部分リフォームの費用相場
部分リフォームの費用相場は、改修する箇所や施工範囲などによって変わります。
次の3つに分けて、各部分の費用相場をご紹介します。
- ● 内装
- ● 水回り
- ● 外観
内装
内装の部分リフォームとして、次の費用相場を解説します。
- ● フローリング・床
- ● 壁紙・クロス
フローリング・床
床のリフォームは、新しく設置する床材の種類や工法によって異なります。
主な工法として既存の床を撤去して新しい床を設置する「張り替え」と、既存の床の上から新しい床材を敷く「重ね張り」があり、「張り替え」は「重ね張り」よりも費用は高めです。
床材と工法別の費用相場は、次の表を参考にしてください。
張り替え | 重ね張り | |
---|---|---|
フローリング | 9~18万円 | 6~14万円 |
クッションフロア | 4万5千~10万円 | 4~5万5千円 |
フロアタイル | 5万5千~10万円 | 5~6万3千円 |
カーペット | 5万3千~12万円 | 4万5千~6万5千円 |
畳 | 7~20万円 |
壁紙・クロス
壁紙・クロスは、スタンダードクロスとハイグレードクロスの2種類があり、グレードによって費用が異なります。
範囲が広くなるほど費用が高くなるため、どこの壁紙・クロスを張り替えるかで予算を計画しましょう。
広さ・グレード別の張り替え費用の相場は、次の通りです。
スタンダードクロス | ハイグレードクロス | |
---|---|---|
4畳半 | 2万5千~ | 3万7千5百~ |
6畳 | 3万円~ | 4万4千円~ |
8畳 | 4万円~ | 6万円~ |
10畳 | 4万5千円~ | 6万7千5百円~ |
水回り
キッチン
キッチンリフォームの費用相場は、50~150万円 です。
ただ、予算によってできるリフォームが異なるため、キッチンのどこをリフォームしたいかを明確にする必要があります。
主なキッチンリフォームの費用相場は、次の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
● コンロの交換、設置 ● レンジフードの交換、設置 ● 食洗機の交換、設置 など |
50万円未満 |
キッチン全体の交換 | 50~150万円 |
キッチンの位置変更 | 150万円以上 |
トイレ
トイレリフォームの費用相場は、15~50万円です。
便器の交換や壁材の張り替えなど、トイレの中でもリフォームには種類があり、内容によって費用が変わります。
主なトイレリフォームの価格相場は、次の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
フルリフォーム(便器交換+内装工事) | 14~32万円 |
便器の交換(洋式から洋式) | 3~21万円 ※機器のグレードにより金額に変動あり。 |
便器の交換(和式から洋式) | 15~57万円 |
内装のみ | ● クロスの張り替え:2万5千~4万5千円 ● 床材の張り替え: 1~6万円 |
便座の交換 | 5~10万円 |
手洗いカウンターの設置 | 10~20万円 |
手すりのみの設置 | 2~18万円 |
トイレの移動・新設 | ● 移動 :30~60万円 ● 新設 :40~100万円 |
風呂・浴室
風呂・浴室リフォームの費用相場は、50~150万円 です。
ユニットバス(システムバス)や浴槽の交換、在来浴室(タイル張り)のリフォームなど、施工内容によって金額に幅があります。
主なリフォーム内容と費用相場は、次の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
ユニットバス(システムバス)全体交換 | 50~150万円 |
在来浴室(タイル張り浴室からユニットバス) | 65~150万円 |
浴室の拡張・移動・増築 | 75~250万円 |
手すり設置 | 3~5万円 |
ドア交換 | 5~16万円 |
内装(壁・床・天井)全体 | 10~30万円 |
浴槽交換 | 10~55万円 |
給湯器交換 | 10~38万5千円 |
洗面所
洗面所リフォームの費用相場は、20万円未満です。
部分リフォームの中では比較的費用を抑えやすいでしょう。
主なリフォーム内容と価格帯は、次の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
● 内装(壁紙クロス・床材) ● ユニット洗面台交換 |
20万円未満 |
● 洗面台(スタンダードタイプ)の交換+内装の一新 | 20~50万円 |
● ハイグレードな洗面台の設置 ● 収納棚の設置 ● バリアフリー改修 ● 2つ目の洗面台の新設 |
50万円以上 |
外観
最後に、外観の部分リフォームの費用相場を3つに分けて解説します。
- ● 外壁・屋根の塗装
- ● 外壁・屋根の張り替え
- ● 外構
外壁・屋根の塗装
外壁塗装の費用相場は60~180万円で、塗料の種類によって価格が上下します。
塗料によって耐久年数や汚れへの強さなどが変わるため、目的に合った塗料を選びましょう。
屋根の塗装費用は、15~80万円が相場です。
塗料の施工のほか、養生や高圧洗浄などの工事が行われることも多いです。
塗装の費用とあわせて、上記の工事費用と足場代などが含まれているか、見積もりを細かくチェックしましょう。
外壁・屋根の張り替え
外壁の張り替えは、100~200万円で実施できる場合が多いでしょう。
2階建ての一戸建ての場合、範囲が広くなるため、100~360万円(サイディング材で張り替えを行う場合)と幅広い相場となります。
主な費用相場は次の通りです。
内容 | 費用(総額) |
---|---|
サイディングに張り替え | 150~230万円 ※30坪の一戸建て住宅(外壁面積100~150㎡程度)の場合。 |
タイルに張り替え | 156~500万円 ※30坪の一戸建て住宅(外壁面積100~150㎡程度)の場合。 |
外壁の張り替えリフォームは、外壁材の費用とあわせて足場・コーキング・養生の費用がそれぞれかかります。
>> 外壁の張り替えリフォームについて詳しく知りたい!
屋根の葺き替えリフォームの費用は、70〜270万円が相場です。
既存の屋根材や新しく設置する屋根材によって費用が異なります。
屋根材別の費用相場は、次をご覧ください。
屋根材の種類(既存の屋根) | 費用相場 |
---|---|
瓦 | ● 瓦の交換:100~266万円 ● 瓦からスレート:70~200万円 ● 瓦からガルバリウム:80~210万円 |
スレート | ● スレートの交換:70~200万円 ● スレートからガルバリウム: 90~200万円 |
セメント瓦 | ● セメント瓦から瓦:100~250万円 ● セメント瓦からスレート:98~260万円 ● セメント瓦からガルバリウム:80~200万円 |
また、屋根の葺き替えにおいても足場代が発生します。
その他に、既存屋根の撤去や下地補修の費用、住宅の状態によってはアスベスト処理費用などもかかりますので、見積もりは細かく確認を行いましょう。
外構
住宅の外周部分を指す外構・エクステリアのリフォーム費用は、50万円以内が相場です。
門扉やフェンス、アプローチなど、変更・追加したい部分によって費用に差が出ます。
リフォーム内容に対応した価格帯は、次の表をご覧ください。
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>> 外構工事・エクステリアリフォームについて詳しく知りたい!
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
● 門扉交換 ● カーポート設置 ● 駐車場の整備 ● アプローチ工事 ● 手すり・スロープ設置 ● 照明の設置、交換 ● 庭の植栽 ● バルコニー、ベランダの修繕 ● ウッドデッキ設置 |
50万円未満 |
● フェンス設置 ● カーポート・ガレージの設置 ● 塀の施工 ● サンルームやテラス囲いの設置 |
50~100万円 |
外構・エクステリア全体のリフォーム | 100万円以上 |
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部分リフォームの費用をできるだけ抑える3つのポイント
部分リフォームはフルリフォームよりも費用が低くなりやすいですが、リフォームの内容によっては予想よりも高くなることがあります。
できるだけ費用を抑えるための3つのポイントをご紹介します。
- ● リフォームが必要な箇所や目的を明確にする
- ● 建材や設備のグレードを必要に応じて下げる
- ● 複数の部分をまとめてリフォームする
リフォームが必要な箇所や目的を明確にする
部分リフォームは比較的安価ですが、手を加える箇所が増えるほど費用がその分高くなるため、まずリフォームしたい箇所や目的を明確にするのがポイントです。
例えば、水回りの経年劣化が気になっているなら、「トイレを新しくする」「キッチンを入れ替える」などリフォーム内容が定まっていると、ピンポイントなリフォームで費用を節約できます。
リフォームしたい箇所や目的に関係ない場所に手を加える必要がなくなり、必要箇所の十分なリフォームを実施できるためです。
建材や設備のグレードを必要に応じて下げる
リフォーム費用は施工範囲に加えて、使用する建材や設備によっても上下します。
なるべく費用を抑えたい時は、建材や設備のグレードを下げるのが効果的です。
例えば、床の張り替えをしたい時に無垢材は比較的高価なため、少々安価になる複合フローリングを選ぶと、費用を抑えやすくなります。
ただし、費用だけにこだわるとデザインや機能などに満足できないこともあるでしょう。
譲れない部分を決め、妥協できる部分のグレードを落とし、希望をかなえつつコストを下げるのがポイントです。
複数の部分をまとめてリフォームする
リフォームには建材や設備の費用だけではなく、人件費や足場代などの工賃も発生します。
部分リフォームを1箇所ごとに行うと工賃がかさみやすいため、なるべく複数の部分をまとめてリフォームするのがおすすめです。
人件費や足場代などの諸費用を最小限に抑えることができます。
ご自宅で気になっている部分がまとめてリフォームできるか、リストアップしてみましょう。
部分リフォーム費用の目安がわかる事例5選
部分リフォームの費用をイメージする上で、事例を参考にすることも大切です。
本章では、部分リフォームの事例をご紹介します。
費用やリフォーム内容に注目しながらご覧ください。
事例1:畳をフローリングにリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | ー |
施工日数 | ー |
リフォーム費用概算 | 約21万円 |
4畳半の和室をフローリングに変更したリフォーム事例です。
建具は和室として使っていたものを残しているため、和室の雰囲気を残した和モダンな洋室になっているのもポイントです。
>> この事例の詳細を見る事例2:アクセントクロスで壁面をリフォーム
住宅の種類 | マンション・アパート |
---|---|
築年数 | ー |
施工日数 | 1日間 |
リフォーム費用概算 | 約15万円 |
リフォーム箇所 | 場所 |
こだわりのクロスをトイレ・リビング・和室・玄関に張ったリフォーム事例です。
トイレには花柄が印象的なクロスを、リビング・和室・玄関にはさりげなく柄が見えるアクセントクロスを採用し、センスを感じられる住宅にリフォームしました。
>> この事例の詳細を見る事例3:水回りをまとめてリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 22年 |
施工日数 | 60日間 |
リフォーム費用 | 約660万円 |
経年劣化が気になっている水回りを中心に、さまざまな箇所をリフォームした事例です。
水回りでは、対面式キッチンを新たに設置し、トイレや洗面所なども変更しています。
パントリーやキッチン背面には大容量の収納を設置し、収納も充実。
複数の部分リフォームで家全体を生まれ変わらせています。
事例4:外壁と屋根をリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 40年 |
施工日数 | 19日間 |
リフォーム費用 | 約300万円 |
築年数40年を迎え、劣化が気になってきた屋根と外壁をリフォームした事例です。
鋼板屋根とサイディング貼りの外壁への交換で耐久性を高め、この先も長く暮らせるように外観を補修しています。
塗装をはじめとしたコーティングも実施し、見た目の印象を改善しました。
>> この事例の詳細を見る事例5:子どもと遊べるように庭をリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 20年 |
施工日数 | 7日間 |
リフォーム費用概算 | 約41万円 |
住宅の多い地域に住んでいるものの、限られたスペースでお子さんと遊べる庭をつくったリフォーム事例です。
芝生やチェアを設置し、お子さんが伸び伸び遊べるスペースが生まれ、家族で触れ合う時間が増えました。
限られたスペースだからこそお子さんと近い距離で、安全に遊べるのも魅力です。
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部分リフォームのメリット・デメリット
部分リフォームを検討する際は、メリットとデメリットを正しく理解した上で、部分リフォームを実施するか、改めて考えてみましょう。
メリット
部分リフォームを実施するメリットは、次の3つです。
- ● コストを抑えやすい
- ● 工期を短くしやすい
- ● 住みながらリフォームできる
部分リフォームはフルリフォームよりも施工範囲が狭いため、一回の工事のコストが比較的抑えやすいです。
建材の張り替えや設備の入れ替えなどシンプルな工事で済む場合が多く、リフォーム費用を下げやすくなります。
また、施工範囲が狭いことから、短い工期で完了しやすいのも特徴です。
リフォーム内容によっては数日で完了することも多く、プランニングにもそれほど時間がかかりません。
リフォーム箇所によっては住みながら工事を進められます。
仮住まいを用意する必要がないため、リフォームに伴う生活コストの増加も気になりません。
デメリット
部分リフォームで気をつけたいデメリットは、次の2つです。
- ● 追加費用が発生する場合がある
- ● 家の構造によってはリフォームできない部分がある
部分リフォームを希望したものの、現地調査で問題が発覚した場合には想定外の費用が発生する場合があります。
壁や床の内側が劣化していた、シロアリの被害が出ていたといった場合には、補強工事や駆除作業などを行わなければいけません。
費用を抑えやすい部分リフォームですが、追加費用を考慮した予算設定が必要です。
また住宅の構造によっては部分リフォームをかなえられない場合があります。
壁式構造という構造の場合、耐力壁という建物を支える壁は撤去できないため、間取り変更や部屋同士の統合などのリフォームは難しいでしょう。
部分リフォームでどこまでかなえられるかを業者と相談し、実現できる内容を検討してください。
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部分リフォームを検討したい4つのケース
部分リフォームを検討したいケースは、次の4つです。
- ● 部分的に機能性を追加したい
- ● 古い建材や設備を新しくしたい
- ● なるべくコストを抑えたい
- ● すばやくリフォームを実現したい
部分リフォームかフルリフォームかで迷っている方は、検討する際のヒントにしてください。
部分的に機能性を追加したい
屋根裏を活用するために断熱したい、防犯性を高めるためにドアを変更したいなど、部分的に機能性を高めたい時は部分リフォームが向いているでしょう。
部分リフォームは、ピンポイントで必要な機能を追加できます。
しかし、家全体の断熱をしたい、耐震性を強化したいといった全体的な機能強化を目指す場合は、思い切ってフルリフォームも検討すると良いです。古い建材や設備を新しくしたい
築年数が経過してくると、建材や設備などが古くなっていきます。
劣化が目立ってきたり、使い勝手が悪くなってきたりした場合も、該当の建材・設備に手を加えられる部分リフォームがおすすめです。
見た目がきれいになるのはもちろん、最新の設備で暮らしやすさも感じられるでしょう。
ただし、建物全体に劣化が見えてきたり、大部分の設備が古くなっていたりする時は、フルリフォームが適しているケースもあります。
なるべくコストを抑えたい
部分リフォームは施工範囲が狭く費用を抑えやすいため、コストをできるだけ下げたい時に最適です。
気になる箇所をすべてリフォームするのは難しいですが、まず直したいところだけを最小限のコストでリフォームできます。
すばやくリフォームを実現したい
部分リフォームは改修する箇所によっては数日で完了します。
なるべく、すぐに変更したい部分や修繕が必要な部分がある場合は、部分リフォームが良いでしょう。
また、部分リフォームとフルリフォームどちらが良いか不安な場合は、一度業者に相談して確認することをおすすめします。
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費用相場を理解して部分リフォームを検討しよう
部分リフォームの費用相場は、リフォーム箇所によって異なります。
内装・水回り・外観といった箇所それぞれで各部分の費用が異なるため、相場を把握して予算を設定しましょう。
費用をなるべく抑えるためには、リフォームしたい箇所や目的を明確にし、できるだけ複数の箇所をまとめてリフォームするのがポイントです。
建材や設備のグレードを下げることによっても費用を抑えられます。
費用相場や事例を参考にして、希望をかなえる部分リフォームを実現しましょう。
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