【坪単価別】外壁塗装工事の費用相場を徹底解説!安く抑える方法もご紹介

更新日:2024年09月19日

塗装をする業者

外壁塗装工事の費用相場は、30坪の住宅で60〜100万円です。しかし、見積もり依頼業者によって施工費用や項目が異なるため、見積書の内容を正しく判断する必要があります。
本記事では「外壁塗装工事の内訳」や「損しない見積書の見方」のほか「費用を抑える方法」をご紹介します。また、外壁塗装工事の4つの事例も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装工事の坪別費用相場を価格表でご紹介

工事中の外壁

外壁塗装工事のみの坪別費用相場は、以下の表のとおりです。

坪数(延坪) 塗装面積 費用相場
10坪 40㎡ 約20~40万円
20坪 79㎡ 約40~70万円
30坪 119㎡ 約60~100万円
40坪 158㎡ 約80~130万円
50坪 198㎡ 約100~160万円
60坪 238㎡ 約120~200万円
70坪 277㎡ 約140~230万円
100坪 396㎡ 約200~320万円

主に外壁塗装工事の費用は、屋根塗装の有無と塗装面積によって変わります。

以下では、屋根塗装と塗装面積による施工費用の増加が、どういうケースで発生するかをご紹介しています。
住宅全体の塗装を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。

屋根も塗装する場合の費用相場

外壁塗装と屋根塗装を合わせた費用相場は、30坪の場合、80〜125万円前後です。

坪数や屋根の形状によって異なりますが、外壁塗装のみに比べて30〜40万円ほど高くなると考えておくといいでしょう。

坪数が大きい場合、相場よりも多くの予算を確保しておくと安心です。

>> 屋根リフォームの費用相場や施工事例を公開!補助金や保険についてもご紹介

相場料金は塗装面積によって決まる

外壁塗装費用は塗装面積によって異なります。
塗装面積は「坪数×3.3×塗装係数」でおおよその塗装面積が分かります。

以下の表にて坪別の塗装面積を記載しますので、参考にしてください。

坪数(延数) 延床面積 塗装面積
20坪 66㎡ 73〜112㎡
30坪 99㎡ 109〜168㎡
40坪 132㎡ 145~224㎡
50坪 165㎡ 182~281㎡
60坪 198㎡ 218~337㎡
70坪 231㎡ 254~393㎡
100坪 330㎡ 363~561㎡

※1坪=3.3㎡で計算
※塗装面積は延床面積×塗装係数1.1〜1.7の範囲で計算
※小数点以下を四捨五入

同じ坪数でも、住宅によって塗装面積は異なります。

見積もりを依頼する場合は、正確に費用を算出してもらうために現地調査をお願いしましょう。

坪数だけで塗装費用を算出する業者には注意が必要です。
塗装係数を1.7で計算するなど、多く見積もってくるかもしれないので、気をつけてくださいね。

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外壁塗装工事の費用相場の内訳(30坪)

塗装する職人

外壁塗装工事の費用内訳は、主に「塗装代」「人件費」「足場代」です。

以下は、30坪の住宅を想定した外壁塗装工事の内訳の例です。

内訳 面積 単価 合計
足場代 119㎡ 700円/㎡ 83,300円
高圧洗浄 119㎡ 300円/㎡ 35,700円
養生 119㎡ 300円/㎡ 35,700円
飛散防止ネット 119㎡ 100円/㎡ 11,900円
シーリング
(コーキング)
119㎡ 700円/㎡ 83,300円
塗装代
(シリコン系)
119㎡ 3,000円/㎡ 357,000円
廃棄物処理など 一式 20,000円 20,000円
合計 626,900円

以下にて「塗装代」「人件費」「足場代」の費用相場をご紹介します。

外壁塗装の相場

外壁に使用する塗料の耐久年数と、1㎡あたりの施工価格です。

塗料 耐久年数 施工価格(㎡)
アクリル 3〜8年 1,000〜1,800円/㎡
ウレタン 5〜10年 1,700〜2,500円/㎡
シリコン 7〜15年 2,300〜3,500円/㎡
ラジカル 8〜16年 2,200〜4,000円/㎡
フッ素 12〜20年 3,500〜4,800円/㎡
無機 10〜25年 3,500〜5,500円/㎡

また、屋根に塗装した際の耐用年数は、日差しや雨にさらされやすいため、上記よりも短くなります。

人件費の相場(地域別の1人当たりの人件費相場)

外壁塗装には人件費もかかりますが、地域によって差があります。

以下は、塗装工の作業員8時間あたりの公共工事設計労務単価を地域別にまとめた表です。

地域名 費用
北海道 25,800円
東北 平均26,533円
関東 平均28,033円
北陸 平均27,000円
中部 平均27,000円
近畿 平均25,157円
中国 平均21,740円
四国 平均23,025円
九州 平均23,958円
沖縄 24,800円

※沖縄のみ新型コロナウイルス感染症の影響下であることを踏まえて、特別措置を適用した単価
※参考:「令和4年3月から適用する公共工事設計労務基準について」国土交通省

一般的に見積書には人件費という項目はなく、人件費を加えた作業内容と単価が提示されます。

足場代の相場

足場の相場は、1㎡あたり600〜1,000円が相場です。

また、足場の設置費用は以下の計算式で算出できます。

【住宅の外周×住宅の高さ×㎡単価=足場の設置費用】

以下の表にて費用相場を算出していますので、ぜひ参考にしてください。

坪数 計算式(外周×高さ×足場設置の㎡単価) 設置費用相場
30坪 39.8×6×(600〜1,000) 143,280〜238,800円
40坪 46×6×(600〜1,000) 165,600〜276,000円
50坪 51.4×6×(600〜1,000) 185,040〜308,400円
60坪 56.3×6×(600〜1,000) 202,680〜337,800円
70坪 60.8×6×(600〜1,000) 218,880〜364,800円
100坪 72.7×6×(600〜1,000) 261,720〜436,200円

※全て2階建て(高さ6m)を想定
※3階建ての場合、高さ8.5mで計算

このように3階建てや坪数が大きい住宅は、足場設置の費用が高くなります。

下記の記事にて、足場の単価・費用について詳しく解説しています。

>> 足場の単価・費用はどれくらい?

外壁塗装工事の施工事例

参考までに当サービス『リショップナビ』に加盟する施工業者が、外壁塗装工事の施工例をご紹介します
金額やデザイン性なども、ぜひ参考にしてくださいね。

事例①:外壁のみの塗装工事費用

築年数 -
リフォーム費用 100〜150万円
施工日数 30日
「高耐候性」「防藻」「防カビ性」を備えた「ラジカル制御形ハイブリッド高耐候塗料」を使用し、外壁に塗装した事例です。ブラウンの塗料を使用することで、落ち着きのある雰囲気になりました。

>> この事例の詳細を見る

事例②:外壁+屋根の塗装工事費用

築年数 24年
リフォーム費用 150〜200万円
施工日数 14日
外壁と屋根を塗装した事例です。外壁に50〜100万円、屋根に50〜100万円という費用内訳です。

>> この事例の詳細を見る

事例③:助成金を利用した外壁+屋根の塗装工事費用

築年数 -
リフォーム費用 約140万円
施工日数 21日
火災保険申請を使い、外壁と屋根を塗装した事例です。雨漏りを防ぐ棟板金も新しくし、雨漏りの防止も塗装と同時に行いました。

>> この事例の詳細を見る

事例④:築15年の外壁塗装+屋根の葺き替え工事費用

築年数 15年
リフォーム費用 200〜250万円
施工日数 14日
外壁塗装と屋根の葺き替え工事を同時に行った事例です。外壁塗装で外観を整え、屋根はエアースカイルーフという台風や地震に強い屋根材へリフォームしました。

>> この事例の詳細を見る

リショップナビでは最大5社まで一括で見積もりを行うことができます。
いずれも厳しい加盟基準を満たした業者なので、安心してお任せできるでしょう。

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損しない見積書の見方

損しない見積書の見方

外壁塗装工事は現地調査を行わないと正確な金額は出せず、施行費用の正確性に欠けます。
施工費用を不透明なままにしておくと、損してしまうことも。

リスクを避けるためにも、見積書の見方を把握しておくことが大切です。
ここでは、以下4つの内容をご紹介します。

● 数量の一式は具体的な数字を聞く
● 分からない項目は説明を求める
● 安心できる見積書の例
● 複数社に見積もりを依頼して見比べる

これらを意識することで、業者選定がしやすくなるはずです。
以下、詳細を解説します。

数量の一式は具体的な数字を聞く

業者の中には、以下のように必要部材を細かく記載せず、「一式」とまとめて記載するケースがあります。
「一式」という単位では、正確な平米数(㎡)や使用する塗料の数量は分かりません。
工事にかかる費用を詳しく把握するために具体的な内容を確認しましょう。

名称 内容 数量 単位 単価 金額
足場工事 ビケ足場 1 237,500
塗装工事 シリコン塗料 1 525,800
諸経費 114,700
合計 878,000

分からない項目は説明を求める

見積書に記載された項目のうち、作業内容が分からない場合もあります
その時は、どのような作業なのか、なぜ施工する必要があるかなど説明を求めるといいでしょう。

どの作業にいくら必要なのかを把握しておけば、曖昧な金額を提示された時に不自然な見積もりに気が付きやすくなります。

安心できる見積書の例

以下のような見積書を提出する業者は、信頼できる可能性が高いです。

名称 内容 数量 単位 単価 金額
足場設置
足場 ビケ足場 250 架㎡ 950 237,500
養生 メッシュシートなど 250 架㎡ 450 112,500
外壁塗装
高圧洗浄 水洗い 140 250 35,000
塗装 シリコン塗装 2回
(商品名/メーカー名)
120 2,600 312,000
付帯部塗装
軒天 下地処理、シリコン塗装
(商品名/メーカー名)
25 1,420 35,500
破風 下地処理、シリコン塗装
(商品名/メーカー名)
40 770 30,800
小計 763,300
諸経費 114,700
合計 878,000

上記のように、具体的に作業項目や施工数量が記載されている見積書を依頼してみるといいでしょう

複数社に見積もりを依頼して見比べる

見積もり依頼先を1社のみにすると、他の業者の施工費用より高いケースがあり、損をしてしまうかもしれません。
見積もり先は必ず3社以上に依頼し、施工内容と作業範囲を見比べることで、納得のいく施工が行える可能性が高くなります。

しかし、1社ごとに見積もりを依頼するのは手間がかかるでしょう。
リショップナビでは、最大5社まで見積もりを一括で依頼できます。

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外壁塗装工事の費用を抑える方法

外壁塗装工事の費用を抑える方法

外壁塗装工事の費用は、以下3つの方法で抑えられる可能性があります。

● 施工時期を梅雨か冬にする
● 補助金を利用する
● 塗料のグレードを下げる

これらを活用すれば、外壁塗装工事が安く施工できるかもしれません。
ぜひ参考にしてください

施工時期を梅雨か冬にする

塗装業者は4〜5月と9〜10月が繁忙期で、梅雨と冬の時期はいわゆる閑散期です。
仕事が落ち着く梅雨はキャンペーンを行っている可能性もあるので、割引価格で施工できるかもしれません。

梅雨の時期は雨で工期が伸びる場合があります。

工期が伸びたことによって、追加費用がかかるケースはほとんどありません。
工期の延長をデメリットと感じない場合は、梅雨か冬の時期の施工がおすすめです。

補助金を利用する

お住まいの地域によっては、補助金が利用できます。

外壁塗装工事を行うと「住宅リフォーム資金助成(目黒区)」や「新生活様式対応住宅リフォーム支援事業(徳島市)」といった補助金が支給される場合があります。

「住宅リフォーム資金助成」を例に挙げると、工事要件を満たした住宅リフォームの工事費用に対して最大10万円まで補助金が支給されます。
補助金や助成金は受付期間や条件が決まっているため、ホームページなどで事前によく確認しておきましょう。

>> リフォーム・リノベーション補助金制度

塗料のグレードを下げる

塗料のグレードを下げることで費用を抑えられます。

塗料 耐久年数 施工価格(㎡)
アクリル 3〜8年 1,000〜1,800円/㎡
ウレタン 5〜10年 1,700〜2,500円/㎡
シリコン 7〜15年 2,300〜3,500円/㎡
ラジカル 8〜16年 2,200〜4,000円/㎡
フッ素 12〜20年 3,500〜4,800円/㎡
無機 10〜25年 3,500〜5,500円/㎡

アクリルと無機を比較すると最大で1㎡あたり4,500円の差があります。
ただし、耐用年数が大きく異なるため、メンテナンス周期も視野に入れるのが大切です。

今後住み続けるであろう年数を踏まえた上で最適な塗料を選ぶと、結果的に出費を抑えることができます。

塗料のグレードを下げる

外壁塗装は現地調査をしないと正確な施工数量が分からず、施工費用が大雑把になってしまうかもしれません。

住宅の雰囲気を決める大切な工事なので、失敗しないよう適正価格で施工したいですよね。
そのためには3社以上から見積もりを行い、見比べてみましょう。

当サービス「リショップナビ」では最大5社まで見積もりを一括で依頼できるので、ぜひご利用ください。

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