
築年数の古い木造住宅のリノベーション費用相場&成功事例5選
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築年数の古い木造住宅をリフォームする際、新しく建て替える場合には3000万円程度、リノベーションを行う場合は500〜2,000万円程度の費用がかかります。 またリノベーションでは、建物の機能性を高めるために、耐震・断熱、防音や間取り変更、バリアフリーリフォームなどを行うのが一般的です。 本記事では、古い木造住宅のリノベーションにかかる費用や、それらを実際にリノベーションした事例をご紹介します。
目次
この記事のポイント
- 木造住宅は築何年まで住める?
木造住宅(一戸建て)の平均寿命は約65年です。
適切なリノベーションを行えば、安全で快適に暮らし続けることが可能です。 - 耐震補強、断熱工事などが有効
特に耐震性と断熱性の向上は、生活の質と安全性に大きく関わる重要なポイントです。
耐震補強(25~200万円)、断熱工事(20~120万円)は工事内容によって費用が大きく変動します。 - 古い木造住宅がリノベーションで快適になった事例
築80年の住宅をリノベーションした事例などをご紹介しています。
成功のためには建物の状態を把握し、信頼できる専門業者に相談することが大切です。
木造住宅の平均寿命は約65年
「木造住宅の寿命は30年」という説を耳にしたことがあるかもしれません。
しかしこれは取り壊された建物の平均築年数やサイクル年数で、現実の数字とは異なります。
よく考えてみると、30歳で建てた家を60歳で取り壊すという話はあまり聞きませんよね。
2011年に行われた建物の平均寿命の調査によると、木造住宅(一戸建て)の平均寿命は約65年です。(*1)
*1) 出典:国土交通省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/common/001033889.pdf)
一次資料:2013年1月「建物の平均寿命実態調査」小松幸夫
上記には使用可能であっても取り壊された物件も含まれているため、正しくメンテナンスすればもっと長持ちさせることも可能な場合があります。
中には、築80年を超えてもリノベーションで快適に住めるようになったケースも見られます。
木造住宅のリノベを 施工業者に相談したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼
木造住宅の「建て替え」と「リノベーション」の費用比較
2020年度中に住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯を対象とした調査によると、それぞれの費用は次のようになります。
*2)出典:国土交通省ホームページ (https://www.mlit.go.jp/common/001401319.pdf)
今ある家を解体して同じ敷地の中に建て替えをするとなると、新築住宅をもう一度購入するのと同じくらいの費用がかかることもあります。
一方、リノベーションはこだわればこだわるほど価格は高くなりますが、既存の柱や土台などの構造を利用する分、建て替えに比べて費用は安く済む場合があります。
ただし建物の基礎に劣化が見られる場合、やり直し工事が必要になるなど、工事費用は高額になることがあります。
>> リノベーションでの失敗とは?原因と失敗を防ぐポイントを解説
>> 中古住宅を購入してリノベーションするメリットデメリットとは?
こちらはリショップナビの口コミを基にした、「築30年以上の住宅でリノベーションにかかった費用のデータ」です。

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木造住宅の耐震・断熱リノベーションの費用
木造住宅のリノベーションで最優先したいのが、耐震性・断熱性の改善です。
まずは住宅の基本的な性能を高め、安全・快適で長持ちする住まいを作りましょう。
耐震補強リフォームの費用
【木造住宅(2階建て)】

(参考:国土交通大臣指定耐震改修支援センター一般財団法人日本建築防災協会「耐震改修 工事費の目安」)
耐震リフォームの費用相場は、25〜200万円程度です。
工事内容としては、筋交いや金具の設置といった小さな工事から、屋根の軽量化のような大きな工事までさまざまです。
ご自宅の場合はどれくらいの規模の工事になるか気になる方は、専門のリノベーション業者に一度見てもらうとよいでしょう。
工事の内容 | 工事費用目安 |
|---|---|
耐震診断 | 10~40万円 |
筋交い・金具設置 | 5~20万円 |
耐震パネル設置 | 25~65万円 |
屋根の軽量化 | 80~150万円 |
ちなみに、自治体によっては耐震補強工事に対して補助金・助成金を給付していることもあります。
中には、申請手続きの代行を行っている施工業者もありますので、利用を検討されている方は相談してみることをおすすめします。
断熱リフォームの費用

古い木造住宅の寒さ・暑さを解消するには、「壁の中に断熱材を入れる」「断熱性の高い窓にする」などの断熱改修が有効です。
光熱費削減や結露・カビの抑制、ヒートショック予防、そして防音効果も期待できます。
こうした木造住宅の断熱工事の費用相場は、20~120万円です。
また、一戸建ての壁全体を断熱リノベーションしようとすると、300〜500万円以上かかるケースもあります。
工事の内容 | 工事費用目安 |
|---|---|
天井の断熱化 | 4~8千円/㎡ |
床下の断熱化 | 4~8千円/㎡ |
壁に断熱材を施工 | 4千~3万円/㎡ |
内窓の追加 | 8~30万円/箇所 |
外壁・屋根の断熱塗装 | 外壁:2.3〜4.5千円/㎡ |
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木造住宅の間取り変更リノベーションの費用
新築時とは暮らし方が変わっているなら、お部屋を仕切る壁の位置を変更するなど、今のライフスタイルに合わせた間取りにしましょう。
年をとってからの暮らしを考えて、1階のみで生活できるよう間取りを変える方もいらっしゃいます。
間取り変更工事の費用

間取り変更工事は、小規模であれば20万円以下で実施できますが、施工範囲が広いと数百万円かかることがあります
また、間取り変更がしやすい「在来工法(軸組工法)」、間取り変更のしにくい「ツーバイフォー工法」など、家の構造によってリノベーションの自由度も変わってきます。
工事の内容 | 工事費用目安 |
|---|---|
間仕切り壁の設置 | 8~25万円/箇所 |
間仕切り壁の撤去 | 7~23万円/箇所 |
増築・減築工事の費用
ご家族が増えて手狭なら「増築」、お子さんが巣立って家が広すぎるなら「減築」を検討してもよいかもしれません。
増減築は建築基準法や条例などの制限を受け、建築確認申請が必要なケースがあります。
また、建物のバランスも変わるため、耐震性を確保する工事も必要となる場合もあります。
そのため、ご希望のリノベーションが可能かどうかについては、施工業者に相談してみましょう。
工事の内容 | 工事費用目安 |
|---|---|
増築 | 210~400万円(8畳) |
減築 | 110~380万円(7〜9畳) |
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木造住宅のバリアフリーリノベーションの費用

高齢者のいらっしゃるご家庭はもちろん、50~60代の方も元気なうちに将来を見据えた環境を整えておくのがおすすめです。
家の段差をなくして手すりをつける、引き戸やすべりにくい床材に変えるなど、さまざまなバリアフリー工事があり、工事費用も1~100万円以上と多岐にわたります。
また、工事内容によっては介護保険や自治体の補助金の対象となるケースもあるので、興味のある方は施工業者に相談してみましょう。
工事の内容 | 工事費用目安 |
|---|---|
手すりの取り付け | 1~18万円/箇所 |
玄関ドアを引き戸に変更 | 20〜60万円/箇所 |
玄関にスロープ設置(手すり込み) | 32~43万円 |
廊下の拡張 | 40~100万円 |
階段昇降機の設置 | 50万円~ |
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木造住宅の防音リノベーションの費用

築年数の古い木造住宅では、防音性を心配される方も多くいらっしゃるでしょう。
防音リフォームは、楽器やホームシアターを楽しんだり、屋外からの騒音を抑えたりしたい方におすすめです。
木造住宅の1部屋(6畳)に防音リフォームを施す場合の費用相場は5~400万円と工事内容によって大きく異なります。
ここでは工事内容別の木造住宅の1部屋(6畳)に防音リフォームする場合の費用相場をご紹介します。
工事の内容 | 工事費用目安 |
|---|---|
部屋全体を防音室にする | 280~400万円 |
内窓の取り付け | 8~15万円/箇所 |
防音ガラス(複層ガラス)に取り替え | 5~15万円/箇所 |
壁の内側に防音材を入れる | 12~15万円 |
室内ドアを防音仕様に変更 | 23~35万円 |
防音フローリング | 6~23万円 |
外からの騒音を抑えたい場合、窓や壁の防音性を強化するとよいでしょう。
室内の生活音を軽減したい場合、ドア・床・壁の防音リフォームがおすすめです。
楽器や映画鑑賞の音漏れ対策には部屋全体を防音室にするのがよいでしょう。
木造住宅のリノベーション事例5選
続いて、当サービス『リショップナビ 』加盟店による、リノベーション事例をご紹介します。
築年数は30〜80年、工事費用は500〜2,000万円と幅広い事例がありますので、工事内容など参考にしてみてください。
【事例①】 木造2階建てを減築で平屋に

築年数 | 30年 |
|---|---|
リノベーション費用 | 500万円 |
施工日数 | 60日 |
もともと2階建てのお住まいを、減築で平屋に変えたリノベーション事例です。
家族構成が変わって使わなくなった2階部分をなくすことで、ワンフロアで快適に暮らせるのはもちろん、地震にも強くなります。
減築と合わせて、1階の大きな間取り変更も行っています。
【事例②】 間取り変更工事で水回りを使いやすく

築年数 | 30年 |
|---|---|
リノベーション費用 | 800万円 |
施工日数 | 40日 |
築30年のお住まいを、リノベーションで使いやすい間取りに変えた事例です。
トイレ・洗面所・浴室の配置を変えて、水回り動線を一直線に配置。
家事の同時進行もしやすく、ゆとりある空間も確保できました。
家具をお部屋に埋め込んで再利用することで、大切な思い出も残しています。
【事例③】 古民家再生リノベーションで和モダンな空間へ

築年数 | 60年 |
|---|---|
リノベーション費用 | 1,000万円 |
施工日数 | 45日 |
近年流行の、古民家再生リノベーションの成功事例です。
使い込まれた大きな梁や屋根裏を活用することで、ノスタルジックな雰囲気は残しながら美しい和モダンな空間を作っています。
また、LDKとロフトを改装し、ご家族全員が集まれるようにしています。
【事例④】 築80年超!連棟木造住宅を素敵な空間に

築年数 | 80年 |
|---|---|
リノベーション費用 | 1,580万円 |
施工日数 | 60日 |
築80年を超える連棟住宅(隣家と壁がつながっている一戸建て住宅)をリノベーションしました。
店舗だった1階の一部を、広いインナーガレージに改装。
内装や設備も新しくして、築80年とは思えない明るい空間に仕上がっています。
【事例⑤】 築48年を3世代同居のバリアフリー住宅に

築年数 | 48年 |
|---|---|
リノベーション費用 | 1,996万円 |
施工日数 | 25日 |
老朽化していた木造住宅を、バリアフリー対応の3世代同居型住宅にリノベーションした事例です。
使っていない和室を広々としたLDKに変更し、2階に子供たちの個室を確保。
トイレや洗面台も、車椅子で使いやすいよう改装しています。
木造住宅のリノベを 施工業者に相談したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼
木造住宅のリノベーションのポイント

工事の優先順位を決める
古い木造住宅をリノベーションする場合は、工事箇所の優先順位を決めておくことが大切です。
家は地震や風雨といった外的要因によって傷んでしまい、そのまま放置していると安全に暮らせなくなるおそれがあります。
そのため、構造面で不安のある方は「耐震リフォーム」「屋根・外壁工事」を優先させるとよいでしょう。
定額のリノベーションプランを活用する
なるべく費用を抑えたい場合は、定額のリノベーションプランもおすすめです。
リフォーム会社によっては「水回り3・4点セット」「屋根外壁塗装セット」などの定額制プランを用意している場合がありますので、見積もり時に確認しておくとよいでしょう。
補助金や減税制度を利用する
また、補助金や減税制度を利用することでも出費を抑えることができます。
希望するリフォームが補助金や減税制度の対象になるか気になる方は、国や自治体のホームページ、またはリフォーム業者に確認してみましょう。
木造住宅のリノベーションを依頼する業者の選び方
築年数の古い建物の場合、建て替え・リノベーションの両方に対応している業者に依頼するのがおすすめです。
建物の状態やコストを考えて、どちらがよいかを相談することができます。
また、リノベーション業者によって、提案内容や値段は大きく異なります。
安心かつ納得できるリノベーションをするためにも、複数の業者に相談して比較することをおすすめします。
木造住宅のリノベを 施工業者に相談したい!無料リフォーム会社一括見積もり依頼
【この記事のまとめ&ポイント!】
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