実家をリフォームしたいときにお金がない場合の対策は?費用を抑えるコツをご紹介

更新日:2025年02月03日

実家 リフォーム お金ない サムネイル

実家のリフォームを検討しているものの、予算面でなかなか踏み出せない方は多いのではないでしょうか。実は、工事範囲の見直しや補助金の活用、リフォームローンなど、費用を抑える方法がいくつかあります。
この記事では、実家のリフォーム費用節約術と、信頼できる業者選びのポイントをわかりやすく解説します。

実家をリフォームする際の費用相場

実家のリフォーム費用は、工事の規模や内容(間取りの変更や設備の入れ替えなど)によって大きく変動します。

一般的な実家のリフォーム費用は、部分的な改修で数十万円から、大規模な改装では1,000万円を超えることもあります。

そのため、予算と必要性のバランスを考慮し、計画的に進めることが重要です。

>> 実家のリフォームで検討したい工事&費用相場!補助金・贈与税・ローン

実家をリフォームするお金がない場合の対策

実家をリフォームするお金がない場合の6つの対策

実家のリフォームは費用面で悩むことが多いものです。
必要な改修工事を絞り込み、各種補助金制度を活用することで、初期費用を抑えられるでしょう。

例えば、耐震補強や介護保険の対象となる工事、自治体独自の補助金制度など、状況に応じた支援策を組み合わせることで、より効率的な資金計画が立てられます。

また、リフォームローンの活用や相見積もりによる価格交渉も、費用負担を軽減する有効な手段となります。

工事の範囲を限定する

実家のリフォームでは、工事範囲を必要最小限に抑えることで、大幅な費用削減が可能です。

優先順位をつけて段階的に進めることで、一時的な支出を抑えながら、計画的な改修を実現できます。

優先度の高い工事の判断基準

リフォーム工事の優先順位は、建物の安全性と生活の基本機能を重視して決めることが重要です。
次の基準を参考に、工事の実施時期を検討しましょう。

  • 雨漏りや配管の劣化など、放置すると被害が拡大する箇所
  • 耐震性能や断熱性能など、建物の基本性能に関わる部分
  • キッチンやトイレなど、日常生活に直結する水回り設備
  • 高齢者の転倒防止など、安全確保が必要な箇所
  • 一方で、内装の張り替えなどの見た目の改善を目的とした工事は、緊急性の低い順位として位置付けます。

    このように工事範囲を限定し、優先度の高いものから順に実施することで、無理のない予算計画を立てやすくなります。

    耐震補強は補助金対象となりやすい

    耐震補強工事は、地震に対する安全性を高める重要な改修であり、多くの自治体が補助制度を設けています。

    主に、1981年以前に建てられた木造住宅を対象に、耐震診断から補強工事まで、補助を受けられる場合が多いです。

    >> 耐震リフォーム工事の費用相場は?耐震診断や補助金、施工事例をご紹介

    介護保険の対象なら利用する

    要介護認定を受けている家族がいる場合、介護保険制度を活用することで住宅改修費用を抑えられるでしょう。
    主に手すりの設置や段差解消、洋式トイレへの改修などの工事が対象となります。

    介護保険による住宅改修費の支給限度基準額は20万円で、自己負担額は1〜3割です。
    つまり、20万円の工事であれば実質的な自己負担は2〜6万円で済みます。

    注意点としては、工事を始める前には必ず事前申請が必要であることです。
    担当のケアマネジャーに相談しながら改修計画を立て、市区町村への申請手続きを進めましょう。

    工事完了後は速やかに完了報告を行うことで、支給額が還付されます。

    >> 介護保険の住宅改修でできることは?申請方法やリフォーム事例をご紹介

    自治体独自の補助金を使える場合もある

    自治体によっては、住宅リフォームに関する独自の補助金制度を設けている場合があります。
    補助金の対象になりやすい工事は、次の通りです。

  • バリアフリー改修
  • 耐震改修
  • 省エネ改修
  • なお、補助金の申請には、着工前の事前相談や申請が必要となるケースがほとんどです。
    申請期限や必要書類、工事業者の要件なども確認しておく必要があります。

    また、複数の補助金制度を組み合わせることで、より大きな補助を受けられる場合があります。
    例えば、耐震改修省エネ改修を同時に行う場合、両方の補助金を申請できる自治体もあるのです。

    工事計画の段階で、利用できる制度を確認しておくことをおすすめします。

    リフォームローンを活用する

    リフォーム費用の調達方法として、金融機関が提供するリフォームローンは有効な選択肢です。

    審査は年収や勤続年数、年齢などを総合的に判断して行われ、年収の25%以内が返済可能額の目安とされています。

    また、金利優遇制度や団体信用生命保険の付帯により、より安心して利用できる商品も増えています。

    >> リフォームローンの選び方!担保の有無・金利相場・おすすめローン

    相見積もりで安いリフォーム業者を選ぶ

    リフォーム費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取得して、比較検討することが不可欠です。
    同じ工事内容でも、業者によって見積もり額に差が生じることは珍しくありません。

    見積もりを取得する際は、次のポイントに注意して業者選びを進めましょう。

  • 少なくとも3社以上から見積もりを取得し、工事内容や使用材料などを詳細に比較
  • 見積書の内訳を細かくチェックし、不要な工事項目や高額な材料がないか確認
  • 施工実績や保証内容、アフターサービスの充実度も重要な判断材料に
  • 見積もり時には、予算に応じた代替案を積極的に提案してもらいましょう。

    例えば、高級な材料を一般的な材料に変更したり、施工方法を工夫したりすることで、コストを抑えられる可能性があります。

    各業者の対応の丁寧さや提案力も、信頼できるパートナーを選ぶ重要な判断基準です。
    価格だけでなく、総合的な観点から最適な業者を選定することをおすすめします。

    >> リフォームの見積もりは多くが無料!複数社に依頼するポイントやマナー

    信頼できる業者選びで失敗しない!相見積もりのコツ

    リフォーム工事の成功は、信頼できる業者選びにかかっています。

    優良業者を見極めるポイントから、見積書の細かな確認方法まで、失敗しない業者選定の具体的な手順をご紹介します。

    優良リフォーム業者の見極め方と選定基準

    リフォーム業者を選ぶ際は、次のことを基準にして比較するとよいでしょう。

  • 住宅リフォーム事業者団体などの業界団体に加盟している
  • 施工実績が豊富で、過去の施工事例や施工後の写真をウェブサイトや商談時に提示できる
  • 見積書や契約書が詳細で、工事内容や価格の内訳が明確
  • アフターフォロー体制が整っており、保証内容が明確に文書化されている
  • 施工後のメンテナンス方法や注意点を丁寧に説明してくれる
  • 実際の施工現場や完工物件の見学ができると、より安心です。
    可能であれば、過去の顧客の評価も直接確認することをおすすめします。

    また、見積書の提示を依頼する際は、使用する建材の詳細や施工手順、工期なども確認しましょう。
    万が一のトラブル発生時の対応体制も重要な判断材料です。

    保証期間や保証内容、補修対応の具体的な手順について、事前に確認することをお忘れなく。

    >> 見積もりの取り方とは?注意すべき点も解説

    見積書の読み方と適正価格の判断ポイント

    リフォーム見積書の内容を正しく理解するには、主要な費用項目を詳しく確認することが重要です。

    見積書は大きく「材料費」「施工費」「諸経費」の3項目で構成されており、それぞれの内訳を細かく精査する必要があります。

    費用項目 チェックポイント
    材料費 使用材料の単価と数量が明記されているか
    施工費 工事面積あたりの単価設定は適切か
    諸経費 運搬費や廃材処理費などの内訳が明確か

    見積書には工事内容ごとの数量や単価を明確に記載してもらいましょう。
    曖昧な表現や一式計上は避け、具体的な数字での記載を依頼します。

    また、追加工事や予備費の計上方法も重要なチェックポイントです。
    予期せぬ追加費用を防ぐため、工事範囲や仕様変更時の取り扱いについて、事前に確認することをおすすめします。

    >> リフォーム見積書でチェックすべきポイント

    まとめ

    実家のリフォーム費用は、工事の規模や内容によって大きく変動するため、リフォームの必要性と予算のバランスを考慮して計画的に進めることが重要です。

    また、もしも費用面でお悩みの際は「工事の優先度付けを行う」ほか「各種補助金やリフォームローンを活用」すると、工事にかかる費用を抑えることが可能ですよ。

    そして、実際にリフォームをする際はしっかりと相見積もりを取得し、今回ご紹介した基準やポイントをもとに優良なリフォーム業者を選べるとよいですね。

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