お風呂のコーキングとは
お風呂のコーキングとは、シリコンを使って床・壁・浴槽のつなぎ目に生まれる隙間を埋める加工法です。
隙間からの水漏れを防ぎ、カビの繁殖を抑える効果があります。
コーキングは時間が経つにつれて細くなり、最終的にひび割れてしまいます。
このような状態では本来の性能を発揮できないため、早めに補修するのがおすすめです。
お風呂のコーキングを補修する方法は、主に次の2種類があります。
補修方法 | 内容 |
---|---|
打ち直し (打ち替え) |
既存のコーキングを剥がし、新しいシリコンを注入する |
打ち増し | 既存のコーキングを剥がさず、上から新しいシリコンを流す |
既存のコーキングを剥がさないため、打ち増しの方が修理費用を抑えられます。
しかし、打ち増しはコーキングの劣化が少ない状況で効果を発揮するため、劣化が激しいと防水・防カビ性能が戻りません。
コーキングの劣化が気になる場合は、「打ち直し」を選ぶのがおすすめです。
お風呂のコーキング打ち直し費用の相場
お風呂のコーキング打ち直し・打ち増しにかかる費用相場は、次の表の通りです。
補修方法 | 費用相場 | 費用相場(15~20m補修) |
---|---|---|
打ち直し | 700~1,200円/m | 10,000~24,000円 |
打ち増し | 500~1,000円/m | 7,000~20,000円 |
コーキング費用は、範囲によって変わります。
お風呂に加えて、キッチンやトイレなどの水回りをコーキングする場合は、10万円程度必要です。
>> 水回りリノベーションの費用はいくら?リフォームセットの相場や注意点などもご紹介
コーキング部分が少ない場合でも一定の費用を支払う「最低費用」を設定する業者もあるため、修理前に確認しましょう。
また、修理費用に「出張費用」が含まれているか、含まれていないかにも注意が必要です。
お風呂のコーキング打ち直しが必要な状態
お風呂のコーキングが必要になる主な状態を3つご紹介します。
①黒カビ
黒く変色したコーキングには、黒カビが発生しています。
お風呂場は高温・多湿の環境であり、隙間に配置されたコーキングまで掃除が行き届かないことも多いため、黒カビが生える場合があります。
軽度な黒カビはカビ取り剤で落とせますが、症状が進むと掃除では対処できません。
カビの根がコーキング材の深くまで伸びているため、打ち直しの必要があります。
黒カビを放置すると、コーキングのひび割れ・剥がれに繋がるため、早めに打ち直しを検討しましょう。
>> 知らないのは怖い!カビが人体に与える影響とカビの種類ごとの対策方法
>> 【保存版】湿気対策を徹底解説!カビの原因や予防方法も紹介
②ひび割れ
コーキングは10年程度で寿命を迎えますが、早ければ7〜8年くらいでひび割れます。
隙間にひび割れが目立ってきたら、コーキング材が劣化したサインです。
ひび割れたコーキング材は防水性が落ち、隙間から水漏れを起こす可能性があります。
ひび割れを放置すると、隙間から漏れた水が住宅の構造材まで侵入するため、早期の補修が必要です。
ひび割れたコーキングでは役割を果たせないため、打ち直しを依頼しましょう。
③肉やせ・剥がれ
経年劣化が進んだコーキングは、だんだん肉やせ(細く)します。
肉やせを放置するとコーキングが剥がれてしまうため、早期に補修するのがおすすめです。
肉やせ・剥がれが起こったコーキングも、ひび割れと同様に防水機能が落ちています。
水漏れ・カビの繁殖が防げないため補修が必要です。
コーキングを肉やせしたまま放置すると住宅の構造部に水が垂れ、腐食する場合があります。
加えて、カビやシロアリが発生するリスクもあるため、早めに打ち直しましょう。
自分でのコーキング打ち直しがおすすめできない2つの理由
DIYで補修できれば、修理費用を抑えられます。
しかし、コーキング補修のDIYは主に2つの理由からおすすめできません。
①仕上がりがキレイにならない
既存のコーキングは真っすぐで平らな見た目をしていますが、素人がキレイにコーキングを打つのは困難です。
塗りムラや隙間ができないようにするには、プロの職人が持つ経験と技術が必要になります。
素人が無理に施工した場合、段差ができたり、塗りムラやはみ出しができたりして、キレイに仕上がりません。
DIYで失敗したあと業者に依頼すると、コーキングを剥がす必要があるため、追加料金を請求される場合があります。
コーキングの見た目を整えたいなら、DIYせず業者に依頼しましょう。
②水漏れを起こすリスクがある
コーキングの役割は、隙間からの水漏れを防ぐことです。
しかし、DIYでコーキングすると完璧に隙間を埋められず、水漏れを起こす場合があります。
お風呂から住宅の構造材に水が垂れた場合、カビ・シロアリといった二次被害を被るかもしれません。
このような場合はコーキングだけでなく、住宅全体の補修作業が必要になるため、修理費用も膨大になります。
コーキングの打ち直しだけで済むうちに、プロの業者に依頼し水漏れを防ぎましょう。
>> DIYで浴室リフォームはどこまでできる?費用・注意点を解説!
>> ユニットバスはどこまでDIYできる?自分でリフォームする方法
>> お風呂の床下から水漏れする原因は?修理方法や費用相場を徹底解説
お風呂のコーキング打ち直しを依頼する業者の選び方3選
コーキング打ち直しを依頼する業者選びに迷ったら、主に次の3つのポイントを参考にしてみてください。
①水回り専門のコーキング業者を選ぶ
お風呂のコーキングができる業者には、外壁工事が専門の業者や塗装業者も含まれます。
しかし、このような業者には、水回り専門の職人がいないケースも少なくありません。
住宅の外壁にも、雨水を防ぐためにコーキングが打たれています。
同じ要領で、お風呂やトイレといった水回りのコーキングを請け負う業者がいるのです。
しかし、水回りのコーキングは、外壁よりも繊細な技術が求められます。
依頼先の業者に、水回り専門の職人が在籍しているか確認しましょう。
②業者の対応をチェックする
次のような行動を取る業者に依頼すると、トラブルの恐れがあります。
● 見積もりを出さない、または出すのを渋る
● 工事料金の相場を記載していない
● 電話口や作業時の応対が高圧的
問い合わせ・見積もり対応に疑問を感じたら、依頼先を変更しましょう。
トラブルのリスクを避けるためにも、複数の業者に問い合わせるのがおすすめです。
良心的な業者は、修理の素人にもわかりやすく修理内容を説明してくれます。
誠実な対応をしてくれる業者なら、安心して修理を任せられるでしょう。
③複数の業者から相見積もりを取る
同じ修理内容でも、業者によって費用が異なるケースもあります。
せっかく同じ修理をしてもらえるなら、安く済む業者に任せたいものです。
修理を依頼する際は、複数の業者から相見積もりを取りましょう。
複数の業者の料金を比較し、より安い業者に依頼すれば修理費用を抑えられます。
ただし、修理料金の下限(最低料金)を忘れてはいけません。
例えば、小規模なコーキングの打ち直しでも6,000円程度かかる場合もあります。
業者への依頼前には、最低料金を確認しましょう。
お風呂のコーキング打ち直しは早めに依頼しよう
お風呂のコーキングが劣化したり、変色したりしていたら、早期に打ち直しを依頼するのがおすすめです。
放置すると水漏れやカビ、構造材の腐食などの恐れがあります。
また、修理費用を抑えたいからといってDIYをするのはおすすめしません。
業者を選ぶ際には相見積もりを取り、サービス内容や料金を比較・検討することが大切です。
\相談したい!/
リフォーム会社一括見積もり依頼 ▶
リショップナビは3つの安心を提供しています!
-
ご希望にあった会社をご紹介!
お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。
-
しつこい営業電話はありません!
紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。
-
見積もり後のフォローも致します
ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。