追い焚き配管の掃除は必要?放置するリスクと掃除頻度を解説

更新日:2025年06月11日

追い焚き配管の掃除は必要?放置リスクと掃除頻度を解説

追い焚き配管の掃除を怠ると、臭いや雑菌の温床になってしまいます。
この記事では、汚れが溜まる原因や簡単にできる配管掃除の方法と最適な頻度を詳しく解説。快適で安心なお風呂時間を守りましょう。

追い焚き配管に汚れが溜まる理由

追い焚き配管・汚れが溜まる原因

追い焚き機能は、お湯を循環させて温め直す便利な機能ですが、その過程で配管に汚れが蓄積していくことがあります。

では、なぜ追い焚き配管は汚れていくのでしょうか?
その理由と仕組みについてまずは理解しましょう。

追い焚きは湯を循環させて使っている

追い焚き機能は、浴槽のお湯を循環ポンプで配管に送り、再加熱して浴槽に戻す仕組みです。
この循環過程で、入浴中に体から出る皮脂や古い角質、石けんカスなどが配管内に流れ込み、内壁に付着していきます。

特に、油分を含む入浴剤や石けんカスは、配管内で冷えると固まりやすく、汚れが蓄積しやすくなります。
さらに、皮膚の常在菌なども一緒に流れ込み、温かく湿った配管内で繁殖されることがあり、汚れを複雑化させる原因となり、単純な汚れが取りづらいです。

>> お風呂の汚れの発生原因・効果的な掃除方法とは

浴槽に浮かぶ汚れを「色」で見分ける!

追い焚き配管の内部で発生する汚れは、再加熱されたときに浴槽内に出てくることがあります。
その汚れは色によってある程度原因がわかります。

以下にその要因を簡単にまとめました。

主な原因 特徴
  • 石けんカス
  • 皮脂
  • 入浴剤
  • 湯面にふわふわと浮くカス状
  • 酸化した湯垢
  • 雑菌の塊
  • ねばつく
  • 掃除を楽にしたい
  • 濁った汚れ
  • カビ
  • ゴムの劣化
  • 粒状や点状の黒いカス
  • 黄・橙
  • 鉄分
  • 入浴剤の色素
  • うっすら色が付く
  • 変色汚れ
  • これらの汚れが見られた場合は、配管内部で汚れが蓄積・再循環しているサインです。
    見た目だけでなく、内部の衛生状態が悪化している可能性があるため、早めに対処しましょう。

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    追い焚き配管の掃除をしないとどうなる?

    追い焚き配管・掃除しないリスク

    追い焚き配管に汚れが溜まったまま掃除を怠ると、見た目には分からなくても、臭いや雑菌の繁殖など、さまざまなトラブルを引き起こします。
    快適な入浴が損なわれるだけでなく、健康被害につながる可能性もあるため、注意が必要です。

    追い焚き時に嫌な臭いが発生する

    掃除されていない配管内では、皮脂や石けんカスが時間とともに腐敗し、追い焚き時に不快な臭いが発生します。
    特に夏場や、しばらく追い焚きを使っていなかった後などは、配管内で雑菌が増殖しやすく、臭いがより強く感じやすいです。

    また、配管内の湿度が高い状態が続くとカビも発生しやすくなり、ぬめりとともにカビ臭や酸っぱい臭いを感じる場合もあります。
    これらは入浴時の快適さを大きく損なう要因になります。

    >> お風呂場が下水くさい原因と対処法

    雑菌繁殖による健康被害

    追い焚き配管の内部は40℃前後のぬるま湯が長時間残りやすく、皮脂や石けんカスが栄養源となって非常に繁殖しやすい環境です。

    雑菌が繁殖しやすい条件
    • 温度:37~42℃の湯温で菌の増殖が活発化
    • 栄養分:皮脂、角質、入浴剤の成分が付着
    • 湿気:配管内は結露により常に湿った状態

    37~42℃ではレジオネラ菌や緑膿菌が活発に増殖し、配管内にバイオフィルム(菌の集合体)が形成されやすくなります。
    放置したままでいると、入浴時に菌が浴槽内に広がり、肌トラブルや重篤な肺炎を引き起こすおそれがあります。
    特に乳幼児や高齢者、免疫力の低い方は特に注意が必要です。

    予防には、使用後すぐの湯の排出、月1回の洗浄剤による循環洗浄、配管内の乾燥など、こまめな清掃とメンテナンスが重要です。

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    どれくらいの頻度がベスト?適切なメンテナンスサイクルを知ろう

    追い焚き配管・掃除頻度

    追い焚き配管を清潔に保つためには、定期的な掃除が不可欠です。
    では、どのくらいの頻度で掃除をすれば良いのでしょうか?

    ご家庭の使用状況に合わせた目安を見ていきましょう。

    一般的な目安は半年〜1年に1回

    多くのご家庭では、半年〜1年に1回の掃除で配管内を清潔に保てます。
    この頻度で定期的に汚れを取り除けば、皮脂汚れ・湯アカの蓄積を防ぎ、追い焚き機能を衛生的かつ効率的に使い続けることができます。

    ただし、以下のような条件に当てはまるご家庭では、より短いスパンでの掃除が望ましいです。

  • 家族4人以上
  • 入浴剤の使用頻度が高い(週3回以上)
  • 夏場(6~9月)に湿気がこもりやすい環境
  • これらに該当する場合、3〜6か月に1回の頻度をおすすめします。

    使用頻度が高い場合は1〜3か月に1回が目安

    毎日追い焚き機能を使う、入浴剤をよく使う場合は、配管内部に汚れが溜まりやすいです。
    そのため、1か月に1回の頻度で洗浄を行うようにしましょう。

    状況別のおすすめ掃除頻度
  • 毎日追い焚き使用:月1回
  • 家族4人以上:2か月に1回
  • 夏場(6〜9月):3か月に1回以上
  • 特に夏は雑菌やカビの繁殖スピードが速くなるため、他の季節よりもこまめな掃除を心がけてください。

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    市販の洗浄剤を使って手軽にお手入れ

    追い焚き配管の定期的な掃除には、市販の専用洗浄剤を使う方法が手軽で効果的です。
    特別な道具を必要とせず、浴槽にお湯を張って循環させるだけで、配管内部にたまった皮脂汚れや雑菌、湯アカなどを効率よく除去できます。

    洗浄剤を選ぶ3つのポイント

    追い焚き配管の洗浄剤を選ぶ際は、汚れの種類や使用目的に応じて成分を選ぶようにしましょう。
    主な成分ごとの特徴は以下の通りです。

    酵素系洗浄剤

    皮脂やたんぱく質由来の汚れに強く、日常的な使用に最適。
    肌にも比較的やさしいタイプです。

    塩素系洗浄剤

    強力な除菌・消臭効果があり、カビや雑菌が気になる場合におすすめ。
    ただし、においや刺激が強い場合があるため、換気を十分に。

    過炭酸ナトリウム系洗浄剤

    発泡力で汚れを浮かし、環境にやさしく、頑固な汚れにも対応可能。
    塩素を使いたくない方に適しています。

    安全性や使用感を考慮し、ご自宅の状況に合ったタイプを選ぶのがポイントです。

    市販の洗浄剤を使った基本的な掃除方法

    追い焚き配管・掃除方法

    実際の掃除は、以下の手順で簡単に行えます。
    定期的に実施し、清潔で快適なお風呂環境を保ちましょう。

    掃除手順

    1.浴槽にぬるま湯を張る(追い焚き口の上3~5cmが目安)
    2.洗浄剤を投入する
    3.追い焚き運転をスタート(10~15分ほど循環)
    4.30分~1時間程度そのまま放置
    5.再度追い焚きをして残り汚れを取り除く
    6.お湯を抜き、再度水を張って循環させてすすぎ

    洗浄後は、循環口のフィルター掃除も忘れずに行いましょう。
    湯アカやゴミが詰まると、雑菌の温床になるだけでなく、配管洗浄の効果も半減してしまいます。

    >> 風呂釜一つ穴の掃除方法をご紹介

    追い焚き配管の定期的な掃除で快適な入浴環境を守ろう!

    追い焚き配管の定期的な掃除は、配管の詰まりを防ぎ、レジオネラ菌などの繁殖リスクを低減する効果も期待できます。
    特に、免疫力の低い乳幼児や高齢者がいるご家庭では、健康面からも計画的なメンテナンスが重要です。

    掃除頻度に迷う場合は、プロの業者に点検を依頼し、配管内部の状態を確認してもらうと安心です。
    適切な頻度でケアすることで、修理費用を抑え、快適な入浴環境の維持を目指しましょう。

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