アウトドアリビングとは?
アウトドアリビングとは、バルコニーやテラス、庭をリビングみたいに使えるように、家具や照明などを設置して居住性を高めたスペースのこと。
室内から屋外につながる「もうひとつのリビング」として、住まいのアクセントになる空間です。
家に居ながら気軽にアウトドアが楽しめます。
アウトドアリビングの魅力5選
個性的な家づくりを演出してくれるアウトドアリビングには、さまざまな魅力があります。
アウトドアリビングの5つの魅力をご紹介します。
①自然を感じながら暮らせる
アウトドアリビングでは、自然を存分に感じられるのが大きな魅力です。
四季の移ろいや外の新鮮な空気を楽しみ、心と体をリフレッシュさせてくれます。
明るい光が差し込み、気持ちの良い風が通るアウトドアリビングは、庭やバルコニーとは違った癒しの空間になるでしょう。
②家に居ながらアウトドアが楽しめる
アウトドアというと、キャンプ場に行ってテントを張ったり、川辺でバーベキューを楽しんだりといった「どこかへ出向いて遊ぶ」イメージがあるかと思います。
野外でのキャンプやバーベキューはもちろん楽しいですが、さまざまな道具を準備したり車で移動したりするのが手間になることもあるかもしれません。
アウトドアリビングがあれば、遠くへ出かけなくても家に居ながら気軽にアウトドアが楽しめます。
荷物を車に運び入れる必要もなく、足りないものがあればすぐに家の中へ取りに行けるのも便利です。
アウトドアリビングのデザインによっては、リゾート気分を満喫できます。
③お子さんやペットが自由に遊べる
アウトドアリビングでは、プールを出してお子さんを遊ばせたり、ペットの運動不足解消の場として活用したりできます。
シャボン玉遊びや砂遊びなど、室内では汚れが気になる遊びも、アウトドアリビングなら気兼ねなく思い切り楽しめます。
フェンスや塀を設ければ、お子さんが勝手に外に飛び出してしまう心配もありません。
室内で家事をしながらお子さんを見守れるため、忙しい親御さんにとっても重宝することでしょう。
④周囲の視線を気にせず、開放的な空間がつくれる
アウトドアリビングは、室内のリビングの延長として開放的な空間がつくれます。
狭小住宅であっても、格子や壁などで目隠しをすることで、周囲の視線を気にせず居心地の良い空間づくりができるため、都市型の住宅に適した間取りといえるでしょう。
>> 目隠しフェンスの費用|10mでいくら?素材と選び方、施工事例もご紹介
>> 目隠しフェンスを後付け!DIYは簡単?既存フェンスの施工事例もご紹介
⑤多目的に活用できる
アウトドアリビングの活用方法は、おうちキャンプやバーベキューといったレジャーだけではありません。
室内では難しい作業も、アウトドアリビングがあれば可能です。
例えば、塗装や木材のカットなど、ニオイや粉塵が気になるDIYの作業も、屋外のアウトドアリビングで行えば部屋の中が汚れる心配もありません。
釣り竿やサーフボードなど、大きな道具のお手入れも、アウトドアリビングなら作業がはかどるでしょう。
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アウトドアリビングの間取りのアイデア3選
アウトドアリビングを家の中のどこに配置するかで、使い勝手やメリットが変わってきます。
配置の主なパターンを3つご紹介します。
①1階につくる
アウトドアリビングを1階につくった場合、室内のリビングから庭までを一体化でき、空間を広く使えます。
北側に部屋があるレイアウトでも、アウトドアリビングがあることで光や風を取り込みやすくなり居心地の良さがアップ。
北側リビングは敬遠されがちですが、アウトドアリビングとの組み合わせで家全体の間取りの選択肢が増えます。
また、草木を植えて緑を楽しめるのも、1階にアウトドアリビングをつくるメリットです。
②2階につくる
住宅密集地で1階の日当たりが良くない場合におすすめなのが、アウトドアリビングを2階につくる方法です。
屋内リビングを2階にレイアウトして、リビングにつながるバルコニーやベランダにアウトドアリビングをつくれば、採光が取りやすくなります。
隣家の2階からの視線はあるものの、道路沿いに比べてプライバシーを確保しやすく、開放感が生まれます。
③屋上につくる
土地が狭い場合でも、屋上を活用すればアウトドアリビングが実現します。
屋上のアウトドアリビングは、1階や2階に設ける以上に開放的な空間づくりができ、プライバシーも確保しやすくなります。
バーベキューなどのニオイや煙も、屋上であれば迷惑になりにくいのも利点です。
遮るものが少ないので、屋上からの眺望も存分に楽しめ、人目を気にせずゆったりとした時間を過ごせます。
>> ルーフバルコニー(屋上テラス)のリフォーム費用!メリット・デメリットや注意点を解説
>> 芝生屋根・草屋根のメリット・デメリットを紹介!助成金についても解説
アウトドアリビングで取り入れたい床材や屋根材
屋外に設置するアウトドアリビングで使用される床材などの素材は、室内用とは異なります。
本章では、アウトドアリビングで選びたい床材や屋根材について解説します。
床材
アウトドアリビングでよく使われる床材には、「ウッドデッキ」をはじめ「タイル」や「芝生」などが挙げられます。
ウッドデッキで使用する素材は、天然木よりも人工木のほうがお手入れしやすいです。
人工木とは、樹脂と木粉を混ぜて人工的につくられた木材のことで、定期的な塗装や防腐処理が必要な天然木と比べてメンテナンスが楽になります。
天然木は、心地よい木の温もりが大きな魅力です。
アウトドアリビングで使用する際は、ヒバやヒノキ、クリなどの腐りにくい樹種を選ぶとよいでしょう。
>> 樹脂・人工木のウッドデッキの魅力って?天然木との違いを比較!
>> 鮮やかなグリーンが素敵!芝生を敷きつめて上質なお庭づくり
屋根材
アウトドアリビングには、屋根やオーニングテントを付けることで、日除けや雨除けができます。
オーニングテントとは、屋外側の建具の上部や軒先などに取り付ける、開閉可能な可動式のテントのことです。
直射日光を遮るので熱中症対策にも有用ですし、にわか雨など突発的に天気が崩れた際も、屋根やオーニングテントがあれば、アウトドアリビングに置いてある荷物の片付けまでの時間稼ぎに使えます。
木製や金属の骨組みに、ポリカーボネートの屋根材を組み合わせた「テラス屋根」もおすすめです。
屋根の軒の出を長めにつくって、室内との一体感を出すのもおしゃれですね。
アウトドアリビングに最適な家具の選び方3選
アウトドアリビングに置く家具を選ぶ主なポイントを3つご紹介します。
①耐候性があるか
屋外にあるアウトドアリビングは、当たり前ではありますが雨ざらしになります。
アウトドアリビングに置く家具は、耐候性に優れた「屋外用」のものを選びましょう。
昨今のキャンプブームで、デザイン性や機能性に富んだ家具が多く流通しています。
雨に強く、強風でも飛ばされないための工夫も必要です。
②動かしやすいか
アウトドアリビング用の家具は、動かしやすいことも重要なポイントです。
台風など悪天候時の一時的な避難の際に、動かす必要があるため、家具を購入する際は、サイズや重さもチェックしておきましょう。
③汚れが目立ちにくくおしゃれなデザイン
アウトドアリビングに置く家具は、基本的には出しっぱなしになります。
常に紫外線や雨風にさらされているため、汚れやキズ、変色などが起こりやすいです。
家具の色は、汚れやキズが目立ちやすい白系は避け、黒やブラウン、グレーなどのダークカラーを選ぶとよいでしょう。
エイジング加工されていて、キズ自体が味になるようなデザインもおすすめです。
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アウトドアリビングで導入したい設備4選
アウトドアリビングでは、家具以外にも導入すると便利な設備があります。
おすすめの設備を4つご紹介します。
①ハンモック
ハンモックをアウトドアリビングに設置すれば、お気に入りスペースができるでしょう。
宙に浮いた状態でゆらゆら揺れることで、体の緊張をほぐし、リラックスさせてくれる効果があります。
熱がこもりにくいので、夏の暑い時期も涼しく快適に使える点も魅力です。
屋根や柱に取り付けるタイプのハンモックは、あらかじめ強度を確保しておく必要があるため、計画段階で設計者に確認しておきましょう。
自立式のハンモックであれば、場所を問わず設置できます。
②屋外用の照明
アウトドアリビングに屋外用の照明を設置すれば、夜間に使えるだけでなく、ライトアップして室内からも眺めを楽しめます。
外壁やフェンスを照らして奥行き感を出したり、シンボルツリーの足元から上に向けて光を当てて陰影を付けたり、天井からおしゃれなペンダントライトを吊るしたりできます。
ライトアップしたアウトドアリビングは、ラグジュアリーな雰囲気で最高の癒しを与えてくれることでしょう。
③屋外用のコンセント
屋外用のコンセントを設置すれば、アウトドアリビングで家電が使用できます。
夜にテントを張っておうちキャンプを楽しむときでも、コンセントがあれば照明を持ち込んだりプロジェクターで映像を楽しむことも可能です。
電気調理器具を使うこともできますし、メンテナンスのための高圧洗浄機も使用できます。
屋外用のコンセントは、雨に濡れたり虫が入り込んだりしてショートしないように、カバー付きのものを選びましょう。
④水道やシンク
アウトドアリビングの近くに水道(水栓)を設置しておけば、お子さんが水遊びを楽しんだり、ペットの足を洗ったりするのに便利です。
さらにシンクを設置すれば、バーベキューを行う際に室内のキッチンまで行き来する手間を減らせます。
ガーデニングを楽しむときにも、シンクで道具を洗うなど、さまざまな場面で活用できるでしょう。
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アウトドアリビングは後付けできる?
アウトドアリビングの後付けは可能です。
ただし、後付けする際は、室内との間に段差をつくらずフラットにする(床レベルを合わせる)ことがポイントです。
段差をつくらないことで部屋との一体感が生まれ、「アウトドアリビングの魅力5選」でご紹介したようなメリットが得やすくなります。
アウトドアリビングの後付けでは、雨水が室内に流れ込まないように、建物との間にスリット(隙間)を設けたり、グレーチングを設置したりといった対策を行いましょう。
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後悔しないために知っておきたい5つのポイント
アウトドアリビングの設置の際、知らないと後悔しやすい5つのポイントをご紹介します。
- 定期的なメンテナンスを行う必要がある
- 防虫対策は欠かせない
- 近隣トラブル防止のためマナーを守る
- プライバシーの確保や防犯面で注意が必要
- 天候が悪い日でも楽しめる工夫が大切
①定期的なメンテナンスを行う必要がある
雨風や紫外線にさらされ続けているアウトドアリビングは、使用している素材が丈夫なものでも、劣化スピードが早くなりがちです。
そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に木を使うウッドデッキの場合、塗装や防水・防腐処理を行わないと、腐食やシロアリ被害のリスクがあります。
アウトドアリビングに置いている家具も、屋内で使用されているものに比べると劣化が早いため、一定期間ごとに買い替える必要が出てきます。
アウトドアリビングの導入にあたっては、メンテナンス費用も加味して検討することが大切です。
>> シロアリ駆除&予防の費用相場は?リフォーム事例や被害の見分け方もご紹介
>> ウッドデッキのリフォームの価格と素材別施工例!
②防虫対策は欠かせない
屋外にあるアウトドアリビングで過ごしていると、虫が寄ってきやすいです。
夏場はハエや蚊だけでなく、蜂にも注意したいところ。
夜は照明の光に誘われて、蛾なども集まってきます。
虫除け剤を撒いたり、蚊取り線香を置いたり、吊るすタイプの虫除けを設置したりといった対策だけでなく、扇風機やサーキュレーターなど風の力で虫を寄せ付けない方法もおすすめです。
③近隣トラブル防止のためマナーを守る
アウトドアリビングで過ごす際は、近隣の方の迷惑にならないようにマナーを守ることが絶対不可欠です。
バーベキューなどを行うと、隣家で干している洗濯物にニオイが移ってトラブルになるおそれがあります。
騒ぎ声も迷惑になるため、声のボリュームを落としたり、時間帯に気を付けたりといった配慮が必要になります。
④プライバシーの確保や防犯面で注意が必要
アウトドアリビングでは、周囲からの視線を気にせず楽しめるよう、プライバシーを守る工夫が大切です。
開放感を重視するあまり、オープンになりすぎて周囲からの視線が気にならなくなってしまうことも考えられます。
塀やフェンス、生垣などで囲うなど目隠し対策をしましょう。
視線を遮ることで快適に過ごせるだけでなく、お子さんやペットが道路に飛び出してしまうリスクも減らせて、さらに空き巣が侵入しにくくなり防犯にもなります。
ただし、高さには注意が必要です。
塀やフェンスが高すぎると、不審者が侵入した際に隠れやすくなるため、逆に空き巣から狙われてしまいます。
⑤天候が悪い日でも楽しめる工夫が大切
梅雨の時期や冬場、酷暑で外に出られない夏場など、アウトドアリビングを使えない時期は意外と多く、設置したことを後悔してしまうパターンも少なくありません。
アウトドアリビングを使えないときでも、室内から楽しめるよう、シンボルツリーや植栽を設けて季節の移ろいを「視覚的に」味わえる工夫があるとよいでしょう。
屋外コンセントを活用して冷暖房器具を上手に使えば、アウトドアリビングが楽しめる時期を延ばせます。
こたつやミスト噴霧器、ポータブルクーラーなどがおすすめです。
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アウトドアリビングの施工事例3選
当サービス『リショップナビ』の加盟店が実際に施工した、アウトドアリビングの設置事例を3つご紹介します。
事例1: おしゃれなウッドデッキのアウトドアリビング
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | - |
施工日数 | - |
リフォーム費用 | 500~600万円 |
ウッドデッキには、天然木と見た目の遜色がなく、劣化しにくい人工木を採用。
夜間でもアウトドアリビングを楽しめるよう、間接照明を取り付けて、くつろぎの空間を実現しました。
>> この事例の詳細を見る
事例2: 南欧風リゾートのアウトドアリビング
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 19年 |
施工日数 | 60日 |
リフォーム費用 | 約1,350万円(ほかの工事費用を含む) |
アジアンリゾートをコンセプトとしており、非日常感あふれる空間を演出しています。
>> この事例の詳細を見る
事例3: リゾート風アウトドアリビング
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 40年 |
施工日数 | - |
リフォーム費用 | 約2,400万円(ほかの工事費用を含む) |
リゾート空間をイメージし、白を基調としたアウトドアリビングに仕上がりました。
>> この事例の詳細を見る
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アウトドアリビングはデメリットも把握したうえで導入を検討しよう
アウトドアリビングには、家に居ながら気軽にアウトドアが楽しめる、お子さんやペットがのびのび遊べるなど多くのメリットがあります。
アウトドアリビングは魅力的な部分が多いものの、導入する家具や素材選びの注意点もしっかり把握しておかないと、後悔してしまうおそれがあります。
アウトドアリビングを検討する際は、ご家族のライフスタイルや周辺環境に合わせて適切なアドバイスをくれる、実績豊富なプロに相談しましょう。
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