二重窓(内窓)リフォームでよくある後悔&よかったことは?失敗しないための5つの対策もご紹介

更新日:2024年10月22日

二重窓(内窓)リフォームでよくある後悔&よかったことは?失敗しないための5つの対策もご紹介

「内窓」を設置して「二重窓」にするリフォームは、防音・断熱・防犯対策などの効果を期待できるため、大変人気があります。

一方で「本当に、騒音は防げるようになる?」「寒さ・暑さは軽減されるの?」と、不安に感じる方もいらっしゃいますよね。

そこで、二重窓の「よくある後悔・失敗例」と「リフォームしてよかった例」を参考にしつつ「後悔・失敗しないための対策」もチェックしておきましょう。

二重窓(内窓)の後悔・失敗例【リフォーム工事・選び方編】4選

二重窓(内窓)の後悔・失敗例 ペアガラスと合わせガラスを勘違い 窓本体やガラスの選び方を間違えた 部分的にしか設置しなかった 思いのほかリフォーム費用がかかった 

①ペアガラスと合わせガラスを勘違い

「二重窓(外窓と内窓の組み合わせで二重になった窓)」とよく混同されやすいものに「ペアガラス」があります。

ペアガラス(2層のガラスで構成された窓ガラス)の窓枠は1枚分です。

(「ペアガラス」のように2枚以上のガラスで形成されたものは「複層ガラス」とも呼ばれます。)

1枚のガラスのみで形成される「単板ガラス」と比べると、断熱性が高くなります。

複層ガラス(ペアガラス)と内窓・二重窓の違い

既存の窓の「単板ガラス」を「ペアガラス(複層ガラス)」に交換するリフォームは、比較的安価です。

ただ「二重窓にする場合」と比べると、断熱効果をあまり発揮できません。

またペアガラスの遮音性は、単板ガラスとほぼ変わらないのです。

「二重窓」と勘違いして「ペアガラスに交換するだけ」のリフォームを行っても、期待していたほどの防音・断熱効果を得にくいため、ご注意ください。

②窓本体やガラスの選び方を間違えた

内窓製品は、多くのメーカーからさまざまな種類のものが販売されており、それぞれ断熱性や防音性が違います。

例えば、内窓のガラスは、上述した「単板ガラス」や「2枚以上のガラス」を選択できますが、単板ガラスですと断熱性が劣ります。

「安さを重視して、性能が低めのガラスや内窓を選んだら、思ったよりも断熱効果がなかった」という失敗例が多いです。

とりわけ寒冷地にお住まいの場合は、ハイグレードの製品が適しています。

防音性を高めたい場合には「防音仕様のガラス」を組み合わせるなど、注意が必要です。

③部分的にしか設置しなかった

1か所にだけ内窓を設置したところ「ほかの窓にも取り付けるべきだった」と後悔してしまう例も、比較的よく見られます。

断熱性や防音性は、気密性を上げることで得られます。

窓が2つ以上あるリビングなどでは、すべての窓を断熱対策しないと、十分な効果を発揮できません。

(内窓を付けなかった窓から、冷気が入ってきてしまうためです。)

後から追加で設置することは可能ですが、費用が割高になってしまうおそれがあります。

リフォーム工事は、まとめて行うほうが人件費がかからず、費用を抑えられるでしょう。

④思いのほかリフォーム費用がかかった

「まとめて複数の窓をリフォームしたら、想定していたよりも高額だった」という話もあります。

内窓の設置費用は、1か所あたり3〜15万円、大きな窓や高グレードの場合は30万円程度です。

工事したい窓を確認し、予算をイメージしておくとよいでしょう。

リフォーム業者から見積もりを取る際に、予算を伝えてみることも大切です。

>> 内窓リフォームの費用・特徴

二重窓(内窓)の後悔・失敗例【リフォーム後の変化編】4選

二重窓(内窓)の後悔・失敗例 掃除や開閉が面倒 物を置ける場所が減った 部屋が狭くなったように感じる 防音・断熱効果をあまり感じない

①掃除や開閉が面倒

窓が二重になることで、掃除の手間が増え、窓の開け閉めが少し面倒になってしまいます。

また内窓にペアガラス(複層ガラス)を採用した場合「窓が重い」と感じることもあるでしょう。

特に、ベランダに出入りする掃き出し窓の場合は、洗濯の度にやや負担に感じてしまうかもしれません。

②物を置ける場所が減った

元々、窓辺に物を置いている場合、内窓を設置するにあたって、移動しなくてはなりません。

出窓にディスプレイスペースを作って楽しんでいる方などは、出窓を二重窓にしても後悔しないか、今一度考えてみましょう。

③部屋が狭くなったように感じる

内窓を設置するスペースの2〜7cm程度、部屋が狭くなります。

設置箇所や製品によって差はありますが、掃き出し窓は7cmくらい出っ張ることになるでしょう。

特に狭小住宅の場合は、室内が狭く感じてしまうかもしれません。

部屋を広く見せられるよう、内窓の枠のカラーには、周囲の壁と同系色のものを選ぶとよいですね。

④防音・断熱効果をあまり感じない

先ほどもご紹介したように「価格重視で商品を決めてしまい、性能がイマイチだった」という声があります。

ただ、防音・断熱性は、二重窓を設置するだけで解消できるとは限りません。

施工不良や、窓以外の部分に原因がある可能性もあるためです。

特に防音対策では、音が出入りできる「隙間」を埋める必要があるため、窓のリフォームだけでは解決できない場合があります。

いずれにしても、建物の状態に合った工事をしてくれるリフォーム業者に任せることが大事です。

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二重窓(内窓)のリフォームをしてよかったこと4選

失敗例をご覧になって「二重窓にするのは、やめようかな……」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

実際は、「二重窓にして大正解だった」「もっと早くリフォームすればよかった」と満足される方が圧倒的に多いです!

ここでは、成功例をご紹介します。

二重窓(内窓)のリフォームをしてよかったこと 防音性が高くなった 部屋の寒さ・暑さが改善した 光熱費が安くなった 防犯性が高くなって安心

①防音性が高くなった

窓の気密性が高まることで、騒音の悩みが消えたというご意見も多数あります。

隣家からの生活音や、虫の声、電車の音、風の音などが減少し「安眠できるようになった」という方は、少なくありません。

②部屋の寒さ・暑さが改善した

窓から出入りする熱気や冷気が大幅に削減し、断熱効果をしっかり感じた方も多数いらっしゃいます。

「窓際でも過ごしやすくなった」「暖房の効きがよくなり、部屋がすぐ暖まるようになった」など、快適空間を実現できているようです。

③光熱費が安くなった

冷暖房の効率が向上したことで、光熱費の節約にも成功します。

暑さ・寒さの悩みが解決し、電気代もかからなくなれば、より嬉しいですよね!

④防犯性が高くなって安心

空き巣や泥棒の侵入経路で最も多いのが「窓」です。

窓や鍵の数が倍になることで、空き巣被害のリスクが軽減され、深夜や外出時の安心感が高まります。

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二重窓(内窓)のリフォームで後悔・失敗しないための対策5選

二重窓(内窓)のリフォームで後悔・失敗しないための対策 価格を優先して、設置箇所や製品選びを妥協しない 本当に防音・断熱対策したい部屋を決める 費用を抑えるためには「補助金」を活用する デメリットを理解する ほかのリフォームも検討する

二重窓のリフォームで失敗しないための主なポイントを5つ押さえておきましょう。

①価格を優先して、設置箇所や製品選びを妥協しない

リフォーム費用を抑えるために「1箇所だけに設置する」「低価格の製品を選ぶ」ことは避けましょう。

お住まいの環境次第ではありますが、二重窓を設置する目的を果たすためには、優れた防音・断熱性を持つ製品を、適切な場所に設置することが重要です。

②本当に防音・断熱対策したい部屋を決める

繰り返しになりますが、製品によって「防音」「断熱」「防犯」などの機能性が異なります。

「どの部屋に、どんな対策をしたいか」「断熱性を重視したいのか、防音性も一緒に上げたいか」を明確にすることで、適した内窓やガラスの種類を選びやすくなります。

③費用を抑えるためには「補助金」を活用する

「高断熱の内窓や窓ガラス」の設置は、補助金対象となることがほとんどです。

例えば2024年10月現在、東京都には「既存住宅における省エネ改修促進事業」という制度が設けられています。

内窓の設置工事では、最大で100万円の補助金が支給されます。

自治体の制度や施工内容によっては、複数の補助金を併用可能で、還元率が高くなる場合があります。

ただし「居室(リビング)のすべての窓を二重窓にすること」や「規定の断熱性能を期待できる商品を使うこと」を条件とする制度が多いです。

一部の窓だけをリフォームしたい場合や、安価な内窓製品を選ぶ際には、補助対象外とならない可能性があります。

補助金に詳しいリフォーム業者もいるので「補助対象になるか」を一緒に確認してもらうとよいでしょう。

補助金の代理申請サービスを行っている施工会社もありますよ。

>> 窓の断熱リフォームの費用相場は?メリット・デメリットや対策をご紹介

④デメリットを理解する

「掃除・開閉の手間が増えること」や「室内がほんの少し狭くなること」は、内窓を設置すると避けられないでしょう。

多少のストレスが増える点を理解・妥協した上でリフォームしましょう。

ご不安な場合は、ショールームで実際の使用感を体験しておくことをおすすめします。

リフォーム業者が同行してくれることも多いので、懸念点があればアドバイスしてもらうとよいですね。

⑤ほかのリフォームも検討する

二重窓以外に、今の問題を解決するリフォーム方法を検討することもおすすめです。

場所によっては内窓を設置できないケースがあるため、ほかの選択肢を次の表にまとめました。

お悩み 工事の例
外からの騒音を防ぎたい 壁の防音工事
部屋の寒さ・暑さ対策 壁・床下・天井(屋根)・玄関ドアなどの断熱化
窓を二重にしたくない 既存の窓を樹脂サッシに交換する
防犯性を強化したい シャッター・面格子の設置

これらの工事は、断熱リフォームの補助金対象となりやすいです。

ただし、どのような工事でも、ご希望通りに施工できるとは限りません。

特にマンションでは、工事の許可が下りる範囲は限定されてしまいます。

いずれの対策を行いたい場合でも、まずはリフォーム業者に現地調査を依頼し、適した工事を一緒に考えてもらうとよいでしょう。

二重窓を設置できる場合でも、懸念点をあらかじめ伝えておくことで、解決策を講じてくれる可能性がありますよ。

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満足度の高い二重窓リフォームをしよう

失敗例が多そうに感じるリフォームでも、信頼できる業者に施工してもらえれば、満足度の高いものになるでしょう。

ぜひ気軽に、リフォーム会社に相談することから始めてみましょう。

今まで以上に快適で過ごしやすい住空間を、実現できるとよいですね!

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