既設の洗濯機水栓について確認すべきこと

洗濯機の水栓を交換する前に、現在お使いの水栓の種類を正確に把握しておくとよいでしょう。
既存の水栓タイプを間違えると、取り付け工事がスムーズに進まなかったり、追加工事が必要になったりする可能性もあります。
そこで、このセクションでは、水栓タイプの見分け方と各タイプの特徴について解説します。
単水栓か混合水栓か
洗濯機用の水栓を交換する際は、まず現在の水栓が単水栓か混合水栓かを確認しましょう。
単水栓は水のみ、混合水栓は水とお湯の両方が使えるタイプです。
構造や設置条件がそれぞれ異なります。
種類 | 特徴 |
---|---|
単水栓 |
|
混合水栓 |
|
混合水栓は温水洗濯に便利ですが、既存の給湯設備がない場合は追加工事が必要になります。
交換時は原則として同じタイプを選ぶのが無難です。
タイプ変更時は配管の増設や既存配管の改修工事が発生する可能性があります。
緊急止水機能の有無
洗濯機水栓の緊急止水機能は、ホースの外れや異常な水流が発生した際にこれらを検知して自動的に水を止める安全装置です。
内部のバルブが閉じる仕組みになっており、大量の水漏れによる二次被害を防ぐ重要な役割を果たします。
特に集合住宅の場合は、緊急止水機能のある水栓であれば、階下にも影響してしまうような事故のリスクは低いといえるでしょう。
既存の水栓に緊急止水機能がない場合は、交換時にこの機能付きタイプを選ぶことをおすすめします。
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部品(ニップル・パッキン・シールテープ)交換のみで解決できることがある
水栓の交換工事を依頼する前に、部品交換だけで問題が解決できるケースがあります。
水漏れや接続不良の多くは、ニップル・パッキン・シールテープといった小さな部品の劣化が原因です。
これらの部品は比較的安価で、DIYでの交換もできるので、まずは部品交換を検討してみましょう。
適切に交換することで、水漏れトラブルを解消し、本格的な水栓交換工事の費用と手間を省くことができます。
ニップル・パッキン・シールテープとは
洗濯機水栓の交換時に重要な役割を果たす3つの部品について解説します。
水栓と洗濯機給水ホースを接続する金属製の継ぎ手のこと。
内部のパッキンが劣化すると接続部分から水漏れが発生します。
定期的なパッキン交換かニップル全体の交換が必要です。
ホームセンターで購入できます。
接続部の密閉を保つゴム製の部品です。
経年劣化で硬化・ひび割れが起こると、少量の水がじわじわと漏れ続ける原因になります。
サイズが合わないと効果を発揮しないため、交換時は必ず現物を確認して購入しましょう。
ネジ山部分に巻くことで気密性を高める樹脂製テープ。
巻き数が不足すると水漏れの原因となるため、7~10回程度しっかり巻き付ける必要があります。
交換作業時には必ず新しいテープを使用し、巻く方向を間違えないように注意しましょう。
洗濯機の水栓を自分で交換したい場合の注意点

洗濯機の水栓を自分で交換したい場合には、いくつか注意しておきたい点があります。
水漏れのリスクを防ぐための確認方法や、賃貸物件での許可取得の必要性などを把握しておきましょう。
水漏れのリスクがあるため注意
洗濯機の水栓交換時には、接続部分の締め付け不足やシールテープの巻き方に不備があると、水漏れが発生するリスクが高まります。
シールテープは時計回りに7〜10回巻きつけ、末端を指で押さえて密着させるのがポイントです。
作業後は必ず元栓を開けて水を流し、接続部から水滴がにじんでいないかを確認しましょう。
特にホースの接続部分や蛇口の根元は重点的にチェックしてください。
水漏れは時間の経過とともに現れる場合もあるため、24時間経過後にも再検査することをおすすめします。
万が一水漏れが発生した場合は、速やかに元栓を閉める必要があります。
事前に元栓の位置と閉め方を確認しておき、タオルやバケツなどを手元に準備しておくと安心です。
賃貸なら大家さんや管理会社へ連絡
賃貸物件で洗濯機の水栓を交換する際は、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。
物件の所有者に無断で工事を行うと、契約違反として原状回復費用を請求される可能性があります。
連絡の際は、交換理由を明確に伝えましょう。
経年劣化による不具合の場合、管理側の負担で交換できるケースが多いです。
管理会社によっては指定の業者を使うよう定めている場合が多く、DIYが禁止されているケースが一般的です。
後々トラブルになる可能性もあるため、必ず条件を確認しておきましょう。
メーカーの施工説明書を確認する
洗濯機水栓の交換作業では、メーカー発行の施工説明書に必ず目を通してください。
指示内容を守らないと水漏れなどの原因になる場合があります。
特に賃貸住宅ではメーカー指定部品の使用が義務付けられている可能性があるため、 互換性のない汎用部品の使用は避けた方が無難です。
古い水栓の廃棄方法は自治体ごとに異なる
古い水栓を廃棄する際は、お住まいの自治体の分別ルールを確認しましょう。
自治体によって「不燃ごみ」「金属ごみ」など分類が異なります。
自治体のホームページで「水栓 処分方法」と検索するか、直接窓口に問い合わせるのが確実です。
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無理せず専門業者に相談することも検討を
水栓交換はDIYでも可能ですが、知識と技術が必要となる場合がある作業です。
作業に不安を感じたり、複雑な配管構造に直面したりした場合は、無理せずプロの業者に依頼することをおすすめします。
専門業者は経験と専門知識を持ち、適切な水栓を選定し、確実に取り付けてくれます。
水漏れなどのトラブルを避け、安全かつ確実に水栓交換を完了させるためにも、状況に応じた判断を行いましょう。
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