解体工事の見積書のチェックポイント5つ
見積書をチェックする際は、以下の5つを確認しましょう。
● 廃棄処分費が異常に安くないか
● 室内残置物について記載があるか
● 地中障害物の記載があるか
● アスベスト除去費用が入っているか
● 人件費が高すぎないか
ここからは上記のチェック項目について、解説します。
廃棄処分費が異常に安くないか
見積書を確認する際は、廃棄処分費が異常に安くないかチェックしましょう。
廃棄物処理法で決められた方法で廃材や産業廃棄物を適切に処分する必要があります。
他社の費用と比較して異常に安い場合は、不法投棄をしている場合があるので注意しましょう。
※不法投棄を許可したり、不法投棄とわかっていながら見過ごしたりした場合は施主も処罰の対象になります
生活環境の保全や公衆衛生の向上を目的としている法です。
廃棄物の排出を抑制し、廃棄物の適正な分別・保管・処分等を行うためのルールを細かく規定しています。
参考:e-GOV
廃棄処分費は処分するものによって異なります。
廃材の処理にかかる費用の目安は、以下の表の通りです。
廃材の種類 | 費用相場 |
---|---|
コンクリート | 8千円~/㎥ |
木くず | 5千円~/㎥ |
石膏ボード | 1.5万円~/㎥ |
タイル・ガラス | 2.5万円~/㎥ |
室内残置物について記載があるか
見積書に、室内残置物の記載があるかどうか確認しましょう。
エアコンや冷蔵庫などの大型家電製品が室内に残っていると、別途費用を請求される場合があります。
後でトラブルにならないように室内残置物の撤去にかかる費用を、あらかじめ確認するのがおすすめです。
地中障害物の記載があるか
解体工事を進めていくと、地中障害物が見つかる場合があります。
工事の途中で地中障害物が発見された場合、別途費用を支払うことで撤去作業をしてもらえます。
見積書に地中障害物が工事中に見つかった場合、どのような対応するか明記してあるか確認しましょう。
見積書に記載がない場合、業者が無断で地中障害物を撤去し、工事完了後に高額な費用を請求される恐れがあります。
見積書に地中障害物に関する記載がなかったら、業者に質問して確認するのがおすすめです。
アスベスト除去費用が入っているか
アスベストが使用されている建物を解体する場合、適切な方法で除去しなければいけません。
またアスベストの除去作業を行う際は、事前に都道府県に届出を出す必要があります。
除去費用は使用範囲や使用量によって大きく異なるので、アスベストが含まれていた場合のおおよその費用を業者にあらかじめ提示してもらうのがおすすめです。
石綿(アスベスト)は、細かい繊維状の天然鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
以前はビル等の建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が行われていました。
しかしその繊維が極めて細く、飛散し石綿を人が 吸入してしまうと肺がんや悪性中皮腫などの疾患を引き起こす恐れがあるため、1975年に一部禁止されました。(2006年には石綿の含有量が重量の0.1%を超えるものの製造や使用などが禁止)
>> アスベストを含む建物の解体工事はどうする?費用や流れを徹底解説
人件費が高すぎないか
見積書をチェックするときは、人件費を確認しましょう。
人件費には、解体工事を行う作業員や廃材を運ぶトラックの運転手などの費用も含まれています。
工事現場が住宅が密集して他の家との距離が近い場合や、現場までの道が大型トラックの通れない狭い道の場合などは、手間が通常よりかかるので人件費も高くなります。
人件費が他社と比較して高すぎる場合は、業者に質問してみるのがおすすめです。
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解体工事費用の相場をご紹介
解体工事の費用は建物の坪数や構造、使用する重機によって異なります。
とくに鉄筋コンクリートは頑丈で解体する手間がかかるので、木造や鉄骨造に比べて撤去費用が高くなる傾向です。
また工事現場が大型車の入れないような狭い場所の場合も、手作業で工事をすすめるため作業員・作業日数が増え、費用が高くなる場合があります。
以下、解体工事の相場を住宅構造と坪数別にご紹介しますので、参考にしてください。
家の坪数 | 解体費用 |
---|---|
20坪 | 60~100万円 |
30坪 | 90~150万円 |
40坪 | 120~200万円 |
50坪 | 150~250万円 |
60坪 | 180~300万円 |
家の坪数 | 解体費用 |
---|---|
20坪 | 80~120万円 |
30坪 | 120~180万円 |
40坪 | 160~240万円 |
50坪 | 200~300万円 |
60坪 | 240~360万円 |
家の坪数 | 解体費用 |
---|---|
20坪 | 120~160万円 |
30坪 | 180~240万円 |
40坪 | 240~320万円 |
50坪 | 300~400万円 |
60坪 | 360~480万円 |
>> 家の解体費用の相場は?出費を抑える方法や注意点もご紹介!
>> プレハブの解体費用はいくら?
解体予定の現場によって、工事費用は異なります。
詳しい費用を知りたい場合には、解体業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
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解体工事にかかる費用の内訳をご紹介
解体工事の費用の内訳は、以下の通りです。
● 仮設工事費
● 建物取り壊し費用
● 廃棄物運搬費用
● 廃棄物処理費用
● 設備撤去費用
● 外構撤去費用
ここでは、上記の費用について詳しく解説します。
解体工事をする際の注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
仮設工事費
仮説工事費とは、工事の準備にかかる費用です。
解体工事を行うには作業員が安全に作業するための足場や、騒音対策の防音シートなどの設置が必要です。
また、道路が舗装されていない場合や舗装のひび割れ防止のために敷鉄板を設置します。
仮設工事には、主に以下のようなものが含まれるのが一般的です。
【仮設工事費含まれる費用】 |
---|
● 足場 ● 養生シート ● 防音シート ● 敷鉄板 |
仮設工事は解体工事の準備なので、仮設工事で準備したものはすべて工事後に撤去します。
建物取り壊し費用
建物取り壊し費用は、メインの解体作業にかかる費用です。
解体作業は内部解体と外部解体に大きく分かれます。
内部解体 |
---|
天井や床などの取り壊しや、家具や家電などの撤去を行います。 これらは基本的に手作業で行うため、人件費や時間がかかりやすいのが特徴です。 |
外部解体 |
重機を使って建物の骨組みを取り壊し、建物の基礎を撤去します。 |
内部解体、外部解体の作業にかかる人件費や機材費などを合計した費用を、建物取り壊し費用として算出します。
廃棄物運搬費用
廃棄物運搬費用は、解体工事ででた産業廃棄物などを処理場に運搬するための費用です。
廃棄物は建設リサイクル法に基づき、種類ごとに分別し廃棄する必要があり、運搬時も分別して運びます。
一定規模以上の建築物などの解体工事や新築工事等を行う際、その建築物等に使用されているコンクリートや木材などの資材を現場で分別することを義務付ける法律です。
参考:東京都都市整備局
廃棄物処理費用
廃棄物処理費用は、廃棄物を捨てる際にかかる費用です。
廃材や産業廃棄物は決められた方法で適切に処分する必要があり、不法投棄をすると罰則が科されます。
廃棄物処理費用が異常に安い場合は注意しましょう。
設備撤去費用
設備撤去費用は、ガスや水道などのライフラインを撤去するのにかかる費用です。
【撤去が必要なライフライン】 |
---|
● ガス ● 水道 ● 電気 ● 電話 ● インターネット |
ガス管の撤去など、施主が自分でやらなければならない場合があり、その場合は解体費には含まれません。
解体業者と各設備の撤去を誰が行うのか、あらかじめ話し合いましょう。
外構撤去費用
外構撤去費用は、建物以外の解体にかかる費用です。
【外構撤去費用に含まれる費用】 |
---|
● 塀やフェンスの撤去 ● カーポートの撤去 ● 木や石の撤去 |
塀や庭を撤去しない場合には、費用は発生しません。
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解体工事費を安く抑えるコツ
解体工事費を安く抑えるコツは、以下3つです。
● 一括見積もりサイトを利用する
● 残置物を自分で処分する
● 国や地域の補助金制度を利用する
ここでは、上記のコツについて解説していきます。
一括見積もりサイトを利用する
解体業者を決める際は、複数社に見積もりをとる「相見積もり」がおすすめです。
相見積もりをとることで費用の相場がわかるので、異常に費用が高い業者との契約を避けられます。
また、業者が拠点から工事現場まで移動する費用によっても解体工事費が異なるため、現場に近い業者に依頼することで費用を抑えることもできるでしょう。
リショップナビでは、最大5社まで無料で一括見積もりができます。
少しでも工事費用を抑えたい方は、リショップナビで一括見積もりをしてみてください。
また、解体業者探しで失敗しないポイントについて、以下の記事で詳しくご紹介しています。
残置物を自分で処分する
前述のとおり、室内に残置物を残しておくと撤去費が高くなることがあります。
費用を抑えるには、あらかじめ自分で残置物を処分するのがおすすめです。
家具や家電をリサイクルショップや地域のクリーンセンターに持ち込むことで、解体工事費が安く抑えられます。
国や地域の補助金制度を利用する
国や地域の補助金制度を利用するのもおすすめです。
地域によって補助される金額は異なりますが、空き家など老朽化した家であれば自治体から解体費用に補助金が支給されやすいです。
たとえば東京都台東区では、「老朽建築物等の除却工事費用の助成」という補助金制度があり、最大50万円の補助金を受けられます(2023年1月時点)。
補助金制度によって費用を大幅に抑えられる可能性もあるので、自治体のホームページなどで確認しましょう。
>> 空き家解体の補助金は国土交通省から?自治体から50万円以上も可能
また、解体業者によっては補助金制度に詳しい場合もありますので、一度相談してみることをおすすめします。
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解体工事の見積もりに関するよくある質問
解体工事の見積もりに関するよくある質問は以下3つです。
● 悪い見積書の特徴は?
● 解体工事の期間はどのくらい?
● 工事期間が長くなる原因は?
ここでは、上記の質問について回答します。
悪い見積書の特徴は?
悪い見積書の特徴は、解体工事費の内訳が明確に記載されておらず「解体工事費 ◯万円」と書かれていることです。
内訳がない見積書では、どの作業にどのくらいの費用がかかるのかわからないうえに、残置物や地中障害物の撤去費、アスベストの除去費用が含まれているか確認できません。
反対に見積書が細かく記載されていたり、工事内容について説明した書類を用意してくれたりする業者は優良業者の可能性が高いでしょう。
解体工事の期間はどのくらい?
解体工事自体は、1〜2週間ほどで完了するのが一般的です。
しかし業者を決める時間や工事の準備・届出の時間も必要になるので、解体業者を探し出してから約2ヶ月かかると認識しておくといいでしょう。
上記で提示した期間はあくまで目安なので、業者が見つからなかったり、トラブルがあったりするとより時間がかかる場合もあります。
工事期間が長くなる原因は?
工事期間が長くなる原因としては、以下が挙げられます。
● 台風や積雪などの天候によって工事が進まない
● 雨で地盤が緩くなって重機が使えない
● 近隣住民とトラブルになる
解体工事を完了させたい期限がある方は、早めに業者に見積もりをとって依頼業者を決めましょう。
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相見積もりをとってお得に解体工事を進めよう
こちらでご紹介したチェックポイントを中心に見積書を確認して、どの解体業者に依頼するかを見極めましょう。
見積書に費用の内訳が細かく書いてある場合は、優良業者の可能性が高くなります。
内訳を確認し、細かく書いている業者から選ぶのがおすすめです。
解体工事をする際、複数の業者に相見積もりをとることで、異常に費用が高い業者との契約を避けられます。
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いずれも厳しい加盟基準を通過した会社なので、安心してご依頼いただけます。
解体工事を検討中の方は、リショップナビで相見積もりをとってお得に解体工事を進めましょう!
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