50代のためのリフォームとは?注意点や費用相場、事例をご紹介

更新日:2024年03月19日

50代のためのリフォームとは?注意点や費用相場、事例をご紹介

お子さんの独立など、ライフステージが変わりやすい50代はリフォームに最適な年代です。
子ども部屋を趣味を楽しむ部屋へとリフォームしたり、老後に備えてバリアフリーリフォームを行うことも可能です。
本記事では、「50代のためのリフォーム」の注意点や住宅リフォームの費用相場・実際にバリアフリーリフォームをした事例などを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

50代におすすめのリフォーム内容4選

50代におすすめのリフォーム内容

50代でのリフォームには、ライフスタイルや家族構成の変化に対応できることに加えて、好きな空間を追求できることや、老後のリスクに備えられるなどのメリットがあります。

50代の方が老後を安心して楽しく暮らすために、オススメのリフォームをご紹介します。

ヒートショック対策に断熱性能を向上させる

老後のことを考え、断熱リフォームを50代のうちから実施することをおすすめします。

高齢者の事故で最も多いのが、急激な温度変化による浴室でのヒートショックです。

主な断熱リフォームは次の2つです。

● 壁内の断熱材を追加・交換する
● 高性能な窓を取りつける

断熱性能を向上させると健康被害の防止や、快適な室内環境を整えることが可能です。

>> ヒートショック対策リフォームでおすすめの方法!費用相場・事例もご紹介

バリアフリーにする

高齢になると筋力やバランス能力が低下するため、いざというときに素早く動くことが難しくなるでしょう。

自分が想像した動きと実際の動きが違うと、転倒する恐れがあります。

転倒リスクを軽減するには、住環境を見直しバリアフリーにすることが必要です。

50代のうちに次のリフォームを行い、老後に備えておきましょう。

● つまずきによる転倒を防止や段差解消を行う
● トイレや浴室・玄関・廊下などに手すりをつける
● 廊下の幅を広げる

>> 【介護リフォーム・バリアフリーリフォーム】費用や補助金・事例をご紹介

趣味を楽しめる部屋にする

50代はお子さんが独立する時期となる世帯も多いでしょう。

空いた子ども部屋を有効活用するためのリフォームもおすすめです。

間取りを変更して開放的な空間にすることや、趣味を楽しめる部屋としてリフォームするのも良いでしょう。

>> 子どもが独立したらどんなリフォームをする?費用や失敗しないためのポイントをご紹介

ペットに適した部屋にする

お子さんの独立を機に、ペットを飼いはじめる人も多いでしょう。

ペットと一緒に暮らすためのリフォームをすれば、人も動物も快適に暮らせます。

ペットに合わせた主なリフォームは次の3つです。

● 足への負担の少ない床材を選ぶ
● 手入れがしやすく消臭効果のある壁紙やカーテンにする
● 汚れやすい壁の下側には腰壁を使う

>> ペットのためのリフォーム・リノベーション/事例をご紹介

50代のためのリフォーム費用の考え方

50代のためのリフォーム費用の考え方

老後のベースになる収入は計算によって予測することが可能です。

例えば65歳から25年間生きるとし、生活費を25万円と想定します。

次のようにシミュレーションをすると、リフォームに使える金額は600万円です。

老後必要な資金 老後の収入 リフォームに使えるお金
生活費×12ヶ月×25年間

生活費25万円で25年分
(25万円×12ヶ月×25年間)

必要な資金:
7,500万円+予備費500万円=8,000万円
公的年金×12ヶ月×25年間+退職金+預貯金

公的年金:毎月22万円
退職金:1,500万円
預貯金:1,000万円

(22万円×12ヶ月×25年間+1,500万円+1,000万円)

老後の収入:9,100万円
老後の収入ー老後に必要な資金=リフォーム資金

ローン500万円が残っている場合:

9,100万円-500万円=8,600万円

8,600万円-8,000万円=600万円
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50代におすすめのリフォームの費用相場

50代におすすめのリフォームの費用相場

50代の方におすすめの住宅リフォームの費用相場を、箇所別にご紹介します。

水回り(キッチン・浴室・トイレ)

水回りリフォームの内容と費用相場は次の表の通りです。

リフォーム内容 費用相場
キッチン全体の交換 50~150万円
浴室全体の交換 50~150万円
トイレ全体の交換 15~50万円
洗面台/洗面所全体の交換 10〜50万円

水回りのリフォームをまとめて行うと工期や費用を抑えることができるので、水回りをリフォームする際は全体のリフォームをセットで検討するのがおすすめです。

>> 水回りリノベーションの費用はいくら?リフォームセットの相場や注意点などもご紹介

特に築年数が経っているお家では、水回りの設備が経年劣化している恐れがあるため、一度業者に確認をすると良いでしょう。

外構

主な外構リフォームの内容と費用相場は次の表の通りです。

リフォーム内容 費用相場
門扉の交換
カーポートの設置
● 駐車場整備
玄関/アプローチの工事
● 手すりやスロープの設置
● 照明の設置、交換
● 庭の植栽
バルコニー、ベランダの修繕
ウッドデッキの設置
50万円以内
● フェンス設置
● カーポート・ガレージの設置
● 塀の施工
● サンルームやテラス囲いの設置
50~100万円
エクステリア全体をリフォーム 100万円以上

施工規模や使用する製品、材料によって費用は異なります。

例えば、スライドや両開きの門扉、豪雪地域用や高機能なカーポート、鋳物やアルミ素材のフェンスなどは費用が高くなるでしょう。

あなたに合った予算でどのような外構リフォームができるのか、業者に相談しておきましょう。

外装

外装リフォームの内容と費用相場は次の表の通りです。

リフォーム内容 費用相場
外壁 ● 塗装:60〜180万円
● カバー工法(重ね張り):130〜220万円
● 張り替え: 150~300万円
屋根 ● 塗装:15〜80万円
● カバー工法: 60〜250万円
● 葺き替え:70〜260万円

サイディングやALCのような外壁は、塗装や張り替えをすると同時にコーキングも新しくするのがおすすめです。

外壁を塗装する場合、メンテナンス費用を考えて塗料を選ぶ方がいいでしょう。

塗料の中には遮熱・断熱性能があり、冷暖房の光熱費を削減できるものがあるため、用途に合わせて業者に相談しましょう。

内装リフォーム

内装リフォームの内容と費用相場は次の表の通りです。

リフォーム内容 費用相場
クロスの張り替え(10帖) 5〜11万円
フローリングの張り替え(10帖) 11〜20万円
間仕切りの設置 8〜25万円/箇所
間仕切り壁の撤去(補修含む) 7~23万円/箇所
収納のリフォーム 10~35万円
洋室・子ども部屋 21〜100万円

生活の変化に合わせて内装をリフォームすることで、快適な暮らしが期待できます。

>> 内装リフォームの費用や安くするコツは?施工事例もご紹介

小さな工事を何度もすると、業者の人件費や施工費が膨らむため、必要な箇所はまとめてリフォームをするのがおすすめです。

お得にリフォームしたい場合は補助金を利用する

お得にリフォームしたい場合は補助金を利用する

補助金が利用できるのは長期優良住宅化リフォーム推進事業や耐震リフォーム・省エネリフォームです。

長期優良住宅化リフォーム

長期優良住宅化リフォームとは、次の4つの課題解決を目的としたリフォームを支援するものです。

● 耐震性を改善したい
● 子育てしやすいように家を整備したい
● 災害に備えておきたい
● 親と同居するために生活環境を整えたい

補助金はリフォーム全体に出るのではなく、次の表のような項目を一定の基準(評価基準型・認定長期優良住宅型)まで向上させることが必要です。

項目 リフォーム例
省エネルギー対策 ● 断熱サッシへの交換
● 高効率給湯器への交換
耐震性 ● 耐力壁の増設
● 屋根の軽量化
構造躯体等の劣化対策 ● 床下の防腐・防蟻処理
● ユニットバスへの交換
維持管理・更新 ● 給水・排水管の更新
バリアフリー改修工事 ● 手すりの設置
● 床段差の解消
インスペクション(現況調査)※で指摘を受けた箇所の補修工事 ● 外壁の塗装
● 屋根の張り替え
● 雨樋の交換
テレワーク環境整備改修工事 ● 部屋を仕切る間仕切り壁や建具等の設置
高齢期に備えた住まいへの改修工事 ● 玄関スペースの拡大
● 未使用の部屋の別用途化
三世代同居対応改修工事 ● キッチン・浴室・トイレ・玄関の増設工事
(2つ以上が複数箇所必要)

補助額は次の表の通りです。()内は三世代同居リフォームを実施した場合です。

評価基準型 認定長期優良住宅型
100万円(150万円) 200万円(250万円)

出典元:国土交通省ウェブサイト

耐震リフォーム

耐震リフォームの補助対象になるのは、「旧耐震基準に該当する1981年5月末日までに建築された建物」という条件が設定されていることが多いです。

しかし各自治体で耐震リフォームの補助金制度は異なることがあるため、最寄りの自治体に問い合わせをしておきましょう。

省エネリフォーム

15%以上の省エネ効果がある高性能建材を使った断熱リフォームと、リビングに高性能建材(窓)を使った断熱リフォームが補助対象です。

省エネリフォームの補助金額は次の表の通りです。

戸建て マンション
● 高性能建材を用いた改修:120万円/住戸 ● 高性能建材を用いた改修:15万円/住戸
● 家庭用蓄電システム:20万円
● 家庭用蓄熱設備:20万円
● 熱交換型換気設備等:5万円
● 熱交換型換気設備等:5万円

50代で実施したいリフォームの参考事例

最後に、リショップナビの加盟店が実際に施工した50代の方におすすめのリフォーム事例を3つご紹介します。

【事例1】子育て卒業後の夫婦2人の生活空間


住宅の種類 マンション・アパート
築年数 30年
施工日数 75日間
リフォーム費用 1000万円以上

子育て卒業後、夫婦2人の生活空間へとリフォームした事例です。施主様のイメージを最初にしっかりとヒヤリングし、「よりご満足いただける空間」を実現することができました。

広くなったリビングを仕切れるように建具を施工し、キッチンは重厚感のあるものを採用しています。

>> この事例の詳細はこちら

【事例2】完全バリアフリーのリノベーション


住宅の種類 一戸建て
築年数 47年
施工日数 90日間
リフォーム費用 990万円以上

築47年の母屋と築17年の増築部をリノベーションし、完全にバリアフリーの住まいへと生まれ変わりました。

母屋は老朽化が進んでいるため耐震補強を施し、増築部との段差を全てフラットにしました。

家事、お仕事、ご主人のサポートなど、忙しい毎日に追われる奥様が少しでもほっとできるように内装を工夫。

白いレンガを基調に、TVボード、ダイニングテーブルなどを造作し、ゆとりある住空間を確保しています。

>> この事例の詳細はこちら

【事例3】1世帯住宅から2世帯住宅へ


住宅の種類 一戸建て
築年数 25年
施工日数 120日間
リフォーム費用 2,960万円

実家のご両親との同居を機に、戸建住宅のフルリノベーションを行った事例です。

1階にLDKと水回り、ご両親の寝室と和室があります。

2階には小屋裏収納の壁を取り払ったセカンドリビングと将来の子ども部屋や寝室、スケルトン階段を設置した大空間のロフトをつくりました。

吹き抜け天井になりダイナミックな空間となったリノベーションです。

>> この事例の詳細はこちら

安心・安全に暮らすため老後に備えてリフォームしよう

安心・安全に暮らすため老後に備えてリフォームしよう

50代のためのリフォームは、老後に備えてリフォームしたり、お子さんの独立後も夫婦2人で楽しめる空間にしたりすることが可能です。

年齢を重ねると身体能力が衰えてくるため、50代のうちに玄関を引き戸にしたり、お風呂の断熱性を高めたりすると、老後も安心して快適な家に住めるでしょう。

ご紹介した各費用や事例を参考に、あなたのこれからのライフステージにぴったりなリフォームプランを立ててみてください。

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