狭小住宅のリフォーム/リノベーション費用・事例を公開!おすすめ工事内容や注意点も解説

更新日:2024年09月06日

狭小住宅のリフォーム費用や事例について示したサムネイル画像

東京・横浜・大阪など、住宅が密集する都市部では、10坪ほどの狭小住宅にお住まいの方も少なくありませんよね。ただ、狭い家はどうしても家事動線が悪くなってしまうもの。リフォーム/リノベーションで間取りや収納などを改善したいところです。今回はそんな方のために、狭小住宅のリフォーム/リノベーションにかかる費用や事例についてご紹介します。いろいろな事情で建て替えができないお宅でも、住みやすく生まれ変わりますよ。

狭小住宅のリフォーム/リノベーション費用相場

一戸建ての狭小住宅をリフォーム/リノベーションする場合、工事にかかる総額は360~1,500万円くらいが相場です。

設備の取り替えなどを目的とした必要最低限のリフォームであれば価格も安く済みますが、全面的なリフォームなら600万円くらい、大規模な間取り変更やスケルトンリフォーム/フルリノベーションであれば1,000~1,500万円以上を見込んでおくとよいでしょう。

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狭小住宅でおすすめのリフォーム内容7選!価格帯も公開

狭小住宅でおすすめのリフォームを7つ紹介している画像

続いては、狭小住宅でおすすめのリフォーム方法をご紹介しましょう。
新築にも採用されるようなアイデアの中から、リフォーム/リノベーションで実現しやすい工事内容をピックアップしました。

ご自宅でどの施工方法を取り入れるとよいのか、ぜひ想像してみてくださいね。

①間取り変更で、快適な生活空間を確保

①間取り変更で、快適な生活空間を確保

間仕切り壁を極力なくして広いLDKを作るなど、空間を広く見せる間取りは、新築でもリフォームでも人気のプランです。
一方、居室の数が少ないお宅では、間仕切りを追加して個室を増やすという方法も有効です。

生活スタイルや同居人の有無に合わせて、検討してください。

>> 一人暮らし向けリノベーションの事例|施工時の注意点も紹介

なお、物件を一度スケルトン状態(=骨組みだけの状態) にしてからリフォーム/リノベーションを実施すると、間取りを大胆に変更することも可能です。

ちなみに「お子さんが成長したら部屋を増やしたい」あるいは「来客時だけ部屋を区切りたい」といった場合には、可動式の間仕切りドアを設けるのもおすすめですよ。

【間取り変更(間仕切りの撤去/追加・リビング拡張)の費用】

施工内容 リフォーム価格
間仕切りを撤去してリビングを拡張 40〜90万円
間仕切り壁の撤去(補修含む) 7~23万円/箇所
間仕切りの設置 8~25万円/箇所

>> 間取り変更リフォームの費用/事例
>> 間仕切りリフォームの種類/費用
>> スケルトンリフォームの費用/施工例

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②水回り設備は最新に!移動するリフォームも好評

②水回り設備は最新に!移動するリフォームも好評

水回りをリフォームする際には、もちろん設備を最新型に交換するのもおすすめですが、各設備に距離がある場合は、できれば場所を移動して一箇所にまとめるとよいでしょう。
全ての水回り設備をまとめられれば、家事動線がよくなって暮らしやすさが大幅に改善されます。

ただし、キッチンのレイアウトを壁付けタイプから対面式に変更する場合は、リフォーム前より狭くなることが多いのでご注意ください。
特にアイランド型キッチンは両脇に通路を作らなければならないため、より広いスペースが必要になります。

また、後ほど施工事例でもご紹介しますが、リフォーム/リノベーションを機に、LDKを2階へ移動するケースも多く見られます。
住宅密集地で1階の日当たりが悪い住宅などに有効な方法です。

>> リビングを2階にするメリットとデメリット

【水回り設備の交換/移動リフォームの費用】

施工箇所 交換工事のみの価格 位置移動を伴う工事の価格
システムキッチン 50〜100万円 100〜200万円
(※1階→2階へ移設の場合:90〜250万円)
トイレ 15〜50万円 20〜60万円
浴室/ユニットバス 50~150万円 75〜250万円
(※100万円を超える例が多い)
洗面台/洗面所 10~40万円 20〜50万円

>> 水回りリフォームの費用
>> キッチン移動リフォームの費用/事例/注意点
>> 狭いキッチンの悩みはリフォームで解決?対策や工夫

ちなみに人気の高いシステムキッチンの移動は、設備を新しくせず既存のものを活用すれば、約20〜70万円で施工可能です。

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③階段の架け替え・位置変更も有効

③階段の架け替え・位置変更も有効

2階建て以上のお住まいの場合は「階段の勾配が急で危ない」「階段の位置が悪く、圧迫感がある」「リビングに階段があるので冷暖房が効きにくい」など、階段の位置や勾配に問題がある場合は、架け替えや位置の変更を検討するのもおすすめです。

構造上の問題がないか、またスペースに広がりが生まれるかといった点をリフォーム業者に確認してみましょう。

【階段の架け替え/位置変更リフォームの費用】

施工内容 リフォーム価格
階段の架け替え 35〜200万円
階段の位置変更 40〜80万円

>> 階段リフォームの費用/事例

なお上記は階段の単体工事の場合の費用目安です。
階段の位置を移動する場合は、間取り変更を伴う工事になるため総額90〜300万円になりやすいので、予算組みの際は注意しましょう。

④収納/クローゼットも大切!造作家具も便利

④収納/クローゼットも大切!造作家具も便利

空間が限られる狭小住宅では、特に収納スペースが不足しがちです。
様々な工夫で限られた空間を有効活用しましょう。

例えば、階段下はデッドスペースになることが多いため、収納スペースを作るのに適しています。

また、設計次第ではウォークインクローゼットも可能です。
場所を確保するには、各部屋の収納スペースを削り、一箇所にまとめて収容するというアイデアもありますよ。

わずかな隙間も活用したい時や、出っ張った柱・梁があるような場所にもピッタリ合う収納を設けたい場合には、造作家具を検討するのもよいでしょう。
リフォーム業者によっては、オリジナル設計の家具や収納も製作してくれるので、相談してみるとよいですね。

なお、棚は高さを簡単に調整できる可動式にしておくと、収納する物に合わせてフレキシブルに利用できます。

【収納/クローゼット/造作家具の増設費用】

施工内容 リフォーム価格
壁付けクローゼット設置 10〜48万円/箇所
ウォークインクローゼット設置 18〜80万円
階段下収納の設置 7〜20万円
造作家具の設置 30〜85万円
(本棚/壁面収納/テレビ台など)

>> クローゼットリフォームの種類/費用

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⑤ロフトは部屋としても収納としても使える

⑤ロフトは部屋としても収納としても使える

狭小住宅ではスペースを確保する方法として、ロフトの設置も人気です。
天井が高いロフトなら、収納場所としてはもちろん、趣味の部屋やお子さんの寝室などにも利用できます。
ロフトを建築する際は一定の条件があるため、まずはリフォーム業者にご相談くださいね。

>> ロフトのメリット/デメリット/費用

【ロフト新設の費用】

施工内容 リフォーム価格
ロフトの設置 50〜100万円/箇所

⑥日当たりも大事!窓や吹き抜けの増設で工夫を

隣家と密接していることの多い狭小住宅は、日当たりをいかによくするかも大切な課題の一つです。
シンプルに「大きな窓を設置する」という方法もありますが、家の中が丸見えになってしまっては、せっかくリフォームしてもリラックスできませんよね。

このような場合は「小窓」や「スリット窓(細長い窓)」を各所に設ける、「吹き抜け」にして2階や天窓から光を取り込む、といった方法がおすすめです。
吹き抜けはロフトを設置する場合にも活用しやすく、スペースの確保にもつながりますよ。

>> 日当たりの悪い部屋・家を明るくする方法

ただし、吹き抜けは冷暖房が効きにくかったり、ほかの階にも音が響いたりするデメリットもあります。
後から吹き抜けを塞いでしまうご家庭も多いので、本当に必要かどうかをしっかり検討してみましょう。

>> 吹き抜けのメリット・デメリット&失敗しないためのコツ
>> 吹き抜けを塞ぎたくなった場合のリフォーム費用/方法

【外窓/室内窓/天窓(トップライト)/吹き抜けの追加費用】

施工内容 リフォーム価格
外窓の増設 10~30万円/箇所
小窓の場合:10〜15万円/箇所
室内窓の増設 18〜80万円
天窓(トップライト)の増設 40〜50万円以上/箇所
吹き抜けの設置 100〜500万円

>> 窓のリフォームの費用とポイント
>> 室内窓リフォームのメリットや費用

⑦築年数が経過した建物は耐震補強も検討を

⑦築年数が経過した建物は耐震補強も検討を

耐震基準は1981年に大幅に改正されており、それ以前に建築許可を受けた住宅は、新耐震基準の約半分程度の強度しか満たしていないといわれています。
そのため、築40年以上の物件では、リフォーム/リノベーションと同時に耐震工事も行う例が多く見られます。

ただし、築20~30年程度でも耐震補強を実施する例もあるので、築年数に関わらず、耐震補強が必要かどうかを業者に見てもらうと安心でしょう。

>> 耐震リフォームの費用/事例!耐震診断は必要?

耐震リフォームの費用】

内容 価格
耐震補強/リフォーム 25~200万円
(平均120〜150万円)
耐震診断 20~40万円
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狭小住宅のリフォーム/リノベーション事例

ここで、当サービス『リショップナビ』の加盟業者が手掛けた施工事例をご紹介しましょう。

いずれも、リフォーム/リノベーションによって、狭小住宅がおしゃれで住みやすい家に生まれ変わっています。
限られた空間を最大限に活用する工夫が、たくさん詰まっていますよ。

DK&和室を、明るくて広いLDKにリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 21年
リフォーム費用 282万円
工事期間 30日
壁付けタイプだったキッチンを、対面型のレイアウトに変更。さらにダイニングキッチンと続く和室を一つの空間にまとめ、明るくて広いLDKへとリフォームしました。
補強用の柱を取り付けて、耐震性にも考慮しています。

>> この事例の詳細を見る

夫婦二人で満喫できる開放感のあるリビングを実現

住宅の種類 一戸建て
築年数 45年
リフォーム費用 390万円
工事期間 30日

1階の居室がダイニングキッチンと6畳和室のみの狭小住宅にてリフォームを実施しました

天井高も既存より100mm高くし、耐震性・断熱性も改善。
夫婦二人で満喫できる開放感のあるリビングに仕上がりました。

>> この事例の詳細を見る

匠の技で狭いスペースも有効利用

住宅の種類 一戸建て
築年数 42年
リフォーム費用 700万円
工事期間 90日
玄関近くにあったトイレと、台所にあった洗濯機の配置を解消するため、玄関部分を増築。明るく開放的なリビングになり、洗面所に洗濯機が収まったことで家事が楽になりました。
増築により狭くなった外玄関の部分には、スムーズに昇降できるようポーチを設置。駐車スペースも改装しました。

>> この事例の詳細を見る

スケルトンリフォームで住み心地のよい間取りに

住宅の種類 一戸建て
築年数 40年
リフォーム費用 1,210万円
工事期間 120日
日当たりの悪いLDKを2階に移設。さらに天窓を設置して光を取り込み、勾配天井で空間に広がりを持たせました。
またスケルトンリフォームを機に、耐震対策・構造の補強・断熱材の施工なども行っています。

>> この事例の詳細を見る
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リフォーム/リノベーションか、建て替え/新築か

リフォーム/リノベーションか、建て替え/新築か

老朽化などの問題で、大規模なリフォーム/リノベーションをするか、あるいは建て替え(新築)をするかでお悩みの方もいらっしゃることでしょう。
どちらが向くか判断するには、現在の家の状態はもちろん、これからの生活設計や土地の状況など、様々な点を考慮する必要があります。

例えば、法律や条例が変更されている場合などには、建て替えが不可能/建て替えると今より小さい家になってしまう、ということもあります。

>> リフォームと建て替えの判断基準・費用の違いは?

いずれにしても、建て替えや大規模なリフォームを得意とする業者と相談しながら決めるのがベストでしょう。

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「再建築不可」の場合、大規模なリフォームは可能?

現在の建築基準法で「再建築不可」とされた住宅は、建て替えることはできません。
なお「建築確認(確認申請)」を必要とする大規模な修繕や増築などはできませんが、元々の構造を残してリフォーム/リノベーションすることは可能です。

>> 建築確認申請が必要なリフォーム工事とは?

ご不安な時には、建築基準法や確認申請などの知識もある業者に、どのような工事なら実現可能かアドバイスしてもらうと確実でしょう。

狭小住宅の設計/工事に詳しい業者と相談を

狭小住宅の設計/工事に詳しい業者と相談を

狭小住宅のリフォーム/リノベーションは、広さに余裕のある住宅を施工するよりも細かな工夫が必要になります。
限られたスペースをいかに有効に使えるか、狭小住宅の施工経験豊富な業者に、一緒に考えてもらうことも大切です。

特に「建て替えると狭くなってしまう」「再建築不可物件だから、工事できる範囲が限られる」といった場合にも、どういった施工方法が適しているか、遠慮なく聞いてみるとよいでしょう。

予算や工事すべき範囲も考慮しながら、狭さを感じさせないためのプランなども、プロの視点から提案してくれるはずですよ。

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【この記事のまとめ&ポイント!】

狭小住宅(一戸建て)でリフォーム・リノベーションする際、費用はいくらかかりますか?
施工内容や規模によりますが、総額360~1,500万円くらいが目安です。
狭小住宅でおすすめのリフォーム内容や、それぞれの工事の価格帯について知りたいです。
「間取り変更」や「収納スペースの増設」「ロフトの設置」などがおすすめです。
各施工内容の詳細や価格帯については、こちらで解説しています。
狭小住宅をリフォーム・リノベーションした例を見たいです。
当サービス『リショップナビ』の加盟業者による施工事例をこちらに掲載していますので、ご覧ください。
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