シンクにサビが発生する原因
ステンレス製のシンクでも、使い方や環境によってサビは発生します。
主な原因は、ほかのサビた金属からの「もらいサビ」です。
もらいサビは、表面の保護膜への傷や塩素系漂白剤の使用によって引き起こされる、化学的な劣化です。
シンクのサビ発生メカニズムを理解し、予防のポイントを押さえましょう。
もらいサビ
シンクの「もらいサビ」は、ほかの金属からステンレスに移ることで発生します。
このメカニズムは、金属製品を日常的に扱うキッチンで特に起こりやすい現象です。
一般的な「もらいサビ」の原因となる状況について、次のようなケースが確認されています。
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特に注意が必要なのは、水気のある場所での金属同士の接触です。
そのような箇所では、わずかな接触でもサビが伝染するリスクが高まります。
シンク表面の保護膜に傷がある
ステンレスシンクの表面には、空気中の酸素と反応して生成される薄い酸化皮膜(保護膜)が作られています。
この保護膜が金属の内部を守り、サビにくい性質を保っているのです。
食器や調理器具を誤って落としたり、金属製品が擦れたりすることで保護膜に傷がつくと、その部分からサビが発生する場合があります。
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日常的な使用でも傷がつきやすいため、注意が必要です。
特に深い傷は、内部の金属が直接空気や水分に触れる状態となり、酸化が急速に進行します。
塩素系漂白剤を使用した
塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムは、ステンレス表面の保護膜を損傷させてしまう場合があります。
特に原液を直接使用したり、高濃度の状態で長時間接触させたりすると、深刻な劣化を引き起こす可能性が高まります。
塩素系漂白剤の使用後は、必ず十分な水ですすぎ、残留した塩素成分を完全に洗い流すことが重要です。
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シンクのサビの掃除方法
それぞれの特性を生かした適切な使用方法と、水気をしっかり拭き取るなどの再発防止策を合わせてご紹介します。

シンクのサビは、重曹やクエン酸、メラミンスポンジ、クリームクレンザーなど、身近な道具で対処できることがあります。
1. 重曹
基本的な使用手順
① シンクに油汚れなどがある場合は、先に掃除する ② 黒サビの箇所を、水で濡らしたスポンジで軽くこする ③ サビの部分に粉末の重曹(小さじ2程度)を直接振りかけ、5〜15分程度放置 ④ 柔らかいスポンジで優しくこする ⑤ 水でよく洗い流し、乾いた布で水気を拭き取る |
強くこすりすぎると細かい傷がつく可能性があるため、力加減には注意が必要です。
2. クエン酸もしくはお酢
クエン酸水溶液やお酢は、酸性の力で赤サビを化学的に中和する効果があります。
クエン酢スプレーを作ると手軽に掃除が可能です。
スプレーボトルの作り方と使用方法
① クエン酸の粉末やお酢を水で溶かして使用 ⇒ 分量の目安は、水=200mlに対してクエン酸=大さじ1、お酢=100ml ② 赤サビの部分にクエン酸スプレーを吹きかけて放置 ③ 最後に柔らかいスポンジで優しく拭き取る |
処理後は必ず水でよく洗い流し、乾いた布で水気をしっかりと拭き取ることが重要です。
この最後の工程を怠ると、酸性成分が残って新たなサビの原因となる可能性があります。
3. メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、微細な凹凸構造を持ち、軽い力でもサビを物理的に除去できる優れた清掃道具です。
一般的なたわしと異なり、ステンレス表面への負担が少ないのが特徴です。
軽いサビなら、水で濡らしたメラミンスポンジを使って優しく擦るだけで落とせます。
メラミンスポンジも強い力で擦りすぎると表面に傷がつく可能性があるため、常に軽い力で掃除することをおすすめします。
4. クリームクレンザー
クリームクレンザーは、研磨成分と洗浄成分の2つの働きでサビを効果的に除去できる優れた洗剤です。
研磨成分がサビを物理的に削り落とし、洗浄成分が汚れを浮かせて落とす相乗効果で、頑固なサビ汚れにも効果を発揮します。
クリームクレンザーの使用手順
① 柔らかいスポンジに適量を付ける ② 円を描くように優しくこする ③ 水でよくすすぐ |
クレンザーが残っていると汚れが色移りする場合があるため、クレンザーを完全に流しきると効果的です。
このように、身近な道具を使用して、日々の手入れを丁寧に行うことで、サビの再発を効果的に防止できます。
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サビを防ぐ毎日のお手入れと長持ちさせるコツ
シンクのサビ予防には、日頃のこまめなお手入れが欠かせません。
水気を残さない
サビは、水の中で鉄と酸素が反応することにより発生します。
サビの発生を防ぐため、次の3つのポイントを意識した水気の除去を心がけましょう。
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就寝前には必ず全体を乾拭きし、翌朝まで水分を残さないようにしましょう。
普段使いの布巾は、吸水性の高いマイクロファイバー製がおすすめです。
金属や鉄の製品を長時間置かない
金属製品をシンクに置きっぱなしにすると、異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)が発生しやすくなります。
次の3つの習慣を心がけることで、シンクのサビを効果的に予防できます。
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特に注意が必要なのは、鉄やアルミニウムなど、ステンレスより電位の低い金属製品です。
これらの製品との接触は極力避け、やむを得ず置く場合は必ず水分を完全に拭き取ってください。
また、調理器具や食器を一時的に置く際は、シリコン製のマットを敷くことで、金属同士の直接的な接触を防ぐことができます。
塩素系の洗剤や漂白剤をなるべく使わない
塩素系漂白剤は強力な除菌・漂白効果がある反面、ステンレスを腐食させてしまう可能性があります。
頻繁な使用や原液での使用は、ステンレスシンクを傷め、サビの原因となってしまいます。
日常的な掃除には中性洗剤や重曹などを使用し、洗浄後は必ず水でよくすすぎ、乾いた布で水気を拭き取ることをおすすめします。
業者にコーティングをしてもらうのも手
プロによるシンクコーティングは、ステンレスの表面に特殊な保護膜を形成することで、水や汚れをはじきます。
一般家庭では難しい特殊な処理と専門的な技術により、サビの発生を長期的に防止できます。
施工内容 | 効果・特徴 |
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コーティング | ナノレベルの保護膜で水をはじき、サビを防止 |
持続期間 | 適切な使用で1〜5年以上、効果が持続 |
コーティング施工後は、水垢や油汚れが付きにくくなり、日々のお手入れの手間も軽減されます。
初期費用は必要になりますが、長期的な視点では費用対効果の高い予防策といえるでしょう。
定期的なメンテナンスを組み合わせることで、ステンレス本来の輝きを保ちながら、清潔で快適なキッチン環境を維持できます。
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シンクのサビを落として快適なキッチンを目指そう
もらいサビや保護膜の傷、塩素系漂白剤の使用が原因で、シンクにサビが発生してしまいます。
こうしたシンクのサビは、重曹やクエン酸、メラミンスポンジ、クリームクレンザーなど、身近な道具で対処できる場合があります。
また、水気をしっかりふき取り、金属や鉄の製品を長時間置かないように徹底すると、サビの予防に効果的です。
そして、専門の業者にシンクのコーティングを施してもらうと、さらに快適なキッチン環境を維持できますよ。
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