古民家リフォームは予算200万円でできる?費用を抑えるコツと事例7選を紹介

更新日:2024年10月21日

予算200万円の古民家リフォーム

古民家のリフォームを検討しているものの「予算200万円でリフォームができるのか」と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
結論、予算200万円でも古民家リフォームは可能です。しかし、施工の規模によっては200万円以上かかる場合もあるため、リフォームの希望内容を明確にすることが大切になります。
本記事では、200万円以下の古民家リフォーム事例や、費用を抑えるコツも解説していますので、ぜひご覧ください。

古民家を200万円以下でリフォームした事例7選

200万円以下で古民家リフォームを行った、7つの施工事例をご紹介します。

限られた予算の中で「どの部分を優先してリフォームしたのか」「費用はどれくらいかかったのか」など、ご自身の古民家リフォームの参考にしてください。

事例1:和室の畳や壁紙をリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 3日間
リフォーム費用概算 約20万円

こちらの事例は、「畳表替え」「壁紙の張り替え」「天井の壁紙の張り替え」を行った和室リフォームです。

畳や壁紙を一新したことで、明るく清潔感のある和室になり、寝室や客室として快適に過ごせる空間を実現しました。
畳や壁紙の取り替えは、手間や費用が比較的かからないため、低予算でも古民家のリフォームができるでしょう。

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事例2:低価格のシステムキッチンにリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 50年
リフォーム費用概算 約59万円
施工日数 2日間

こちらは、古くなったキッチンを低価格のシステムキッチンに交換し、約59万円でリフォームをした事例です。

リーズナブルなシステムキッチンを選ぶことで、コストを抑えつつもすき間がない天板で、ゴミや水の侵入を防げる機能性とデザイン性を兼ね備えた使いやすいキッチンになります。

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事例3:別用途の空間を2つのトイレにリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 60日間
リフォーム費用概算 50〜100万円

こちらは、1階の洗濯置き場と、2階の畳室収納の2箇所をトイレにリフォームした事例です。

給水・排水設備がなかった別用途の空間に、トイレを作るリフォームでも200万円以下の費用で実現しています。
2つのトイレを新たに設けたことで、家族構成や生活スタイルに合わせた住環境が整い、利用時のストレスも軽減した空間になりました。

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事例4:昔ながらの浴室を暖房付きユニットバスにリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 3日間
リフォーム費用概算 約90万円

こちらは、昔ながらのタイル浴室から、暖房付きユニットバスにリフォームした事例です。

浴室の大幅な位置変更がなかったため、暖房が付いた高機能なユニットバスへの交換でも、約90万円の費用でリフォームできました。

タイル張りの浴室は、冬になると寒くなりやすいですが、暖房付きのユニットバスにすることで、暖かく快適な入浴環境が整います。

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事例5:狭い浴室をおしゃれなシャワーブースにリフォーム

住宅の種類 店舗
築年数 100年
施工日数 -
リフォーム費用概算 100〜150万円

こちらは、築100年の古民家のお風呂をシャワーブースにリフォームした事例です。

海に面したサーフィンスクールの古民家で、来客者に使用してもらうために、デザイン性のあるおしゃれなシャワーブースを作りました。
古くなった給水管・給湯管についても、鉄管から耐久性のある樹脂管に交換し、錆や水漏れを心配せず安心して利用できます。

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事例6:築90年の和室を洋室にリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 90年
施工日数 14日間
リフォーム費用概算 約137万円

こちらは、築90年の古民家の和室を洋室にリフォームした事例です。
和室から洋室への変更で、壁や床など大幅なリフォームに、間接照明と観賞用のプロジェクターの設置を行い、より自分好みの空間に仕上がりました。

築90年の古民家ですが、天井を木目調に変え洋室にリフォームしたことで、現代の雰囲気が感じられる快適な空間を実現できました。

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事例7:太い梁を活かした古民家の風情があるリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数 -
施工日数 7日間
リフォーム費用概算 約160万円

こちらは、古民家の太い梁や柱を活かしたリフォーム事例です。
梁や柱を見せるように活かした古民家のリフォームは、吹き抜けによって天井が高く、伝統的な雰囲気を残しつつも、開放的でリラックスした空間になっています。

既存の構造体や設備を活かすことで、費用を抑えつつ、古民家の風情を残したリフォームができるでしょう。

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200万円以下でできる古民家リフォーム

200万円以下でできる古民家リフォーム

「予算200万円以下」で可能な古民家リフォームは、主に次が挙げられます。

水回りのリフォーム
断熱リフォーム
耐震リフォーム

リフォーム内容と費用について、それぞれ詳しく解説していきます。

水回りのリフォーム

キッチンや浴室など、水回りのリフォームであれば、200万円以下でリフォームできます。

主なリフォーム内容と費用の目安は、次の通りです。

施工箇所 リフォーム内容 費用の目安
キッチン システムキッチンの交換 50〜150万円
浴室 ユニットバスの交換 50〜150万円
トイレ 和式から洋式への交換 15〜60万円
洗面所 洗面台の交換、位置の移動 20〜50万円

古民家は配管が古くなっていることも考えられるため、配管工事などが必要になった場合は費用が高くなるケースもあります。

水回りをリフォームする際は、部分的に施工を行うよりもまとめて施工をした方が、効率的に給水設備や配管の工事ができたり、仕入れの費用を下げられたりすることから、費用が安く抑えられるでしょう。

>> 水回りリフォームの費用相場と施工事例についてご紹介!
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断熱リフォーム

200万円以下で可能な古民家リフォームには、壁・天井などの断熱リフォームがあり、主な施工内容と費用は次の通りです。

施工箇所 断熱リフォーム内容 費用の目安
断熱材の施工 4千〜3万円/㎡
天井 4〜8千円/㎡
床下 4〜8千円/㎡
内窓(インナーサッシ)の追加 8〜30万円/箇所
外壁 断熱塗装 2.3〜4.5千円/㎡
屋根 3〜6千円/㎡

例えば、6畳の部屋の壁が約30㎡だとすると、壁への断熱材の施工費用は12〜90万円になります。

ただし、古民家全体を断熱リフォームしようとすると、300〜500万円以上かかる場合があるため、優先順位の検討が必要です。

>> 断熱リフォームの種類について詳しくはこちら!
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耐震リフォーム

地震への耐震対策についても200万円以下の費用でリフォームができ、主な施工内容と費用の目安は次の通りです。

耐震リフォーム内容 費用の目安
壁に筋交いを施工する 5〜20万円/箇所
壁に耐震パネルを施工する 25〜65万円
屋根を軽量化する 80〜150万円

>> 耐震診断は必要?耐震リフォームについて詳しくご紹介
>> 築40年戸建ての耐震補強費用について詳しく知りたい!

耐震リフォームの組み合わせによっては、200〜300万円以上かかることもあります。

また、古民家は地震の力を逃がす免震構造になっているものもあり、耐震構造になっていないため、耐震リフォームが必要になることもあります。
古民家の耐震リフォームをする際は、専門家による診断を行って詳細に検討しましょう。

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200万円以下ではできない古民家リフォーム

200万円以下ではできない古民家リフォーム

「200万円以下」ではできない古民家リフォームには、主に次が挙げられます。

広範囲にわたる屋根・外壁の改修
大幅な間取りの変更

それぞれ、リフォーム内容について詳しく解説していきます。

広範囲にわたる屋根・外壁の改修

屋根や外壁の面積が大きな古民家の場合、改修が広範囲にわたることから、リフォーム費用が高くなる傾向です。

次のように屋根や外壁の材質によっても、200万円以上のリフォーム費用になる場合があります。

施工内容 費用の目安(総額)
「日本瓦」から「ガルバリウム屋根」への交換 80~210万円
「セメント瓦」から「日本瓦」への交換 100~250万円
外壁サイディングの張り替え 150〜230万円
※30坪の一戸建て(外壁の面積100〜150㎡程度)
外壁タイルの張り替え 156〜500万円
※30坪の一戸建て(外壁の面積100〜150㎡程度)

古民家の場合は、屋根の下地部分や外壁内部の構造材が劣化していることも考えられるため、リフォーム会社に調査を依頼した上で検討しましょう。

>> 屋根の葺き替え工事の費用相場と施工例について詳しくはこちら!
>> 外壁の張り替え工事費用について詳しくはこちら!

大幅な間取りの変更

部屋の間取りや水回りの位置を大幅に変える場合は、リフォーム費用が200万円以上かかってしまうこともあります。
主に次の工事はリフォーム費用が高くなる傾向があります。

● 構造部分(柱・壁)の撤去や設置をする
● 間取りに合わせた建材・内装材を使う
● 配管や窓の設備変更・追加をする

大幅な間取りの変更を考えている場合は、予算内に抑えるためにも、優先するリフォームの順位を決めて慎重に検討しましょう。

>> 間取り変更リフォームの費用相場&事例について詳しくはこちら!

古民家リフォームの費用を安く抑える3つの方法

古民家リフォームの費用を安く抑える3つの方法

古民家リフォームの費用を安く抑えるために、次のようなポイントを把握しておくことが大切です。

既存の柱・梁・設備を活かす
優先するリフォームを決めておく
補助金制度を利用する

次より、それぞれの方法を詳しく解説していきます。

既存の柱・梁・設備を活かす

古民家をリフォームする際は、全ての構造体や設備を改修するのではなく、既存のものを使うことにより、費用を安く抑えられます。

特に柱・梁・床材を改修せずそのまま使うことで、古民家ならではの風合いを感じられる空間になります。
既存の柱や梁の見た目がよくない場合は、風合いや質感を活かすようなデザインに塗装するなど、費用を抑えたリフォーム方法の検討も大切です。

また、キッチンやお風呂に関しても部分的な修理などを行って、できるだけ既存の設備を活かす ことでコスト削減できます。

優先するリフォームを決めておく

古民家は長い築年数により改修部分が多い傾向であるため、予算内に抑えるために優先するリフォームをあらかじめ決めておきましょう。

まずは、古民家の基礎や柱、屋根の住宅の基本的な機能や安全性を調査して、安心して生活が送れるようなリフォームを優先して行いましょう。

古民家は断熱性能が低いことも考えられるため、1年を通して快適に生活できるように、断熱リフォームの検討も必要です。
安全性や快適性が確保できたら、おしゃれな素材や設備を使うなど、予算内で可能なリフォームを計画しましょう。

>> 失敗しないリフォーム計画の立て方!

補助金制度を利用する

古民家リフォーム対象の補助金制度を利用することで、リフォーム費用の一部を補えます。

古民家リフォームで利用できる主な補助金制度は、次の通りです。

● バリアフリー化による補助金
● 耐震補強による補助金
● 省エネ化による補助金
● 地方自治体の補助金

例えば、東京都墨田区では「高齢者自立支援住宅改修助成事業」にて、上限20万円の補助金が受けられます。

お住まいの地域によって受けられる補助金制度が異なるため、自治体の窓口に確認するか、リフォーム会社に相談してアドバイスを受けましょう。

>> 古民家リフォームの補助金や費用相場について詳しく知りたい!
>> バリアフリーリフォームついて詳しく知りたい!

200万円以上の古民家リフォーム事例はある?【動画解説】

ここからは、200万円以上の古民家リフォーム事例について、動画で2つご紹介します。

古民家リフォームは低予算でも施工可能ですが、より快適で機能的な空間を手に入れるためには、200万円以上の予算が必要になります。
リフォームのポイントを動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

部屋数を減らし広い空間を実現したリフォーム

こちらは、部屋数を減らして広い空間を作ったリフォーム事例です。

5Kの間取りを4LDKに変更し、和室の欄間や障子を撤去して、外の風景を楽しめる一体感のある空間を作りました。
自然の空間により溶け込めるように、家具や照明にもこだわって選定しています。

>> この事例の詳細はこちら(YouTube)

築100年の古民家を現代風の住宅にリフォーム

こちらは、築100年の古民家を現代風の住宅にリフォームした事例です。
南側にあった玄関と北側にあったキッチンを入れ替えて、生活スタイルに合わせた配置に変更しました。

古民家の雰囲気を残すために、玄関やリビングはタイル仕様の土間を再現し、庭と一体に見えるように工夫しています。

>> この事例の詳細はこちら(YouTube)
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予算200万円でも理想の古民家リフォームを実現できる

予算200万円でも理想の古民家リフォームを実現できる

今回の記事では、古民家リフォームの施工事例や、200万円以下で可能なリフォーム内容について解説してきました。

古民家は古くなっている部分が多いため、安全性や快適性を確保しつつ優先するリフォームを決めることが、費用を安く抑えるポイントの一つです。
しかし、リフォーム中に構造部分の劣化が判明するなど、予期せぬ工事が必要になることも考えられます。

決まった予算内で古民家リフォームをするために、プロによる調査やプランの相談を行い、理想の古民家暮らしを実現させましょう。

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