外壁塗装の手順を徹底解説|美しい仕上がりのためのポイント

更新日:2024年10月21日

外壁塗装の施工手順を順序ごとに詳しく解説

外壁塗装は家の美観を保つだけでなく、建物の寿命を延ばす重要なメンテナンス作業です。
ただし、正しい手順を知らないと、塗装の効果が半減してしまうこともあります。
本記事では、外壁塗装の手順について詳しく解説します。業者に依頼する前に知っておきたいポイントを押さえたい方、DIYでの塗装を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装を始める前の準備

施工図面上に置いてある塗料のボトルと刷毛(はけ)

外壁塗装を始める前に、次の準備が欠かせません。

  • 近隣の住宅へご挨拶をする
  • 現場確認と足場の設置をする

それぞれ詳しく解説していきます。

近隣の住宅へご挨拶をする

外壁塗装工事を始める前に、近隣の方々へ挨拶をしましょう。

工事の実施、期間、作業時間帯、塗料の匂いや騒音の可能性について伝えることが大切です。

前に伝えることで、塗料の匂いによる不快感や業者の出入りによる騒音への理解を得られ、予期せぬトラブルを防げます。

通常は塗装業者が対応しますが、可能であれば施主ご本人も同行するのが良いでしょう。

事前の配慮で、スムーズな工事進行と良好な近隣関係を維持できます。

>> リフォーム前に準備しておきたいポイントを詳しく解説

現場確認と足場の仮設をする

足場の仮設」とは足場を一時的に設置することであり、職人の安全性と作業性を確保するため必要な作業です。

効率的に作業を行うことで、結果として工期短縮や費用削減にもつながります。

>> 外壁の足場の単価と設置時にかかる費用を解説

仮設の際には現場確認があり、足場の設置箇所や移動が必要な物の確認を行います。

この時、注意が必要な物や場所があれば業者に伝えておくことが大切です。

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塗装をするための下準備

外壁の掃除を青いブラシでする作業員の手元

外壁の塗装は、いきなり施工を行うのではなく、満足のいく仕上がりにするためにも下準備を行います。

具体的な準備の内容について、解説します。

外壁を掃除する

まず、家の外壁を掃除して、泥・汚れ・その他のゴミを取り除きます。

外壁が汚れたまま塗装を行うと、見た目が悪くなるだけでなく、塗った塗料が剝がれやすくなってしまうなど、仕上がりに影響するので丁寧に行います。

基本的に外壁の掃除は、高圧洗浄機で全体的に汚れを水洗いしていきます。

下地処理を行う

下地処理は、外壁塗装の手順の中でとても重要な工程です。

下地処理をしっかり行わないと、きれいに仕上がらず、塗った塗料がすぐ剥がれてしまい再び劣化してしまう場合があります。

下地処理の方法は、主に次の2つが挙げられます。

● 剥がれ落ちたペイントをサンドペーパーで除去する「ケレン作業
● ひび割れや穴など劣化した箇所を充填剤で埋める「シーリング作業

ひび割れや錆びなどの劣化している部分を補修することで、塗装のもちも良くなります。

>>【症状別】家の外壁補修・修理にかかる費用をご紹介

塗装をしない箇所に養生をする

塗装をしない箇所へ養生することで、施工中の塗料による汚れの心配がありません。

養生は、マスキングテープやビニールなどで塗装箇所の周りを保護します。

窓や室外機も養生箇所に該当するため、窓をあけたりエアコンの使用ができなくなります。

夏場など、どうしても使用が必要な場合は塗装業者へ事前に相談しましょう。

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外壁塗装の施工手順

外壁塗料の施工手順、ステップ1:下塗り、ステップ2:中塗り、ステップ3:上塗り

外壁塗装の下準備が完了したら、いよいよ塗装を開始します。

塗装する際の施工手順は、次の3ステップで行います。

ステップ1:下塗りを行う
ステップ2:中塗りを行う
ステップ3:上塗りを行う

ステップ1:下塗りを行う

外壁の塗装は、3回にわけて塗料を塗ります。

はじめに行う下塗りは、上塗りをする際の塗料との密着力を高め、滑らかな仕上がりにするのに大切な工程の1つです。

下地の状態や上塗りする塗料にあわせて、「シーラー」「フィラー」「プライマー」の3つの種類の中から適した材料を選んで塗ります。

ちなみに、下塗りと後に行う中塗り・上塗りは、異なる塗料を使用します。

ステップ2:中塗りを行う

下塗りが終わり一定の時間乾燥させたら、今度は中塗りを行います。

外壁塗装は、塗料を1回塗る際の厚みが決まっているので、同じ塗料で回数をわけて塗るのが一般的とされています。

中塗りは、塗料の厚みを増すだけでなく、上塗りの補強やより滑らかな仕上がりを目的に行う作業です。

ステップ3:上塗りを行う

下塗りと中塗りが終わったら、最後の工程である上塗りに入ります。

上塗りは「仕上げ塗り」とも言われており、見た目と耐久性を高めるトップコートの役割があります。

また、付帯部とあわせて塗装をすることで防水や錆びの進行を抑える効果を発揮します。

細かい部分は、ローラーや刷毛(はけ)を使って、塗り残しがないように行います。

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塗装完了後は最終検査を行う

住宅の外壁や基礎部分を点検する作業員

付帯部の塗装までが完了したら、足場を解体する前に業者と一緒に外壁を検査し、必要があれば修正を加えます。

最終検査では、塗り残しがないか、ほかの箇所に塗料が飛び散っていないか、きちんと仕上がっているのかを確認します。

もし、疑問や問題がある箇所があれば遠慮なく業者に伝え対応してもらいましょう。

足場の解体と掃除をして完了

最終検査で問題なく施工が完了したら、足場を解体し丁寧に掃除をして外壁の塗装は完了です。

外壁塗装の手順を把握して不安なくリフォームを実現する

白い外壁を塗装している黒いベストを着た作業員

外壁の塗装は大変な作業のように思えるかもしれませんが、次の手順に従うことで、美しく耐久性のある外観に仕上げることができます。

施工手順を把握し、業者へ依頼する際に不明な点やお願いしたい対応があれば遠慮なく相談することをおすすめします。

DIYで挑戦を検討している方は、ご紹介した手順を参考に丁寧な準備と施工を心掛けて下さい。

劣化具合によりご自身で施工が難しい場合は、業者へ依頼をしましょう。

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