和室リフォームの中心となる価格帯
和室リフォームにかかる費用相場は、10~60万円程度です。
和室リフォームは様々な種類があり、複数箇所の工事を行うことで100万円以上になることもあります。
こちらでは、リショップナビのリフォーム事例をもとに、和室リフォームにかかる費用相場を確認できます。
(※2021年11月時点集計データ)
和室リフォーム費用で最も多い価格帯は「21〜50万円」で、全体の37%を占めています。
壁紙や畳の交換(フローリングへの張り替え)といった小規模な工事の場合は、費用を安く抑えられるケースが多いです。
和室の壁紙や天井のクロスを交換するリフォームでは、1㎡あたり約1,000~1,400円が費用相場となります。
こちらは一般的な素材を使用した場合の費用で、クロスのグレードによって施工費は異なります。
収納のリフォームは10~35万円、掘りごたつ設置の場合には20〜60万円ほどが必要です。
最近人気の、リビングの一角に和室を新設するリフォームでは30~60万円ほどかかります。
なお、和室全体を洋室へリフォームする場合は、施工内容によって変わりますが40~100万円ほどかかるケースが多いです。
以下にて、和室リフォームにかかる費用相場を施工内容ごとに表にしてまとめました。
施工内容 | リフォーム費用の相場 |
---|---|
クロスの張り替え | 1,000~1,400円/㎡ |
収納のリフォーム | 10~35万円 |
掘りごたつの設置 | 20~60万円 |
リビングの一角に畳スペースの設置 | 30~60万円 |
和室から洋室へのリフォーム | 40~100万円 |
和室リフォームの際の参考になさってみてください。
ここからは、価格帯別に、和室リフォームにかかるおおよその金額を見ていきましょう。
この金額には、記載してある材料費や工事費用のほかに、諸経費も含まれています。
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20万円未満でできる和室リフォーム
畳の交換や、壁紙・内装リフォームのみの場合の費用相場です。
以下にて、20万円未満でできた和室リフォームの事例をご紹介していきます。
事例1
畳の交換リフォーム
材料費・工事費用 | 新しい畳への交換 | 9万円 |
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真四角の琉球畳はおしゃれで最近人気が高まっています。
しかし、一般的な畳よりも価格が高めです。
そこで、一辺が3尺でフチがない一般の畳を琉球畳に見立てて施工しました。
価格を抑えておしゃれな空間に仕上げられました。
>> この事例の詳細を見る
和室の畳を交換・リフォームする場合の費用
畳の交換リフォームには、以下の3種類の方法があります。
- 裏返し
- 表替え
- 新調(新畳)
畳は、イグサで織られた「畳表(たたみおもて)」を「畳床(たたみどこ)」に縫い付けて作られています。
畳床とは、藁(わら)や木質繊維などを圧縮してできたボードのことです。
畳表は裏表ともに使用できるので、 表が古くなれば裏返して利用する方法を【裏返し】といいます。
裏返しにかかる費用は、1畳あたり3,000~5,000円前後です。
そして 【表替え】は、畳表を新しく交換することを指し、料金は1畳あたり5,000円〜2万円ほどです。
費用はイグサの質によって異なりますが、最高級品となると1畳あたり3~5万円するケースもあります。
裏返しと表替えを繰り返していく内に、畳床も経年劣化してしまうでしょう。
そのため、やがては畳全体を取り替える【新調】リフォームが必要になります。
畳の上を歩いてデコボコとした感触が気になったら、畳を交換する時期です。
畳を新調する費用は、1畳あたり9,000円〜3万円、高級品では4万円ほどです。
>> 畳の裏返し・表替え・新調(交換)の違いって?張替え時期の目安は?
>> 畳の張り替えに自分で挑戦してみよう!方法と注意点を解説
なお、和室の畳を交換する際には、スタイリッシュな琉球畳へ変えるリフォームも魅力的で人気があります。
事例2
押入れをテレビスペースにリフォーム
材料費・工事費用 | 押入れ改修・建具の交換 | 20万円 |
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また、上部には便利な収納棚も設置して、使い勝手のよい空間に仕上げました。
>> この事例の詳細を見る
押入れをリフォームする場合
中段で区切ってある押入れは、衣服をハンガーにかけて収納したり、高さのある物をしまったりするときには不便です。
そこで、片付けたい物に合わせて、適したサイズのクローゼットにリフォームすると大変便利です。
和室の収納スペースを増やしたい方は、床下収納の増設を検討してみるのもよいでしょう。
>> 押入れをクローゼットにリフォームするときの費用とポイント
>> クローゼットリフォームの種類・費用・注意点!奥行きと扉選びのポイントは?
事例3
襖・畳・障子を一新
材料費・工事費用 | 襖・畳・障子の交換 | 18万円 |
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和室の内容や表具をリフォームしています。
表具とは、襖や掛け軸といった紙や布を張って作られたアイテムを指します。
また、畳は新しく新調して、襖や障子もすべてきれいに張り替えました。
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20万円未満の和室リフォームの事例
20万円未満のほかの和室リフォームの事例をご紹介します。
写真下のリンクから詳細をご確認いただけるので、気になる事例があればぜひチェックしてみてください。
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20〜50万円でできる和室リフォーム
自然素材にこだわった内装工事や、収納の造作をする場合の費用相場です。
以下にて、20~50万円でできた和室リフォームの施工事例についてご紹介していきます。
事例4
自然素材にこだわった和室リフォーム
材料費・工事費用 | ドアや障子、畳のリフォーム | 20~50万円 |
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ドアや障子、襖には自然素材のヒノキを使用して、あたたかみのある雰囲気となりました。
また、デザイン性も高い和室となり、おしゃれで快適な空間となっています。
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和室を自然素材でリフォームする場合
和室リフォームにあたたかみのある自然素材を使うと、より雰囲気が出るでしょう。
自然素材には、主に以下のような素材があります。
- 無垢材
- 漆喰
- 珪藻土(けいそうど)
- 天然イグサ
- 和紙
自然素材には、種類によって脱臭効果や調湿効果などもあるため、快適な和室へとリフォームできます。
ただし、自然素材は価格が高めになる傾向にあるため、予算オーバーとならないためにも施工内容を業者とよく相談しておくようにしましょう。
事例5
畳からフローリングに
材料費・工事費用 | 畳の撤去・フローリング施工、壁のリフォーム | 45万円 |
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床も畳からフローリングにリフォームして、快適な室内となっています。
また、壁も洋室に合うように白のクロスで張り替えを行いました。
依頼主様にも大変満足いただけた工事です。
>> この事例の詳細を見る
>> フローリング張り替え・床リフォームの費用相場
20〜50万円の和室リフォームの事例
20~50万円の和室リフォームの事例です。
それぞれの写真の下のリンクから詳細をご確認いただけます。
ぜひチェックしてみてください。
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50〜100万円でできる和室リフォーム
50~100万円でできる和室リフォームをご紹介します。
50万円以上となると、これまでよりも大掛かりな工事が行われるようになります。
事例6
和室に掘りごたつを造作
材料費・工事費用 | 畳の張り替え・掘りごたつ造作工事 | 53万円 |
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築10年の住宅にて、冬場が寒いとのことで掘りごたつを造作することになりました。
設置箇所は、8畳の和室です。
足元にヒーター機能が付いた掘りごたつを設置したため、厳しい寒さの冬でもあたたかく過ごせるようになりました。
また、畳や襖、障子も張り替えて新築のような部屋に大変身しています。
さらに、掘りごたつの周辺はフローリングで施工することで、より使い勝手のよい造りとなりました。
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事例7
元和室に段差をつけて掘りごたつと床下収納を造作
材料費・工事費用 | 既存和室の解体・内装工事・掘りごたつと床下収納の設置 | 100万円 |
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収納力が高まり、さらに冬にはよりあたたかく過ごせる部屋となりました。
畳はおしゃれで人気の高い琉球畳を施工しています。
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事例8
和室を洋室にリフォーム
材料費・工事費用 | 内装工事(床材・壁紙の撤去および交換) | 95万円 |
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そこで、畳をフローリングにリフォームして、壁紙もクロスの張り替えを行っています。
また、押入れもクローゼットにリフォームしたので、収納したり、物を出し入れしたりするのがしやすくなりました。
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50〜100万円の和室リフォームの事例
100万円以上でできる和室リフォーム
間取り変更や増築を伴う和室リフォームの場合は、費用は100万円以上と考えておきましょう。
以下にて、リフォーム費用が100万円を超えた施工事例をご紹介していきます。
事例9
和室からロフト付きの洋室にリフォーム
材料費・工事費用 | 床のリフォーム・ロフトの造作工事・壁紙と天井の張り替え | 150万円 |
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その際、押入れがあった部分にロフトを造作しました。
やわらかい雰囲気のある天然木を使ったロフトで、部屋が一気に明るくなります。
また、天井と壁は珪藻土風の壁紙を使用しました。
壁紙なので施工費用が抑えられています。
さらに、床は明るめの色のフローリングで、防音性のあるタイプを選びました。
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事例10
こだわりを詰めたリフォームで大満足な仕上がりとなった和室
材料費・工事費用 | 畳の新調・壁紙・板材の交換・和室施工・洗面所の造作 | 178万円 |
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間接照明や造作した洗面所などのこだわりポイントを多数詰め込んだ、大変おしゃれで快適な空間となっています。
打ち合わせの段階から工事まで、依頼主様のご提案を伺いながら楽しく施工できました。
依頼主様にも満足いただけたようで、大変嬉しいです。
>> この事例の詳細を見る
100万円以上の和室リフォームの事例
100万円以上の和室リフォームの事例です。
それぞれのリンクからぜひチェックしてみてください。
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和室のリフォーム費用をできるだけ安くするためのコツ
和室のリフォーム費用をできるだけ安くするためのコツには、以下の5つがあります。
- 畳は裏返しや表替えで施工する
- 障子の張り替えはDIYで行う
- 見積もり依頼を複数社に行う
- 使用する素材のグレードを下げる
- 火災保険が利用できないか調べる
それぞれのコツを抑えてリフォームを行うと、費用が一般的な価格よりも安くなる場合があります。
以下にてそれぞれのコツの詳しい内容をご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
畳のリフォームでは「裏返し」や「表替え」を行う
畳の状態がよければ、新しく交換するのではなく「裏返し」や「表替え」を行うと費用が抑えられます。
畳を新調することになると、費用が高額になってしまいます。
畳表を裏返したり、新しく交換したりすると、費用を抑えつつ新品のような畳に仕上がります。
障子の張り替えはDIYで行う
障子の張り替えはDIYでもできるので、挑戦してみるとよいでしょう。
ただし、慣れない人がDIYで張り替えても、プロのようには施工できません。
そのため、見た目を気にするのであれば専門業者に依頼することをおすすめします。
見積り依頼を複数社に行う
リフォームの見積り依頼を複数社に行い、価格の安い業者にお願いすると費用を抑えられます。
ただし、 施工価格が安い業者でも見積書の内容が曖昧だったり、費用の内訳をきちんと説明がされなかったりする場合は危険です。
詐欺の可能性があるため、依頼は避けるようにしましょう。
反対に、見積書の内容が丁寧で、リフォームに詳しくない依頼主が見てもわかりやすく作成されていれば信頼できる業者です。
また、親身になって工事の相談に乗ってくれる会社も優良といえるため、安心して依頼できるでしょう。
使用する建材や素材のグレードを下げる
リフォームで使用する建材や素材のグレードを下げれば、施工価格が抑えられます。
例えば、畳のタイプを高級品ではなく一般品にしたり、壁紙はノーマルタイプのクロスで施工したりすると安く抑えられます。
また、自然素材にこだわりたいが費用を抑えたいという方は、目立つ箇所だけ使用して、ほかは安価な素材にするのもおすすめです。
ただし、 あまりにもグレードを下げすぎてしまうと見た目が悪くなったり、リフォーム後に満足できなかったりします。
建材や素材選びの際は、予算と希望を業者に相談しながら、最適なグレードのタイプを選びましょう。
リフォーム理由によっては火災保険を使用できる場合がある
和室のリフォーム理由によっては、火災保険で施工できる場合があります。
台風や大雨が原因で雨漏りして、天井や壁にシミができたためにリフォームを行うのであれば火災保険が適用される場合があります。
火災保険が適用されるのは、火災による損害だけでなく、規定の自然災害による被害も含まれているのです。
風災や雪災といった自然災害が原因で和室が被害を受けた場合は、火災保険でリフォームできる可能性があります。
ただし、火災保険が適用されるためには、被害から3年以内の申請であったり、被害額によったりします。
詳しい補償内容は保険会社に確認して、和室リフォームで利用できるか相談してみましょう。
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和室リフォームのポイント
ここでは、和室をリフォームする場合に気を付けたいポイントについて、もう少し具体的に解説します。
リフォーム前に、ぜひ確認してみてください。
和室の天井をリフォームする場合
和室の天井をリフォームしたい場合には、和室リフォームに精通した会社に対応してもらいましょう。
和室の天井には、竿縁天井や目透かし天井といった種類があります。
竿縁天井とは、傘縁という骨組みとなる木材の上に天井板を施工したタイプです。
目透かし天井とは、一枚仕立ての天井ではなく、板同士に隙間を作って施工されています。
一口に天井のリフォームといっても、クロスの張り替えや断熱化、雨漏り補修など多様な工事の仕方があります。
そのため、希望に合った施工ができるように、経験豊富な業者を探すことが重要です。
襖(ふすま)・障子などの建具をリフォームする場合
襖(ふすま)や障子といった建具のみを交換・張り替えるだけでも、和室の雰囲気や使いやすさは格段に向上します。
シンプルに和紙を張り替えるのもよいですが、思い切って引き戸へのリフォームや、スリット格子の設置を実施するのもおすすめです。
>> ふすま・室内ドアのリフォーム費用相場!"開き戸・引き戸" の違いって?
>> 襖(ふすま)の張り替えにかかる費用相場は?リフォーム前に知っておきたいポイントリビングに和室をつくりたい場合
現在のお住まいに和室がなく、「リビングの横にゆったりとくつろげる和室をつくりたい」という方も多いでしょう。
実際、畳は吸湿性や吸音性、断熱性に優れている、機能性の高い床材です。
ほかの部屋との調和をはかりながら和室を新設する場合には、リビングの一角に和室スペースを設けてみましょう。
さらに、床に直接置く「置き畳」を使用するのも手軽でおすすめです。
あえて、段差のある小上がり和室を設置してみるのも雰囲気が一気に変わり、満足度の高いリフォームとなるでしょう
>> 小上がり和室のメリット・デメリット!ベストな段差の高さは?
>> リビング横の和室は必要?置くなら便利な広さや仕切りは?
>> LDKリフォームの費用相場・おしゃれな事例10選
和室を洋室にリフォームする場合
和室を洋室にリフォームする際には、部屋全体か、部分的に施工したいのか、じっくり検討することが大切です。
施工範囲が狭いと費用も安く済むので、床のみをフローリングにしたり、堀りごたつを設置したりというリフォームをする方も多いです。
予算を確認しながら、床の使い勝手だけを改善してみるのもよいでしょう。
なお、マンションの畳をフローリングにする場合は、下の階に響きにくいようフローリング材の防音基準が定められています。
リフォーム会社の担当者と一緒に、管理規約の内容を必ず確認しておきましょう。
また、和室から洋室にリフォームする際は大掛かりな工事となり、すぐに元に戻すことは難しいです。
そのため、和室を洋室にするメリットとデメリットをご紹介しますので、ぜひリフォームを検討する際の参考にしてみてください。
和室を洋室にするメリット |
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床にシミがつきにくくなり、水分をこぼしても掃除がしやすいです。 また、畳に比べてダニの発生がほとんどない点も大きなメリットといえるでしょう。 |
和室を洋室にするデメリット |
フローリングの床が冷えやすいという点が挙げられます。 冬は足元が寒くなるため、ソックスやスリッパを履いて対処しておきましょう。 また、夏や梅雨の時期は裸足で汗をかくと床がベタベタしてしまいます。 掃除の頻度が上がる可能性がある点も覚えておきましょう。 |
>> 和室を洋室にリフォームする場合のポイント・費用相場は?
>> 畳の上にフローリングはカビが生える?デメリットやカビ対策
なお、リショップナビには、以上のような和室リフォームが得意な施工会社が多数加盟しています。
ぜひ一度、複数社に見積もりを作成してもらい、ご要望に合った最適なプランを提案してくれるリフォーム会社に工事をお願いしましょう。
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【この記事のまとめ&ポイント!】
和室のリフォームの中心となる価格帯は、いくらですか? |
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当サイト『リショップナビ』のリフォーム事例(2021年11月時点集計データ)によると、和室リフォームで最も多い価格帯は「21〜50万円」で全体の37%を占めています。 詳しくは、こちら。 |
20~50万円で実施した、和室のリフォーム事例を見たいです。 |
「押入れを洋風のクローゼットに改装した事例」や「和室の内装・障子を一新した事例」などをこちらに掲載しています。 |
50~100万円で実施した、和室のリフォーム事例を見たいです。 |
こちらで「掘りごたつを設置した事例」や「和室を洋室にリフォームした事例」などをご紹介しています。 |
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リショップナビは3つの安心を提供しています!
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ご希望にあった会社をご紹介!
お住まいの地域に近く・ご希望のリフォーム箇所に対応が可能という基準を元に、厳選した会社をご紹介。可能な限り、ご要望にお応えできるように対応致します。
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しつこい営業電話はありません!
紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。
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見積もり後のフォローも致します
ご紹介後にご不明点や依頼を断りたい会社がある場合も、お気軽にご連絡ください。弊社から各会社へのご連絡も可能となっております。