1500万円でできるリフォームについて知りたい!工事の種類と費用、事例も解説

更新日:2024年10月21日

1500万円でできるリフォームについて知りたい!工事の種類と費用、事例も解説

予算が1,500万円の場合、どこまでリフォームできるか気になる方もいらっしゃるでしょう。
予算1,500万円であれば、ある程度のフルリフォームが可能とされています。リフォームの内容次第ではデザイン性や利便性、快適性の大きな向上が期待できるでしょう。
本記事では1,500万円でできるリフォームの内容や費用相場とあわせて、工事費以外にかかる諸費用や注意点について解説します。施工事例もご紹介していますので、ぜひご覧ください。

1,500万円で実施できるリフォーム・各費用相場

1,500万円で実施できるリフォーム・各費用相場

一般的に1,500万円の予算があれば、フルリフォームを実施できます。

劣化状態や建材のグレードにもよりますが、スケルトンリフォームによる大きな間取り変更も可能です。
床面積25坪程の一戸建て住宅の場合、間取り変更と内装、外装を含めた全面的なリフォームもできるでしょう。

フルリフォームを想定した、各箇所の費用目安をそれぞれ解説します。

リフォーム箇所
  • スケルトンリフォーム
  • 内装リフォーム
  • 水回りリフォーム
  • 外壁リフォーム
  • 屋根リフォーム
  • 外構・エクステリアリフォーム

スケルトンリフォーム

スケルトンリフォームの費用相場は、マンションの場合総額300~1,200万円、一戸建て住宅の場合総額450~2,500万円が目安となっています。

マンションや坪数25程度の一戸建て住宅であれば、予算1,500万円でスケルトンリフォームは可能でしょう。

しかし、スケルトンリフォームは工事の自由度が高く費用の幅も大きいので、一概にいくらかかるとは言い切れません。
施工範囲や内容によっては、1,500万円以上費用がかかるケースもあります。

スケルトンリフォームを希望する場合は、リフォームする優先箇所を決めた上で見積もりを依頼し、おおまかな費用を確認しましょう。

>> スケルトンリフォームとは?費用と事例(マンション/戸建て)も解説

内装リフォーム

予算1,500万円でできる内装リフォームの種類と費用相場は、次の通りです。

工事内容 費用
壁紙張り替え(6畳) スタンダードクロス:3万円~
ハイグレードクロス:4万4千円~
床材交換(フローリング6畳) 張り替え工法:9~18万円
重ね張り工法:6~14万円
リビングの一新 15~150万円
洋室から和室に変更 40~80万円
和室から洋室に変更 25~100万円
廊下 20~50万円
玄関 10~50万円
間取り変更 20~350万円
間仕切り壁の設置 8~25万円/箇所
間仕切り壁の撤去(補修含む) 7~23万円/箇所

内装リフォームは採用する素材のグレードや施工範囲によって金額が変動します。

リビングや廊下玄関リフォームの場合は、素材のグレードと収納の有無などによっても、金額が変わります。
フルリフォームで間取り変更する場合は、複数の壁の撤去など大規模な工事内容になりやすいため金額に幅があります。

内装は部分的なリフォームを選択すれば費用を抑えられますが、全体的にリフォームすることで、空間に統一感を出しやすくなるでしょう。

>> 床の張り替えリフォーム費用相場について詳しくはこちら!
>> 壁紙(クロス)張り替えの工事費用相場はいくら?
>> 和室を洋室にリフォームするポイントは?費用と施工事例

水回りリフォーム

1,500万円以内でできる水回りリフォームの種類と費用相場は、次の通りです。

工事内容 費用
システムキッチンの交換 50~100万円
洋式トイレの交換 15~50万円
和式トイレから洋式トイレへの交換 〜60万円
洗面脱衣所 10~50万円
ユニットバス交換 50~150万円
在来浴室からユニットバス 65~150万円

水回りはデザイン性や機能性により費用が変化します。

清掃性や耐久性などを重視して、オプションを追加したり製品本体のグレードが高いものを選んだりする場合は、費用が高くなりやすい傾向があります。

>> 水回りリフォームの費用相場と目安時期をご紹介!

外壁リフォーム

予算1,500万円以内でできる外壁リフォームの種類と費用相場は、次の通りです。

工事内容 費用
塗装 60〜180万円
カバー工法(重ね張り) 130〜220万円
張り替え 150~300万円

外壁リフォームは工法や塗料、外壁材により費用が異なります。

工法や建材により費用を調整できるため、必要なリフォームとかけられる予算を業者に相談しましょう。

>>【工法別】外壁リフォームの費用と施工事例をご紹介!

屋根リフォーム

予算1,500万円以内でできる屋根リフォームの種類と費用相場は、次の通りです。

工事内容 費用
塗装 15〜80万円
カバー工法(重ね葺き) 60〜250万円
葺き替え 70~260万円

カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置する工法です。

一般的に既存の屋根材と丸ごと交換する葺き替えよりも比較的安く実施できますが、屋根が重くなることで耐震性に影響が出るケースがあります。

屋根のリフォームで施工方法に迷う時は一度業者に相談するのがおすすめです。

>> 屋根リフォーム工事の費用と施工例、補助金も解説!

外構・エクステリアリフォーム

1,500万円以内でできる外構・エクステリアの費用相場は、次の通りです。

工事内容 費用
● 門扉交換
● カーポートを設置
● 駐車場の整備
● アプローチ工事
● 手すり・スロープ設置
● 照明の設置・交換
● 庭の植栽
● バルコニーやベランダを修繕
● ウッドデッキ設置
~50万円
● フェンス設置
● カーポート・ガレージの設置
● 塀の施工
● サンルーム・テラス囲いの設置
50~100万円

基本的には100万円で収まりますが、エクステリア全体をリフォームする場合は、150万円を超えることもあります。

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リフォーム工事費以外にかかる諸費用

リフォーム工事費以外にかかる諸費用

リフォームする際、工事費用以外にも次の費用が発生します。

工事費用以外の費用
  • 印紙代
  • 確認申請手数料
  • ローン関係の費用
  • 引越し・仮住まいの費用
  • その他費用

印紙代

印紙代は、施工会社と工事請負契約を結ぶ時に必要です。

工事負債契約書などは課税文書のため「印紙税」がかかります。

印紙代は契約金額に応じて金額が変化し、1,500万円程のリフォームでは2万円が目安です。

印紙税は契約書に添付して納税します。

確認申請手数料

確認申請手数料は大規模なリフォームを実施する際に、自治体もしくは民間の審査機関に確認申請を提出する時にかかります。

費用は3万円程です。

大規模なリフォームには、屋根の葺き替えや外壁の張り替え、スケルトンリフォームなどが該当します。

また、リフォームを依頼した先の建築士が代理で確認申請を行う場合もあります。
建築士に代理を依頼する際は、費用とあわせて内容の確認も行いましょう。

>> 建築確認申請が必要なリフォーム工事とは?

ローン関係の費用

リフォームローンを利用して工事する場合は、ローン契約書に必要な印紙代や融資手数料、保証料なども計算する必要があります。

手数料や保証料は金融機関により異なるため、ローンの相談をする際、受けられる融資と諸費用についてもあわせて確認しましょう。

>> リフォームローンの選び方!担保の有無や金利を比較

引越し・仮住まいの費用

フルリフォームを実施する場合、基本的に仮住まいが必要です。

仮住まいを賃貸する場合は、契約料や工事期間中の家賃が発生します。
荷物の量によっては、トランクルームが必要なこともあるでしょう。

また、今の住まいから仮住まい、仮住まいからリフォーム後の住まいに移る引越し費用も必要になります。

引越し・仮住まいの費用の合計は最低でも数十万かかるため、工事費とは別にしっかり予算を確保しましょう。

《関連記事》
>> 仮住まいが必要なリフォームについて詳しく知りたい!

その他費用

自宅周辺に業者の車を停めるスペースがない場合、別途駐車場代がかかることがあります。

他にも、リフォームにともない不用品を大量に処理する際に、不用品回収業者への支払いも考慮しましょう。

また、ご近所への挨拶回りに手土産を用意する場合は手土産代も必要です。

必須ではありませんが、騒音や業者の出入りなどによるトラブルを避けたい場合は用意するのがおすすめです。

>>【リフォーム工事のFAQ】こんなときどうする?

予算1,500万円で実施したリフォーム事例5選

本章では、1,500万円前後で実施したリフォームの事例を5選ご紹介します。

費用とあわせて具体的なリフォーム内容も、参考にしてみてください。

事例1:洗練された和モダンな空間に変身

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 90日間
リフォーム費用概算 約1,473万円

もとから所有していた和風のインテリアに合うよう、和モダンな空間にリフォームした事例です。

内装全体をリフォームすることで、統一感のある洗練された住まいに仕上がりました。
また、水回りもガラッと変えることで住み心地の良い快適な空間になりました。

>> この事例の詳細を見る

事例2:子どもの独立を機におしゃれな住まいにリフォーム

住宅の種類 一戸建て
築年数
施工日数 60日間
リフォーム費用概算 約1,500万円

お子様の独立を機に大規模なリフォームを決断されたお客様の事例です。

ご要望で暗いリビングやデッドスペースをなくしたいとのことだったので、3方向の窓から風が通り抜けるようにLDKの間取りを変更し、明るい印象になっています。
さらに耐震性やバリアフリー、デザイン性などを考慮し、安全でおしゃれな空間をつくり上げました。

>> この事例の詳細を見る

事例3:減築して庭を作成

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 90日間
リフォーム費用概算 約1,500万円

もとの家の1/3程度を壊して庭をつくり、ウッドデッキを設置しました。

リビングはお庭に向かってスライディングドアをつけることで、明るい空間へ。
また、床材は既存柱の雰囲気にあった無垢パイン材を採用し、もとの雰囲気を活かした温かい内装に仕上がりました。

>> この事例の詳細を見る

事例4:スケルトンリフォームで大変身

住宅の種類 一戸建て
築年数 30年
施工日数 60日間
リフォーム費用概算 約1,500万円

外壁と屋根、柱だけを残してスケルトンリフォームを実施した事例です。

当初は建て替えを考えておられましたが、現在の家への愛着や費用を考慮してリフォームに変更になりました。
構造が頑強になり、利便性や快適性も向上しました。

>> この事例の詳細を見る

事例5:ホテルライクな高級感のある住まい

住宅の種類 マンション・アパート
築年数 15年
施工日数 60日間
リフォーム費用概算 約1,500万円

当初は水回りのみリフォーム予定でしたが、打ち合わせの結果、より生活を快適にするため4LDKから3LDKに間取り変更リフォームも実施した事例です。

大人っぽい色調や漆喰、清水焼の洗面ボウルなどを使用し、ホテルのように高級感の漂う住まいに大変身しました。

>> この事例の詳細を見る
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1,500万円のリフォームで注意すべきこと

1,500万円のリフォームで注意すべきこと

1,500万円のリフォームを実施する際は、次の点に注意しましょう。

リフォームの注意点
  • 「諸経費」は見積書に含まれているか
  • 「設計費」がどこに含まれているか
  • 補助金・助成金の申請は早めに準備する
  • 修繕費が発生することがある
  • 複数業者に相談する

「諸経費」は見積書に含まれているか

見積もり書に「諸経費」の記載があるかチェックし、記載がなければ別途請求されるのか確認しましょう。

諸経費には主に施工に直接関わらない設計担当の人件費や、現場への交通費、現場管理費などが含まれていますが、実際になんの費用のことを指すのかは業者により異なります。

諸経費は一般的に、工事費の10~15%前後発生するとされていますが、施工会社や工事の規模によって金額に幅があります。

基本は見積もり書にすでに含まれていますが、諸経費の記載がなければ念のためどのように請求されるのか確認してください。

>> ここだけは見て!リフォーム見積書のポイント

「設計費」がどこに含まれているか

「設計費」がどこに含まれているのかも確認しましょう。
設計費は工事費や諸経費に含まれていることもあれば、別途「設計費」として見積もり書に記載されていることがあります。

予想外の出費を避けたり費用を削れる部分がないか見直したりできるよう、見積もり書全体にしっかり目を通し、内訳の不明瞭な項目がないようにしましょう。

>> リフォームで設計料はかかる?

補助金・助成金の申請は早めに準備する

補助金や助成金を申請する場合は早めに準備を始めましょう。

リフォームに関する補助金や助成金は、国や自治体により提供されています。

たとえば、国土交通省が実施している「長期優良型住宅化リフォーム推進事業」では、住宅の長寿命化や省エネ化など性能向上を目的としたリフォームにたいして、最大で100万円(※)の補助金を支給しています。
(※リフォーム内容や、性能の向上具合などによって金額に変動があります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。)

補助金制度によって支給条件はさまざまなので、内容を確認したうえでリフォームを計画しましょう。

また、補助金の種類によっては必要書類の中に業者に依頼しなければいけないものもあり、準備に時間がかかることがあります。
適用できそうな補助金や助成金をプランニングの前に調べておき、早めに申請準備を進めましょう。

>> どんなリフォームが補助金対象?申請時期も解説

修繕費が発生することがある

特に築年数の古い家では工事中に補修が必要な箇所が見つかることがあり、追加で費用がかかるケースがあります。
また、補修の内容によっては工期が延びることがあり、仮住まいの延長が必要になることもあります。

工事の途中で予想外の出費が発生する場合があるため、予算には余裕を持たせましょう。

複数業者に相談する

リフォームの見積もりは複数の業者に依頼しましょう。

業者によって見積もりの金額やおすすめする施工方法などが異なる場合があります。

3~5社程度を目安に業者に相談すると、極端に高く請求されていないか、希望にもっとも適しているのはどのプランかがわかりやすくなり、施工後の後悔の予防もできます。

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1,500万円のリフォームはフルリフォームが可能

1,500万円のリフォームはフルリフォームが可能

1,500万円の予算がある場合、フルリフォームにより住まいのデザイン性や機能性を大きく向上できます。

ただし、大規模なリフォームでは工事費以外に仮住まいや引越し、ローン関係の費用も発生する可能性もあるため、1,500万円ギリギリでプランニングするのではなく、予算に少し余裕を持たせると安心です。

提案される工事内容は業者により異なるため、複数の業者に相談して最適なプランを探しましょう。

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