【種類別】サイディング外壁の特徴・メンテナンス方法!張り替え/重ね張りリフォームの価格・事例もご紹介

更新日:2024年09月27日

サイディング外壁の費用相場や施工事例を表したサムネイル画像

近年、モルタルに代わって住宅の外壁材の主流となっている「サイディング」。一戸建ての外壁で重ね張り・張り替えリフォームを検討する際に、採用したい方も多いですよね。
けれども「料金が高そう……」「できれば、おしゃれなデザインを選びたい」「耐久性がどのくらいか不安」といった悩みがある方もいらっしゃると思います。
そこで、サイディングのメリット・デメリット・注意点や、素材ごと(窯業/金属/木質/樹脂系)の価格・寿命、リフォーム方法別の費用目安、参考にしたい施工事例まで、幅広くご紹介します。

この記事の目次

この記事の監修:
一級建築士 平井 淳一

建築設計士、リフォームアドバイザー、現場管理者、営業として35年活動。

リフォームの経験や知識を生かして役立つ情報をお届けします。

サイディング外壁材のリフォームのポイント

【種類別】サイディング外壁の特徴・メンテナンス方法!張り替え/重ね張りリフォームの価格・事例もご紹介

最初に、本記事の要点について、簡単に確認しておきましょう。

「サイディング外壁材」の、主なメリット・デメリットは?
主材料によって特徴は異なりますが、基本的に「デザイン性が高い」「施工しやすい」などのメリットがあります。
デメリットは「10年に一度くらいのサイクルで、塗装やコーキング補修などのメンテナンスが必要」という点にあるでしょう。

詳しくは、こちらをご覧ください。
サイディング材で、外壁の「張り替え」「重ね張り」のリフォームを行う際の価格帯は?参考になる施工事例はある?
戸建の一般的な家(施工する外壁の広さが100~200㎡と想定)で、重ね張りする場合は130~220万円、張り替える場合は150~230万円かかる傾向があります。
新たに採用するサイディングの種類によっても、かかる金額が変動します。
詳細は、こちらで解説しています。

なお、当サービス『リショップナビ』の加盟店が手掛けた施工事例も、本記事内に掲載しています。
主なサイディング材の種類や、それぞれの特徴・寿命の目安・メンテナンス方法は?
サイディング外壁材は、素材の違いによって「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」の4種類に分けられます。
素材ごとの特徴やメンテナンスに関する注意点など、各項目にまとめているので、比較してみてくださいね。

では各々の詳細について、一つずつチェックしていきましょう!

サイディング外壁のメリット・デメリットとは

サイディング材のメリットとデメリットを比較した画像

セメントや金属などを原料とした板状の外壁材である「サイディング」は、金具や釘などを用いて外壁に留め付けてあり、さらに板と板の継ぎ目はコーキング(シーリング)材でつないで、固定されるのが一般的です。

ここではサイディング材のメリット・デメリットについて紹介します。

サイディング材のメリット

サイディングは耐久性が高いものが多く、色やデザインのバリエーションが豊富なため、家の外観をイメージ通りにしやすいという魅力があります。

レンガ・タイル・天然石などは本物を使用すればお金も重量もかかってしまう素材ですが、サイディングでその質感を表現することもできます。

メンテナンス時には透明な塗料(クリア塗料)で塗装し直すことで、体裁をそのまま保つことも可能です。

また、あらかじめ工場で生産されているため、重ね張りや張り替えリフォームの際に施工に時間がかからず、職人によって仕上がりが左右されることも、ほぼありません。

サイディング材のデメリット

サイディングは素材そのものに防水性がない場合が多く、樹脂系サイディング以外は、表面を塗装されているのが一般的です。

経年劣化によって塗膜がはがれてくると水を吸収しやすくなるため、約10年に一度は塗装リフォームがほぼ不可欠です。

さらに、窯業系や金属系のサイディングボードのつなぎ目(目地)を埋めている、コーキング材も劣化していきます。

コーキングが縮んでいたりひび割れていたりすると、そこから雨水が浸入してしまうため、早めにメンテナンスを行うことが大切になってきます。

ただ、たいていの外壁材は約10年の周期で塗装などのメンテナンスが必要になるため、上記のようなデメリットはサイディングに限った話ではありません。

美観や耐久力を重視したい場合には、サイディングは適した外壁材の一つと言えるでしょう。

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外壁をサイディングにリフォームする(重ね張り/張り替え)価格・費用・事例

一般的な戸建て住宅(施工する外壁の面積:100~200㎡)で、サイディングを使用してリフォームする際の費用相場は、以下の通りです。

重ね張り(カバー工法) 130~220万円
張り替え 150~230万円

なおすべての工事で「諸経費」と呼ばれる費用もかかり、金額は業者によって1~5万円、あるいは工事金額の3~5%、などと異なります。
高所作業になる場合には、足場を組む料金も15~20万円ほど発生します。

外壁をサイディングにリフォームする(重ね張り/張り替え)価格・費用・事例

さらに、養生費・資材運搬費・廃材処理費・サビ取り作業費などが別途かかる場合もあります。

見積もりの際に、総額がいくらになるか、また内訳に諸経費や足場代も含まれているかなど、リフォーム会社に確認しておくとよいでしょう。

【監修コメント】
外壁材を重ね張りする場合、既存外壁の調査がとても重要です!
例えば雨漏りがあり原因が特定できていないまま重ね張りをすると、施工後に雨漏りが発生しても対応が非常に難しくなり、結局は張り替えが必要になることもあるのでご注意ください。
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ここからは各工法の特徴や単価について、もう少し具体的に解説します。

重ね張り(カバー工法)の費用

既存のサイディングに重大な劣化がなければ、そのまま新しいサイディングを重ね張りできるケースが多いです。
この工法はサイディングの張り替えよりも費用が安く済むというメリットがあります。

工事費の他に、新たに採用するサイディング材の料金もかかり、素材によって価格が異なります。

重ね張り施工費 2,500~3,250円/㎡
材料費 窯業系サイディング = 4,000~5,000円/㎡
金属系サイディング = 3,000~9,000円/㎡
木質系サイディング = 6,000~10,000円/㎡
樹脂系サイディング = 8,000~10,000円/㎡

>> 外壁重ね張り(カバー工法)の費用/メリット/デメリット

なお重ね張りに最も適しているのは、金属系または樹脂系の軽量なサイディングです。
(ただし樹脂系は国内の流通量が非常に少ないため、金属系を採用するリフォームが一般的です。)

施工にかかる金額の合計は、足場代などを含めると130~220万円です。

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張り替えの費用

築30~40年くらいで、サイディング材が反っているなど劣化がひどい場合には、既存のサイディングを撤去して、新たに張り替える工法を選ぶのが確実です。

張り替えの場合、新しいサイディング材と施工費の他、古いサイディングボードの撤去費もかかります。

張り替え施工費 1,850~3,000円/㎡
既存の壁材撤去費 800~1,000円/㎡
材料費 窯業系サイディング = 4,000~5,000円/㎡
金属系サイディング = 3,000~9,000円/㎡
木質系サイディング = 6,000~10,000円/㎡
樹脂系サイディング = 8,000~10,000円/㎡

足場代なども含めると、工事全体にかかる費用は150~230万円と高くなりやすいですが、その分見た目も耐久性も格段によくなります。

>> サイディング張り替えの費用!塗装/重ね張りとの違い
>> 外壁の張り替え費用/単価!塗装/重ね張りとの価格差は?

なお重ね張りか張り替え、どちらが適しているか悩む場合などには、一度プロの業者に見てもらった上で、アドバイスしてもらうとよいでしょう。

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サイディングの重ね張り/張り替えリフォーム事例

費用などの参考に、当サービス『リショップナビ』でご紹介している加盟業者が、実際にサイディング外壁でリフォームした例も見てみましょう。

白基調の外壁塗装で重厚感のある美しい仕上がりに

築年数 15年
リフォーム費用 約109万円
工事期間 25日間

高圧洗浄水洗後、クラック補修をし、コーキングの打替え・打増しを行いました。
サイディング部と正面ガルバ鋼板部に3回塗りでフッ素塗装を施しました。
屋根やバルコニーも塗装し重厚感のある美しい仕上がりになりました。


>> この事例の詳細を見る

初めての塗り替え 綺麗なツートンカラーの仕上がり

築年数 30年
リフォーム費用 約110万円
工事期間 15日

サイディング目地のコーキングの亀裂を補修するため、打ち替えを希望。

サイディングを傷つけないように、既存コーキングを撤去し、新しいコーキング材を充填しました。

2色のツートンカラーできれいに仕上がりました


>> この事例の詳細を見る

シックでおしゃれなガルバリウム鋼板の外壁に

築年数 2年
リフォーム費用 150〜200万円
工事期間 14日
元々は、白系カラーが基本ベースの外壁でした。
「おしゃれで丈夫なガルバリウム鋼板(金属系サイディング)にしたい」というご要望にお応えし、モダンな色合いの外壁へと一新しました。

>> この事例の詳細を見る

モルタル外壁に、金属 「Danサイディング」を施工

築年数 25年
リフォーム費用 約240万円
工事期間 28日
モルタル外壁のお住まいにて、旭トステム外装の金属製「Danサイディング」を使ってリフォームしました。
外壁に不陸がある(=平らではない)状態だったため、2日程度かけて調整作業もしっかり行いました。

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外壁を窯業系サイディングで一新

築年数 0年
リフォーム費用 -
工事期間 20日
おしゃれな窯業系サイディングを用いて、外壁をリニューアル。
同じタイミングで、屋根も金属製のガルバリウム鋼板に一新する工事(別途・施工費100万円、工期5日)も実施しました。

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種類ごとに比較!サイディング外壁材の寿命&メンテナンス周期と費用

サイディング外壁材は、大きく分けると4タイプの種類があります。
各サイディング材の寿命およびメンテナンス周期の目安は、下記を参考にしてください。
(メンテナンスの内容は、主にコーキング補修や外壁塗装を想定しています。)

サイディング材の種類 耐用年数(寿命) メンテナンス周期
窯業系サイディング 20〜40年 7~15年
金属系サイディング 20〜40年 10~15年
木質系サイディング 15〜40年 3~10年
樹脂系サイディング 20〜50年 10~30年

>> 外壁コーキング補修の費用相場
>> サイディング外壁の塗装費用・時期・業者の選び方

メンテナンスの頻度や、上述した普及率などのバランスを考慮すると、新しい外壁材には「窯業系」か「金属系」を検討するのが無難と言えます。

続いて、コーキング補修や外壁塗装のメンテナンス費用をご紹介します。

外壁塗装 60~180万円
コーキング打ち替え 15~20万円

いずれも重ね張りや張り替えと同様に「諸経費」や、高所作業が必要な場合は足場の費用がプラスされます。

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サイディング外壁の塗装/メンテナンスが必要な劣化症状

【監修コメント】
サイディングは【色あせ・変色<カビ・コケ・藻の発生<チョーキング現象<コーキングの劣化<ひび割れ・クラック<反り/浮き/割れ】の順番に危険度が増します。
サイディングの割れや変形は雨漏りや建物内部に大きな影響を及ぼす危険性が大きいため至急の対応が必要です。

サイディングは経年劣化によって様々な症状が現れます。
以下のような症状が現れたら、メンテナンスや補修を検討しましょう。

①目地(コーキング/シーリング)の劣化
コーキング(シーリング)は外壁の目地部分などに使われ、5〜10年程度で劣化してきます。
具体的な症状としては、肉痩せ・ひび割れ・剥離・破断・欠落です。
②カビ・コケ・藻の発生
「コケ」や「藻」は、日当たりが悪い所や、湿気の多い場所に発生しやすく、そのまま放置することで「カビ」の原因となってしまいます。
この症状が現れたら、塗膜の防水機能が低下している可能性があります。
③色あせ・変色
色あせ・変色は、紫外線の影響により塗膜が劣化しているサインです。
建物の位置や日当たりによって劣化具合は異なります。
④チョーキング現象(白亜化)
チョーキング現象は、外壁に触れると手に白い粉が付いてしまう現象です。
防水機能が低下しているため、このまま放置するとカビの発生などにつながる可能性があります。
⑤塗膜(塗装)が剥がれている/膨れている
塗膜の膨れは、塗膜の劣化、あるいは元々の施工不良が原因であるパターンが多く、放置することで塗膜が剥がれてしまいます。
塗膜が剥がれたままだと、サイディング材のひび割れや雨漏りにつながるおそれがあります。
⑥ひび割れ・クラック
サイディング材は劣化してくると雨水を含んで膨張します。
そして、乾燥・収縮・膨張を繰り返していくうちに釘や窓の周囲などを中心にひび割れ(クラック)が発生しやすくなります。ひび割れを放置し続けると、外壁内部に雨水が染み込む危険性がありますので、早めに対処しておきましょう。
⑦釘(ビス)の浮き
サイディング材が収縮・膨脹を繰り返すことで、反ったり浮いたりします。
この動きに耐えられなくなった結果、サイディング材を留めている釘が浮いてしまいます。
⑧反り/浮き/割れ/欠けている箇所がある
サイディング材が浮いたり沿ったりしている場合は、表面の防水効果が低くなっている可能性が高いです。
そのまま放置すると、外壁の隙間から雨水が浸入し、下地や建物内部の腐食につながります。
割れや欠けも雨水が染み込む原因になります。
①目地(コーキング/シーリング)の劣化
コーキング(シーリング)は外壁の目地部分などに使われ、5〜10年程度で劣化してきます。
具体的な症状としては、肉痩せ・ひび割れ・剥離・破断・欠落です。
②カビ・コケ・藻の発生
「コケ」や「藻」は、日当たりが悪い所や、湿気の多い場所に発生しやすく、そのまま放置することで「カビ」の原因となってしまいます。
この症状は、塗膜の防水機能が低下している可能性があります。
③色あせ・変色
色あせ・変色は、紫外線の影響により塗膜が劣化しているサインです。
建物の位置や日当たりによって劣化具合は異なります。
④チョーキング現象(白亜化)
チョーキング現象は、外壁に触れると手に白い粉が付いてしまう現象です。
防水機能が低下しているため、このまま放置するとカビの発生などにつながる可能性があります。
⑤塗膜(塗装)が剥がれている/膨れている
塗膜の膨れは、塗膜の劣化、あるいは元々の施工不良が原因であるパターンが多く、放置することで塗膜が剥がれてしまいます。
塗膜が剥がれたままだと、サイディング材のひび割れや雨漏りにつながるおそれがあります。
⑥ひび割れ・クラック
サイディング材は劣化してくると雨水を含んで膨張します。
そして、乾燥・収縮・膨張を繰り返していくうちに釘や窓の周囲などを中心にひび割れ(クラック)が発生しやすくなります。ひび割れを放置し続けると、外壁内部に雨水が染み込む危険性がありますので、早めに対処しておきましょう。
⑦釘(ビス)の浮き
サイディング材が収縮・膨脹を繰り返すことで、反ったり浮いたりします。
この動きに耐えられなくなった結果、サイディング材を留めている釘が浮いてしまいます。
⑧反り/浮き/割れ/欠けている箇所がある
サイディング材が浮いたり沿ったりしている場合は、表面の防水効果が低くなっている可能性が高いです。
そのまま放置すると、外壁の隙間から雨水が浸入し、下地や建物内部の腐食につながります。
割れや欠けも雨水が染み込む原因になります。

サイディングがひび割れてしまった場合は、コーキングによる補修や壁材の張り替えが必要になることが多いですが、塗膜の劣化であれば外壁塗装によるメンテナンスで対処できるケースがほとんどです。
ただし、どういった施工が適しているのか、プロの調査で判断してもらうことが大切です。

>> 外壁をコケから守る方法やメンテナンスについてご紹介

以下からは、4種類の主なサイディング材の違いやメンテナンス方法について、具体的にチェックしてみましょう。

これからサイディングの素材を選択する際などに、参考にしてくださいね。

質感はもちろん、性能・デザイン・普及率などもそれぞれ異なるため、総合的に判断して選ぶことが肝心です。

サイディングのメンテナンス
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【窯業系】サイディング外壁の特徴・メンテナンス方法

窯業系サイディングのメリットやデメリット、寿命、メンテナンス周期をまとめた画像

【窯業系】サイディング外壁の特徴

現在、日本の住宅で約70%もの普及率を占める外壁材と言われているのが、「窯業系(ようぎょうけい)」サイディングです。
主な原料はセメントや繊維質で、素材を練って板状に固める方法で製造されています。

窯業系サイディングはデザイン性が高く、レンガ調・タイル調・石積調など、様々な質感を表現できるのが大きな魅力です。

熱を吸収しやすいというデメリットはあるものの、防火性には優れており、価格が安いことなどもメリットとして挙げられます。

>> 窯業系サイディングの特徴/価格/おすすめメーカー

【窯業系】サイディング外壁のメンテナンス方法・耐用年数

窯業系のサイディング外壁材の寿命は、20〜40年程度です。

ただし7~15年(できれば10年に一度)くらいのサイクルで、塗装やコーキング補修といったメンテナンスをする必要があります。

またご自身でも、表面に付いたホコリ・油を落とすため、年に1〜2回(海浜地帯・工業地帯などの場合は、年に3〜4回)の頻度で「水洗い」を行うとよいですよ。

強く磨いてしまうと、表面の塗膜まで剥がれてしまうため、ご注意を。

高圧洗浄したい場合は、なるべくプロの業者に任せましょう。
使い方を誤ると「サイディングボードに傷を付けてしまう」などのトラブルの原因となります。

【金属系】サイディング外壁の特徴・メンテナンス方法

金属系サイディングのメリットやデメリット、寿命、メンテナンス周期をまとめた画像

【金属系】サイディング外壁の特徴

窯業系に次いで普及率の高い「金属系」サイディングは、スチール・アルミニウム・ステンレス・ガルバリウムなどを原料としており、断熱材を用いた裏打ち材と組み合わせて加工されています。
そのため、断熱性や防音性に優れているのが特徴です。

価格はやや高めですが、耐水性が高く、窯業系と比べると施工後のメンテナンスに手間がかかりません
また、窯業系などと比べて軽量で、モルタル壁などの上から重ね張りするリフォームで特に人気があります。

>> 金属系サイディングの施工例/価格/おすすめメーカー
>> ガルバリウム鋼板外壁の施工例/価格/おすすめメーカー

【金属】サイディング外壁のメンテナンス方法・耐用年数

金属系サイディング材の寿命は、20〜40年程度です。

10〜15年に一度は、塗装やコーキングの補修が必要になってきます。
塗膜が大幅に劣化するケースは少ないですが、サビ予防などを目的として塗装をする場合もあります。

また表面に傷が付いてしまった際などにも、サビの原因になりやすいため、適宜補修を行いましょう。

普段のお手入れとしては2~3ヶ月に1回程度を目安に「水洗い」をし、表面の汚れを落とすことが望ましいです。

ガルバリウム鋼板などの外壁材を、ご自身で高圧洗浄することは控えましょう。
非常に薄い素材であるため、傷・凹みなどのトラブルが発生するリスクがあります。

【木質系】サイディング外壁の特徴・メンテナンス方法

木質系サイディングのメリットやデメリット、寿命、メンテナンス周期をまとめた画像

【木質系】サイディング外壁の特徴

「木質系」サイディングは、天然木に塗装が施されている物で、木の質感を活かした温もりのあるデザインが最大の魅力です。

ただ、天然木の特質上、防火性や防水性が低く、再塗装などのメンテナンスをこまめに行う必要があります。

そのようなデメリットを考慮した上で、何よりもデザイン性を優先させたいという場合に適した素材だと言えるでしょう。
ただし、取り扱える業者が少なく、探すのが大変という欠点もあります。

>> "木質系"サイディングと"木目調"サイディング、どちらがよい?

【木質系】サイディング外壁のメンテナンス方法・耐用年数

木質系は、耐用年数が15〜40年と、他のサイディングと比べて劣化スピードがやや速い傾向があります。
採用したい場合には、こまめなメンテナンスが苦にならないかどうか、熟慮するほうがよいでしょう。

木という性質上、腐食を防ぐために3~10年ほどの頻度で、塗装を行うことが大切になってきます。
塗装の仕方としては、木目を活かせるクリア(クリヤー)塗料を用いるのが主流です。

劣化具合により、コーキングの補修を行うこともあります。

なお、ご自身で高圧洗浄することは避けましょう。

【樹脂系】サイディング外壁の特徴・メンテナンス方法

樹脂系サイディングのメリットやデメリット、寿命、メンテナンス周期をまとめた画像

【樹脂系】サイディング外壁の特徴

「樹脂系」サイディングは、耐久性を重視する北米で考案された、樹脂製の外壁材です。
アメリカでは40%、カナダでは60%もの普及率を占めており、日本でも北海道や東北地方などの寒冷地域を中心に少しずつ取り入れられています。

塩害や冷害などに強く、他の素材に比べると非常に耐候性に優れています。
施工の際にコーキング材をほぼ使用しないため、他のサイディング材と比べると補修などのメンテナンスがほぼ不要なのも大きなメリットです。

また軽量なので、重ね張りリフォームにも適しています。

ただし、現状日本においてシェア率が1%と低いため、対応できる業者を探しにくいという難点があります。

>> 樹脂系サイディングの特徴/価格/メーカー

【樹脂系】サイディング外壁のメンテナンス方法・耐用年数

樹脂系サイディングの寿命は、20〜50年程度と比較的長いです。

メンテナンスも10~30年は不要とされており、工法の特性上、コーキングの補修工事は原則不要です。

素材自体に顔料(色)が練り込まれているため退色することがなく、基本的には再塗装のメンテナンスも不要です。
(ただし紫外線によって弾性が失われていく性質上、保護のための塗装を行うケースはあります。)

表面に軽いホコリが付着しても雨で洗い流されるため、お手入れが簡単な点も魅力です。
万一コケが発生した場合などにも、高圧洗浄機で洗えます。

外壁の選び方・工法について
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サイディングのリフォームでは業者選びに注意

サイディングのリフォーム方法の判断基準は、実はとても複雑で、既存の外壁の状態によって変わってきます。

例えば、新築時のサイディングの施工の仕方には主に「直張り工法」と「通気工法」の2パターンがありますが、それぞれの工法に合わせて、リフォームの仕方が変わってきます。

また外壁の塗装はできる業者であっても「重ね張り・張り替えの工事は請け負っていない」というケースも多いです。

信頼できる業者を選ぶためには、サイディングのリフォーム実績が多い施工業者を探すのが一番だと言えるでしょう。

できれば複数の業者に見積もり・現地調査を依頼し、提案される内容を比較してみることをおすすめします。

見た目や耐久性なども考慮しながら、ぜひ納得のいく外壁材でリフォームしたいですね!

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