特徴が異なるため、注意しましょう。

例えば、金属製のベランダを後付けする際は、アルミ製スチール製の素材から選べます。
金属製の材質は初期費用だけではなく、塗料などのランニングコストがかかるでしょう。

さらに耐候性の高いビニール樹脂タイルを、床材に使用する場合もあります。
これらは変色や劣化に強く、メンテナンス頻度も少なくて済むでしょう。

木材なら防腐処理されたヒノキケヤキなどが適しています。
レッドシダーやレッドウッド、イプレスといった素材、人工樹脂を選ぶケースもあるようです。

また、耐候性や耐久性に優れた塗装やコーティング材もあわせて選びましょう。
具体的には、次の特徴を持つ製品がおすすめです。

● 耐久性に優れたウレタン系塗料
● 耐久性・耐水性のバランスがよい、シリコン系塗料
● 耐候性が高いフッ素樹脂塗料

>> ウレタン塗装(塗料)の特徴・費用
>> シリコン塗料の特徴や主な商品とは?
>> 外壁塗装に使われる「フッ素塗料」の特徴

高品質な建材・塗料を選び、適切な施工をすれば、理想のベランダが手に入るでしょう。

3.綿密なメンテナンス計画を立てる

ベランダ増築の費用対効果を最大化するために、綿密なメンテナンス計画を立てましょう。

季節ごとの清掃・点検項目を明確にし、無理のないスケジュールを作成するのがポイントです。

あわせて部材の耐用年数を考慮し、交換することも視野に入れておきましょう。
5年・10年・20年後の修繕予算を具体的に試算し、計画的に資金を準備してください。

また、将来的なライフスタイルの変化や、売却時の価値を見据えることが大切です。
具体的には、次のポイントを押さえておきましょう。

● メンテナンス費用を削減するために、高い耐久性の素材を選ぶ
● 多目的に使える電源や水回りなど、汎用性のある設備を取り入れる

綿密なメンテナンス計画を立てれば、ベランダの寿命が延び、結果的に修繕費用をグッと抑えられます。

必要に応じて専門家のアドバイスも取り入れ、満足できる空間づくりを目指しましょう。

ベランダ増築を成功させるための注意点とポイント

ベランダ増築 事例5:カーポート兼用バルコニーで憩いの空間を

次にベランダ増築を成功させる、注意点とポイントを3つご紹介します。
理想のベランダを手に入れるために、しっかり押さえておきましょう。

1.建ぺい率・容積率や法規制を確認する

ベランダ増築を計画する際は、建ぺい率と容積率を確認しておきましょう。

<建ぺい率>
● 敷地面積に対する建築面積の割合
●「その土地に対して、どのくらいの規模の建物を建築できるか」を定めたもの

<容積率>
● 敷地面積と建物の延べ床面積の割合
● 平面的な広さを制限する建ぺい率に対し、容積率は「敷地面積に対する3次元空間の割合」を算出し、制限するための基準となる

ベランダ増築によって、超過しないよう注意が必要です。

また、建築基準法や地域の条例については、次の2点に気を付けましょう。

<日影規制>
● 冬至の日(12月22日頃)を基準に、一定時間以上日陰となるよう建物の高さを制限する規制隣地への影響を考慮

<斜線制限>
● 建物間の空間に加え、周辺の日当たりや風通しを確保するための道路制限や隣地からの距離に応じた高さ制限

建ぺい率・容積率や各規制は地域で異なるため、お住まいの自治体に確認してみてください。

安全で快適なベランダ増築を実現するために、理解し遵守するようにしましょう。

2.建築確認申請を行う

ベランダ増築には、建築確認申請が必要な場合があります。

一般的に、床面積10㎡を超える増築や、防火地域もしくは準防火地域に該当する工事では申請が求められます。

申請手続きの流れは、次の通りです。

建築確認申請書類の準備

建築確認申請を行うために、まずは各書類を準備しましょう。

必要な書類については、次の通りです。

● 確認申請書(建物の面積や工事概要を記載する書類)
● 図面(付近見取り図、配置図、平面図、立面図、断面図、求積図)
● 各種計算書(シックハウス計算、採光計算など)
● 既存建物の確認申請書類・検査済証
● 構造計算書(「4号建築物」以外の住宅の場合)
● 建築計画概要書

申請書類の提出の提出

上記でご説明した書類一式が準備できたら、次のいずれかに提出しましょう。

● 自治体
● 指定確認検査機関

提出した書類をもとに、建築基準法や条例に違反がないかが審査されます。

「書類をうまく書ける自信がない……」とご不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、提出作業はリフォーム会社が代行してくれる場合が多いのでご安心ください。

建築確認済証を交付

審査が確認が完了した後、「建築確認済証」が交付されます。

● 建築確認済証
● 建築の計画段階において、法律や条例に従っているという証明

住宅ローンの本審査時に提出を求められたり、将来売却するときに建物の信頼性を証明するための書類となったりします。

そのためなくさずに、大切に保管しておきましょう。

なお、建築確認証は、通常約1週間で結果が通知されます。

ただし「防火地域・準防火地域」は消防署からの審査も必要なため、さらに1週間程度かかることが多いです。

また独自の条例を定めている自治体では、確認申請とは別の手続きで時間を要する場合があるため、注意してください。

工事着工・中間検査

建築確認済証が交付された後、工事に着工します。

また施工内容によっては、建物が完成後に目視では確認できない天井裏・壁の中・床下などの確認するため、中間検査を行うことがあります。

あらかじめ、リフォーム会社に確認しておくとよいでしょう。

工事完成・完了検査の申請

工事が完成したら、4日以内に自治体・指定確認検査機関による完了検査を申請しましょう。

「建築基準法第7条第1項」によって定められており、新たに完成した建物は完了検査を行うことが義務付けられています。

建築確認申請のときと同じく、リフォーム会社が代わりに作業してくれる場合が多いです。

完了検査

完了検査を申請後、7日以内に完了検査を受けます。

検査員が実際に完成した建物を見て、「建築基準法や条例に違反していないか」を審査します。

検査済証の交付

完了検査を実施したら、「検査済証」の交付を受けて全ての工事が完了となります。

建築確認を申請し、「建築確認申請書」が交付されるまでの期間は約1ヶ月です。
余裕を持って、スケジュールを組んでおくことが大切です。

>> 建築確認申請が必要なリフォーム&かかる費用!

3.信頼できる業者にリフォームを依頼する

ベランダ増築の成功には、信頼できる業者選びが欠かせません。

リフォーム会社を選ぶコツとして、次のようなものが挙げられます。

  • 希望のリフォームと同様の工事の実績があるか
  • 要望に合わせた提案をしてくれるか
  • 質問に丁寧に回答してくれるか
  • 担当者との相性はよいか
  • 保証・アフターサービスが充実しているか など

これらのポイントを押さえれば、トラブルを回避し、安心して施工を任せられるでしょう。

信頼できる業者との良好な関係づくりが、リフォームの成功を大きく後押します!

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ベランダ増築|参考にしたい事例5選

最後に、当サービス『リショップナビ』の加盟店による、さまざまなベランダ増築リフォーム事例をご紹介します。

事例1
2階に大型バルコニーを新設

住宅の種類 一戸建て
築年数 1年
施工日数 2日間
リフォーム費用概算 60万円
築1年の戸建てにお住まいで、ベランダがなく不便で増設を希望されていました。

2階にL型の大型バルコニーを新設し、利便性が大きく向上。

洗濯物や布団を干すスペースが確保され、負担が大きくやわらぎました。

>> この事例の詳細を見る

事例2
既存のベランダをサンルームに!

住宅の種類 一戸建て
築年数 10年
施工日数 1日間
リフォーム費用概算 93万円
ベランダをサンルームにし、いつでも洗濯物を干せるようになりました。

しっかりと日が当たり、通気性もばっちりです!

雨を気にしないで洗濯できるため、心地よく日々を過ごせるでしょう。

>> この事例の詳細を見る

事例3
広々の屋根付きルーフバルコニー

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 10日間
リフォーム費用概算 100〜150万円
「景色を眺めながら晩酌したい」「愛犬と遊びたい」というご希望を叶えるため、ベランダを増設。

窓の向こうに広がる雄大な景色を楽しめる、素敵なルーフバルコニーが完成しました。

2セットのベランダを連結する方法を採用しています。

>> この事例の詳細を見る

事例4
ペットも遊べる大きなベランダ

住宅の種類 一戸建て
築年数 8年
施工日数 3日間
リフォーム費用概算 105万円
大型犬2匹の運動場所として、車庫の上に大きなベランダを設置した事例です。

4台駐車できる車庫の1台分を利用し、大型のベランダを取り付けました。

圧迫感のない仕上がりとなり、お客様も大変ご満足いただいています。

>> この事例の詳細を見る

事例5
カーポート兼用バルコニーで憩いの空間を

住宅の種類 一戸建て
築年数 2年
施工日数 14日間
リフォーム費用概算 200〜250万円
LIXILのビューステージを採用し、憩いの空間を実現しました。

重厚で安心感のある構造・デザイン性・優れた機能性を兼ね備えた、広いバルコニーが完成。

テラス屋根も耐積雪30cmタイプのものを設置しており、寒さが厳しい冬でも安心です!

>> この事例の詳細を見る

ベランダを増築して快適な空間に!

ガーデニングを楽しめるベランダ

当記事ではベランダ増築にかかる費用や、成功させるための注意点とポイントをご紹介しました。

ベランダを増築すれば「物干しのスペースが増える」「セカンドリビングとして活用できる」「遊び場のスペースを確保できる」など、多くのメリットがあります。

必要なポイントをしっかりと抑えた上で、より快適に楽しく過ごせる空間を手に入れましょう!

また、ベランダ増築を検討されている方は、ぜひリショップナビをチェックしてみてください。

多くの優良会社が加盟しているため、ご自身にぴったりのプランを提案してもらえるでしょう。

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